| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1001.3億 | ¥965.2億 | +3.7% |
| 営業利益 | ¥93.6億 | ¥92.9億 | +0.7% |
| 経常利益 | ¥98.2億 | ¥96.9億 | +1.3% |
| 純利益 | ¥72.7億 | ¥69.8億 | +4.2% |
| ROE | 7.9% | 8.7% | - |
ヱスビー食品の2026年度第3四半期累計決算は、売上高1001.3億円(前年同期比+36.1億円、+3.7%)、営業利益93.6億円(同+0.7億円、+0.7%)、経常利益98.2億円(同+1.3億円、+1.3%)、当期純利益72.7億円(同+2.9億円、+4.2%)となった。売上高は堅調な伸びを示す一方で、営業利益は微増に留まった。経常利益から純利益への転換率は74.0%で、実効税率は28.9%と適正水準である。売上総利益率は28.6%で収益基盤は維持されているが、販管費が192.9億円と前年から増加し営業利益の伸びを抑制した。全体として増収増益の基調を維持しつつ、収益性改善の余地が残る決算となった。
【収益性】ROE 7.9%(業種中央値4.2%を上回り業種内では良好だが自社目標水準には改善余地)、営業利益率9.3%(業種中央値4.9%を+4.4pt上回り高収益性を維持)、純利益率7.3%(業種中央値3.5%の約2倍と高水準)、EBITマージン9.3%。デュポン分解では純利益率7.3%×総資産回転率0.631×財務レバレッジ1.72で構成され、資産効率改善が収益性向上の鍵となる。【キャッシュ品質】現金預金210.3億円で短期借入金127.1億円に対するカバレッジ1.65倍、短期負債に対する現金カバレッジは0.49倍。インタレストカバレッジ29.24倍で利払い余力は十分。【投資効率】総資産回転率0.631倍、棚卸資産95.7億円で前年から減少し在庫効率は改善傾向。投資有価証券194.5億円で前年から+38.7億円増加し評価差益が自己資本を押し上げ。【財務健全性】自己資本比率58.1%(業種中央値48.7%を+9.4pt上回る)、流動比率229.4%(業種中央値1.51倍を大幅に上回る)、当座比率207.3%、負債資本倍率0.72倍、デット・キャピタル比率20.9%で資本構成は保守的。ただし短期借入金が前年81.7億円から127.1億円へ+55.5%増加し短期負債比率52.2%と高まっており、リファイナンスリスクの監視が必要。
現金預金は前年比+36.5億円増の210.3億円へ積み上がり、増収増益による営業資金の創出が寄与したと推定される。運転資本面では棚卸資産が前年104.5億円から95.7億円へ-8.8億円減少し在庫効率化が進展、短期借入金は81.7億円から127.1億円へ+45.4億円増加し運転資金需要への対応または借換による調達強化の可能性がある。短期負債に対する現金カバレッジは0.49倍で、短期借入金単体に対しては1.65倍のカバーを確保しており流動性は維持されている。投資有価証券が155.9億円から194.5億円へ+38.7億円増加しており、評価益の計上または追加投資が実施された可能性がある。配当支払は第2四半期37円が実施済みで期末43円の予定であり、年間80円相当の配当原資は現金余力から十分にカバー可能である。
経常利益98.2億円に対し営業利益93.6億円で、非営業純増は約4.6億円となり主に営業外収益からのプラス寄与である。営業外収益は受取配当金、投資有価証券売却益などが含まれると推定され、売上高1001.3億円に対する営業外収益比率は小さく本業収益が利益の中核を成す。営業利益から経常利益への転換率は104.9%で、営業外項目が限定的にプラス寄与している。税引前当期純利益102.3億円から当期純利益72.7億円への転換率は71.1%で、実効税率28.9%は法定税率水準と整合的である。売上総利益率28.6%、営業利益率9.3%、純利益率7.3%と各段階で良好な利益率を維持しており、収益構造の質は高い。販管費が売上高の19.3%を占めるがコントロール下にあり、営業本業の収益性は安定している。
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ)ヱスビー食品の収益性は食品飲料業種内で優位な位置にある。収益性では営業利益率9.3%が業種中央値4.9%を+4.4pt上回り、純利益率7.3%は業種中央値3.5%の約2倍の水準で高収益企業群に属する。ROE 7.9%は業種中央値4.2%を大幅に上回るが、業種内上位四分位(11.8%)には達しておらず更なる資本効率改善の余地がある。健全性では自己資本比率58.1%が業種中央値48.7%を+9.4pt上回り、流動比率229.4%も業種中央値1.51倍を大きく上回り財務安全性は高い。ネットデット・EBITDA倍率は業種中央値-1.96に対し当社も実質無借金に近い健全な水準と推定される。効率性では売上高成長率+3.7%が業種中央値4.8%をやや下回り、業種平均的な成長ペースである。総資産利益率は業種中央値2.3%に対し当社は4.6%相当(純利益72.7億円÷総資産1587.9億円×12/9ヶ月)と推定され業種上位に位置する。総じて当社は収益性と健全性で業種内優位にあり、成長率面では業種平均的、資産効率向上が次の焦点となる。(業種: 食品飲料(n=8社)、比較対象: 2025年Q3、出所: 当社集計)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。