- 売上高: 117.86億円
- 営業利益: -4.04億円
- 当期純利益: -2.21億円
- 1株当たり当期純利益: -66.35円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 117.86億円 | 123.12億円 | -4.3% |
| 売上原価 | 100.74億円 | 105.76億円 | -4.7% |
| 売上総利益 | 17.12億円 | 17.35億円 | -1.3% |
| 販管費 | 21.17億円 | 20.86億円 | +1.5% |
| 営業利益 | -4.04億円 | -3.51億円 | -15.1% |
| 営業外収益 | 56百万円 | 60百万円 | -6.7% |
| 営業外費用 | 48百万円 | 40百万円 | +20.0% |
| 経常利益 | -3.97億円 | -3.31億円 | -19.9% |
| 税引前利益 | -2.08億円 | -3.31億円 | +37.2% |
| 法人税等 | 13百万円 | 13百万円 | +0.0% |
| 当期純利益 | -2.21億円 | -3.44億円 | +35.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -2.21億円 | -3.44億円 | +35.8% |
| 包括利益 | -11百万円 | -3.08億円 | +96.4% |
| 減価償却費 | 2.17億円 | 2.00億円 | +8.5% |
| 支払利息 | 39百万円 | 33百万円 | +18.2% |
| 1株当たり当期純利益 | -66.35円 | -103.21円 | +35.7% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 52.54億円 | 55.43億円 | -2.89億円 |
| 現金預金 | 14.09億円 | 18.70億円 | -4.61億円 |
| 売掛金 | 23.69億円 | 23.93億円 | -24百万円 |
| 棚卸資産 | 10.26億円 | 9.15億円 | +1.11億円 |
| 固定資産 | 71.01億円 | 69.77億円 | +1.24億円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -3.90億円 | -1.90億円 | -2.00億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 1.00億円 | -3.22億円 | +4.22億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -1.9% |
| 粗利益率 | 14.5% |
| 流動比率 | 66.2% |
| 当座比率 | 53.2% |
| 負債資本倍率 | 5.73倍 |
| インタレストカバレッジ | -10.36倍 |
| EBITDAマージン | -1.6% |
| 実効税率 | -6.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 3.40百万株 |
| 自己株式数 | 63千株 |
| 期中平均株式数 | 3.34百万株 |
| 1株当たり純資産 | 550.27円 |
| EBITDA | -1.87億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| Meat | 66.09億円 | -1.05億円 |
| ProcessedFood | 51.77億円 | 7百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 246.90億円 |
| 営業利益予想 | -4.20億円 |
| 経常利益予想 | -4.20億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | -2.60億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | -77.92円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2の福留ハムは、売上減少とコスト高止まりにより営業赤字・最終赤字を計上し、財務の脆弱性(流動性・レバレッジ)が前面化した厳しい四半期でした。売上高は117.86億円で前年同期比-4.3%と減収、粗利は17.12億円(粗利率14.5%)、販管費は21.17億円(販管費率17.9%)で、販管費未吸収が営業損失-4.04億円(営業利益率-3.4%)をもたらしています。経常損失は-3.97億円、当期純損失は-2.21億円(EPS -66.35円)で、収益性は幅広く悪化しています。粗利率は14.5%、営業利益率は-343bp、純利益率は-190bpですが、前年の利益率開示がなくbpベースの対前年比較は定量確認できません。営業外損益は小幅な収益超過(0.56億円-0.48億円)で本業赤字を相殺しきれていません。営業CFは-3.90億円とマイナスで、純損失-2.21億円に対して営業CF/純利益は1.76倍と一見良好に見えますが、両者がマイナスであるため品質指標としての解釈は限定的です。流動比率は66.2%、当座比率53.2%と短期支払能力に警戒シグナルが点灯しています。短期借入金は51.78億円と流動負債の大宗を占め、運転資本は-26.86億円で満期ミスマッチの懸念が強いです。インタレストカバレッジは-10.36倍と利払い安全度が著しく低下しています。純資産は18.36億円と薄く、負債資本倍率5.73倍、財務レバレッジ6.73倍と高レバレッジがROEの変動を拡大しています。ROEは-12.0%(純利益率-1.9%×総資産回転率0.954×レバレッジ6.73)で、収益性・効率性・財務構造いずれにも課題が見られます。ROICは-6.5%と資本コストを大幅に下回り、投下資本の価値毀損局面にあります。設備投資は2.02億円のキャッシュアウトがあり、営業CFと合わせると暫定FCFは約-5.92億円と推計されます。配当情報は未開示で、利益剰余金が-31.62億円と欠損計上のため、株主還元余力は限定的とみられます。今後は価格改定の浸透、製品ミックス改善、原材料・エネルギーコストの低減、販管費の固定費コントロール、および短期借入の圧縮・長期化による流動性改善が最優先課題です。四半期データの制約により対前年bp比較やセグメント別の寄与分析はできませんが、当面は粗利率の反転、販管費率の低下、営業CFの黒字化、短期負債のリファイナンス進捗がトレンド転換のシグナルになります。
【デュポン分析】ROE = 純利益率(-1.9%) × 総資産回転率(0.954) × 財務レバレッジ(6.73) ≈ -12.0%。最もROEに寄与した(悪化を増幅した)要素は高い財務レバレッジで、薄い自己資本(純資産18.36億円)に対して有利子負債中心のバランスシートが、僅かな損益のブレを大きなROE変動に拡大しています。純利益率は営業赤字が主因でマイナス、営業外損益は軽微でトレンドを変える力は限定的です。総資産回転率0.954は食品メーカーとしては標準的〜やや低位で、在庫・売掛の回転改善余地が示唆されます。ビジネス上の背景としては、原材料(畜肉)・包材・エネルギーコストの上昇と販売単価の転嫁遅れ、製品ミックスの弱含み、固定費(人件費・物流費)高止まりが粗利圧迫と販管費未吸収を招いた可能性が高いです。これらの要因の持続性は、価格改定のタイムラグ解消やコストインフレの沈静化が進めば改善余地がありますが、物流・人件費の構造的上昇は中期的に粘着的で、短期での抜本改善は難易度が高いと評価します。懸念されるトレンドとして、売上成長率(-4.3%)に対し販管費は絶対額で17.9%の売上比と高止まりしており、営業レバレッジが負に働いています。粗利率14.5%に対し販管費率17.9%のギャップ(約340bpの営業赤字)が継続する限り、利益反転は価格・数量・ミックス・コストの複合改善が同時に必要です。
売上は117.86億円で前年比-4.3%。市況仮説としては家庭用・業務用の需要鈍化、値上げ後の需要反動、チャネルミックス変化(業務用比率上昇による単価希薄化)などが想定されます。粗利率は14.5%で、コストインフレの転嫁遅れが残存している可能性があります。営業外収益は0.56億円と小さく、本業以外の一時益への依存は限定的です。利益の質は営業赤字・EBITDAマージン-1.6%と低く、構造改善(コスト、稼働、歩留まり、SKU最適化、値上げ浸透)が不可欠です。見通しについては、(1) 追加の価格改定・ミックス是正、(2) 原材料スポット価格の落ち着き、(3) 物流効率化・人件費生産性改善、が重なれば下期にかけて赤字幅縮小は可能ですが、短期金融負債の負担増(利息0.39億円/Q2累計)と需要鈍化が逆風です。KPIとして粗利率>16%、販管費率<17%、営業CF黒字転換、在庫回転日数短縮が継続的に確認できるかが持続性判断の鍵になります。
流動比率66.2%、当座比率53.2%と1.0を大きく下回り、明確な警告水準です。短期負債79.40億円のうち短期借入金が51.78億円と高く、現金14.09億円・売掛金23.69億円・棚卸10.26億円では満期ミスマッチを十分に吸収できません。固定負債25.79億円に対し長期借入金は6.43億円と小さく、借入の長期化余地があります。負債資本倍率5.73倍・レバレッジ6.73倍と高レバレッジで、純資産18.36億円(うち利益剰余金-31.62億円)が薄いことが構造的リスクです。インタレストカバレッジ-10.36倍は利払いの安全余力が欠如していることを示唆します。オフバランス債務(リース、保証等)は本データでは未開示で把握不能です。短期借入のロールオーバー失敗・金利上昇に対する耐性が限定的で、資金繰りキャッシュバッファの増強が喫緊課題です。
営業CFは-3.90億円で純損失-2.21億円を下回り、損益・キャッシュの両面で赤字です。営業CF/純利益は1.76倍と計算上は>1.0ですが、いずれもマイナスのため品質シグナルとしてはポジティブ解釈できません。投資CFは未開示ながら、設備投資額-2.02億円から推計すると、FCF(営業CF-設備投資)は概算で-5.92億円とみられ、自己金融での投資・配当原資は不足しています。運転資本の詳細(棚卸・売掛・買掛の前期比増減)は不明で、期中の在庫積み増しや売上減少に伴う売掛回収の遅れ等の影響の特定はできません。財務CFは+1.00億円で、借入による資金補填が示唆されます。短期負債への依存が高まる一方、営業CFの黒字化が見えないことはキャッシュフロー品質の観点で大きな懸念です。
配当情報は未開示で、EPSは-66.35円、利益剰余金は-31.62億円と欠損状態にあります。暫定FCFは-5.92億円と推計され、配当や自社株買いのキャッシュカバレッジは確保しづらい局面です。財務制約(流動比率<1、レバレッジ高、インタレストカバレッジ<0)を踏まえると、近時の配当方針は維持・見直し(減配・無配含む)のリスクが相対的に高いと評価します。持続可能性の前提は、営業CFの黒字転換と短期借入圧縮(もしくは長期化)による利払い負担の軽減です。
ビジネスリスク:
- 原材料(豚肉・鶏肉)価格の上昇・ボラティリティによる粗利圧迫
- 販売価格転嫁の遅れ・需要弾力性による数量減
- 物流費・人件費など固定費の構造的上昇
- 製品ミックス悪化(低マージン比率上昇)
- 食品安全・品質問題発生時のレピュテーション・費用負担リスク
- 主要取引先(量販・CVS・外食)との取引条件悪化
財務リスク:
- 流動比率66%・当座比率53%の短期流動性リスク
- 短期借入依存(51.78億円)に伴うロールオーバー・金利上昇リスク
- インタレストカバレッジ負値による利払い安全度低下
- 高レバレッジ(D/E 5.73倍)による財務柔軟性の欠如
- 負の利益剰余金による資本制約・金融機関の与信姿勢硬化リスク
主な懸念事項:
- 営業赤字継続とROIC -6.5%の資本効率の悪化
- 営業CF・FCFともマイナスで債務依存度が上昇
- 満期ミスマッチ(短期負債>流動資産)による資金繰り圧迫
- 価格改定の浸透遅れとコスト高止まりが同時進行
重要ポイント:
- 売上-4.3%、粗利率14.5%、販管費率17.9%で営業赤字幅-3.4%の構図
- ROE -12.0%、ROIC -6.5%と資本効率が資本コストを大幅に下回る
- 流動比率66%、D/E 5.73倍、ICR負値と財務安全性は警戒水準
- 営業CF・FCFともマイナスで、外部資金への依存度が上昇
- 短期借入の長期化、在庫・売掛の回転改善、価格改定浸透が改善のカギ
注視すべき指標:
- 粗利率(目安: >16%への回復)
- 販管費率(目安: <17%)
- 営業CFの黒字転換と四半期ごとの持続性
- 在庫回転日数・売掛回転日数の改善
- 短期借入金残高と平均調達金利、長期化の進捗
- インタレストカバレッジの改善(>2倍を目標)
- ROICの改善(>5%への回復が最低ライン)
セクター内ポジション:
国内食品加工(食肉加工)セクター内では、収益性・財務健全性とも下位レンジ。高レバレッジ・低流動性がボトルネックで、同業の中でも構造改革・資本対策の実行力が相対評価の焦点。
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