- 売上高: 1.15億円
- 営業利益: -2.57億円
- 当期純利益: -3.21億円
- 1株当たり当期純利益: -24.29円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 1.15億円 | 1.37億円 | -16.1% |
| 売上原価 | 58百万円 | - | - |
| 売上総利益 | 79百万円 | - | - |
| 販管費 | 2.87億円 | - | - |
| 営業利益 | -2.57億円 | -2.07億円 | -24.2% |
| 営業外収益 | 50万円 | - | - |
| 営業外費用 | 23万円 | - | - |
| 経常利益 | -2.58億円 | -2.07億円 | -24.6% |
| 税引前利益 | -3.18億円 | - | - |
| 法人税等 | 3百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -3.21億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -2.05億円 | -3.20億円 | +35.9% |
| 包括利益 | -2.05億円 | -3.20億円 | +35.9% |
| 支払利息 | 11万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -24.29円 | -46.11円 | +47.3% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 2.20億円 | 1.85億円 | +35百万円 |
| 現金預金 | 53百万円 | 54百万円 | -71万円 |
| 売掛金 | 12百万円 | 7百万円 | +5百万円 |
| 固定資産 | 2.10億円 | 63百万円 | +1.47億円 |
| 有形固定資産 | 1.76億円 | 26百万円 | +1.50億円 |
|
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -178.3% |
| 粗利益率 | 68.9% |
| 流動比率 | 337.0% |
| 当座比率 | 337.0% |
| 負債資本倍率 | 12.03倍 |
| インタレストカバレッジ | -2336.36倍 |
| 実効税率 | -1.0% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 8.83百万株 |
| 自己株式数 | 20株 |
| 期中平均株式数 | 8.44百万株 |
| 1株当たり純資産 | 3.74円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| EnvironmentSolution | 31百万円 | -9百万円 |
| RealEstate | - | -10百万円 |
| Sports | 85百万円 | 23百万円 |
| Web | - | -13万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 5.52億円 |
| 営業利益予想 | -2.47億円 |
| 経常利益予想 | -2.49億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | -2.53億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | -29.68円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2025年度Q3のジェイホールディングスは売上減少と販管費の重さにより大幅赤字を計上し、収益性・資本効率・レバレッジの三重苦が鮮明となりました。売上高は1.15億円で前年同期比-16.0%、営業損益は-2.57億円、経常損益は-2.58億円、当期純損益は-2.05億円でした。粗利益率は68.9%(約6,890bp)と高い一方、営業利益率は-223.5%(約-22,350bp)で、粗利率とのギャップは約29,240bpに達し、販管費2.87億円の過大さが損益悪化の主因です。デュポン分解では純利益率-178.3%、総資産回転率0.267、財務レバレッジ13.03倍の組み合わせでROEは-621.2%と急激に毀損しています。売上規模に対して固定費が過大で、規模の経済が働かない構造が推察されます。負債資本倍率(D/E)は12.03倍ときわめて高く、自己資本0.33億円に対し負債3.97億円と資本バッファが薄い状況です。流動比率は337%で短期的な流動性は見かけ上良好ですが、固定負債が3.31億円と大きく、中長期の返済・リファイナンス耐性に懸念が残ります。金利費用は0.00億円と開示されていますが、営業損失が大きいためインタレストカバレッジは計算上-2,336倍と、資金創出力の脆弱さを示します。ROICは-515.9%と投下資本を大幅に毀損しており、事業ポートフォリオの収益化または資産のスクラップ&ビルドが急務です。営業キャッシュフロー、投資・財務キャッシュフローの開示がなく、利益の質(現金裏付け)やFCF持続性の評価に制約があります。財務制約下での成長投資余力は限定的で、資本増強(希薄化リスク)や資産売却の可能性が高まっています。EPSは-24.29円、1株当たり純資産は3.74円と低位で、純資産毀損リスク(債務超過転落)にも留意が必要です。今後は販管費の抜本的削減、赤字事業のリストラクチャリング、資本政策(エクイティ強化)、および負債の期限分散とコベナンツ管理が最優先課題となります。短期流動性は確保されているものの、中長期の資本構成と資金繰りの健全化が進まない限り、業績回復の果実が株主に帰属しにくい局面が続くと見ます。開示制約によりCF情報や費用内訳の検証ができない点を前提に、実績データからは構造的な赤字体質とレバレッジリスクが示唆されます。将来に向けては、売上規模の回復(または事業ミックス転換)と固定費ベースの引き下げがROICとROEの改善のカギです。
【要約】ROE = 純利益率(-178.3%)× 総資産回転率(0.267)× 財務レバレッジ(13.03倍)= 約-621.2%。最大の毀損要因は純利益率の大幅なマイナスで、次いで総資産回転率の低さが寄与。営業段階で-2.57億円と大幅赤字で、粗利率68.9%にもかかわらず販管費2.87億円が粗利0.79億円を大幅に上回り、営業レバレッジが強烈に負に作用しています。財務レバレッジ13.03倍は自己資本希薄を反映しており、ROE変動を拡大する悪性の増幅器として働いています。現状の利益率低下は、売上規模の縮小(-16.0%)と固定費の硬直性が主因と考えられ、短期的にはコスト削減の進捗次第、構造的には事業スケール・ミックスの見直しの成否に依存します。販管費成長率や詳細内訳は未開示ですが、売上減少下で販管費水準が高止まりしている点は、売上成長率を上回る費用伸長(または未調整)という懸念トレンドに合致します。持続性の観点では、粗利率自体は高いため、スケール回復または固定費の削減が実現すれば、純利益率の回復余地はありますが、レバレッジの高さが改善テンポを阻害する可能性が高いです。
売上高は1.15億円で前年比-16.0%と減速。高粗利率(68.9%)は価格主導または高付加価値商材の可能性を示しますが、規模縮小で固定費負担を吸収できず、営業赤字-2.57億円に直結。投資CF・新規投資の開示がなく、成長投資の継続性は不明です。受注や顧客基盤の広がりを示す先行指標がなく、短期的には防衛的(コスト・資産スリム化)オリエンテーションが合理的とみられます。中期見通しは、(1) 売上の底打ち・回復、(2) 粗利率維持、(3) 固定費ベース最適化、の同時達成が前提で、現状の資本制約下では難易度が高いです。
流動比率337%・当座比率337%で短期流動性は一見良好。現金0.53億円に対し短期借入金0.70億円で、即時の返済余力にはややタイトさが見られます。固定負債3.31億円が総資産4.30億円に対して重く、満期ミスマッチは短期では小さいものの中長期の返済・リファイナンスリスクが高い構造です。D/E 12.03倍と極めて高く、明示的に財務警戒水準を超過。自己資本0.33億円・利益剰余金-9.16億円と資本の毀損が進行しており、追加損失で債務超過転落のリスクが現実的です。オフバランス債務(リース、保証等)の情報は未開示で評価不能。金利費用は0.00億円の開示ですが、将来の金利上昇局面や借換条件悪化に脆弱です。
営業CF、投資CF、財務CFが未開示のため、営業CF/純利益やFCFの評価は不能。大幅な営業赤字から推定すると、営業CF/純利益は0.8未満となる可能性が高く、利益の現金裏付けに懸念が残ります。運転資本(流動資産2.20億円−流動負債0.65億円=1.55億円)は潤沢に見えますが、売上規模に比して現金0.53億円が小さく、短期借入金0.70億円のロールオーバー依存が示唆されます。配当・設備投資とFCFの関係は不明で、継続的なFCF黒字化が確立していない限り株主還元や成長投資の持続性は限定的です。運転資本操作(期末の買掛・在庫調整等)の有無はデータ不足で判断不能です。
配当情報は未開示。純損失計上、利益剰余金-9.16億円、自己資本0.33億円、ROIC大幅マイナスという前提では、内部資金による安定還元の余地は極めて限定的です。FCFデータ未開示のためカバレッジは評価不能ですが、現状の損益・資本構成からは守り優先(無配または極小配)を示唆します。持続可能な配当再開には営業黒字化とFCF創出、ならびに資本の厚みの回復(増資・利益計上)が必要です。
ビジネスリスク:
- 売上縮小(-16.0%)と固定費過大による構造的赤字体質
- 高粗利商品への依存が強い場合の需要変動リスク
- 事業ポートフォリオの収益性低下とROIC悪化(-515.9%)
- 顧客・案件集中(未開示だが小型規模ゆえ)によるボラティリティ
財務リスク:
- D/E 12.03倍と過大レバレッジ、自己資本0.33億円の薄さ
- 固定負債3.31億円のリファイナンス・満期集中リスク
- 営業赤字継続下でのキャッシュアウト加速と債務超過転落リスク
- 金利負担やコベナンツ条件悪化時の流動性ストレス
- 希薄化を伴う増資・資産売却の可能性
主な懸念事項:
- 営業損失-2.57億円が売上規模に対し過大で、早期の固定費削減が不可欠
- 資本余力の乏しさにより、戦略的投資や回復投資の裁量が限定的
- CF未開示により利益の質・FCF持続性の検証ができない
- EPSマイナス継続時の市場での資金調達コスト上昇
- 追加減損や特損発生時のB/S耐性の低さ
重要ポイント:
- 高粗利率にもかかわらず販管費過大で営業赤字が深刻(営業利益率-223.5%)
- ROE-621.2%、ROIC-515.9%と資本効率が大幅毀損、レバレッジ13.03倍が下振れを増幅
- 短期流動性は保たれるが固定負債依存で中長期の返済・リファイナンスが課題
- CF未開示で利益の質・FCF持続性の評価に大きな不確実性
- 資本強化(増資)や事業再編(コスト/資産圧縮)の実行が最優先
注視すべき指標:
- 四半期営業CFとFCF、営業CF/純利益比率(>1.0が目安)
- 販管費水準と固定費削減進捗(人件費、賃借料等の固定費比率)
- 受注・パイプラインと売上回復度(QoQ/YoY)
- 借入金の満期プロファイルと平均金利、コベナンツ有無
- 自己資本比率・BPSの推移と希薄化イベント(増資・CB等)
- 事業別/顧客別売上・粗利のミックス(高粗利維持の可否)
セクター内ポジション:
小型上場持株・ソリューション系の中で、収益性・資本効率・財務健全性の総合スコアは下位。短期流動性は相対良好だが、レバレッジと構造的赤字により中期リスクは相対的に高いポジショニング。
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