四半期決算短信の開示範囲について
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥2273.7億 | ¥2200.9億 | +3.3% |
| 営業利益 | ¥138.9億 | ¥147.7億 | -5.9% |
| 経常利益 | ¥139.1億 | ¥149.7億 | -7.0% |
| 純利益 | ¥95.6億 | ¥97.7億 | - |
| ROE | 11.6% | 12.7% | - |
• 第3四半期3ヶ月で売上・営業利益とも過去最高を更新し増益転換したが、9ヶ月累計では営業利益-5.9%の減益継続 • プラットフォーム事業のオープン化が計画上回る進捗、グループ外販売が535%急拡大も売掛金74%増でキャッシュ創出に逆風
• 売上高2,274億円(前年比+3.3%)、営業利益139億円(同-5.9%)で増収減益 • 第3四半期3ヶ月は営業利益59億円(前年比+21.4%)と増益転換 • プラットフォーム事業GMV345億円、グループ外販売32億円(前年比535%増) • グローバル事業で中国126%、台湾141%と東アジア好調、米国は7月撤退完了 • 福岡物流センター売却により特別利益34億円が12月発生予定
| セグメント | 売上高(億円) | 前年比 | 営業利益(億円) | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| プラットフォーム | 44※ | 102.8% | - | - |
| グローバル | 178 | 100.9% | 7 | 232.5% |
| ブランドリテール | 719※ | 102.8% | - | - |
※第3四半期3ヶ月、連結消去前
ROE11.6%は良好域を維持するが、営業利益率が前年6.71%→6.11%へ60bp低下し収益性が軟化。デュポン分解では純利益率4.2%×総資産回転率1.448×財務レバレッジ1.91倍。売上総利益率55.5%は改善したが販管費率49.4%が重く、人件費削減努力も戦略投資が相殺。第3四半期単月では営業利益率7.6%まで回復し改善傾向。
売上成長+3.3%は穏やかな伸長で、プラットフォーム事業のオープン化とグローバル事業の東アジア拡大が牽引。営業利益の減益は9ヶ月累計ベースで、第3四半期単月は+21.4%と増益転換。粗利率改善と販管費抑制により収益性は回復基調。通期目標達成には第4四半期で売上770億円、営業利益51億円が必要でハードル上昇。
流動比率132.7%、当座比率80.6%で短期流動性は許容範囲。有利子負債90億円(前年0億円)が全て短期でリファイナンスリスクあるが、現金239億円で2.65倍カバー。インタレストカバレッジ60倍、D/E0.91倍と財務安定性は良好。在庫が総資産の22%と高めで需要変動リスクに留意必要。
売掛金が253億円(前年比+74.2%)と大幅増加し、プラットフォーム事業のグループ外ブランド参画拡大が主因。買掛金も178億円(+32.7%)と増加し取引拡大を反映。短期借入金が新たに90億円計上され、持株会社体制移行に伴う運転資本対応と推測。純運転資本の膨張で営業CF圧迫の可能性。
営業CF未開示のため利益の質評価は困難だが、売掛金の急増(+108億円)が営業CFの大幅な逆風要因。買掛金増加(+44億円)で一部相殺されるも純運転資本は64億円悪化。現金残高239億円は厚く短期的な資金繰りに問題なし。グループ外取引拡大に伴う回収サイト管理が重要課題。
中間35円・期末55円の年間90円予定で配当性向46%は持続可能域。現金239億円、低レバレッジで分配余力は十分。短期債務100%とキャッシュ創出の不透明性が懸念材料だが、福岡物流センター売却(特別利益34億円)で配当原資は補強。営業CF正常化が安定配当の前提条件。
| 項目 | 通期予想(億円) | 前期比 | 第3四半期進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,050 | 104.1% | 74.5% |
| 営業利益 | 190 | 122.5% | 73.1% |
| 当期純利益 | 124 | 129.0% | 77.1% |
第3四半期単月で過去最高売上・増益を達成し回復基調を確認。プラットフォーム事業のオープン化加速、グローバル事業の東アジア深耕、ブランドリテール事業のMD最適化を重点戦略とし、2030年売上4,000億円・営業利益率8%・GMV1,000億円の中期目標達成に向けた基盤構築を推進。
• プラットフォーム事業のオープン化加速:グループ外ショップ51店舗、有力ブランドの相次ぐ出店 • テレビCM連動施策でand ST認知拡大:検索数129%増、新規会員17万人獲得 • グローバル事業の中国クロスチャネル戦略:実店舗でエリア認知向上→EC売上2倍化 • ニコアンドMD構成適正化で幅広い層へアプローチ、VMD質向上で販売力底上げ • 持株会社体制でガバナンス強化と意思決定スピード向上を両立
• 通期営業利益目標達成ハードル上昇(第4四半期に51億円必要) • 在庫消化に伴う値引きによる粗利圧迫リスク • プラットフォーム事業の急拡大に伴う運営品質・与信管理の課題 • グローバル事業の為替変動・地政学リスク(中国・台湾依存)
• 短期借入金90億円のリファイナンスリスク(借換え環境変化に脆弱) • 売掛金急増(+74%)による営業CF圧迫・回収遅延リスク • 当座比率80.6%と在庫依存の高い流動性構造 • 運転資本膨張による投資効率悪化の可能性
第3四半期単月で増益転換し業績回復の兆しを確認。プラットフォーム事業のオープン化が計画上回る進捗で中長期成長の基盤構築が進展。一方で売掛金急増によるキャッシュ創出への逆風と短期債務100%のリファイナンスリスクが財務面の課題。ROE11.6%の株主還元と成長投資のバランスは良好だが、運転資本管理の改善が持続的成長の鍵。
• プラットフォーム事業GMV(通期1,000億円目標の進捗) • 売掛金回収サイト・DSO推移(グループ外取引拡大に伴う与信管理) • 営業CF/純利益比率(利益の質とキャッシュ創出力) • 既存店売上前年比(ブランドリテール事業の収益性回復) • 短期借入金の借換え条件・期間分散状況
• 為替レート:USD/JPY 147円前後(為替差益1.6億円から推定) • 通期予想は福岡物流センター売却益34億円を織り込まず • 海外子会社は1-9月決算で連結(中国・香港・台湾等) • FOUND GOOD卸売・FOREVER21事業終了の影響は軽微
なし
本レポートはXBRL決算短信データとPDF決算説明資料をAIが統合分析して自動生成しました。