クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥126.8億 | ¥125.0億 | +1.5% |
| 営業利益 | ¥6.5億 | ¥8.1億 | −19.6% |
| 税引前利益 | ¥4.6億 | ¥6.7億 | −31.2% |
| 純利益 | ¥2.8億 | ¥4.1億 | −31.3% |
| ROE(年換算) | 5.8% | 8.1% | - |
Executive Summary
2026年度Q2累計は増収減益となり、収益性の低下が最大のポイントである。売上高は126.8億円(前年同期比+1.5%)、営業利益は6.5億円(同-19.6%)、経常段階に相当する税引前利益は4.6億円(同-31.2%)、純利益は2.8億円(同-31.3%)となった。売上原価の抑制で粗利率は36.6%(前年同期35.4%)へ改善したが、販管費が売上成長を上回る+8.8%増となったことで営業利益率は5.1%(前年同期6.4%)に低下し、金融費用の増加も加わって最終増益への波及を強めた。
業績変動要因
【売上高】売上高は126.8億円で前年同期比+1.5%増収。セグメント別ではビジネスソリューションが82.9億円(同+9.0%)と拡大した一方、ヒューマンソリューションは43.9億円(同-10.2%)と減収し、両者の相殺で全社成長は限定的となった。通期売上予想268.4億円に対する進捗率は47.2%で、標準的な50%をやや下回る。
【損益】営業利益は6.5億円(同-19.6%)で、粗利率改善(+120bp)を販管費率上昇(+210bp)が上回り、営業利益率は5.1%(前年同期6.4%)に低下した。セグメント別営業利益はビジネスソリューションが15.1億円(同+6.0%、利益率18.2%)と底堅い一方、ヒューマンソリューションは2.8億円(同-23.6%、利益率6.4%)と減収減益が顕著である。金融費用が前年同期比+39.0%増加したことも税引前利益(4.6億円、同-31.2%)、純利益(2.8億円、同-31.3%)の圧迫要因となった。全体としては増収減益である。
セグメント別分析
ビジネスソリューションセグメントは売上82.9億円(同+9.0%)、営業利益15.1億円(同+6.0%)、利益率18.2%と、全社の中核収益源として増収増益を維持している。ヒューマンソリューションセグメントは売上43.9億円(同-10.2%)、営業利益2.8億円(同-23.6%)、利益率6.4%と減収減益であり、全社の販管費率上昇・利益率低下の主因の一つとみられる。二つのセグメント間で成長・収益性の方向が逆行している点が、全社業績のばらつきを生んでいる。
主要財務指標
【収益性】営業利益率5.1%(前年同期6.4%)、純利益率2.2%(前年同期3.3%)といずれも低下し、年換算ROEは5.8%となった。【キャッシュ品質】営業CFは32.9億円で純利益2.8億円の約11.6倍に達し、会計利益を大きく上回るキャッシュ創出となったが、売上債権の減少や運転資本変動の流入寄与が大きく、恒常的な収益力とは分けて評価する必要がある。【投資効率】年換算ROICは4.5%であり、資産回転率は低水準にとどまる。【財務健全性】自己資本比率は22.3%(前年同期24.5%)へ低下し、流動資産70.9億円に対し流動負債は128.0億円程度と推計され流動比率は1倍を下回る水準にある。使用権資産177.5億円・リース負債合計177.9億円を含むオンバランスのリース構造が資本構成の重い部分を占めている。
キャッシュフロー分析
営業CFは32.9億円で前年同期比-10.7%となったが、純利益2.8億円を大きく上回るキャッシュ創出力を示した。ただしこの中には売上債権の回収による3.98億円、その他運転資本変動による14.12億円の流入が含まれ、当期特有の押し上げ要因である点に留意が必要である。投資CFは16.3億円の支出で、主に設備投資15.1億円が占める。財務CFは27.7億円の支出で、長期借入金返済7.1億円、配当支払7.8億円、リース料支払12.8億円が資金減少に寄与した。結果としてフリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は16.5億円を確保し、配当支払を上回ったものの、現金及び現金同等物は前期比11.2億円減少し24.6億円となった。
収益の質
当期の増益要因は主にコスト面の粗利率改善であるが、販管費の増加ペース(+8.8%)が売上成長(+1.5%)を上回ったため、経常的な事業収益力は前年同期より弱まっている。金融費用は1.9億円(前年同期比+39.0%)に増加し、税引前利益への圧迫要因となった。特別損益等の一時的要因の明示はなく、税引前利益4.6億円から法人税等1.8億円(実効税率約38.6%)を控除して純利益2.8億円となっている。営業CFが純利益を大幅に上回る点はキャッシュ創出力の観点では良好だが、内訳をみると売上債権・運転資本の変動による一時的な流入が大きく寄与しており、アクルーアル(会計上の利益とキャッシュの差)の観点からは、当期の高いキャッシュ転換率がそのまま定常的に再現されるかどうかを注視する必要がある。
業績予想・ガイダンス
通期会社予想は売上高268.4億円、営業利益27.3億円(前年比+13.0%)、純利益16.6億円(前年比+14.9%)であり、当四半期に業績予想・配当予想の修正はない。Q2累計の進捗率は売上高47.2%、営業利益23.7%、純利益17.1%であり、いずれも半期の目安である50%を下回る。特に利益進捗の遅れが大きく、通期計画の実現には下期における販管費率の反転低下と収益性の回復が前提となる。
株主還元
第2四半期末配当は1株当たり0円で、通期予想の年間配当は1株当たり10.0円である。期中平均株式数78,104千株に基づく年間配当総額は約7.8億円と推計され、通期純利益予想16.6億円に対する予想配当性向は約47.1%となる。当期累計の配当支払額7.8億円はフリーキャッシュフロー16.5億円でカバーされており、現時点のキャッシュフロー水準では配当資金は確保されているが、通期利益計画の達成度合いが配当性向の水準を左右する。
リスク要因
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収益性の悪化: 売上高成長率+1.5%に対し販管費は+8.8%増加し、営業利益率は5.1%へ低下した。下期に稼働率・需要の改善が遅れれば、さらなる利益率低下につながる可能性がある。
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通期計画の進捗遅れ: 通期営業利益予想に対するQ2進捗率は23.7%、純利益進捗率は17.1%であり、下期に大幅な収益改善が必要となる。
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財務健全性への留意: 自己資本比率22.3%、流動資産70.9億円に対し流動負債が優位な構成となっており、短期借入金52.8億円・流動リース負債16.6億円を含む短期債務への依存度が相対的に高い。金融費用も前年同期比+39.0%増加している。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.1% | 17.3% (4.1%–24.5%) | −12.2pt |
| 純利益率 | 2.2% | 13.0% (2.0%–16.2%) | −10.8pt |
自社の収益性は業種中央値を大きく下回り、IQR下限に近い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 1.5% | 22.5% (16.2%–26.8%) | −21.0pt |
売上成長も業種中央値を大幅に下回り、IQR下限16.2%にも届いていない。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
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粗利率は前年同期比+120bpと改善したが、販管費率が+210bp上昇したことで営業利益率は-134bp低下した。コスト構造面では原価管理の進展と販管費膨張が同時進行している点が読み取れる。
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営業CFは純利益の約11.6倍に達し、キャッシュ創出力は会計利益を上回るが、運転資本変動による一時的な流入寄与が大きく、その持続性は下期以降のデータで確認する必要がある。
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通期会社予想は据え置かれているものの、Q2累計の利益進捗率(営業利益23.7%、純利益17.1%)は標準的な水準を下回っており、下期における大幅な収益改善計画の実現度が今後の決算開示における注目点となる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 149円 |
| base(基準) | 154円 |
| bull(強気) | 160円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 124円 |
| 調整後予想EPS | 22.3円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 47.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.24倍 / 6.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 150円〜158円、ω±0.1で 153円〜155円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。