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23852026 第2四半期グロースJGAAP

総医研ホールディングス(2385) 2026年度第2四半期決算

2026年度第2四半期の売上高は24.1億円(前年同期比-10.0%)、営業利益は2.3億円(黒字転換)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥24.1億¥26.8億−10.0%
営業利益¥2.3億−¥2.0億+213.3%
経常利益¥2.4億−¥2.0億+219.7%
純利益¥1.6億−¥2.2億+172.9%
ROE(年換算)5.3%−7.4%-

Executive Summary

今期最大のポイントは、売上減少下でも販管費圧縮により営業損益が黒字転換したことである。売上高は24.14億円(前年比-10.0%)となる一方、営業利益は2.30億円(前年同期は2.03億円の損失)、経常利益は2.37億円(前年同期は1.98億円の損失)、純利益は1.61億円(前年同期は2.22億円の損失)となった。販管費が前年同期比40.5%減少したことが黒字化の主因であり、粗利率は47.4%と前年同期の49.6%から低下している。

業績変動要因

【売上高】売上高は24.14億円で前年同期比10.0%減少した。セグメント別ではFunctionalFoodRetailing(9.3億円、営業利益率23.3%)が最大かつ最も収益性の高い事業であり、次いでFunctionalCosmeticRetailing(7.3億円、利益率11.4%)、HealthCareSupportService(4.6億円、利益率16.3%)が続く。ClinicalEvidenceService(1.3億円)とFunctionalMaterialDevelopment(1.8億円)は規模が小さい。

【損益】営業利益は前年同期の2.03億円の損失から2.30億円の利益へ転換した。主因は販管費が15.34億円から9.12億円へ40.5%減少したことで、粗利率が220bp低下する中でも営業利益率は9.5%まで改善した。経常利益は営業外収支がほぼ中立のため営業利益とほぼ同水準の2.37億円となった。ただし特別利益0.96億円に対し特別損失1.40億円(事業構造改革費用1.31億円が中心)を計上し、税引前利益は経常利益を17.8%下回る1.95億円となった。結論として減収増益である。

セグメント別分析

5セグメント中、FunctionalFoodRetailingが売上高9.3億円・営業利益2.2億円と最大の利益貢献部門で、利益率23.3%は全社平均を大きく上回る。HealthCareSupportServiceも利益率16.3%と相対的に高収益である。一方、ClinicalEvidenceService(利益率8.2%)とFunctionalMaterialDevelopment(利益率10.5%)は相対的に低収益にとどまる。FunctionalCosmeticRetailingは売上規模(7.3億円)の割に利益率11.4%と中位水準であり、収益構成のバランスに改善余地がある。全社費用の調整額は△1.96億円で、セグメント合計利益から差し引かれ連結営業利益に反映されている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率9.5%、純利益率6.7%は前年同期の赤字から大幅に改善したが、粗利率は47.4%と前年同期の49.6%から低下しており、コスト削減主導の収益改善である。【キャッシュ品質】営業CFは1.34億円で純利益1.61億円に対する比率は0.83倍にとどまり、OCF/EBITDA比率は0.57倍と現金化効率には改善余地がある。【投資効率】年換算ROEは5.3%で、純利益率6.7%×総資産回転率0.724倍×財務レバレッジ1.10倍に分解され、低い資産回転率と保守的な財務構成がリターンを抑制している。【財務健全性】自己資本比率90.8%、流動比率1,058.6%、負債資本倍率0.10倍と極めて高い財務余力を有し、総資産の75.3%を現金預金が占める。

キャッシュフロー分析

営業CFは1.34億円で前年同期比+36.8%となったが、黒字化した純利益1.61億円に対する比率は0.83倍にとどまる。運転資本面では売掛金が0.60億円増加、買掛金が0.88億円減少、契約負債が0.73億円減少しており、これらの資金流出が営業キャッシュ創出を抑制した。投資CFは0.71億円の収入で、短期投資有価証券の償還が主因であり、設備投資は0.35億円にとどまる。財務CFは1.39億円の支出で配当支払等が寄与し、結果としてフリーキャッシュフローは2.05億円のプラスを確保、期末現金及び現金同等物は50.24億円に達している。短期的な資金余力は厚いが、仕掛品比率が高水準にあり、運転資本の現金化効率が今後の課題である。

収益の質

営業利益から経常利益への変換は良好で、営業外収益0.07億円・営業外費用0.00億円とほぼ中立的であり、一時的要因の混入は小さい。一方、特別利益0.96億円と特別損失1.40億円(うち事業構造改革費用1.31億円)が計上され、税引前利益は経常利益を17.8%下回る1.95億円となった。純利益1.61億円にはこの一時的な再編関連費用の影響が含まれており、経常的な収益力とは区別して評価する必要がある。アクルーアル比率は小さく発生主義利益の過度な積み上がりは見られないが、営業CF/純利益が0.83倍にとどまる点は、利益の現金化面での質を示す指標として留意される。

業績予想・ガイダンス

通期売上高予想40.00億円に対しQ2累計は24.14億円で進捗率60.4%、標準進捗50%を上回る。通期営業利益予想0.50億円に対しQ2累計は2.30億円で進捗率460.0%、通期経常利益予想0.55億円に対しては2.37億円で430.9%、通期純利益予想0.30億円に対しては1.61億円で536.7%と、いずれも上期時点で通期予想を大幅に上回っている。この乖離は下期における売上減少や追加費用、一過性要因の織り込みを示唆しており、業績予想の修正有無が今後の確認点となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円で、通期予想配当は1株当たり10円である。発行済株式数26,158千株に基づく年間配当総額は約2.62億円と試算され、通期純利益予想0.30億円に対する配当性向は約872%となる。この水準は利益計画のみでは持続的とは言い難いが、現金預金50.24億円、純資産60.59億円、負債資本倍率0.10倍という厚い財務基盤により、短期的な支払い能力は確保されている。配当の持続性は、通期利益予想の実現状況および下期の営業キャッシュフローに依存する。

リスク要因

  1. 売上減少下でのコスト主導黒字化: 売上高は前年同期比10.0%減少する中、営業黒字化は販管費40.5%削減への依存度が高い。売上減少が継続すればコスト削減のみで利益率を維持することは難しくなる。

  2. 仕掛品水準とキャッシュ転換効率: 仕掛品比率は56.4%と高水準にあり、OCF/EBITDAは0.57倍にとどまる。売掛金増加(+26.9%)や買掛金減少(-46.1%)を含む運転資本の変動が、利益改善のキャッシュ化を制約している。

  3. 業績予想と実績の大幅な乖離: 通期営業利益予想0.50億円に対しQ2累計は既に2.30億円に達しており、進捗率は460.0%に及ぶ。下期に織り込まれる費用・損失や予想修正の有無が今後の焦点となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率9.5%17.3% (4.1%–24.5%)−7.8pt
純利益率6.7%13.0% (2.0%–16.2%)−6.3pt

黒字転換したものの、収益性は業種中央値を下回る水準にとどまる。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−10.0%22.5% (16.2%–26.8%)−32.5pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、業種内では成長局面にない状況が際立つ。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益は前年同期の2.03億円の損失から2.30億円の利益へ転換したが、その主因は販管費40.5%削減によるコスト構造改革であり、売上高は10.0%減少している。粗利率も220bp低下しており、利益改善の持続性はトップライン回復にかかっている。

  2. 通期予想に対しQ2累計の営業利益・純利益進捗率はそれぞれ460.0%・536.7%と大幅に上回っており、下期における追加費用や一過性要因の織り込み、業績予想修正の可能性が注目点となる。

  3. 現金預金50.24億円、流動比率1,058.6%、負債資本倍率0.10倍と財務基盤は極めて強固である一方、営業CF/純利益0.83倍、OCF/EBITDA0.57倍、仕掛品比率56.4%はキャッシュ創出面での注視点である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)171円
base(基準)171円
bull(強気)171円
算出前提
1株純資産(BPS)232円
調整後予想EPS1.3円
株主資本コスト r10.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向100.0%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.74倍 / 135.8倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 167円〜176円、ω±0.1で 169円〜172円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(537%)が標準(50%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。