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23042026 第1四半期スタンダードJGAAP

CSSホールディングス(2304) 2026年度第1四半期決算 増収3%

2026年度第1四半期の売上高は50.9億円(前年同期比+3.1%)、営業利益は2.3億円(同-0.4%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥50.9億¥49.4億+3.1%
営業利益¥2.3億¥2.3億−0.4%
経常利益¥2.4億¥2.4億−2.0%
純利益¥1.8億¥1.5億+17.0%
ROE(年換算)22.6%19.6%-

Executive Summary

当期は増収ながら営業利益・経常利益は横ばい圏の減益となり、純利益は一時的な投資有価証券売却益により押し上げられた。売上高は50.9億円(前年比+3.1%)、営業利益は2.3億円(同-0.4%)、経常利益は2.4億円(同-2.0%)、純利益は1.8億円(同+17.0%)となった。増収の主因は主力スチュワード事業とフードサービス事業の拡大だが、粗利率低下により本業収益性は改善していない。純利益の増益は投資有価証券売却益0.4億円を含むため、経常的な収益力の改善とは区別して評価する必要がある。

業績変動要因

【売上高】売上高は50.9億円で前年比+3.1%となった。セグメント別では主力のスチュワード事業が25.8億円(構成比50.7%、前年比+7.1%)、フードサービス事業が13.0億円(同25.5%、+18.2%)と拡大した一方、空間プロデュース事業は12.2億円(同23.9%、-15.1%)と減収となった。全社増収は主に2事業の拡大に支えられ、空間プロデュース事業の落ち込みを吸収した形である。

【損益】営業利益は2.3億円で前年比-0.4%、経常利益は2.4億円で同-2.0%となった。売上原価が前年比+3.8%と売上成長を上回って増加し、売上総利益は8.4億円(粗利率16.4%、前年17.0%から低下)にとどまった。販管費は6.0億円(同-0.3%)と抑制されたが、粗利率低下を相殺しきれず営業利益率は4.6%(前年4.7%)に低下した。純利益は1.8億円(同+17.0%)となったが、これは投資有価証券売却益0.4億円の特別利益計上によるもので、一時的要因である。結論として、当期は増収減益(経常段階)となった。

セグメント別分析

セグメント利益をみると、スチュワード事業が2.17億円(利益率8.4%)と3事業合計利益の73.6%を占め、収益の柱となっている。フードサービス事業は0.36億円(利益率2.8%)で、増収率18.2%に対し利益成長率は13.3%にとどまった。空間プロデュース事業は0.41億円(利益率3.4%)で、売上・利益ともに前年比二桁減(売上-15.1%、利益-21.3%)となり、全社利益の重石となった。全社営業利益率4.6%とセグメント合算利益率の差は、全社費用・セグメント間消去(-0.67億円)を反映している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率4.6%(前年4.7%)、純利益率3.5%(前年3.1%)で、純利益率の改善は投資有価証券売却益によるところが大きく、経常的収益力は横ばいないし微減である。粗利率は16.4%で前年17.0%から低下しており、原価上昇が収益性の下押し要因となっている。【キャッシュ品質】純利益の一部は特別利益0.4億円に依存しており、営業活動からの経常的な利益とは区別して捉える必要がある。【投資効率】年換算ROEは22.6%と高水準だが、これは純利益率3.5%に対し総資産回転率が高いことによる資産効率依存型の構造であり、財務レバレッジ(総資産/純資産)も寄与している。【財務健全性】自己資本比率は47.3%(前年48.9%からやや低下)、流動比率は約138.7%、現金及び預金は13.7億円で短期借入金5.5億円を上回り、短期的な流動性は確保されている。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示は含まれないが、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は13.7億円で前年の11.4億円から増加した一方、短期借入金は5.5億円と前年の3.0億円から2.5億円(+83.3%)増加しており、外部資金調達を通じた手元流動性の積み増しが行われた可能性がある。売掛金は22.0億円(前年21.4億円)、棚卸資産は4.4億円(前年比+13.2%)と運転資本が拡大しており、増収に伴う資金需要増が見て取れる。買掛金はほぼ横ばいであり、運転資本の増加は主に売上債権・棚卸資産の積み上がりによるものと考えられる。

収益の質

当期純利益1.8億円には、投資有価証券売却益0.4億円という一時的な特別利益が含まれており、経常的な収益力を評価する際にはこの影響を控除して考える必要がある。実際、経常利益は前年比-2.0%と減益であり、営業利益も同-0.4%とほぼ横ばいであることから、本業の収益力は改善していない。営業外損益は受取配当金0.1億円を中心とする小規模な収益であり、経常利益と営業利益の差は限定的である。特別損失は固定資産除売却損0.02億円と軽微であり、特別利益が純利益を押し上げる主因となっている。したがって、当期純利益の前年比+17.0%という増益幅は、一過性要因を除いた実態としてはより小さいものと考えられる。

業績予想・ガイダンス

通期会社計画に対し、売上高進捗率は25.2%(実績50.9億円/計画202.0億円)、営業利益進捗率は29.0%(2.3億円/8.0億円)、経常利益進捗率は29.9%(2.4億円/8.0億円)となった。四半期の標準進捗率25%と比較すると、利益進捗はやや先行している。ただし営業利益・経常利益とも前年比で減益基調にあることから、この進捗の先行は下期の利益成長ペース鈍化を前提とした計画(通期営業利益予想は前年比+11.5%)に対する現時点の水準であり、通期達成には収益性改善が必要となる局面である。

株主還元

会社予想の年間配当は1株当たり35.0円であり、予想EPS117.95円に対する予想配当性向は約29.7%となる。この水準は利益に対して保守的であり、利益剰余金24.1億円という内部留保の蓄積状況とあわせ、配当継続の資本的な裏付けは確保されている。前年配当は15円であったため、予想配当は前年から増配となる計画である。

リスク要因

  1. 空間プロデュース事業の減収減益: 売上高は前年比-15.1%、セグメント利益は同-21.3%となった。同事業は報告3事業合計売上の23.8%を占めており、回復の遅れは全社成長の制約要因となり得る。

  2. 低粗利構造と原価上昇: 粗利益率は16.4%と前年比56bp低下した。売上原価が売上高の伸び(+3.1%)を上回る+3.8%で増加しており、価格転嫁や調達効率化が進まない場合、営業利益率の改善余地は限定的となる。

  3. 短期借入金への満期集中: 有利子負債5.5億円の全額が短期借入金であり、前年比+83.3%と増加した。現金及び預金13.7億円が短期借入金を上回るため直ちに流動性懸念とはならないが、借換え条件や金利動向のモニタリングが必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率4.6%12.1% (6.7%–26.0%)−7.6pt
純利益率3.5%9.9% (3.9%–17.0%)−6.4pt

自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく下回り、収益性は業種内で低位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)3.1%11.9% (3.6%–25.6%)−8.8pt

売上高成長率も業種中央値を下回っており、成長性の面でも業種内で下位に位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 当期は増収ながら営業利益・経常利益は減益基調にあり、純利益の増益は投資有価証券売却益0.4億円という一時的要因に依存している点に留意が必要である。経常的な収益力を評価する際は経常利益の前年比-2.0%を重視すべきである。

  2. 主力のスチュワード事業(売上構成比50.7%、利益率8.4%)が収益の中心を担う一方、空間プロデュース事業は売上・利益ともに二桁減となっており、事業ポートフォリオ間で明暗が分かれている。

  3. 短期借入金が前年比+83.3%増加し、有利子負債の全額が短期満期となっている。現金及び預金が上回るため即時の懸念はないが、財務構成の変化として資金調達動向の推移が注目点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)771円
base(基準)799円
bull(強気)833円
算出前提
1株純資産(BPS)631円
調整後予想EPS123.7円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向29.7%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.27倍 / 6.5倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 776円〜822円、ω±0.1で 795円〜805円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。