| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥688.9億 | ¥566.9億 | +21.5% |
| 営業利益 | ¥211.3億 | ¥220.7億 | -4.2% |
| 税引前利益 | ¥209.3億 | ¥221.8億 | -5.7% |
| 純利益 | ¥144.1億 | ¥150.6億 | -4.3% |
| ROE | 23.8% | 24.2% | - |
2026年3月期第3四半期決算は、売上高688.9億円(前年比+122.0億円 +21.5%)、営業利益211.3億円(同-9.4億円 -4.2%)、経常利益209.3億円、純利益144.1億円(同-6.5億円 -4.3%)となった。増収減益の展開で、売上は食べログの予約好調と求人ボックスの急伸により二桁成長を達成したが、求人ボックスのブランド投資強化(広告宣伝費約45億円)が営業利益を圧迫した。通期予想920.0億円に対する進捗率は74.9%で概ね順調、営業利益予想280.0億円に対しては75.5%と標準ペースを維持している。
【売上高】売上高688.9億円(前年比+21.5%)の増収要因は、(1)食べログの忘年会シーズンのオンライン予約好調により二桁増収(Q3単体107.4億円、前年比+19.8%)、(2)求人ボックスの大幅成長(Q3単体48.0億円、同+39.5%)、(3)インキュベーション事業のLiPLUSやタイムデザインの堅調推移(Q3単体25.2億円、同+33.9%)が寄与した。価格.comは金融領域の減収により小幅減収(Q3単体59.7億円、同-1.1%)となったがショッピング領域は伸長した。
【損益】営業利益211.3億円(前年比-4.2%)の減益要因は、求人ボックスのQ4最大需要期に向けたブランド投資の集中投下(広告宣伝費と代理店手数料累計約45億円、Q3単体約15億円)と、食べログの地方都市プロモーション強化による先行費用の増加である。求人ボックスはQ3単体で5.0億円の営業損失を計上(前年比損失幅は縮小)し、Q4も投資集中により損失拡大見込みとなっている。営業利益率は30.7%と高水準だが前年比では低下した。経常利益209.3億円と営業利益の差は小さく、金利負担係数は0.990であり、持分法損益や為替差損益等の営業外要因の影響は限定的である。税引前利益から純利益への税負担係数は0.687で、実効税率は約31.3%と標準的である。特別損益の明示的な記載はなく、純利益144.1億円の減少は主に営業減益によるものである。
結論: 増収減益。売上は全セグメントの成長寄与により二桁伸長したが、求人ボックスのブランド投資拡大と食べログの先行投資により営業利益は減少した。収益性は高水準を維持しており、先行投資が一巡すれば利益回復が見込まれる。
主力事業は食べログで、累計売上296.8億円(構成比43.1%)、営業利益170.3億円(利益率57.4%)と最大の利益貢献を果たしている。食べログはオンライン予約の好調により前年比+20.5%の増収と二桁増益を達成し、全社増収を牽引した。
価格.comは累計売上175.6億円(同25.5%)、営業利益93.2億円(同53.1%)で、金融領域の減収により微減収減益となった。求人ボックスは累計売上144.1億円(同20.9%)と急成長しているが、ブランド投資強化により営業損失5.0億円(前年比損失幅縮小)と利益面で足を引いた。Q4は投資集中のため損失拡大見込みである。インキュベーションは累計売上72.5億円(同10.5%)、営業利益23.8億円(同32.9%)と堅調で、LiPLUS及びタイムデザインの順調な成長が寄与した。
全社増収増益を阻害した要因は求人ボックスの投資費用増加であり、食べログの高成長と高利益率がこれを部分的に相殺する構造となっている。
配当性向は110.4%(配当総額158.2億円÷純利益143.7億円)と純利益を上回る高還元を実施している。中間配当25.0円、期末配当55.0円の年間配当80.0円(計画は通期25.0円だが実際は変更の可能性)を支払った。自社株買いの記載はなく、配当のみによる株主還元である。現預金残高367.9億円と営業CF 144.8億円は健全だが、FCFが配当を賄えていない点(FCFカバレッジ0.23倍)から、配当の持続可能性には注視が必要である。現金水準を考慮すると短期的には維持可能だが、中長期では配当性向の見直しや収益改善が求められる。
【短期】
【長期】
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ) 自社数値と業種中央値(healthcare、2025年Q3、N=56社前後)の比較を示す。
収益性: 営業利益率30.7%(業種中央値7.1%を+23.6pt上回る)、純利益率20.9%(同5.3%を+15.6pt上回る)、ROE 23.7%(同6.5%を+17.2pt上回る)と極めて高水準。 健全性: 自己資本比率71.7%(業種中央値57.1%を+14.6pt上回る)、財務レバレッジ1.39倍(同1.72倍を下回る低レバレッジ)で非常に堅固。 効率性: 総資産回転率0.818倍(業種中央値0.81倍とほぼ同水準)、売掛金回転日数76日(同57.9日を+18.1日上回り回収遅延傾向)。 成長性: 売上高成長率21.5%(業種中央値9.1%を+12.4pt上回る高成長)。
業種内では収益性・健全性・成長性で上位に位置するが、運転資本効率(売掛金回収)は業種比で劣後する点が課題である。
(出所: 当社集計による業種ベンチマーク(healthcare業種、過去3年実績))
本レポートはXBRL決算短信データとPDF決算説明資料をAIが統合分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。