- 売上高: 9.96億円
- 営業利益: 55百万円
- 当期純利益: 70百万円
- 1株当たり当期純利益: 45.25円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 9.96億円 | 6.34億円 | +57.1% |
| 売上原価 | 2.53億円 | - | - |
| 売上総利益 | 3.82億円 | - | - |
| 販管費 | 4.01億円 | - | - |
| 営業利益 | 55百万円 | -19百万円 | +389.5% |
| 営業外収益 | 86万円 | - | - |
| 営業外費用 | 10百万円 | - | - |
| 経常利益 | 45百万円 | -28百万円 | +260.7% |
| 税引前利益 | -29百万円 | - | - |
| 法人税等 | 51万円 | - | - |
| 当期純利益 | 70百万円 | -29百万円 | +341.4% |
| 減価償却費 | 9百万円 | - | - |
| 支払利息 | 4百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 45.25円 | -23.66円 | +291.3% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 42.96円 | - | - |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 3.30億円 | - | - |
| 現金預金 | 2.20億円 | - | - |
| 売掛金 | 1.11億円 | - | - |
| 固定資産 | 1.22億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 15百万円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 45百万円 | -31百万円 | +76百万円 |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -1.02億円 | -99百万円 | -3百万円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 49百万円 | 1.95億円 | -1.46億円 |
| フリーキャッシュフロー | -57百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 営業利益率 | 5.5% |
| 総資産経常利益率 | 8.6% |
| 配当性向 | 0.0% |
| 1株当たり純資産 | 315.95円 |
| 純利益率 | 7.0% |
| 粗利益率 | 38.4% |
| 流動比率 | 116.2% |
| 当座比率 | 116.2% |
| 負債資本倍率 | 0.57倍 |
| インタレストカバレッジ | 13.06倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +56.9% |
| 営業利益前年同期比 | +48.6% |
| 経常利益前年同期比 | +83.4% |
| 当期純利益前年同期比 | +16.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 1.58百万株 |
| 期中平均株式数 | 1.56百万株 |
| 1株当たり純資産 | 315.77円 |
| EBITDA | 64百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 14.00億円 |
| 営業利益予想 | 82百万円 |
| 経常利益予想 | 83百万円 |
| 当期純利益予想 | 82百万円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 51.99円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2025年度Q4のSapeetは、売上の大幅成長と営業黒字維持に加え、特別要因を含む純利益の増加で総じてポジティブな決算を示した。売上高は9.96億円で前年同期比+56.9%、営業利益は0.55億円で同+48.6%、経常利益は0.45億円で同+83.4%と拡大した。粗利益率は38.4%と良好で、営業利益率は5.5%前後(0.55/9.96の計算値)とみられる。四半期純利益は0.70億円(+16.2%)でEPSは45.25円、ROEは14.1%と資本効率は高水準。デュポン分解では、純利益率7.0%、総資産回転率1.668、財務レバレッジ1.20倍の掛け合わせによりROE14.1%を達成している。販管費は4.01億円と依然重いが、売上拡大に伴う営業レバレッジの効きで営業黒字を維持。営業外費用は0.10億円、支払利息は0.04億円で金利負担は許容的、インタレストカバレッジは13.06倍と強固。税引前当期純利益が-0.29億円である一方、当期純利益が0.70億円と大きく上振れしており、特別利益など一過性要因が純利益を押し上げた可能性が高い。営業キャッシュフローは0.45億円だが、営業CF/純利益は0.64倍と1.0倍を下回り、利益の現金裏付けはやや弱い。投資CFは-1.02億円と積極投資で、フリーキャッシュフローは-0.57億円と赤字。流動比率は116.2%、当座比率も116.2%と最低限の流動性は確保するが、短期借入金2.00億円が流動負債の大半を占め、満期集中への配慮が必要。負債資本倍率は0.57倍とレバレッジは抑制的で、ROICは11.5%と資本効率はベンチマーク(>8%)を上回る。総じて、コア事業の伸長と資本効率の改善は評価できる一方、一時的利益への依存とキャッシュ創出力の弱さ、投資によるFCF赤字が持続可能性の焦点となる。来期は売上高成長の持続、販管費の吸収、営業CFの純利益追随、短期借入のロールオーバー/長期化が重要。特別要因を除いた実力ベースの利益成長とキャッシュ創出の改善が確認できれば、ROEの持続性とバリュエーションの正当化につながる。データには一部整合性に課題(例:売上原価と粗利の不一致、税引前損益と純利益の乖離)があるため、本文では提供済みの計算済み指標と整合する数値を重視して評価した。
ステップ1: ROEは純利益率×総資産回転率×財務レバレッジに分解すると、7.0%×1.668×1.20=約14.1%で、報告ROEと一致。ステップ2: 期中に最も寄与が大きいのは総資産回転率1.668の高さと、純利益率7.0%の改善で、レバレッジは1.20倍と中立。ステップ3: 総資産回転率は売上急増(+56.9%)による資産効率の改善、純利益率は粗利率38.4%の確保と販管費の相対的吸収、さらに特別要因による純利益上振れが背景。ステップ4: 粗利率改善と販管費の固定費吸収は一定の持続性が見込める一方、税引前損失から純利益黒字への転換をもたらした一過性利益は持続性が低い可能性が高い。ステップ5: 販管費4.01億円の伸びが売上成長に対して相対的に高止まりすると営業レバレッジが逆回転するリスクがあるため、来期は販管費成長率を売上成長率以下に抑制できるかが重要。
売上は+56.9%と高成長で、プロダクト/サービスのトラクションが強い。粗利率38.4%と収益性の基盤は良好で、規模拡大に伴う固定費吸収が進めば営業利益率の上昇余地がある。今期の純利益は一過性要因が押し上げた可能性があり、来期はコア利益(営業利益ベース)の伸長が重要な評価軸。ROICが11.5%と高水準で、成長投資(投資CF-1.02億円)が資本効率を損なっていない点はポジティブ。営業外費用は小さく、金利負担のボラティリティは限定的。短期的には案件獲得/AR回収効率により売上とキャッシュの同期性を高めることが成長の質改善に直結。中期的には営業CFが純利益を上回る体質への転換が持続的成長の前提となる。
流動比率116.2%、当座比率116.2%と最低限の安全圏を確保しているが、一般的な健全水準150%には未達。短期借入金2.00億円が流動負債2.84億円の大宗を占め、満期ミスマッチ(短期資金による長期用途の可能性)に留意が必要。負債資本倍率0.57倍とレバレッジは保守的で、インタレストカバレッジ13.06倍は金利耐性を示す。固定負債の内訳は未記載で、長期資金の厚みは不明。オフバランス債務の情報はなく、確認不能。総資産5.97億円、現金2.20億円と現金バッファは一定程度あるが、投資CFの継続と短期借入依存が続く場合、手許資金の劣化リスクがある。
営業CFは0.45億円にとどまり、営業CF/純利益は0.64倍と品質警告域(<0.8)。純利益0.70億円に対してキャッシュ創出が追随しておらず、運転資本増(売上債権1.11億円の増勢など)が影響している可能性。投資CFは-1.02億円で積極投資、設備投資は-0.10億円に過ぎず、無形資産計上や投資性支出の比重が高いと推察。フリーキャッシュフローは-0.57億円の赤字で、財務CF+0.49億円(短期借入の活用を含意)で補填。運転資本操作の兆候は断定できないが、売上成長局面に伴う売掛金の伸長・前受/買掛の動態が営業CFを圧迫している可能性がある。来期は営業CF≧純利益、FCFの黒字化が持続可能性のカギ。
配当関連情報は未記載で、配当方針・配当性向は確認不能。FCFが-0.57億円であるため、仮に配当を実施する場合は手許現金または借入依存となり持続性に難。現行局面では、成長投資および運転資金需要を優先し、内部留保による財務体質強化が望ましい。配当再開/増配判断には、営業CFの安定黒字化とFCFの改善が前提となる。
ビジネスリスク:
- 一過性利益への依存により純利益が変動するリスク(税引前損失から純利益黒字への乖離)
- 販管費の高止まりにより営業レバレッジが低下するリスク
- 売上債権増加など運転資本需要の拡大に伴うキャッシュ創出力の悪化
- 高成長の反動減・案件獲得のボラティリティ
財務リスク:
- 短期借入金2.00億円への依存による満期集中・ロールオーバーリスク
- FCF赤字の継続による現金残高の劣化リスク
- 金利上昇時の利払い負担増(現状は耐性ありだが下押し要因)
- 固定負債・オフバランス債務の開示不足による不確実性
主な懸念事項:
- 営業CF/純利益が0.64倍と利益の現金裏付けが不十分
- 売上原価と粗利、税前損益と最終利益に関するデータ整合性の不確実性
- 流動比率116%と最低限の水準にとどまる中での短期借入依存
- 投資CFの継続に伴うFCFのマイナス継続リスク
重要ポイント:
- 売上+56.9%、ROE14.1%、ROIC11.5%と成長と資本効率は良好
- 純利益は一過性要因の寄与が示唆され、コア収益は営業利益で評価が必要
- 営業CF/純利益0.64倍、FCF-0.57億円でキャッシュ面は課題
- 短期借入金2.00億円の満期管理と資金調達の長期化が重要
注視すべき指標:
- 営業CF/純利益の改善(目安>=1.0倍)
- FCFの黒字転換と継続性
- 販管費率の低下(売上成長に対する吸収度合い)
- 総資産回転率と売上債権回転日数
- 短期借入の残高推移と平均借入期間
- 一過性損益を除いた営業利益/税前利益
セクター内ポジション:
総合商社ではなく単体企業だが、ROIC11.5%は上位水準。流動性指標は同規模グロース企業平均に比べ中庸、キャッシュ創出はやや弱い。成長投資を継続しつつ、運転資本効率と資金調達の最適化が相対的評価の分岐点となる。
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