クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥225.5億 | ¥203.3億 | +10.9% |
| 営業利益 | ¥11.0億 | ¥7.5億 | +46.9% |
| 経常利益 | ¥16.3億 | ¥15.1億 | +7.9% |
| 純利益 | ¥11.1億 | ¥10.0億 | +10.2% |
| ROE(年換算) | 15.2% | 14.0% | - |
Executive Summary
売上高の二桁増収を営業利益が大きく上回る増益で吸収し、営業段階での採算改善が明確になった一方、経常・純利益の伸びは為替差益の縮小により抑制された。売上高は225.5億円(前年比+10.9%)、営業利益は11.0億円(同+46.9%)、経常利益は16.3億円(同+7.9%)、純利益(親会社株主帰属)は11.0億円(同+8.8%)となった。増益率の差は営業外収益に含まれる為替差益が前年の7.6億円から5.5億円へ縮小したことが主因である。
業績変動要因
【売上高】売上高は225.5億円で前年比+10.9%。主力のインフラ・マネジメントサービスが181.1億円(同+7.5%、構成比80.3%)と底堅く推移し、環境マネジメントサービスが39.3億円(同+28.8%)と高成長を牽引した。その他事業も5.1億円(同+14.5%)と伸長し、全セグメントが増収となった。
【損益】営業利益は11.0億円(同+46.9%)で、粗利率は22.0%と前年の21.7%から改善、販管費の伸び+5.5%が売上高の伸び+10.9%を下回ったことで営業レバレッジが働いた。経常利益は16.3億円(同+7.9%)にとどまり、為替差益の減少(-2.2億円)が営業利益の伸びを相殺した。純利益は11.0億円(同+8.8%)で、増収増益の決算である。
セグメント別分析
インフラ・マネジメントサービスは売上高181.1億円(同+7.5%)、セグメント利益6.5億円(同+5.3%)、利益率3.6%で前年の3.7%からやや低下した。環境マネジメントサービスは売上高39.3億円(同+28.8%)、セグメント利益4.5億円(同+322.2%)と大きく拡大し、利益率も3.4%から11.1%へ約7.7pt改善した。全社利益構成比では環境マネジメントの寄与度が大きく高まっており、主力事業の採算低下を補う形となっている。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は4.9%で前年の3.7%から約1.2pt改善したが、純利益率は4.9%で前年の5.0%からわずかに低下した。これは営業段階の採算改善が為替差益の縮小により相殺されたためである。【キャッシュ品質】売掛金は464.6億円と総資産の54.9%を占め、現金及び預金は102.5億円にとどまる。【投資効率】年換算ROEは15.2%と良好な水準にあるが、財務レバレッジ(総資産/純資産)約2.9倍の寄与が大きい。【財務健全性】自己資本比率は34.5%で前年の36.4%から低下し、短期借入金は276.8億円と前年比+49.9%に増加している。流動比率は126.8%であり、短期的な支払能力は確保されているものの、有利子負債が短期に集中している点は留意点となる。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向をみると、現金及び預金は102.5億円で前年の99.3億円からわずかに増加した一方、短期借入金は276.8億円へと前年比92.1億円(+49.9%)増加している。売掛金は464.6億円と前年の419.6億円から45.0億円増加しており、売上増加を上回るペースで運転資金が滞留している可能性がある。この結果、現金水準の維持は主に短期借入金の増加によって支えられた構図であり、営業活動による資金創出だけでなく外部資金への依存度が高まっていると解釈できる。
収益の質
営業利益の増益46.9%は売上原価率の低下と販管費の抑制という経常的な要因によるもので、質の高い改善といえる。一方、営業外収益6.2億円のうち為替差益が5.5億円を占め、営業外収益の大部分が為替相場という非経常的な変動要因に依存している。前年の為替差益7.6億円から2.2億円減少したことで、経常利益・純利益の伸び率は営業利益の伸び率を大きく下回った。包括利益は16.3億円(同+38.4%)となり、純利益11.1億円との差は有価証券評価差額金4.6億円や為替換算調整額1.1億円の増加によるもので、当期の会計上の純利益に対し実態としての資産価値変動を含む包括利益がより高い伸びを示している点は、収益の質を評価するうえで留意すべきである。
業績予想・ガイダンス
通期計画は売上高970.0億円(同+1.7%)、営業利益58.0億円(同+3.2%)、経常利益56.0億円(同-3.1%)であり、当四半期に修正はない。Q1進捗率は売上高23.2%、営業利益18.9%、経常利益29.1%、純利益28.6%で、営業利益の進捗は標準的な25%を下回る。通期の計画営業利益率6.0%に対しQ1実績は4.9%であり、下期にかけての採算改善が計画達成の鍵となる。経常利益は為替差益への依存度が高く、進捗率の高さのみで通期達成を評価することは難しい。
株主還元
通期の1株当たり配当予想は125.00円で、当四半期に修正はない。期中平均株式数12,075千株を用いると年間配当総額は約15.1億円と試算され、通期純利益計画38.5億円に対する配当性向は約39.2%となる。自己株式残高は前年のマイナス8.2億円からマイナス5.3億円へ変動しているが、当期の取得・処分額を個別に特定する情報はないため、総還元性向の算定は行わない。なお、2025年10月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を実施している。
リスク要因
-
為替変動リスク: 為替差益5.5億円は営業利益11.0億円の49.9%に相当し、前年から2.2億円減少した。営業外損益の変動が経常利益・純利益の伸び率を大きく左右する構造となっている。
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短期資金・流動性リスク: 短期借入金は276.8億円で前年比+49.9%と増加し、有利子負債が短期に集中している。現金及び預金102.5億円に対する比率は約0.37倍にとどまり、売掛金の回収状況や金融機関の与信姿勢の変化に対する感応度が高い。
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案件採算・受注損失リスク: 受注損失引当金は22.6億円と営業利益11.0億円を上回る水準で計上されており、主力のインフラ・マネジメントサービスの利益率は3.6%と前年から小幅低下した。大型案件の工期遅延や外注費・人件費上昇が採算に影響し得る。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 4.9% | 12.1% (6.7%–26.0%) | −7.3pt |
| 純利益率 | 4.9% | 9.9% (3.9%–17.0%) | −5.0pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、収益性は業種内で相対的に低い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 10.9% | 11.9% (3.6%–25.6%) | −1.0pt |
売上高成長率は業種中央値にほぼ並ぶ水準で、成長性は業種内で中位に位置する。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
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売上高+10.9%に対し営業利益+46.9%となり、販管費抑制を伴う営業レバレッジが明確に確認できる。一方で経常・純利益の伸びは為替差益縮小により限定的であり、本業の改善と最終利益の乖離が生じている。
-
環境マネジメントサービスの利益率は3.4%から11.1%へ大幅改善し、利益構成の質的変化が観察される。この改善幅の大きさから、案件ミックスの継続性が今後の焦点となる。
-
短期借入金が前年比+49.9%と増加し、有利子負債が短期に集中している。売掛金が総資産の54.9%を占める点とあわせ、資金回収と短期資金の状況が今後のモニタリングポイントとなる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,551円 |
| base(基準) | 2,619円 |
| bull(強気) | 2,702円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,402円 |
| 調整後予想EPS | 335.5円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 39.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.09倍 / 7.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,548円〜2,694円、ω±0.1で 2,614円〜2,626円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。