| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥46.2億 | ¥43.6億 | +5.8% |
| 営業利益 | ¥3.5億 | ¥4.7億 | -25.8% |
| 経常利益 | ¥4.6億 | ¥6.4億 | -28.7% |
| 純利益 | ¥3.1億 | ¥4.6億 | -32.1% |
| ROE | 2.1% | 3.1% | - |
2026年10月期第2四半期累計期間(2024年11月~2025年4月)は、売上高46.2億円(前年同期比+2.6億円 +5.8%)、営業利益3.5億円(同-1.2億円 -25.8%)、経常利益4.6億円(同-1.8億円 -28.7%)、純利益3.1億円(同-1.5億円 -32.1%)となった。売上高は堅調に拡大したが、販管費が25.5億円(+15.2%)と売上成長を大幅に上回って増加し、営業利益率は7.5%(前年10.7%から-3.2pt)に低下した。粗利率は62.7%(前年61.4%から+1.3pt)と改善したものの、販管費率が55.2%(前年50.7%から+4.5pt)に上昇し、営業レバレッジが逆回転した。
【売上高】売上高は46.2億円(前年比+5.8%)と成長を維持した。売上原価は17.2億円(前年16.8億円から+2.1%)に抑制され、売上総利益は29.0億円(+8.0%)に拡大した。粗利率は62.7%と前年から+1.3pt改善し、単価維持とプロダクトミックスの向上が寄与したと推定される。売上の増加要因は開示されていないが、採用支援サービスやイベント関連の需要が堅調だったと考えられる。
【損益】販管費は25.5億円(前年22.1億円から+3.4億円 +15.2%)と売上成長率の約2.6倍のペースで増加し、売上対比率は55.2%(前年50.7%)に上昇した。この結果、営業利益は3.5億円(-25.8%)に減益となり、営業利益率は7.5%(前年10.7%から-3.2pt)に低下した。販管費増加の主因は採用広告や人件費、イベント関連費用の先行投資と推定される。経常利益は4.6億円(-28.7%)となったが、営業外収益が1.3億円(前年1.8億円)計上され、うち有価証券利息0.7億円、受取配当金0.4億円が含まれる。営業外費用は0.2億円と軽微で、経常利益の下落は営業利益の減少を主因とする。税引前利益は4.6億円(-28.7%)、法人税等1.4億円(実効税率31.6%)を差し引いた純利益は3.1億円(-32.1%)となった。結論として増収減益で、費用増が利益を圧迫した。
【収益性】営業利益率7.5%(前年10.7%)、純利益率6.8%(前年10.6%)と共に低下し、販管費増が収益性を悪化させた。ROEは2.1%と低水準で、純利益率の低下が主因となっている。【キャッシュ品質】営業CFは4.3億円(前年4.0億円から+8.4%)と純利益3.1億円の1.38倍で、会計利益に対する現金裏付けは良好。OCF/EBITDAは0.83倍と目安0.9倍に届かず、税金支払や賞与引当金の減少(-2.3億円)が現金転換を鈍らせた。【投資効率】自己資本比率90.1%(前年87.0%)と極めて高く、財務レバレッジは1.11倍にとどまる。【財務健全性】流動比率579%(前年441%)、当座比率579%と流動性は非常に厚い。現金及び預金53.4億円に加え投資有価証券47.7億円を保有し、短期負債13.4億円を大きく上回る。負債資本倍率0.11倍と極低水準で、有利子負債は確認されず、財務基盤は極めて堅固である。
営業CFは4.3億円(前年4.0億円から+8.4%)で、営業CF小計6.9億円に対し、売上債権の減少+3.4億円と契約負債の増加+2.3億円がプラス要因となった一方、法人税等の支払-3.7億円が主要な流出要因となった。賞与引当金の減少-2.3億円も現金流出要因として働いた。投資CFは-18.2億円と大幅流出で、投資有価証券の取得-5.8億円と無形資産(ソフトウェア等)の取得-3.2億円が中心となり、設備投資は-1.2億円にとどまった。減価償却費1.8億円に対し設備投資は67%と控えめで、無形資産への投資がデジタル基盤強化の示唆となる。財務CFは-4.6億円で、配当支払-4.6億円が主因である。フリーCFは-13.9億円となり、投資活動と配当支払を合わせた資金流出は内部資金で賄えず、現金及び預金は53.4億円(前年56.9億円から-3.5億円)に減少した。
営業外収益1.3億円(売上高対比2.9%)は有価証券利息0.7億円と受取配当金0.4億円が中心で、非営業依存度は限定的である。有価証券売却益は3.4万円と実質ゼロで、一時的な評価益・売却益の寄与はほとんどない。営業CFが純利益を上回っており(営業CF/NI = 1.38倍)、アクルーアルの質は良好である。経常利益と純利益の乖離は税負担(実効税率31.6%)によるもので、特別損益の影響は確認されない。OCF/EBITDAは0.83倍と目安を下回り、税金支払や引当金減少の影響で現金転換率がやや弱いものの、経常的な収益構造は維持されている。
通期計画は売上高120.0億円(前期比+8.9%)、営業利益26.0億円(+11.4%)、経常利益28.0億円(+5.5%)、純利益20.0億円(+5.7%)で据え置かれている。第2四半期累計の進捗率は売上高38.5%、営業利益13.3%、経常利益16.4%、純利益15.7%と、標準的な進捗率50%を大きく下回る。営業利益以下の進捗率は特に低く、下期偏重の季節性を前提としても費用抑制と高付加価値案件の積み上げが不可欠となる。契約負債は4.0億円(前年1.7億円から+2.3億円 +140%)に増加しており、下期の売上計上ポテンシャルを示唆するが、販管費の伸びが継続すれば通期利益計画達成のハードルは高い。
中間配当は37円(前年同期33円から+4円)を実施し、第2四半期累計の純利益ベースでは配当性向184%と高水準となった。配当総額は約4.6億円で、純利益3.1億円を大きく上回るが、現金及び預金53.4億円と投資有価証券47.7億円の厚い金融資産により短期的な配当実行能力は十分に確保されている。通期配当予想は38円(前年38円)で据え置かれており、通期純利益計画20.0億円が達成されれば配当性向は25.5%に低下する。自社株買いは実施されておらず、株主還元は配当のみで構成される。フリーCFは-13.9億円とマイナスのため、FCFカバレッジは-2.41倍となり、内部資金による配当原資の賄いは上期単独では不十分である。
販管費の高止まりリスク: 販管費は25.5億円(前年比+15.2%)と売上成長率+5.8%を大幅に上回り、販管費率は55.2%(前年50.7%から+4.5pt)に上昇した。採用市場の競争激化や広告費・人件費のインフレが継続すれば、営業レバレッジの逆回転が長期化し、営業利益率の回復が困難となる。
通期計画未達リスク: 上期の営業利益進捗率13.3%、経常利益16.4%、純利益15.7%は標準を大幅に下回り、下期に極めて高い成長が求められる。契約負債の増加が下期売上を下支えする可能性はあるが、費用増勢が続けば通期計画達成は困難となり、市場信頼を損なうリスクがある。
資本効率の低位継続リスク: ROEは2.1%と低水準で、純利益率6.8%の悪化が主因となっている。販管費コントロールと営業利益率の改善が進まない場合、自己資本利益率の低迷が続き、株主還元余力や成長投資のバランスが制約される。投資有価証券47.7億円の市場変動リスクも、含み損発生時には純資産を圧迫する可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 7.5% | 14.0% (3.8%–18.5%) | -6.5pt |
| 純利益率 | 6.8% | 9.2% (1.1%–14.0%) | -2.5pt |
収益性は業種中央値を下回り、販管費増による利益率低下が業界内での相対的な位置づけを悪化させている。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 5.8% | 21.0% (15.5%–26.8%) | -15.2pt |
売上成長率は業種中央値21.0%を大きく下回り、成長性の面で業界内での出遅れが顕著となっている。
※出所: 当社集計
粗利率は62.7%(前年比+1.3pt)と改善しており、単価維持とプロダクトミックスの向上が確認できる。一方で販管費率が55.2%(+4.5pt)に上昇し、営業利益率は7.5%(-3.2pt)に低下した。販管費の伸びが売上成長を大幅に上回る構造が継続すれば、収益性の改善は困難となる。下期における費用コントロールと高付加価値案件の積み上げが、通期計画達成と利益率回復の鍵となる。
契約負債は4.0億円(前年1.7億円から+2.3億円 +140%)に増加しており、前受金の積み上がりが下期の売上計上ポテンシャルを示唆する。一方、上期の営業利益進捗率は13.3%と極端に低く、下期偏重の季節性を前提としても大幅な巻き返しが必要となる。回収サイトの改善と費用平準化が進まない場合、通期予想の修正リスクが高まる。
財務基盤は極めて堅固で、現金及び預金53.4億円、投資有価証券47.7億円、自己資本比率90.1%と流動性・健全性ともに上位水準にある。フリーCFは-13.9億円とマイナスだが、投資有価証券の取得と無形資産投資が主因であり、資金繰り上の懸念は小さい。一方でROE2.1%と資本効率が低位にあり、利益率回復と投下資本効率の向上が中長期的な株主価値創出の条件となる。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。