- 売上高: 44.66億円
- 営業利益: -66百万円
- 当期純利益: -29百万円
- 1株当たり当期純利益: -0.40円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 44.66億円 | 55.55億円 | -19.6% |
| 売上原価 | 20.27億円 | 24.42億円 | -17.0% |
| 売上総利益 | 24.40億円 | 31.14億円 | -21.6% |
| 販管費 | 25.06億円 | 31.64億円 | -20.8% |
| 営業利益 | -66百万円 | -50百万円 | -32.0% |
| 営業外収益 | 30百万円 | 40百万円 | -24.1% |
| 営業外費用 | 31百万円 | 1.20億円 | -74.4% |
| 経常利益 | -67百万円 | -1.29億円 | +48.1% |
| 税引前利益 | -67百万円 | 16.78億円 | -104.0% |
| 法人税等 | -39百万円 | 2百万円 | -2278.1% |
| 当期純利益 | -29百万円 | 16.77億円 | -101.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -28百万円 | 16.76億円 | -101.7% |
| 包括利益 | -44百万円 | 16.89億円 | -102.6% |
| 減価償却費 | 1.03億円 | 2.34億円 | -56.0% |
| 支払利息 | 20百万円 | 33百万円 | -38.8% |
| 1株当たり当期純利益 | -0.40円 | 23.75円 | -101.7% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 22.62円 | 22.62円 | +0.0% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 82.96億円 | 94.24億円 | -11.28億円 |
| 現金預金 | 52.79億円 | 66.45億円 | -13.66億円 |
| 売掛金 | 4.47億円 | 5.47億円 | -1.01億円 |
| 固定資産 | 31.85億円 | 27.18億円 | +4.67億円 |
| 有形固定資産 | 19.52億円 | 16.56億円 | +2.95億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -8.58億円 | -5.72億円 | -2.85億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -1.17億円 | -106.68億円 | +105.52億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -0.6% |
| 粗利益率 | 54.6% |
| 流動比率 | 229.1% |
| 当座比率 | 229.1% |
| 負債資本倍率 | 0.96倍 |
| インタレストカバレッジ | -3.24倍 |
| EBITDAマージン | 0.8% |
| 実効税率 | 57.5% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -19.6% |
| 営業利益前年同期比 | -27.1% |
| 経常利益前年同期比 | -0.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -86.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 74.74百万株 |
| 自己株式数 | 4.09百万株 |
| 期中平均株式数 | 70.61百万株 |
| 1株当たり純資産 | 82.89円 |
| EBITDA | 37百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 93.92億円 |
| 営業利益予想 | 1.81億円 |
| 経常利益予想 | 1.72億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 2.11億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 2.99円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のひらまつは、売上が前年同期比▲19.6%と大幅減収の中、営業損失を拡大し、総じて厳しい四半期でした。売上高は44.66億円、売上総利益は24.40億円で粗利率は54.6%と高水準を維持した一方、販管費25.06億円により営業損失は▲0.66億円となりました。営業利益率は▲1.5%で、前年の▲0.9%から約▲55bp悪化したと推定されます。経常損失は▲0.67億円(前年微悪化、▲0.7%)と非営業段階でも収益化できていません。最終損益は▲0.28億円で、前年から▲86.2%悪化と赤字幅が拡大しました。営業外では受取利息0.07億円があるものの、支払利息0.20億円が重く、金利負担の吸収に至っていません。EBITDAは0.37億円にとどまり、実質的なキャッシュ創出力は限定的です。営業キャッシュフローは▲8.58億円と大幅マイナスで、会計上の純損(▲0.28億円)に比べて資金流出が大きく、利益の現金化に課題が見られます。総資産は114.8億円、自己資本は58.56億円で、負債資本倍率は0.96倍と資本構成は極端ではありません。流動比率は229%と高く、短期の流動性は確保されています。短期借入金は17.0億円、長期借入金は17.82億円で、有利子負債合計の水準はキャッシュ52.79億円でカバー可能に見えますが、営業CFの赤字が続く場合は持続性に懸念が残ります。ROEは▲0.5%、ROICは▲0.8%と資本効率は目標水準を大きく下回っています。デュポン分解上は純利益率(▲0.6%)と総資産回転率(0.389)の低さがROEを押し下げています。EPSは基本で▲0.40円、希薄化後22.62円という数値は整合性に課題があり、開示の特殊要因(希薄化要因の逆転など)の可能性に留意が必要です。総じて、コスト構造の硬直性と利払い負担が収益性を圧迫し、キャッシュフローの質も弱い四半期でした。短期的には流動性がバッファーとなる一方、中期的には収益回復と運転資本の最適化が不可欠です。なお、同社は総合商社ではなく、持分法投資利益や資源価格連動の利益構成は業績に決定的ではない点に留意してください。先行きは客単価・稼働率改善やコスト再編の進捗、金利負担の軽減が収益回復の鍵となります。
ROEはデュポン分解で、ROE = 純利益率(▲0.6%)× 総資産回転率(0.389)× 財務レバレッジ(1.96倍)= 約▲0.5%です。最もROEに対する重石は純利益率のマイナスで、次いで低い総資産回転率が効いています。ビジネス上の背景は、売上の二桁減少(▲19.6%)に対して販管費が高止まりし、営業赤字が拡大したこと、さらに支払利息0.20億円の負担で経常段階でも赤字が続いたことです。これらの変化は、需要鈍化(来店数・バンケット需要の弱さや高級外食の回復遅れ)と固定費比率の高さによる営業レバレッジの負の作用が主因で、短期的には一時的要素もあるものの、構造的な固定費圧力が残る限り持続リスクが高いと評価します。懸念トレンドとして、売上成長率(▲19.6%)に対し販管費の伸縮が不明な一方、営業利益率は▲55bp悪化しており、スケール効果の喪失が示唆されます。
売上は44.66億円で前年同期比▲19.6%。客数の回復遅れや大型案件の減少、あるいは価格改定の浸透不足が背景とみられます。粗利率は54.6%と高水準を維持しており、商品ミックス・価格帯は相応に保てていますが、固定費負担で営業損失に転化しました。利益の質は弱く、営業損(▲0.66億円)に加え、営業CFが▲8.58億円と大きく流出している点がコア事業のキャッシュ創出力の不足を示しています。短期見通しは、需要回復とコスト削減(人件費・賃借料・エネルギーコストの最適化)、および価格改定の更なる進捗が鍵です。中期的には、予約稼働率の底上げと宴会・ウェディング需要の回復、客単価維持のための商品力強化が売上の持続可能性を左右します。
流動比率は229.1%、当座比率も同水準で、短期支払能力は健全です。短期借入金17.0億円に対して現金52.79億円があり、満期ミスマッチは当面限定的です。総負債56.24億円、純資産58.56億円で負債資本倍率0.96倍と過度なレバレッジではありません。長期借入金17.82億円もあり、返済スケジュール次第では再調達・リファイナンスの必要性に留意が必要です。インタレストカバレッジは▲3.24倍と利払い耐性に警戒シグナルが点灯しています。オフバランス債務の開示は確認できず、リース等の潜在債務の有無は不明です。
営業CF/純利益は算式上30.63倍と表示されますが、実態は営業CF(▲8.58億円)が純損(▲0.28億円)を大幅に下回り、利益の現金化は低品質と評価すべきです。運転資本の詳細科目は未開示ですが、売上減少局面で在庫・前払費用や未収金の増加、あるいは買掛圧縮がキャッシュアウトの一因となった可能性があります。投資CF・設備投資額が未記載のためFCFは算出不能ですが、営業CFが大幅マイナスのため、投資支出が平常水準でも外部資金や手元資金の取り崩しが必要となる局面です。財務CFは▲1.17億円で、純返済超過または配当支払いがあった可能性があります(配当詳細は未記載)。短期的には潤沢な現金がバッファーですが、営業CFの赤字が継続する場合は持続性に懸念が残ります。
配当データは未記載のため実績および配当性向は算出不能です。今期は最終赤字(▲0.28億円)かつ営業CFが▲8.58億円であり、仮に配当を実施している場合、内部資金・既存キャッシュによる賄いとなり、持続可能性は低下します。FCFが不明なため厳密評価はできませんが、当面は収益・営業CFの黒字化を優先し、配当は保守的方針(維持または見直し)の可能性が高いと見ます。利払い負担を踏まえると、株主還元より財務健全性の維持が優先されやすい局面です。
ビジネスリスク:
- 需要鈍化・来店数の不確実性による売上のボラティリティ
- 固定費比率の高さによる営業レバレッジの負の作用
- 高級外食・婚礼需要の回復遅れによる客単価・稼働率の低迷
- 原材料・エネルギーコスト上昇の転嫁遅れ
財務リスク:
- インタレストカバレッジ▲3.24倍と利払い耐性の脆弱化
- 営業CFの大幅マイナスによる資金流出継続リスク
- 短期借入金と長期借入金の返済・リファイナンスリスク
- 希薄化後EPSと基本EPSの不整合に伴う開示・資本政策の不確実性
主な懸念事項:
- 売上▲19.6%減に対し営業利益率が▲55bp悪化、コスト吸収力の低下
- ROIC▲0.8%と資本効率が目標を大きく下回る
- 営業CFが純損を大幅に下回り、利益の現金化が不十分
- 今後の価格改定・稼働率改善の実現性とタイムラグ
重要ポイント:
- 減収幅が大きく、固定費負担で営業損失が拡大
- 粗利率は維持も販管費比率が高止まり、営業レバレッジが悪化
- 営業CFが大幅マイナスでキャッシュ創出力が弱い
- 流動性は潤沢だが利払い耐性に警戒サイン
- ROE・ROICともにマイナスで資本効率が低位
注視すべき指標:
- 既存店売上高成長率(客数・客単価)と予約稼働率
- 販管費の絶対額・売上比率(特に人件費・賃借料)
- 営業CFおよび運転資本回転(売掛・前受・買掛の推移)
- EBITDAとインタレストカバレッジの回復度合い
- 借入金の満期プロファイルと調達金利
セクター内ポジション:
国内外食・ブライダル関連の中では、流動性は相対的に厚い一方、収益性・キャッシュフローの弱さと利払い耐性の低さがネガティブ。需要回復の感応度が高く、稼働率・単価の小幅改善でも損益が振れやすいポジショニング。
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