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23232026 第3四半期スタンダードJGAAP

fonfun(2323) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は14億円、営業利益は1.9億円。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥14.0億--
営業利益¥1.9億--
経常利益¥2.3億--
純利益¥2.5億--
ROE(年換算)28.1%--

Executive Summary

2026年度第3四半期累計は、主力のクラウドソリューション事業の高採算性を背景に高い収益性を確保した決算である。売上高14.01億円、営業利益1.95億円、経常利益2.31億円、親会社株主に帰属する四半期純利益2.54億円を計上した。営業利益率13.9%、純利益率18.1%と収益性は良好だが、純利益は持分法投資利益0.40億円や段階取得に係る差益0.11億円等の非経常的要因も含んでいる。通期計画に対する進捗率は売上高66.7%に対し、純利益78.0%と利益進捗が先行している。

業績変動要因

【売上高】売上高は14.01億円で、クラウドソリューション事業7.23億円(構成比51.6%)、DXソリューション事業6.79億円(構成比48.4%)とほぼ均衡した構成である。DXソリューション事業ではITフリーランスマッチング事業の譲受、クラウドソリューション事業では「らく診」事業の譲受を行い、いずれもM&Aによる事業拡張が売上に寄与している。通期売上高計画21.01億円に対する進捗率は66.7%で、標準的な四半期進捗75%を下回る。

【損益】営業利益1.95億円(営業利益率13.9%)に対し、経常利益は営業外収益0.48億円(持分法損益0.40億円含む)と営業外費用0.12億円(支払利息0.11億円)の差により2.31億円となった。さらに特別利益0.13億円(段階取得に係る差益0.11億円含む)と法人税等マイナス0.10億円(税金戻入)が加わり、純利益は2.54億円と経常利益を上回った。特別利益および税効果は一時的要因であり、これを除いた実質的な収益力は営業利益段階でみる必要がある。増収の確認は困難だが、利益面では高採算のクラウドソリューション事業(セグメント利益率35.3%)が牽引し、増収増益の傾向にある。

セグメント別分析

クラウドソリューション事業は売上高7.23億円、セグメント利益2.55億円(利益率35.3%)で、セグメント利益合計3.31億円の77.1%を占める主力事業である。DXソリューション事業は売上高6.79億円、セグメント利益0.76億円(利益率11.1%)で、売上構成比48.4%に対し利益構成比は22.9%にとどまる。セグメント利益合計から連結営業利益への調整額は一般管理費1.36億円であり、両事業のセグメント利益成長がこの本社費を吸収できるかが今後の営業レバレッジの鍵となる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率13.9%、純利益率18.1%であり、粗利率40.6%から販管費率26.7%を控除した水準で営業利益率を確保している。純利益率が営業利益率を上回るのは、持分法投資利益や特別利益、税金戻入といった非経常的要因の押し上げによるものである。【キャッシュ品質】現金及び預金は6.43億円で、流動負債7.99億円の80.5%をカバーする。売掛金3.25億円は売上高比23.2%に達し、年換算売掛金回転日数は64日となっている。【投資効率】年換算ROEは28.1%で、純利益率18.1%、総資産回転率0.707倍、財務レバレッジ2.19倍の3要素に分解される。総資産回転率の低さは、M&Aに伴うのれん・無形資産の積み上がりを反映している。【財務健全性】自己資本比率45.6%、有利子負債7.03億円(うち長期借入金6.20億円)で、負債資本倍率は1.19倍である。一方、のれん11.86億円は純資産12.05億円の98.4%、無形固定資産13.00億円は総資産26.44億円の49.2%を占め、資産構成はM&A関連資産に大きく依存している。

キャッシュフロー分析

CF計算書の開示がないため、BSの変動から資金動向を確認する。現金及び預金は6.43億円で、短期借入金0.83億円と1年内返済予定の長期借入金2.13億円を合わせた短期性負債2.96億円の2.17倍にあたり、短期的な資金余力は確保されている。長期借入金6.20億円は資金調達の中心であり、ITフリーランスマッチング事業や「らく診」事業、マイクロウェーブデジタル連結子会社化に伴うM&A資金需要への対応が反映されていると考えられる。売掛金3.25億円は売上高比23.2%、年換算DSO64日で、事業拡大に伴う請求・回収サイトの動向が今後の資金効率に影響し得る。

収益の質

純利益2.54億円は税引前利益2.44億円を上回り、実効税率はマイナス4.3%となっている。これは法人税等がマイナス0.10億円(税金戻入)となったことによるもので、経常的な税負担とは言えない。加えて特別利益0.13億円のうち段階取得に係る差益0.11億円が含まれ、これはマイクロウェーブデジタルの連結子会社化に伴う一時的な会計上の利益である。営業外収益0.48億円のうち持分法投資利益0.40億円は継続的な収益源となり得るが、特別利益と税効果を除いた実質的な収益力は営業利益1.95億円および経常利益2.31億円で捉える必要がある。包括利益2.54億円は純利益とほぼ一致しており、純利益と包括利益の間に大きな乖離は見られない。

業績予想・ガイダンス

通期計画は売上高21.01億円、営業利益2.66億円、経常利益3.00億円、親会社株主に帰属する純利益3.26億円である。第3四半期累計の進捗率は売上高66.7%、営業利益73.3%、経常利益77.0%、純利益78.0%であり、利益進捗が売上進捗を上回っている。当四半期において業績予想の修正は行われていない。第4四半期に必要な売上高は6.99億円であり、標準的な四半期進捗(75%)に対する売上進捗の遅れを補う成長が課題となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円、通期予想配当も1株当たり0円であり、配当性向は0%である。前年同期も配当は0円であった。自社株買いに関する開示はない。利益は内部留保され、M&Aによる事業取得後の統合や借入金返済、取得資産の価値維持に資本を充当する方針とみられる。

リスク要因

  1. のれん・無形資産の集中リスク: のれん11.86億円は純資産12.05億円の98.4%、無形固定資産13.00億円は総資産26.44億円の49.2%を占める。ITフリーランスマッチング事業、「らく診」事業、マイクロウェーブデジタルの連結子会社化に伴う取得資産であり、取得事業の収益計画が未達となった場合、減損損失が自己資本を大きく損なう可能性がある。

  2. セグメント利益集中リスク: クラウドソリューション事業がセグメント利益合計3.31億円の77.1%を占め、DXソリューション事業の利益率11.1%はクラウドソリューション事業の35.3%を大きく下回る。主力事業の競争環境変化や解約が生じた場合、連結利益への影響が大きい構造である。

  3. 売掛金回収と非経常収益への依存: 年換算売掛金回転日数は64日で、売上高比23.2%の売掛金3.25億円の回収動向を注視する必要がある。また純利益は特別利益0.13億円と法人税等マイナス0.10億円の押し上げを含み、これらを除いた実質的な収益力は営業利益・経常利益段階での確認が必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率13.9%8.3% (3.6%–18.6%)+5.6pt
純利益率18.2%6.1% (2.3%–12.8%)+12.0pt

営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回り、IT・通信業界内では収益性の高い部類に位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 収益性指標は営業利益率13.9%、純利益率18.1%、年換算ROE28.1%と業種中央値を上回る水準にあるが、純利益には特別利益や税金戻入といった非経常要因が含まれており、実質的な収益力は営業利益・経常利益段階で確認することが妥当である。

  2. のれん11.86億円が純資産の98.4%、無形固定資産13.00億円が総資産の49.2%を占め、複数のM&A(ITフリーランスマッチング事業、「らく診」事業、マイクロウェーブデジタル)による資産構成となっている。JGAAP適用によりのれんは償却対象であり、取得事業の利益貢献が償却負担を上回るかが決算上の継続的な確認事項となる。

  3. 通期計画に対する進捗率は売上高66.7%、純利益78.0%であり、利益進捗が売上進捗を上回っている。第4四半期における売上高の積み上げペースが、通期計画達成の観点から注目される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)89円
base(基準)94円
bull(強気)100円
算出前提
1株純資産(BPS)57円
調整後予想EPS16.3円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向0.0%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.63倍 / 5.8倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 91円〜97円、ω±0.1で 93円〜95円。

注記:

  • 純資産に対するのれんの比率が高く、減損が発生した場合は前提が大きく変わります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。