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23012026 第2四半期プライムJGAAP

株式会社学情 2026年度 第2四半期 決算

株式会社学情の2026年度第2四半期決算レポート

株式会社学情

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥46.2億¥43.6億+5.8%
営業利益¥3.5億¥4.7億−25.8%
経常利益¥4.6億¥6.4億−28.7%
純利益¥3.1億¥4.6億−32.1%
ROE(年換算)4.2%6.2%-

Executive Summary

2026年10月期第2四半期累計は増収減益であり、販管費の先行増加が利益率を圧迫した点が最重要ポイントである。売上高は46.2億円(前年比+5.8%)、営業利益は3.5億円(同-25.8%)、経常利益は4.6億円(同-28.7%)、純利益は3.1億円(同-32.1%)となった。粗利率は62.7%と前年から130bp改善したが、販管費が同15.7%増と売上成長を大きく上回ったことが減益の主因である。通期会社予想に対する上期進捗率は営業利益13.3%、純利益15.7%と低く、下期での利益率改善が計画達成の前提となる。

業績変動要因

【売上高】売上高は46.2億円で前年同期比+5.8%増収となった。通期会社計画(前年比+8.9%)に対する進捗率は38.5%で、標準的な上期進捗50%を下回る緩やかな伸びである。単体開示のためセグメント別の詳細は確認できないが、契約負債が前年同期比+139.8%(+2.31億円)増加しており、前受収益の積み上がりが確認できる。

【損益】売上総利益は29.0億円(粗利率62.7%、前年比+130bp)と採算性は改善した一方、販管費が25.5億円と前年同期比+15.7%増加し、売上成長率を9.9pt上回ったことで営業利益は3.5億円(同-25.8%)に縮小した。営業利益率は7.5%で前年の10.7%から約320bp低下している。経常利益4.6億円は、営業外収益1.3億円(受取配当金0.4億円、受取利息0.1億円等の金融収益)に支えられたが、それでも前年比-28.7%となった。純利益は3.1億円(同-32.1%)で、経常利益と純利益の乖離は法人税等1.4億円によるもので、一時的要因は確認されない。総括すると増収減益であり、原価面ではなく販管費先行が減益の主因である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は7.5%で前年同期の10.7%から約320bp低下し、純利益率は6.8%で前年の10.6%から約380bp低下した。年換算ROEは4.2%であり、デュポン分解では純利益率6.8%×総資産回転率0.565倍×財務レバレッジ1.11倍で構成され、純利益率の悪化が主因である。【キャッシュ品質】営業CFは4.3億円で純利益3.1億円の1.38倍と現金化は良好であり、アクルーアル比率もマイナス0.7%と低い。一方、売掛金の回収日数(DSO)は74日で60日超となっており、運転資本管理上の監視項目である。【投資効率】総資産回転率は0.565倍と低位で、投資有価証券47.7億円が総資産の29.2%を占めることが資産効率の制約要因となっている。設備投資/減価償却は0.67倍と1倍を下回り、有形資産の更新投資が減価償却費を下回る状態である。【財務健全性】自己資本比率は90.1%、流動比率は579.2%、負債資本倍率は0.11倍であり、現金及び預金53.4億円を含め財務基盤は極めて保守的である。

キャッシュフロー分析

営業CFは4.3億円で前年同期比+8.4%となり、純利益3.1億円の1.38倍にあたる水準を確保している。この差は売上債権の減少(+3.4億円)などの運転資本要因による寄与が大きい。投資CFはマイナス18.2億円で、定期預金の預入15.0億円、投資有価証券の取得5.8億円、無形固定資産(ソフトウェア)取得3.2億円が資金流出を拡大させた。この結果、フリーキャッシュフローはマイナス13.9億円となったが、設備投資1.2億円のみを控除した簡易的な事業キャッシュフローは3.1億円の黒字であり、資金流出の主因は本業の収益力悪化ではなく資金運用・投資配分にある。財務CFはマイナス4.6億円で、主に配当金の支払いによるものであり、自社株買いは実質ゼロである。現金及び預金は53.4億円と厚く、短期的な資金繰りへの懸念は小さい。

収益の質

経常利益と純利益の乖離は法人税等1.4億円によるもので、特別損益等の一時的要因は確認されない。営業外収益は1.3億円で売上高の2.9%に相当し、受取配当金0.4億円、受取利息0.1億円を中心とする金融収益が経常利益を補完している。この金融収益は保有する投資有価証券47.7億円・現金預金53.4億円という厚い金融資産を背景としたものであり、恒常的な収益源として位置づけられる一方、事業の本源的な収益力(営業利益)の減少を覆い隠す面もある。営業CFは純利益の1.38倍でアクルーアル比率もマイナス0.7%と低く、発生主義利益への過度な依存は見られない。ただし、売掛金の回収期間(DSO)74日は60日超であり、今後の売上拡大局面で売掛金増加や貸倒リスクが収益の質に影響を与えないか確認が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高120.0億円(前年比+8.9%)、営業利益26.0億円(同+11.4%)、経常利益28.0億円(同+5.5%)、純利益20.0億円(同+5.7%)で据え置かれている。上期の進捗率は売上高38.5%、営業利益13.3%、経常利益16.4%、純利益15.7%と、いずれも標準的な上期進捗率50%を大きく下回る。計画達成には下期に売上高73.8億円、営業利益22.6億円が必要となり、これは下期営業利益率約30.5%に相当する。上期の営業利益率7.5%からの大幅な改善が前提となっており、販管費の増加ペースを売上成長以下に抑制できるかが達成の鍵となる。当四半期時点での配当予想修正は行われていない。

株主還元

第2四半期(中間)配当は1株当たり37.00円である。上期純利益3.1億円との比較では、中間配当額に対する配当性向は183.9%となり、上期利益のみでは中間配当をカバーできていない。自社株買いは実質ゼロであるため、この数値は総還元性向ではなく配当性向として捉えるべきである。通期では、会社予想の1株当たり配当75.00円・純利益予想20.0億円を前提とすると配当性向は約50.4%となり、通期計画が達成されれば利益面での持続性は確保される水準である。現金及び預金53.4億円、負債資本倍率0.11倍という保守的な財務基盤も、短期的な配当継続力を支えている。ただし上期の純利益進捗率15.7%は低く、下期の利益回復が通期配当予想の前提となる。

リスク要因

  1. 販管費先行による利益率低下: 販管費は前年同期比+15.7%増加し、売上高成長率5.8%を9.9pt上回った。結果として営業利益率は約320bp低下しており、下期も費用増加が売上成長を上回れば通期営業利益計画26.0億円の達成難度が高まる。

  2. 通期利益計画に対する低進捗: 営業利益進捗率13.3%、純利益進捗率15.7%は標準的な上期進捗率50%を大幅に下回る。計画達成には下期営業利益率30.5%が必要であり、上期の7.5%からの大幅な改善が前提となる。

  3. 売掛金回収期間の長期化: DSOは74日で60日超の水準にある。現時点で営業CFは良好だが、回収条件の悪化や顧客構成の変化が続けば、運転資本の増加や貸倒リスクの高まりにつながる可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率7.5%17.3% (4.1%–24.5%)−9.8pt
純利益率6.8%13.0% (2.0%–16.2%)−6.2pt

収益性指標は業種中央値を下回り、営業利益率・純利益率ともに業種内では低位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)5.8%22.5% (16.2%–26.8%)−16.7pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、成長性の観点でも業種内での位置づけは低い。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 増収にもかかわらず、販管費の増加が売上成長を上回ったことで営業利益は前年同期比-25.8%となり、営業利益率は約320bp低下した。粗利率は62.7%(+130bp)と改善しており、収益性回復の余地は販管費の吸収力と下期の売上成長加速にある。

  2. 営業CFは純利益の1.38倍、アクルーアル比率もマイナス0.7%と低く、利益の現金化と財務耐性(流動比率579.2%、負債資本倍率0.11倍)は良好である一方、投資CFの拡大によりフリーキャッシュフローはマイナス13.9億円となっている。

  3. 通期予想に対する上期進捗率は営業利益13.3%、純利益15.7%と低水準であり、下期に大幅な利益率改善(営業利益率約30.5%相当)が求められる構造となっている。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,204円
base(基準)1,236円
bull(強気)1,275円
算出前提
1株純資産(BPS)1,097円
調整後予想EPS156.2円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向50.4%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.13倍 / 7.9倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,202円〜1,271円、ω±0.1で 1,233円〜1,241円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。