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24402026 第3四半期スタンダードJGAAP

ぐるなび(2440) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益59%減

2026年度第3四半期の売上高は99.8億円(前年同期比+5.2%)、営業利益は2.5億円(同-58.9%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥99.8億¥94.9億+5.2%
営業利益¥2.5億¥6.1億−58.9%
経常利益¥2.4億¥6.0億−60.9%
純利益¥2.6億¥6.9億−61.9%
ROE(年換算)6.7%18.6%-

Executive Summary

増収を確保した一方、粗利率悪化により大幅減益となった決算である。売上高は99.8億円で前年同期比+5.2%、営業利益は2.5億円で同▲58.9%、経常利益は2.4億円で同▲60.9%、純利益は2.6億円で同▲62.1%となった。売上原価が23.8%増加し粗利率が66.7%から60.8%へ低下したことが減益の主因であり、飲食店支援事業の体制増強に伴う人件費・採用費・減価償却費の増加が寄与した。

業績変動要因

【売上高】売上高は99.8億円で前年同期比+5.2%増収した。主力の飲食店販促サービスが82.2億円(+5.7%)となり、うちストック型が73.2億円(+8.3%)と拡大を牽引した一方、スポット型は8.99億円(▲11.7%)と減収した。プロモーションは7.6億円(▲0.4%)でほぼ横ばい、関連事業は9.97億円(+5.6%)とテンポスぐるなびの販売拡大が寄与した。ストック型有料加盟店舗数34,300店(+1.5%)とARPU24,688円(+7.1%)の双方が伸長し、質・量両面での成長が確認できる。

【損益】営業利益は2.5億円で前年同期比▲58.9%の減益となった。売上原価が31.6億円から39.1億円へ23.8%増加し粗利益は前年同期比4.1%減少、粗利率は590bp低下した。販管費は1.7%増にとどまり販管費率は約200bp改善したが、粗利悪化を吸収しきれなかった。経常利益は支払利息0.55億円の負担も加わり2.4億円(▲60.9%)となった。純利益2.6億円には投資有価証券売却益0.31億円を含む特別利益0.32億円が寄与しており、営業利益との乖離には一時的要因が含まれる。結論として増収減益である。

セグメント別分析

飲食店販促サービスが売上構成比の大半を占める主力事業であり、売上高82.2億円(+5.7%)で全体の増収を牽引した。うちストック型は73.2億円(+8.3%)と成長を継続する一方、スポット型は8.99億円(▲11.7%)と減収し、ストック受注への注力方針が反映されている。関連事業(厨房機器販売等)は9.97億円(+5.6%)と拡大したが、全体構成比は限定的である。営業利益段階では体制増強に伴う人件費・減価償却費が全社的に増加しており、主力事業の増収効果を上回るコスト増が営業減益の主因となっている。

主要財務指標

収益性: ROE 6.7%、営業利益率2.5%(前年6.4%) 自己資本比率: 46.0% 流動比率: 326.5% インタレストカバレッジ: 4.54倍 DSO(年換算): 66日

キャッシュフロー分析

現金及び預金は39.4億円で、前年同期の50.4億円から約11.0億円減少した。長期借入金は33.5億円へ11.5億円増加しており、短期借入金の長期借換えが背景にある。流動資産82.5億円は流動負債25.3億円を大きく上回り、短期流動性は良好である。仕掛品3.4億円は棚卸資産の大半を占めており、案件進捗・検収状況がキャッシュ創出力に影響する。

収益の質

経常利益2.4億円に対し純利益2.6億円と、通常の税負担を考えれば逆転が生じている。実効税率は約1.6%と低く、これは投資有価証券売却益0.31億円を含む特別利益0.32億円が税引前利益を押し上げたことが主因である。営業外費用0.66億円のうち支払利息0.55億円が経常利益を圧迫しており、借入増加に伴うコスト負担が確認できる。純利益の水準は一時的な売却益を含むため、営業利益の持続的な減益トレンドと合わせて評価する必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する進捗率は、売上高67.0%、営業利益83.0%、経常利益112.4%、純利益112.0%である。標準進捗75%と比較すると売上高はやや下回るが、営業利益は上回っている。経常・純利益が通期予想を超過しているのは特別利益の寄与によるものであり、営業利益の進捗とは区別して評価すべきである。通期は増収増益(売上+10.7%、営業利益+14.3%)を計画しており、下期の売上拡大とコスト効率化の両立が達成の鍵となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円、通期会社予想の年間配当も0円であり、配当性向は0%である。自社株買いの実行は開示されておらず、総還元性向は算定していない。無配方針は、営業利益率低下と長期借入金増加、無形資産投資拡大が進む局面において内部資金を優先する資本配分と整合的である。

カタリスト

【短期】下期における体制増強効果の売上面での顕在化と、通期営業利益計画3.0億円(進捗83.0%)の達成状況。

【長期】AIエージェントアプリ「UMAME!」の機能拡充(多言語対応、Android展開)や運用代行系商品・モバイルオーダーの契約拡大を通じた、対象店舗基盤の拡大(10万店規模から20~30万店への長期目標)。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率2.5%8.3% (3.6%–18.6%)−5.8pt
純利益率2.6%6.1% (2.3%–12.8%)−3.5pt

業種中央値と比較して収益性は両指標とも下回っており、IT・通信業種内では収益性面で見劣りする水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)5.2%10.4% (-0.9%–19.9%)−5.2pt

売上成長率も業種中央値を下回り、成長ペースは業種内で相対的に緩やかである。

※出所: 当社集計

リスク要因

  1. 粗利率低下: 粗利率が66.7%から60.8%へ590bp低下した。売上原価上昇が継続する場合、営業利益率2.5%の下で増収が利益成長に結びつかない状態が続く可能性がある。

  2. 売掛金回収期間の長期化: 年換算DSOは66日で、60日超の水準にある。回収条件や取引先の資金繰り動向により運転資本負担が変動しうる。

  3. 借入金増加と金利負担: 長期借入金は前年同期比52.3%増の33.5億円となり、インタレストカバレッジは4.54倍である。5倍を下回る水準であり、収益性がさらに低下した場合は利払い余力への影響が想定される。

決算上の注目ポイント

  1. 売上原価の23.8%増加が粗利率を590bp押し下げ、販管費率の約200bp改善では吸収できず、営業利益は58.9%減益となった。増収と利益成長の乖離が構造的な観察点である。

  2. 経常・純利益は通期予想を上回る進捗だが、投資有価証券売却益を含む特別利益の寄与が含まれており、営業利益ベースの進捗83.0%と区別して捉える必要がある。

  3. 長期借入金の52.3%増加は短期借入金からの借換えが背景にあり、無配方針の継続とあわせて、内部資金を投資・借入返済に優先配分する資本政策が読み取れる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)79円
base(基準)81円
bull(強気)81円
算出前提
1株純資産(BPS)93円
調整後予想EPS4.6円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向0.0%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.86倍 / 17.6倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 78円〜83円、ω±0.1で 80円〜81円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(112%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データとPDF決算説明資料をAIが統合分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。