- 売上高: 80.95億円
- 営業利益: 3.09億円
- 当期純利益: 60百万円
- 1株当たり当期純利益: 1.62円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 80.95億円 | 101.52億円 | -20.3% |
| 売上原価 | 46.01億円 | 56.95億円 | -19.2% |
| 売上総利益 | 34.95億円 | 44.58億円 | -21.6% |
| 販管費 | 31.86億円 | 31.68億円 | +0.6% |
| 営業利益 | 3.09億円 | 12.89億円 | -76.0% |
| 営業外収益 | 10百万円 | 3百万円 | +215.4% |
| 営業外費用 | 1.34億円 | 98百万円 | +37.1% |
| 経常利益 | 1.85億円 | 11.95億円 | -84.5% |
| 税引前利益 | 1.80億円 | 11.77億円 | -84.7% |
| 法人税等 | 1.20億円 | 4.53億円 | -73.6% |
| 当期純利益 | 60百万円 | 7.24億円 | -91.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 26百万円 | 6.63億円 | -96.1% |
| 包括利益 | 59百万円 | 7.20億円 | -91.8% |
| 減価償却費 | 2.25億円 | 1.92億円 | +16.8% |
| 支払利息 | 1.14億円 | 68百万円 | +68.3% |
| 1株当たり当期純利益 | 1.62円 | 41.24円 | -96.1% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 1.62円 | 40.71円 | -96.0% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 293.66億円 | 244.92億円 | +48.74億円 |
| 現金預金 | 50.97億円 | 43.85億円 | +7.12億円 |
| 売掛金 | 22.35億円 | 21.19億円 | +1.16億円 |
| 棚卸資産 | 181.58億円 | 138.09億円 | +43.49億円 |
| 固定資産 | 64.39億円 | 59.78億円 | +4.61億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -48.60億円 | -38.54億円 | -10.06億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 60.77億円 | 44.09億円 | +16.67億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 0.3% |
| 粗利益率 | 43.2% |
| 流動比率 | 377.7% |
| 当座比率 | 144.2% |
| 負債資本倍率 | 1.52倍 |
| インタレストカバレッジ | 2.71倍 |
| EBITDAマージン | 6.6% |
| 実効税率 | 66.6% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -20.3% |
| 営業利益前年同期比 | -76.0% |
| 経常利益前年同期比 | -84.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -96.1% |
| 包括利益前年同期比 | -91.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 16.25百万株 |
| 自己株式数 | 134千株 |
| 期中平均株式数 | 16.11百万株 |
| 1株当たり純資産 | 883.22円 |
| EBITDA | 5.34億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 15.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| AICloudAndConsulting | 9.94億円 | 15.30億円 |
| LifeAndPropertySolutions | 6百万円 | -9.45億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 350.00億円 |
| 営業利益予想 | 40.50億円 |
| 経常利益予想 | 36.50億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 22.20億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 137.88円 |
| 1株当たり配当金予想 | 18.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のSREホールディングスは、売上・利益ともに大幅減速、キャッシュフローも大きく悪化し、厳しい四半期となりました。売上高は80.95億円で前年同期比-20.3%、営業利益は3.09億円で-76.0%、経常利益は1.85億円で-84.5%、当期純利益は0.26億円で-96.1%と急減しました。営業利益率は3.8%(3.09/80.95)で、前年の推定12.7%(12.88/101.6)から約-886bp縮小しました。純利益率は0.3%(0.26/80.95)で、前年推定6.6%から約-625bp縮小し、収益性が大幅に劣化しています。粗利率は43.2%と一定の水準を保つ一方、販管費31.86億円が重く、営業レバレッジの逆回転が発生しています。営業外費用1.34億円と支払利息1.14億円の負担も効いて、経常利益率は2.3%弱にとどまりました。実効税率は66.6%と高水準で、低利益環境下での税効果や一時的要因(評価性引当や不課税・不算入差異の影響)が収益をさらに圧迫した可能性があります。ROEは0.2%(デュポン分解: 純利益率0.3%×総資産回転率0.226×レバレッジ2.52倍)まで低下し、資本効率は著しく低下しました。営業キャッシュフローは-48.60億円と大幅な流出で、純利益0.26億円に対する営業CF/純利益は-186.9倍と極端に低く、利益の現金裏付けが乏しい四半期でした。貸借対照表は流動比率377.7%、当座比率144.2%と流動性は見かけ上厚いものの、棚卸資産181.58億円への資金滞留が大きく、運転資本の効率性に課題が残ります。有利子負債は短期55.53億円・長期128.99億円と合計約184.5億円、EBITDAは5.34億円で、Debt/EBITDAは約34.6倍と高レバレッジです。インタレストカバレッジは2.71倍と、金利上昇や利益変動に脆弱な水準に近づいています。配当性向は計算値で約937%と、利益水準から見て持続可能性に懸念が大きいです(配当金の詳細開示は未記載)。将来に向けては、棚卸資産の回転改善による営業CFの正常化、販管費の伸び抑制、金利負担の軽減、ならびにROICの引き上げが最重要課題です。売上のボラティリティが高まる中で、案件形成・受注パイプラインの質とクロージング効率、SaaS/ソリューション収益のストック化進展が、通期の利益回復可否を左右すると見ます。データは一部未記載項目が多く、精緻な分解が困難な点に留意が必要です。
ROEは0.2%で、純利益率0.3%×総資産回転率0.226×財務レバレッジ2.52倍の積により説明されます。最も大きく変化したのは純利益率で、前年の推定6.6%から0.3%へ急低下し、ROEを直接的に押し下げました。純利益率悪化の主因は、売上減速に対して販管費が十分に削減できず営業レバレッジが逆回転したこと、さらに支払利息の増加と営業外費用の発生、加えて実効税率の上振れが挙げられます。この変化は、売上の一時的減速に起因する部分もある一方、金利負担や固定費比率の高さは構造的要因であり、短期での完全な反転は容易ではありません。懸念されるトレンドとして、売上成長率(-20.3%)に対し販管費の削減幅が限定的で、結果として営業利益率が約-886bp縮小、営業レバレッジの負の効果が顕著です。
売上は-20.3%と大幅減で、案件組成の鈍化または引渡しタイミングの後ズレが示唆されます。粗利率は43.2%と一定水準を確保しており、価格決定力やミックスは一定程度維持されていますが、数量減で固定費の吸収が進まず利益を圧迫しました。EBITDAマージンは6.6%に低下しており、稼働率や案件規模の縮小が継続する場合、短期の反転は難しい見立てです。営業外の負担(支払利息1.14億円)が拡大しており、トップライン回復がなければボトムラインは伸びにくい構造です。見通しとしては、棚卸資産の回転改善(在庫→売上転換)と受注パイプラインの可視性向上、SaaS/ソリューションのストック収益拡大がカギで、これが進むと収益の変動幅縮小と利益率の改善が期待されます。短期は在庫消化の進捗、金利環境、販管費の適正化が成長回復の前提条件です。
流動比率377.7%、当座比率144.2%と短期流動性は厚いですが、棚卸資産181.58億円と大きく、資金が在庫に滞留しています。負債資本倍率1.52倍はベンチマークの上限水準に位置し、慎重姿勢が必要です。短期借入55.53億円に対し現金50.97億円・売掛22.35億円があり、満期ミスマッチの直接リスクは限定的ですが、営業CFの大幅流出が継続する場合は借換依存度が上がります。インタレストカバレッジ2.71倍は強固とは言い難く、金利上昇や利益の更なる減少に脆弱です。長期借入128.99億円を含む有利子負債合計約184.5億円はEBITDAとの対比で重く、財務柔軟性を損なっています。オフバランス負債に関する情報は未記載で、詳細なコミットメントや保証の有無は不明です。
営業CFは-48.60億円と大幅なマイナスで、営業CF/純利益は-186.9倍と品質に重大な懸念があります。主因は棚卸資産など運転資本の増加による資金吸収と推定され、利益の現金化が進んでいません。設備投資額は-1.26億円と軽微で、簡便的FCF(営業CF−設備投資)ベースでは約-49.86億円と大幅なマイナスです。財務CFは60.77億円のプラスで、借入等でキャッシュアウトを補填している構図です。運転資本操作の兆候として、在庫積み上がりと売掛金22.35億円の回収タイミングがCFに影響している可能性があります。今後は在庫回転の改善と受注から回収に至るキャッシュコンバージョンサイクルの短縮が不可欠です。
配当は詳細未記載ながら、計算上の配当性向は約937%と極めて高く、現行利益水準では持続可能性に乏しいと評価します。営業CFが大幅マイナスであるため、配当原資が内部創出でなく外部調達に依存するリスクがあります。簡便的FCFがマイナスである現状では、配当維持には在庫の現金化と利益回復が前提となります。方針面の開示が不足しているため、通期見通し・資本配分方針のアップデートが重要です。
ビジネスリスク:
- 売上のボラティリティ上昇による固定費吸収不全(営業レバレッジの逆回転)
- 棚卸資産の高水準による在庫評価損・滞留リスク
- 金利上昇局面での需要減退・顧客与信悪化による案件遅延
- SaaS/ソリューション等のストック収益化の遅れ
- プロジェクトの引渡しタイミング偏在による四半期損益の振れ
財務リスク:
- 営業CFの大幅マイナス継続による外部資金依存の高まり
- Debt/EBITDA約34.6倍と高レバレッジ、インタレストカバレッジ2.71倍の低下
- 実効税率の上振れによるボトムライン圧迫
- 短期借入依存に伴うリファイナンス・金利上昇感応度
主な懸念事項:
- ROIC0.6%と資本効率の著しい低下
- 販管費負担の重さと費用弾力性の不足
- 在庫消化の遅れが営業CF改善を阻害する可能性
- 配当性向が利益水準に対して極めて高く、持続可能性に懸念
重要ポイント:
- 売上-20.3%、営業利益-76%で利益率大幅悪化(営業利益率約-886bp縮小)
- 営業CF-48.6億円、利益の現金裏付けが弱く在庫滞留が示唆
- Debt/EBITDA約34.6倍、金利負担と財務柔軟性に制約
- ROIC0.6%と低水準、資本効率の回復が急務
- 配当性向約937%は現行利益水準では不安定
注視すべき指標:
- 在庫回転日数・キャッシュコンバージョンサイクル
- 受注残・パイプラインの質(成約率・単価)
- 販管費率の推移とコスト最適化の進捗
- インタレストカバレッジと平均調達金利
- ROIC(NOPATと投下資本の双方の改善)
- 営業CFの黒字化タイミング
セクター内ポジション:
同業国内プロップテック/ソリューション企業対比で、今期はトップライン・利益率・キャッシュフローいずれも劣後。流動性指標は厚いが、在庫偏重と高レバレッジがボトルネック。収益のストック化進展により変動性を抑制できるかが差別化の鍵。
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