クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥3556.0億 | ¥3161.6億 | +12.5% |
| 営業利益 | ¥116.5億 | ¥98.2億 | +18.7% |
| 経常利益 | ¥125.3億 | ¥109.9億 | +14.0% |
| 純利益 | ¥76.0億 | ¥65.2億 | +16.6% |
| ROE | 7.8% | 7.2% | - |
Executive Summary
2026年3月期第3四半期累計は、増収に加えて利益成長率が上回る増収増益決算となった。売上高は3,556.0億円(前年比+12.5%)、営業利益は116.5億円(同+18.7%)、経常利益は125.3億円(同+14.0%)、純利益は76.0億円(同+16.5%)となった。主力の2nd STREET拡大とNintendo Switch 2を含む新品商材の好調が増収を牽引し、増収率を上回る増益率を実現した。
業績変動要因
【売上高】売上高は3,556.0億円で前年比+12.5%増収した。セグメント別ではリユース衣料・服飾雑貨が+18.0%、新品商材が+27.7%(Nintendo Switch 2の安定供給が牽引)、デジタルコンテンツが+22.1%と好調な一方、リユースラグジュアリー商材は関税影響と時計相場下落により▲5.2%減収した。
【損益】営業利益は116.5億円(同+18.7%)、経常利益は125.3億円(同+14.0%)、純利益は76.0億円(同+16.5%)となった。営業外では為替差益6.3億円が経常利益を押し上げたが、支払利息7.0億円が負担となった。特別損失は減損損失0.7億円のみで金額は小さく、経常利益と純利益の乖離は主に法人税等の負担によるもので一時的要因は限定的である。増収増益で着地した。
セグメント別分析
売上構成比では新品商材(937億円)とリユース衣料・服飾雑貨(894億円)が上位を占め、両者合計で全体の約半分を構成する。粗利ベースではリユース衣料・服飾雑貨の売上総利益576億円が最大で、粗利率は約64%と高く、実質的な主力事業と位置づけられる。新品商材は売上増加率+27.7%に対し粗利増加率+14.1%にとどまり、粗利率は相対的に低い(約16%)。リユースラグジュアリー商材は売上・粗利とも減少しており、関税影響と卸売シフトによる粗利率低下が全体収益性の下押し要因となった。デジタルコンテンツは売上153億円ながら粗利136億円と極めて高い粗利率を有し、収益性への寄与度は大きい。
主要財務指標
収益性: ROE 7.8%、営業利益率3.3%(前年3.1%から改善) キャッシュ品質: 現金及び預金849.8億円(前年比+41.4%) 投資効率: 固定資産984.2億円、有形固定資産659.3億円へ増加し、出店投資が継続 財務健全性: 自己資本比率32.3%(前年35.7%から低下)、流動比率350.0%
キャッシュフロー分析
CF計算書の詳細開示はないが、B/S変動から資金動向を確認できる。現金及び預金は849.8億円と前年から248億円増加し、長期借入金は967.7億円と252億円増加した。借入増加は取引金融機関からの累計350億円調達によるもので、在庫確保資金と出店投資に充当されている。棚卸資産は785.7億円で前年比+46億円増加しており、年末商戦向けの戦略的な在庫積み増しが要因である。現金創出評価は、営業利益・純利益の伸びに加え借入による資金調達を伴っており、標準的な水準にある。
収益の質
経常利益125.3億円と純利益76.0億円の乖離は主に法人税等(48.6億円)によるもので、一時的な特別損益(減損損失0.7億円)は小規模であり、収益の質に大きな懸念は見られない。営業外収益21.2億円は売上高の0.6%に相当し、為替差益6.3億円が主な構成要素である。営業外費用は12.4億円で支払利息7.0億円が中心となっており、借入増加に伴う金融費用の増加傾向がうかがえる。
業績予想・ガイダンス
通期予想(売上高4,700億円、営業利益115.0億円、経常利益110.0億円)に対する進捗率は、売上高75.7%、営業利益101.3%、経常利益113.9%である。売上高進捗率は標準進捗(75%)と概ね整合するが、営業利益・経常利益は累計実績が既に通期予想を上回っており、標準進捗を大きく超過している。会社側は繁忙期の季節変動や店舗網最適化費用を見込み通期予想を据え置いているが、現状の利益水準が維持されれば上振れの可能性を示唆する。
株主還元
第2四半期配当は1株当たり17.00円、通期予想配当は34.00円である。通期予想EPS138.35円に基づく配当性向は約24.6%で、自社株買いの実施は確認されない。配当のみを対象とした配当性向であり、現預金849.8億円を踏まえると還元余力は相応にあるが、借入増加を伴う出店投資との両立状況は継続的な確認が必要である。
カタリスト
【短期】第4四半期の繁忙期における新品商材(Nintendo Switch 2関連)とリユース衣料・服飾雑貨の販売動向、通期業績予想の達成状況。 【長期】2nd STREETの国内1,000店舗達成(2029年3月期通過点)に向けた出店ペース、海外展開の進捗、2026年10月の商号変更(株式会社セカンドリテイリング)を契機とした事業構造の変化。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(retail)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.3% | 3.2% (0.7%–6.8%) | +0.1pt |
| 純利益率 | 2.1% | 1.4% (0.1%–4.4%) | +0.8pt |
営業利益率は業種中央値並みだが、純利益率は業種中央値を上回る水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 12.5% | 3.0% (1.2%–10.3%) | +9.4pt |
売上高成長率は業種中央値を大幅に上回り、業種内でも高成長の位置づけにある。
※出所: 当社調べ
リスク要因
-
在庫水準の上昇: 棚卸資産は785.7億円で前年比+6.3%増加し、総資産の26.2%を占める。年末商戦向けの戦略的積み増しとされるが、需要変化時の評価損リスクを内包する。
-
財務レバレッジの上昇: 長期借入金は967.7億円と前年比+35.4%増加し、自己資本比率は32.3%と前年35.7%から低下した。出店投資資金として調達された借入であり、金利上昇局面では支払利息負担の増加が想定される。
-
リユースラグジュアリー商材の減収: 関税影響による輸出減少と時計相場下落により売上高は▲5.2%減少した。粗利率の低い卸売への販売シフトも粗利益を押し下げており、市況変動の影響を受けやすい構造である。
決算上の注目ポイント
-
営業利益率は3.3%と前年から改善傾向にあり、新品商材とリユース衣料・服飾雑貨の増収が収益性改善に寄与している。通期予想の営業利益進捗率が101.3%に達している点は、決算データ上の注目点である。
-
借入増加を伴う積極出店により固定資産・棚卸資産が拡大しており、自己資本比率は前年から3.4pt低下した。資産拡大のペースと利益成長のバランスは継続的な確認対象となる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,113円 |
| base(基準) | 2,199円 |
| bull(強気) | 2,203円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,439円 |
| 調整後予想EPS | 152.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 24.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.90倍 / 14.4倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,138円〜2,263円、ω±0.1で 2,191円〜2,204円。
注記:
- 通期予想に対する純利益の進捗(137%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
- 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 48%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データとPDF決算説明資料をAIが統合分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。