- 売上高: 370.86億円
- 営業利益: 26.18億円
- 当期純利益: -7.88億円
- 1株当たり当期純利益: -2.79円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 370.86億円 | 352.73億円 | +5.1% |
| 売上原価 | 106.16億円 | - | - |
| 売上総利益 | 246.57億円 | - | - |
| 販管費 | 244.97億円 | - | - |
| 営業利益 | 26.18億円 | 1.60億円 | +1536.2% |
| 営業外収益 | 2.53億円 | - | - |
| 営業外費用 | 4.45億円 | - | - |
| 経常利益 | 21.44億円 | -31百万円 | +7016.1% |
| 税引前利益 | -7.68億円 | - | - |
| 法人税等 | 20百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -7.88億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -3.80億円 | -10.48億円 | +63.7% |
| 包括利益 | 2.96億円 | -9.08億円 | +132.6% |
| 支払利息 | 3.41億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -2.79円 | -7.85円 | +64.5% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 302.58億円 | 308.65億円 | -6.07億円 |
| 現金預金 | 190.66億円 | 206.31億円 | -15.65億円 |
| 売掛金 | 44.10億円 | 42.62億円 | +1.48億円 |
| 棚卸資産 | 26.18億円 | 18.45億円 | +7.73億円 |
| 固定資産 | 394.54億円 | 423.90億円 | -29.36億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -1.0% |
| 粗利益率 | 66.5% |
| 流動比率 | 248.8% |
| 当座比率 | 227.3% |
| 負債資本倍率 | 1.14倍 |
| インタレストカバレッジ | 7.68倍 |
| 実効税率 | -2.6% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +5.1% |
| 営業利益前年同期比 | +963.6% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 136.60百万株 |
| 自己株式数 | 21千株 |
| 期中平均株式数 | 136.47百万株 |
| 1株当たり純資産 | 238.09円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| Biofuel | 7.16億円 | -1.77億円 |
| HealthCare | 1百万円 | 43.50億円 |
| Others | 12百万円 | -3.81億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 500.00億円 |
| 営業利益予想 | 32.00億円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2025年度Q3のユーグレナは、売上成長と大幅な営業黒字化を達成した一方、特別損失の発生で最終赤字を計上した混在した決算である。売上高は370.86億円で前年同期比+5.1%、営業利益は26.18億円(+963.6%)と大幅改善し、営業利益率は約7.1%まで回復した。粗利益は246.57億円で粗利率は66.5%と高水準を維持した。販管費は244.97億円で売上比約66.1%と依然重いが、その他営業収益等の寄与により営業段階の黒字幅が拡大した。営業外では営業外収益2.53億円に対し営業外費用4.45億円(うち支払利息3.41億円)と純費用で、経常利益は21.44億円となった。経常黒字にもかかわらず、税引前利益は-7.68億円とマイナスであり、概算で約29億円規模の特別損失が期中に発生したと推察される。当期純利益は-3.80億円、EPSは-2.79円と最終赤字に転落した。営業利益率は前年の約0.7%から約7.1%へと約+636bp改善し、コスト構造の見直しと収益性改善が進展した可能性が高い。インタレストカバレッジは7.68倍と金利負担耐性は短期的に許容範囲にある。バランスシートは現金預金190.66億円、流動比率249%、当座比率227%と流動性は厚く、短期債務への耐性は高い。総資産697.12億円のうち無形固定資産が316.68億円(のれん115.27億円)と高く、将来の減損リスクは引き続き注視が必要である。デュポン分解の計算ROEは-1.2%(純利益率-1.0%、総資産回転率0.532、レバレッジ2.14倍)で、最終赤字がROEを押し下げた。モデル算出のROICは8.7%と目標レンジを上回るが、特別損失の影響を受けない指標である点に留意が必要。キャッシュフロー計算書が未開示のため、営業CF対純利益やFCFの定量評価はできず、利益の質(現金創出力)の検証には限界がある。総じて、基礎的な収益力は改善しているが、特別損失発生により最終利益は不安定で、無形資産偏重や金利負担といった構造的課題は残る。今後は特別損失の再発抑制、販管費の伸び抑制、営業CFの黒字持続が継続的な株主価値向上の鍵となる。短期的には営業利益率の改善が継続できるか、年度末に向けた一過性損失の有無が焦点。中期的には無形資産の健全性(減損リスク)とROIC>8%の維持が評価の分水嶺となる。
【ステップ1】ROEを分解すると、ROE(-1.2%) = 純利益率(-1.0%) × 総資産回転率(0.532) × 財務レバレッジ(2.14倍)。【ステップ2】最も大きく影響しているのは純利益率の低さ(特別損失計上でマイナス化)であり、ROEを直接的に押し下げている。次点は総資産回転率0.532で、資産規模に対する売上効率は中立〜やや低めのレンジ。財務レバレッジは2.14倍と過度ではない。【ステップ3】純利益率悪化の主因は、営業段階の改善にもかかわらず期中の特別損失(概算約29億円)の計上で、構造的な営業課題というより一過性の損益インパクトによる側面が大きい。営業利益改善の背景には、粗利率の維持、価格政策や商品ミックスの改善、並びにその他営業収益の寄与が示唆される。【ステップ4】営業利益率の改善は基礎収益力の底上げとして一定の持続性が期待される一方、今期の最終赤字は一時的損失の性格に依存するため、翌期以降の再発有無で持続性評価が左右される。【ステップ5】懸念トレンドとして、販管費の絶対額が売上に対して依然重く(売上比約66%)、売上成長率(+5.1%)に対し販管費の伸びが高い場合には営業レバレッジが逆回転するリスクがある点を指摘する(販管費内訳の未記載により詳細検証は不可)。
売上は+5.1%と着実に拡大し、粗利率66.5%を維持しているため、単価・ミックス面の健全性は保たれているとみられる。営業利益は+963.6%と大幅増益で、営業利益率は約7.1%へ改善した。経常段階は21.44億円の黒字だが、特別損失で当期純損失となっており、成長の果実が最終利益に十分つながっていない。無形資産比率が高く、買収・新規事業投資の利益化速度が成長の質に影響する。モデル算出ROICは8.7%と良好で、投下資本効率は改善途上と評価できるが、最終利益がマイナスのため、非経常損益の平準化が課題。今後の見通しは、販管費効率化とその他営業収益の継続、特損の抑制次第で、二桁の営業利益率に接近する余地もある一方、売上成長が鈍化するとマージンが再び圧迫されうる。開示制約により事業別・製品別の成長持続性評価は限定的。
流動比率248.8%、当座比率227.3%と流動性は非常に厚く、短期支払能力に懸念は小さい。負債資本倍率1.14倍で過度なレバレッジは見られない(D/E>2.0の警告水準には非該当)。短期借入金38.03億円に対し現金預金190.66億円で短期の満期ミスマッチリスクは限定的。長期借入金129.15億円を含む固定負債250.33億円は、中長期の金利・借換えリスクとして管理が必要。総資産697.12億円のうち無形固定資産316.68億円(45%)とのれん115.27億円と無形偏重で、将来の減損が資本に与える影響は注意点。利益剰余金は-26.40億円と累損状態で、資本の質は必ずしも強固ではない。オフバランス債務の開示はなく、確認不可。
営業CF・投資CF・財務CFが未記載のため、営業CF/純利益やFCFの算定は不可で、利益の現金裏付けを定量検証できない。一般論として、今期は営業黒字だが最終赤字であり、営業CF/純利益の比率は参考性が低くなりやすい。インタレストカバレッジは7.68倍と金利負担吸収力は一定水準。運転資本は180.98億円で、売掛金44.10億円・棚卸26.18億円の水準は売上規模に相応。期末近傍の運転資本圧縮や一時的な前受・未払の変動など、運転資本操作の有無はCF未開示のため判定できない。FCFが不明のため、投資・配当の自己資金賄い度合いも評価困難。
配当情報が未記載で、配当方針・実績は確認できない。当期純損失(-3.80億円)と利益剰余金マイナス(-26.40億円)を踏まえると、高い配当実行・継続の余地は限定的とみられる。FCFや営業CFのデータがないため、配当のキャッシュフロー裏付け(FCFカバレッジ)の評価は不可。現金水準は高いが、無形資産比率の高さと将来投資・金利支払いを考慮すると、慎重な資本配分が前提となるだろう。
ビジネスリスク:
- 特別損失の発生による最終利益の不安定化(約29億円規模と推定)
- 販管費比率の高さによる営業レバレッジ逆回転リスク
- 無形資産・のれんへの依存度が高く、事業計画未達時の収益悪化リスク
- 新規事業(バイオ由来燃料等)の商業化進捗に伴う収益ボラティリティ
財務リスク:
- 長期借入金中心の有利子負債に伴う金利・リファイナンスリスク
- 無形資産の減損が自己資本を毀損しうるリスク
- 累積損失(利益剰余金マイナス)による資本の質の脆弱性
- 最終赤字継続時の信用コスト上昇リスク
主な懸念事項:
- 営業段階の改善にもかかわらず最終赤字に至った一過性損失の内容・再発可能性
- 営業CF・FCF未開示により利益の質を検証できない点
- 高水準の販管費の継続と効率化進捗
- 無形資産・のれんの回収可能性評価(減損テスト)
重要ポイント:
- 売上+5.1%、営業利益+963.6%で営業段階は大幅改善、営業利益率は約7.1%に回復
- 経常黒字にもかかわらず特別損失で最終赤字、純利益率-1.0%でROEは-1.2%
- 流動性は厚く短期耐性は高いが、無形資産比率が45%と高水準で資本の質に注意
- インタレストカバレッジ7.68倍で金利耐性は当面良好
- ROIC推定8.7%と投下資本効率は一定水準だが、非経常の平準化が前提
注視すべき指標:
- 特別損失の内容・発生頻度と来期への影響
- 販管費率(売上比)と営業利益率のトレンド
- 営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローの黒字継続性
- 無形資産・のれんの減損兆候(回収可能価額の見直し)
- 金利負担(支払利息)と借換え条件、ネットキャッシュ/ネットデット推移
セクター内ポジション:
同業の機能性食品・バイオ関連プレイヤーと比べ、粗利率は高く、流動性も厚い一方、無形資産比率・特損による最終損益のボラティリティは相対的に高い。営業利益率改善の持続が実現すれば収益性は業界中位以上へ回復余地があるが、非経常損益と減損リスクの管理が相対評価の鍵となる。
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