クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥69.7億 | - | - |
| 営業利益 | ¥0.7億 | - | - |
| 経常利益 | ¥1.2億 | - | - |
| 純利益 | ¥0.8億 | - | - |
| ROE(年換算) | 3.5% | - | - |
Executive Summary
通期計画に対する進捗の遅れが今回の決算の最重要ポイントであり、売上高は計画線に近い一方で利益進捗は大きく遅れている。売上高は69.7億円で通期予想95.3億円に対する進捗率は73.1%、営業利益は0.7億円で通期予想3.2億円に対する進捗率は22.8%となった。経常利益は1.2億円、純利益は0.8億円で、粗利益率9.5%に対し販管費率8.5%と、コスト構造が利益率を圧迫している構図である。経常利益には補助金収入0.4億円が含まれており、本業のみでは営業利益率1.0%に留まる。
業績変動要因
【売上高】売上高は69.7億円で、通期予想95.3億円に対する進捗率は73.1%と、標準的な第3四半期進捗率(75%目安)にほぼ近い水準にある。通期計画達成には第4四半期に25.6億円程度が必要であり、これは直近四半期平均を1割程度上回る規模となる。
【損益】営業利益は0.7億円(営業利益率1.0%)で、売上原価率90.5%、販管費率8.5%という高コスト構造が利益率を圧迫している。経常利益1.2億円は営業利益を0.5億円上回るが、これは補助金収入0.4億円という営業外要因の寄与が大きい。特別利益として子会社清算益0.1億円を計上し税引前利益1.3億円となったが、法人税等0.5億円(実効税率40.9%)の負担により純利益は0.8億円に縮小した。売上高は計画線に近いが利益進捗率(営業利益22.8%)は大きく遅れており、増収ながら利益面では第4四半期への依存度が高い構造といえる。
主要財務指標
【収益性】粗利益率9.5%に対し販管費率8.5%を要するため、営業利益率は1.0%と薄い水準にとどまる。純利益率は1.1%で、原価集約的な収益構造が利益率を制約している。【キャッシュ品質】経常利益1.2億円のうち補助金収入0.4億円が寄与しており、本業由来の利益と営業外要因を分けて評価する必要がある。特別利益(子会社清算益0.1億円)も一時的要因として区別すべきである。【投資効率】年換算ROEは3.5%、総資産に対する回転率を勘案しても資本効率は低位にある。【財務健全性】自己資本比率は74.1%で前年の70.9%から上昇し、流動資産31.4億円は流動負債7.3億円の4.3倍にあたり、流動性・資本構成は保守的である。
キャッシュフロー分析
CF計算書の直接データは示されていないが、BS推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は前年同期の18.4億円から15.7億円へ2.6億円減少した一方、流動負債は7.3億円へ1.8億円減少しており、賞与引当金や未払法人税等の支払いが資金減少の一因とみられる。総資産は39.3億円で前年の41.1億円から1.8億円減少したが、純資産は29.2億円でほぼ維持されており、資産圧縮は主に現金及び流動資産の減少による。現金及び預金15.7億円は流動負債の2.2倍にあたり、事業運営上の資金余力は維持されている。
収益の質
経常利益1.2億円は営業利益0.7億円を0.5億円上回るが、その主因は営業外収益に含まれる補助金収入0.4億円であり、経常利益の3割強を営業外要因が占める。特別利益として子会社清算益0.1億円を計上しており、これも一時的要因として区別すべきである。したがって、税引前利益1.3億円のうち、恒常的な事業活動から生じる部分は営業利益0.7億円にとどまり、補助金や特別利益への依存度が相対的に高い収益構造となっている。実効税率は40.9%と高く、税引前利益から純利益への転換を抑制しており、純利益0.8億円の質を評価する際にはこの税負担の影響も考慮する必要がある。
業績予想・ガイダンス
通期予想に対する進捗は、売上高が73.1%と計画線に近い一方、営業利益は22.8%、経常利益は32.6%、純利益は32.4%と大きく下回っている。通期計画達成には、第4四半期に営業利益2.5億円程度、純利益1.6億円程度が必要となり、これは累計3四半期の実績を大きく上回る水準である。売上進捗と利益進捗のギャップは、原価率・販管費率の改善が第4四半期に集中的に求められることを示している。
株主還元
通期の配当予想は1株当たり22.0円で、第2四半期配当は0円であり、期末配当に集中する構成となっている。自己株式を控除した株式数(約379万株)を基準とする年間配当総額は約0.8億円と見積もられ、通期予想純利益2.4億円に対する配当性向は約35%となる。現金及び預金15.7億円は年間配当予定額の約19倍に相当し、手元資金からみた配当の支払い余力は大きい。ただし配当性向の評価は通期利益計画の達成を前提としており、第4四半期の利益進捗が実際の配当性向水準を左右する点に留意が必要である。
リスク要因
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収益構造の脆弱性: 粗利益率9.5%、営業利益率1.0%と薄利であり、介護サービス業における人件費上昇や稼働率低下が利益に与える影響が大きい構造にある。
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通期計画達成に向けた進捗の遅れ: 営業利益の通期進捗率は22.8%にとどまり、第4四半期に累計実績を上回る規模の利益積み上げが必要となっている。
-
営業外要因への依存: 経常利益1.2億円のうち補助金収入0.4億円が3割強を占めており、当該収入の継続性・水準変動が経常利益に影響する可能性がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 1.0% | 8.3% (3.6%–18.6%) | −7.3pt |
| 純利益率 | 1.1% | 6.1% (2.3%–12.8%) | −5.0pt |
営業利益率・純利益率ともに業種中央値を大きく下回り、収益性は業種内で低位に位置する。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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売上高は通期予想に対して73.1%の進捗と計画線に近いが、営業利益進捗率は22.8%と大きく遅れており、利益計画達成の鍵は第4四半期の収益性改善に集約される。
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経常利益は補助金収入0.4億円に相応に依存しており、経常利益を評価する際は本業の営業利益(0.7億円)と営業外要因を区別してみる必要がある。
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自己資本比率74.1%、流動比率431.0%と財務基盤は保守的であり、短期的な資金繰りの安定性は高い一方、資本効率(年換算ROE3.5%)は低位にある。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 710円 |
| base(基準) | 722円 |
| bull(強気) | 737円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 769円 |
| 調整後予想EPS | 65.8円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 35.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.94倍 / 11.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 702円〜743円、ω±0.1で 721円〜723円。
注記:
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。