| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1741.4億 | ¥1405.8億 | +23.9% |
| 営業利益 | ¥174.6億 | ¥152.9億 | +14.1% |
| 持分法投資損益 | ¥0.4億 | ¥11.3億 | -96.7% |
| 経常利益 | ¥177.5億 | ¥164.6億 | +7.8% |
| 純利益 | ¥58.6億 | ¥54.4億 | +7.7% |
| ROE | 8.9% | 9.7% | - |
2026年3月期決算は、売上高1,741.4億円(前年比+335.6億円 +23.9%)、営業利益174.6億円(同+21.6億円 +14.1%)、経常利益177.5億円(同+12.9億円 +7.8%)、純利益58.6億円(同+4.2億円 +7.7%)と増収増益で着地した。主力のアミューズメント機器事業が売上+29.2%、営業利益+30.1%と2桁成長を牽引し、全社売上の91.3%を占める同事業の販売拡大が業績を押し上げた。営業利益率は10.0%と前年10.9%から0.9pt低下したが、売上原価率78.0%(前年74.9%)の上昇を販管費率12.0%(前年14.2%)の圧縮で一部相殺した。経常利益は営業外収支の悪化(持分法投資利益0.4億円が前年11.3億円から大幅減)により営業利益の伸びを下回り、純利益は税引前利益173.0億円から実効税率23.8%の税負担を経て計上された。EPSは209.70円(前年178.78円、+17.3%)と2桁増益を実現した。
【売上高】アミューズメント機器事業が売上1,590.7億円(+29.2% YoY)と大幅増収し、全社売上の91.3%を占める。同事業の営業利益は198.8億円(+30.1% YoY)、利益率12.5%と高水準を維持した。一方、コンテンツ&デジタル事業は売上138.7億円(-15.5% YoY)と減収に転じ、営業利益9.3億円(-67.1% YoY)と大幅減益となった。その他事業は売上17.8億円(+6.0% YoY)、営業利益0.4億円(+680.0% YoY)と小規模ながら黒字化した。全社売上は前年比+335.6億円増加し、アミューズメント機器の新機種投入と販売本数拡大が牽引した。セグメント別では、アミューズメント機器が全社営業利益の約95%を占め、同事業への収益集中度が高い構造である。
【損益】売上原価は1,357.6億円(前年1,053.2億円、+28.9%)と売上の伸びを上回って増加し、粗利率は22.0%(前年25.1%)へ3.1pt低下した。一方、販管費は209.3億円(前年199.7億円、+4.8%)と売上成長率を大幅に下回る伸びに抑制され、販管費率は12.0%(前年14.2%)へ2.2pt改善した。広告宣伝費24.8億円(前年26.2億円)、賃借料11.1億円(前年11.5億円)と抑制された一方、減価償却費(販管費分)は8.4億円(前年5.7億円)へ増加した。営業利益は174.6億円(営業利益率10.0%)となり、前年比+21.6億円増益したが、利益率は0.9pt低下した。営業外収支は、受取配当金2.9億円、受取利息0.4億円、持分法投資利益0.4億円(前年11.3億円から大幅減)を計上し、営業外収益は6.7億円(前年15.7億円)へ縮小した。営業外費用は支払利息1.5億円を含む3.8億円(前年4.0億円)と横ばいで、経常利益は177.5億円(+7.8% YoY)となった。特別損益は、特別利益0.6億円(投資有価証券売却益0.4億円、固定資産売却益0.6億円)、特別損失5.1億円(減損損失1.6億円、固定資産除却損0.3億円、事業構造改革費用3.0億円)を計上し、税引前利益は173.0億円となった。法人税等41.2億円(実効税率23.8%)、非支配株主帰属利益1.4億円を控除し、親会社株主帰属純利益は58.6億円(純利益率3.4%、前年3.9%)となり、増収増益で着地した。
アミューズメント機器事業は売上1,590.7億円(+29.2% YoY)、営業利益198.8億円(+30.1% YoY)、営業利益率12.5%と高収益を維持し、全社営業利益の約95%を占める主力事業である。利益成長率が売上成長率を上回り、製品ミックスの改善と規模効果が寄与した。コンテンツ&デジタル事業は売上138.7億円(-15.5% YoY)、営業利益9.3億円(-67.1% YoY)、営業利益率6.7%と大幅減益となり、IPの投入時期や制作費先行の影響が収益性を圧迫した。その他事業(フィットネス等)は売上17.8億円(+6.0% YoY)、営業利益0.4億円(+680.0% YoY)と小規模ながら黒字化を達成した。全社費用控除後の連結営業利益174.6億円に対し、報告セグメント合計の営業利益は208.2億円で、全社費用調整額は-33.6億円(前年-28.2億円)と増加した。
【収益性】営業利益率10.0%(前年10.9%、-0.9pt)、純利益率3.4%(前年3.9%、-0.5pt)と小幅低下したが、ROEは8.9%(財務指標として開示)と前年から小幅改善した。粗利率22.0%(前年25.1%)は原価率上昇により低下したが、販管費率12.0%(前年14.2%)の圧縮により営業レバレッジが効いた。EBITDAは193.1億円(営業利益174.6億円+減価償却費18.5億円)で、EBITDA率11.1%である。【キャッシュ品質】営業CF74.8億円に対し純利益58.6億円で、営業CF/純利益比率は1.28倍と基準値(0.8倍以上)を上回るが、営業CF小計106.5億円に対し運転資本変動が大幅なキャッシュアウト(棚卸資産増-125.0億円、売上債権減+84.1億円、仕入債務減-51.5億円)となり、営業CFの伸びは制約された。OCF/EBITDA比率は0.39倍と低位で、利益の現金化効率は弱い。フリーCFは51.6億円(営業CF74.8億円-設備投資15.4億円-無形資産投資5.9億円+その他投資活動-2.3億円)と黒字を確保した。【投資効率】総資産回転率1.69倍(売上1,741.4億円÷総資産1,033.6億円)、総資産利益率(ROA、経常利益ベース)17.2%(経常利益177.5億円÷総資産1,033.6億円)と高効率を維持した。設備投資/減価償却費比率は0.83倍(15.4億円÷18.5億円)で維持・選択的投資の範囲である。【財務健全性】自己資本比率64.0%(前年56.8%、+7.2pt)、流動比率298.5%(流動資産740.8億円÷流動負債248.2億円)と極めて良好である。有利子負債は短期借入金10.6億円+長期借入金46.5億円+長期借入金(流動)33.8億円=合計90.9億円だが、現金及び預金309.4億円を保有しネットキャッシュポジションである。Debt/EBITDA比率は0.47倍(有利子負債90.9億円÷EBITDA193.1億円)と極めて低く、インタレストカバレッジは119.6倍(EBITDA193.1億円÷支払利息1.5億円+0.1億円)と健全である。
営業CFは74.8億円(前年77.8億円、-3.9%)と横ばい圏で推移した。営業CF小計は106.5億円(税引前利益173.0億円+減価償却費18.5億円+のれん償却2.8億円-持分法投資利益0.4億円+減損損失1.6億円+その他非現金項目等)から、運転資本変動で棚卸資産増-125.0億円(仕掛品169.4億円が主因)、売上債権減+84.1億円(売掛金・受取手形の回収進展)、仕入債務減-51.5億円(前期の調達負債解消)が発生し、法人税等支払-33.7億円を経て営業CFとなった。投資CFは-23.1億円で、設備投資-15.4億円、無形資産投資-5.9億円、投資有価証券取得-1.9億円を主体とし、有形固定資産売却1.3億円、投資有価証券売却0.9億円、長期貸付金回収2.7億円等の流入を含む。フリーCFは51.6億円(営業CF74.8億円+投資CF-23.1億円)と黒字を確保した。財務CFは-52.0億円で、長期借入金返済-22.1億円、配当支払-31.1億円、子会社株式取得等による支出-30.4億円、長期借入調達+62.8億円、短期借入金増+1.6億円を含む。新規連結子会社の増加による現金増7.0億円、為替換算調整0.1億円を経て、期末現金及び現金同等物は308.4億円(前年308.5億円、-0.0%)と横ばいとなった。営業CF/純利益比率1.28倍は健全だが、OCF/EBITDA 0.39倍は利益の現金化が制約される構造を示し、運転資本の正常化(在庫回転改善、買掛金の安定化)が今後の課題である。
経常利益177.5億円のうち営業利益174.6億円が中心で、営業外収益6.7億円(受取配当金2.9億円、受取利息0.4億円、持分法投資利益0.4億円等)は売上高比0.4%と限定的であり、収益構造は本業主導で健全である。特別損益は、特別利益0.6億円(投資有価証券売却益0.4億円、固定資産売却益0.6億円)、特別損失5.1億円(減損損失1.6億円、事業構造改革費用3.0億円、固定資産除却損0.3億円)を計上し、純損益4.5億円のマイナスだが税引前利益の2.6%と軽微で、一時的要因による歪みは限定的である。営業CFと純利益の乖離は、運転資本変動(棚卸資産増-125.0億円、仕入債務減-51.5億円等)が主因で、利益計上後の現金化が遅延する構造だが、売上債権減+84.1億円の回収進展が部分的に緩和した。アクルーアル比率は(純利益58.6億円-営業CF74.8億円)÷純資産661.9億円≒-2.4%とマイナスで、保守的会計を示唆するが、運転資本要因を考慮すると中立的水準である。経常利益と純利益の乖離は、税引前利益173.0億円に対し実効税率23.8%の税負担41.2億円と非支配株主利益1.4億円を控除した結果であり、会計上の特殊要因は小さい。持分法投資利益が前年11.3億円から0.4億円へ大幅減少した点は注意を要するが、営業外項目であり本業収益には影響しない。
2027年3月期の業績予想は、売上高1,870.0億円(前年比+7.4%)、営業利益190.0億円(同+8.8%)、経常利益191.5億円(同+7.9%)、親会社株主帰属純利益135.0億円(同+130.4%)と増収増益を見込む。売上は前年の高水準からさらに7.4%増と成長を継続する計画で、営業利益率は10.2%(190.0億円÷1,870.0億円)と前年10.0%から小幅改善を想定する。純利益は前年58.6億円から135.0億円へ2.3倍増となるが、これは前年第2四半期(2四半期累計)の純利益58.6億円に対する通期予想であり、下期に大幅増益を見込む構造である。EPS予想は216.86円(前年209.70円、+3.4%)で、配当予想は期末70円(中間0円)から変更の可能性を示唆する記述はなく、配当性向は32.3%(70円÷216.86円)と前年28.0%から上昇余地がある。進捗率は、売上高93.1%(1,741.4億円÷1,870.0億円)、営業利益91.9%(174.6億円÷190.0億円)、経常利益92.7%(177.5億円÷191.5億円)と高水準で推移しており、通期達成は視界内にある。主要前提は、アミューズメント機器の新機種投入計画の継続、在庫(仕掛品)の円滑な消化、コンテンツ&デジタルの投入時期最適化であり、現行の需要環境が大きく変化しないことを想定する。
期末配当70円(中間配当0円)を実施し、配当性向は28.0%(配当総額31.1億円÷純利益130.5億円(親会社帰属、包括利益計算書上))となる。前年の期末配当は0円であり、今期は配当を再開した。配当総額31.1億円に対しフリーCF51.6億円でカバレッジは1.66倍と健全で、現金及び預金309.4億円を保有するネットキャッシュ基調のもと、配当支払能力は十分である。自社株買いは財務CFでの自己株式取得が開示されておらず、実施は確認されない。配当性向28.0%は持続可能な範囲であり、翌期予想配当70円(配当性向32.3%)と合わせ、段階的な株主還元強化の方向性が示唆される。ただし、営業CF/純利益比率1.28倍は健全だが、運転資本変動による現金化の弱さが続く場合、増配余地は在庫消化と営業CFの安定化に依存する。
在庫(仕掛品)増加による需給ミスマッチリスク: 棚卸資産が前年6.97億円から13.54億円へ+94.3%増加し、特に仕掛品169.4億円(前年109.6億円、+54.6%)が積み上がった。営業CF上で-125.0億円の資金吸収となり、今後の消化遅延や値引き・評価損リスクが懸念される。アミューズメント機器の新機種投入計画の遅延や需要変動により、在庫回転率が悪化する可能性がある。
事業集中度と収益ボラティリティリスク: アミューズメント機器事業が売上の91.3%、営業利益の約95%を占め、同事業の製品サイクル・ヒット依存度が高い。コンテンツ&デジタル事業は営業利益9.3億円(前年28.4億円、-67.1%)と大幅減益で、ポートフォリオ分散が不十分である。規制変更(遊技機性能基準等)や市場環境の悪化が全社業績に直結するリスクが高い。
営業CF弱体化と運転資本管理リスク: 営業CF74.8億円に対しOCF/EBITDA比率0.39倍と現金化効率が低く、買掛金-53.7%(前年137.1億円→今期63.5億円)の減少により運転資本がキャッシュアウト要因となった。今後も買掛金の正常化や在庫積み上げが続く場合、フリーCFが圧迫され、配当増や追加投資の余地が制約される可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 10.0% | 3.4% (1.4%–5.0%) | +6.7pt |
| 純利益率 | 3.4% | 2.3% (1.0%–4.6%) | +1.1pt |
営業利益率10.0%は業種中央値3.4%を+6.7pt上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 23.9% | 5.9% (0.4%–10.7%) | +18.1pt |
売上高成長率23.9%は業種中央値5.9%を大幅に上回り、成長性は業種内で最上位クラスである。
※出所: 当社集計
主力事業の高収益性と成長持続性: アミューズメント機器事業は営業利益率12.5%と業種平均を大幅に上回り、売上+29.2%、営業利益+30.1%の高成長を実現した。翌期も売上+7.4%、営業利益+8.8%の増収増益計画であり、製品パイプラインの可視性と規模効果が継続する前提である。ROE8.9%、自己資本比率64.0%と収益性と財務健全性の両立が評価ポイントとなる。
運転資本管理と営業CF正常化の進捗: 在庫(仕掛品)が前年比+54.6%増と大幅に積み上がり、営業CF/EBITDA比率0.39倍と利益の現金化が弱い。買掛金-53.7%の減少も短期のキャッシュアウト要因となり、フリーCF51.6億円は配当総額31.1億円を上回るが、増配余地は在庫消化と運転資本の正常化に依存する。翌期以降の在庫回転率改善と営業CFの安定化が株主還元拡大の前提条件である。
事業集中度と規制リスクへの対応: アミューズメント機器への収益集中度(売上91.3%、営業利益95%)が高く、製品サイクルや規制変更(遊技機性能基準等)の影響を直接受けやすい。コンテンツ&デジタル事業の減益(-67.1%)により、ポートフォリオ分散は限定的である。今後の成長戦略において、事業多角化やIP活用拡大による収益源分散が中長期の安定性向上の鍵となる。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。