- 売上高: 84.72億円
- 営業利益: 4.28億円
- 当期純利益: 4.25億円
- 1株当たり当期純利益: 189.77円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 84.72億円 | 86.97億円 | -2.6% |
| 売上原価 | 60.93億円 | 63.42億円 | -3.9% |
| 売上総利益 | 23.80億円 | 23.56億円 | +1.0% |
| 販管費 | 19.51億円 | 18.84億円 | +3.6% |
| 営業利益 | 4.28億円 | 4.72億円 | -9.3% |
| 営業外収益 | 1.06億円 | 65百万円 | +63.8% |
| 営業外費用 | 30百万円 | 23百万円 | +30.0% |
| 経常利益 | 5.05億円 | 5.14億円 | -1.8% |
| 税引前利益 | 5.31億円 | 5.23億円 | +1.6% |
| 法人税等 | 1.06億円 | 1.58億円 | -33.0% |
| 当期純利益 | 4.25億円 | 3.65億円 | +16.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 4.25億円 | 3.65億円 | +16.4% |
| 包括利益 | 3.72億円 | 2.84億円 | +31.0% |
| 支払利息 | 17百万円 | 11百万円 | +50.9% |
| 1株当たり当期純利益 | 189.77円 | 160.23円 | +18.4% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 139.75億円 | 138.05億円 | +1.70億円 |
| 現金預金 | 35.09億円 | 30.99億円 | +4.10億円 |
| 売掛金 | 61.79億円 | 63.02億円 | -1.23億円 |
| 棚卸資産 | 12.37億円 | 10.66億円 | +1.71億円 |
| 固定資産 | 140.64億円 | 132.17億円 | +8.47億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 5.0% |
| 粗利益率 | 28.1% |
| 流動比率 | 109.9% |
| 当座比率 | 100.2% |
| 負債資本倍率 | 2.85倍 |
| インタレストカバレッジ | 24.69倍 |
| 実効税率 | 20.0% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -2.6% |
| 営業利益前年同期比 | -9.2% |
| 経常利益前年同期比 | -1.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +16.4% |
| 包括利益前年同期比 | +31.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 2.30百万株 |
| 自己株式数 | 55千株 |
| 期中平均株式数 | 2.24百万株 |
| 1株当たり純資産 | 3,247.23円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 50.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| Miso | 2.95億円 | 69百万円 |
| Soymilk | 74.38億円 | 14.41億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 321.98億円 |
| 営業利益予想 | 4.83億円 |
| 経常利益予想 | 4.08億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 3.14億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 137.16円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
マルサンアイ(2551)の2026年度Q1連結決算は、売上高84.72億円(前年同期比-2.6%)、営業利益4.28億円(同-9.2%)と売上・営業利益ともにやや減速した。しかし当期純利益は4.25億円(同+16.4%)と増加しており、下期配当(期末配当50円)が業績に寄与した形跡はないが特別益や為替差益の寄与が利益を押し上げている。売上総利益は23.80億円、粗利益率は28.1%で、製品マージン自体は堅調を維持している一方、販管費の比率上昇により営業利益の減少を招いている。営業外収益は1.06億円で、その内訳に為替差益0.89億円が含まれ、営業外での寄与が営業利益減少の一部を相殺した。税引前当期純利益は5.31億円、実効税率は約20.0%であり、税負担後の純利益増加につながった。総資産は280.38億円、純資産は72.78億円で、財務レバレッジが高く(財務レバレッジ3.85倍、D/E比率2.85)負債依存度が高い構成となっている。短期借入金が前年同期比で3.00億円→8.00億円に増加(+166.7%)しており、短期資金需要の増加と満期ミスマッチリスクが顕在化している点は注視が必要である。流動比率は109.9%、当座比率100.2%と短期支払能力は最低限確保されているものの、流動性の余裕は限定的である。ROEは5.8%であり、資本効率は業界ベンチマークに対して低位に留まる(警戒域)。営業CFやフリーCFがXBRLに未記載のためキャッシュ創出の実際の質は直接評価できないが、営業外の為替益や投資有価証券売却益等一時要素の寄与が見られるため利益の持続性には注意が必要である。配当は期末50円(中間0円)で、計算上の配当性向は約27.0%と保守的であり、現時点では配当持続性は合理的に維持可能に見える。品質アラートではレバレッジ、ROIC低迷、売掛金・在庫回転日の長期化、運転資本効率の悪化、為替感応度の高さが指摘されており、これらは中長期的に収益性とキャッシュフローを圧迫するリスクとなる。会社は通期予想を開示しており、通期業績予想では売上3,219.8億円ベースの数値(注:単位は億円表記からRawでは321.98億円に相当する既定誤差に注意)で営業利益見込み483.0億円となっているが、Q1実績との比較で営業利益の下振れが示唆されている。将来的には、(1)短期借入金の増加に伴う資金調達構造の見直し、(2)売掛金・在庫回転改善による運転資本効率化、(3)為替リスク管理強化、(4)持続的な営業CFの確保が重要であり、それらが改善されなければROE・ROICの改善は限定的となるだろう。結論として、Q1は売上減・営業減益ながら純利益は一時要因で支えられた増益というミックスであり、財務レバレッジと運転資本効率の改善が中核的な注目点である。
dupont_3factor:
- roe_reported: 5.8%
- net_profit_margin: 5.0%
- asset_turnover: 0.302x
- financial_leverage: 3.85x
- calculation: ROE = 5.0% × 0.302 × 3.85 = 5.8% (報告値と一致)
largest_mover: 財務レバレッジ(3.85倍)はROEの押し上げ要因として最も大きな寄与をしている。純利益率と総資産回転はやや弱含みだが、特に財務レバレッジの高さがROE維持の主因。
business_reasoning: 財務レバレッジの高さは負債比率が高く、資本効率向上策として負債を活用している構造を示唆する。一方で売上減(-2.6%)と販管費の比率上昇により純利益率が圧迫され、資産回転も0.302と低めで資産効率の改善余地がある。
persistence_assessment: 財務レバレッジの効果は一時的ではなく貸借対照表構成に起因するため継続性があるが、長期的には利息上昇や資金調達コストの増加で逆回転するリスクがある。純利益率の現状維持は為替益や特別益の影響を受けやすく、持続性は限定的と評価。
concerns_trends: 販管費率の上昇が売上成長を上回る場合、営業レバレッジが逆に働き利益率をさらに悪化させる恐れがある。現状では販管費(19.51億円)が売上対比で高止まりしており、販管費の伸び率が売上の伸びを上回るトレンドが懸念される。
sales_sustainability: 売上高84.72億円(-2.6%)は季節変動や需要の弱含みを示唆。粗利益率は28.1%で価格面の耐性はあるものの数量面の弱さが表れている。
profit_quality: 当期純利益は増加(+16.4%)したが、営業利益は減少している点から営業ベースの業績と最終利益の乖離が存在する。営業外の為替差益(0.89億円)や投資有価証券売却益(0.10億円)、固定資産売却益(0.09億円)が寄与しており、利益の一部は非反復的要素に依存している可能性が高い。
outlook: 会社は通期予想を開示しているが、通期予想では営業利益が減少見込み(通期営業利益483.0億円:会社予想値との単位整合性に注意)。Q1の営業利益減少と一時要因の存在から、通期でも営業利益の下振れリスクがある。成長を確保するには既存製品の需要回復、販管費効率化、運転資本改善が必要である。
liquidity:
- current_ratio: 109.9%
- quick_ratio: 100.2%
- assessment: 短期支払能力は表面的には確保されているが流動性の余裕は限定的。流動比率150%が健全ラインと考えると相対的に弱め。
solvency:
- debt_to_equity: 2.85 (D/E)
- debt_capital_ratio: 48.2%
- interest_coverage: 24.69倍
- warnings: D/E 2.85は社内品質アラートで警告(>2.0)。自己資本に対する負債負担が重く、金利上昇局面では財務負担が表面化するリスクがある。
maturity_mismatch: 短期借入金が前年同期の3.0億円から8.0億円へ増加しており、短期資金ニーズの高まりが見られる。流動負債127.11億円に対し現金預金35.09億円、現金/短期負債比率は約4.39倍で短期流動性は確保されているが短期借入増加は満期ミスマッチリスクを高める。
off_balance: オフバランス債務に関する項目はXBRL未記載のため言及を省略する。
短期借入金: +5.00億円(+166.7%)- 短期資金需要の増加または借換の反映。満期構成の悪化による短期流動性リスクを監視。
operating_cash_flow_vs_net_income: 営業CFに関する数値は未記載のため直接算定不可。営業CF/純利益比は算出不可だが、営業利益の減少と一時的営業外収益の存在から営業CFの品質は慎重に評価する必要がある。
fcf_sustainability: フリーキャッシュフロー、設備投資額、配当支払総額等のキャッシュフロー科目が未記載のためF C Fベースでの配当持続性評価は算出不可。ただし配当性向約27.0%は純利益ベースでは現時点で支えられる水準。
working_capital_signs: 売掛金61.79億円、棚卸資産12.37億円で、D S O(売掛金回転日数)や在庫回転が長期化しているとの品質アラート(DSO 266日、DIO 159日)が出ている。運転資本の滞留がキャッシュ創出を阻害している兆候がある。
dividend_policy_observed: 中間配当0円、期末50円。会社は通期での配当方針を維持している模様。
payout_ratio_calculation: 配当性向(計算値): 約27.0%(配当(期末50円×発行済株式数2.296M ÷ 純利益4.25億円)に基づく)。
coverage_by_fcf: FCFの数値未記載のため配当をフリーキャッシュフローでカバーできるかの検証は不可。純利益ベースの配当性向は保守的であるが、運転資本の悪化や短期借入増加が続くと将来の支払い余力に影響を与える可能性がある。
outlook: 現状の配当水準は維持可能に見えるが、営業ベースのキャッシュ創出改善と運転資本管理が確認できない限り中長期の安心材料とはならない。
ビジネスリスクとして、需要変動リスク: 売上が前年比で減少しており、主要製品の需要回復遅延リスク。、為替リスク: 為替差益が営業外収益に大きく寄与しており、為替の逆振れが利益を減殺する可能性。、在庫・受注管理リスク: 在庫日数・売掛金回転日数の長期化が示す運転資本悪化リスク。が挙げられます。
財務リスクとしては、レバレッジリスク: D/E 2.85は高めであり、金利上昇や借換リスクで財務負担が増大する可能性。、短期資金リスク: 短期借入金の増加により満期ミスマッチが発生している点。、利益品質リスク: 為替益や投資売却等一時的項目に依存する利益構造の継続性懸念。が挙げられます。
主な懸念事項としては、運転資本の効率化が進まない場合、現金創出力が抑制され、借入依存が長期化する点。、ROICが低迷(品質アラートで3.2%)しており資本配分の有効性が疑問視される点。、為替感応度が高く営業利益に与える影響が大きい点(為替損益/営業利益 20.9%)。が挙げられます。
重要ポイントとして、Q1は売上減と営業減益だが純利益は一時的要因で増加しており利益の質には注意が必要。、財務レバレッジが高く(D/E 2.85)、短期借入増加が見られるため資本構成と流動性のモニタリングが重要。、運転資本の長期化(売掛金・在庫の滞留)がキャッシュ創出を阻害しており改善が必須。、為替変動が利益に与える影響が大きく(為替損益/営業利益 20.9%)、為替対策の強化が望ましい。、配当性向は約27%で現時点は保守的だが、FCFの把握が不可のため持続性判断は限定的。が挙げられます。
注視すべき指標は、営業キャッシュフロー(OCF)とOCF/純利益比率、短期借入金の推移および借入満期構成、売掛金回転日数(DSO)と在庫回転日数(DIO)の推移、営業利益および営業利益率の四半期推移(非反復項目除去後)、ROICとその事業別内訳です。
セクター内ポジションについては、同業他社と比較するとROE・ROICは低位で、負債比率は高めである。利益率は低めのため、同業平均よりも資本効率・運転資本管理の改善余地が大きいと位置付けられる。