- 売上高: 36.29億円
- 営業利益: -13百万円
- 当期純利益: -19百万円
- 1株当たり当期純利益: -5.34円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 36.29億円 | 36.95億円 | -1.8% |
| 売上原価 | 26.98億円 | 26.85億円 | +0.5% |
| 売上総利益 | 9.31億円 | 10.11億円 | -7.9% |
| 販管費 | 9.45億円 | 9.17億円 | +3.0% |
| 営業利益 | -13百万円 | 93百万円 | -114.0% |
| 営業外収益 | 13百万円 | 11百万円 | +18.7% |
| 営業外費用 | 10百万円 | 7百万円 | +43.8% |
| 経常利益 | -10百万円 | 97百万円 | -110.3% |
| 税引前利益 | -10百万円 | 97百万円 | -110.7% |
| 法人税等 | 8百万円 | 36百万円 | -77.5% |
| 当期純利益 | -19百万円 | 61百万円 | -130.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -18百万円 | 60百万円 | -130.0% |
| 包括利益 | -10百万円 | 50百万円 | -120.0% |
| 減価償却費 | 1.47億円 | 1.53億円 | -4.0% |
| 支払利息 | 8百万円 | 6百万円 | +40.2% |
| 1株当たり当期純利益 | -5.34円 | 17.46円 | -130.6% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 15.19億円 | 15.28億円 | -8百万円 |
| 現金預金 | 2.82億円 | 2.71億円 | +11百万円 |
| 売掛金 | 9.97億円 | 9.97億円 | +34万円 |
| 棚卸資産 | 73百万円 | 82百万円 | -9百万円 |
| 固定資産 | 31.77億円 | 31.98億円 | -22百万円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 1.34億円 | -49百万円 | +1.83億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -96百万円 | -2.19億円 | +1.22億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -0.5% |
| 粗利益率 | 25.7% |
| 流動比率 | 73.5% |
| 当座比率 | 70.0% |
| 負債資本倍率 | 1.34倍 |
| インタレストカバレッジ | -1.68倍 |
| EBITDAマージン | 3.7% |
| 実効税率 | -78.9% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -1.8% |
| 営業利益前年同期比 | +141.9% |
| 経常利益前年同期比 | +123.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +134.5% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 3.63百万株 |
| 自己株式数 | 155千株 |
| 期中平均株式数 | 3.47百万株 |
| 1株当たり純資産 | 576.77円 |
| EBITDA | 1.34億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 7.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 72.00億円 |
| 営業利益予想 | 1.60億円 |
| 経常利益予想 | 1.60億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 1.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 28.78円 |
| 1株当たり配当金予想 | 7.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のコモは、売上微減と赤字縮小ながらも営業赤字が続き、流動性・金利負担・資本効率の面で警戒を要する決算です。売上高は36.29億円で前年同期比-1.8%、粗利は9.31億円、粗利率は25.7%でした。販管費は9.45億円で売上比26.0%に達し、粗利率25.7%とのスプレッドは約-30bpと、営業段階でわずかにマイナスの構造です。営業利益は-0.13億円(OPマージン約-0.4%)と赤字ながら、前年からは損失幅が縮小(+141.9%)しました。経常利益は-0.10億円、当期純利益は-0.18億円でEPSは-5.34円でした。営業外収益は0.13億円(うち受取配当金0.07億円)で金利費用0.08億円を部分相殺しましたが、実質的には金利負担が重くインタレストカバレッジは-1.68倍です。デュポン分解では、純利益率-0.5%、総資産回転率0.773、財務レバレッジ2.34倍からROEは-0.9%と低水準で、収益性の低さが主因です。キャッシュ面では営業CF1.34億円と黒字で、純損益-0.18億円に対し営業CF/純利益は-7.46倍と大幅乖離しており、利益の質評価ではプラス面(減価償却等の非資金費用や運転資本改善によるCF創出)と注意点(損益の赤字継続)を併存します。流動比率は73.5%、当座比率70.0%と100%を下回り、短期借入金11.03億円に対し現金2.82億円・売掛金9.97億円というタイトな短期資金繰りです。運転資本は-5.48億円で、短期負債による運転資金調達依存が見て取れます。ROICは-0.4%と資本コストを大幅に下回る水準で、事業の資本効率改善が最優先課題です。営業CFはプラスで、設備投資0.25億円を控除した暫定的FCF(代理値)は約1.09億円と見積もれますが、投資CFの全体が未記載のため確度は限定的です。資源価格や小麦・エネルギーコスト、物流費の外部環境が依然重石で、販管費の固定化に対する価格転嫁・製品ミックス改善の実行力が今後の鍵です。短期的には金利負担の圧縮(デレバレッジ・借入条件見直し)と在庫・売掛金の回転向上での手元流動性改善が必要です。中期的には粗利率の持続的引き上げ(原材料調達力・生産性・値上げ)と販管費効率化による営業黒字転換が求められます。以上より、業績の底打ち気配はあるものの、流動性・金利負担・資本効率の課題が解消されるまで慎重なモニタリングが必要と判断します。なお、商社特有の持分法収益は開示がなく、当社事業特性上も重要性は限定的とみられます。
デュポン分析(Chain-of-Thought): ステップ1: ROEは純利益率(-0.5%)×総資産回転率(0.773)×財務レバレッジ(2.34倍)= 約-0.9%で説明されます。ステップ2: 3要素のうち、ROEを最も押し下げているのは純利益率のマイナスで、次いで総資産回転率の低さが寄与度大です(レバレッジはむしろROEを押し上げる方向だが、収益性のマイナスを補えず)。ステップ3: 純利益率の低迷は、粗利率25.7%に対し販管費率26.0%と固定費が実質的に粗利を上回る構造(営業損)に起因し、加えて金利費用0.08億円が経常段階の赤字を拡大しています。ステップ4: この収益性の低さは、原材料(小麦等)・エネルギー・物流コストの外部圧力と販管費の粘着性が背景で、価格転嫁や生産性改善が進むまで持続しやすい一方、販価改定や製品ミックス改善が進展すれば改善余地はあります。ステップ5: 警戒すべきトレンドとして、売上-1.8%減に対し販管費の絶対額が9.45億円で高止まりしており、売上減少下での固定費比率上昇(営業レバレッジの負の作用)が見られます。総資産回転率0.773は食品メーカーとしては中位〜やや低位で、在庫回転は0.73億円と軽量だが売掛金9.97億円が厚く、回収効率の改善余地があります。
売上高は-1.8%と微減で、需要軟調または価格・ミックスの影響が示唆されます。粗利率25.7%は一定の下支えがあるものの、販管費が粗利を上回り営業損失(-0.13億円)と、収益成長に向けた費用構造是正が不可欠です。営業外では受取配当0.07億円が寄与する一方、支払利息0.08億円が相殺し、成長ドライバーとしての再現性は限定的です。設備投資は0.25億円と抑制的で、短期的にはCF重視の姿勢がうかがえますが、中期の成長(生産性向上・新製品)との両立に留意が必要です。見通しとしては、原材料・エネルギーの外部コスト動向と価格改定浸透、販路別ミックス改善(高付加価値・業務用)による粗利率回復が主要なカタリストです。
流動性・資本構成: 流動比率73.5%、当座比率70.0%と100%を下回り、明確な流動性警告シグナルです。短期借入金11.03億円に対し、現金2.82億円と売掛金9.97億円でカバー可能ではあるものの、回収タイミング次第で資金繰りがタイトです。固定負債6.24億円、長期借入金4.00億円を含み総負債26.91億円、純資産20.04億円で負債資本倍率1.34倍は過度ではないが、金利負担能力が弱く(インタレストカバレッジ-1.68倍)、借入の満期・金利条件見直しが重要です。満期ミスマッチ: 流動負債20.67億円に対し流動資産15.19億円と短期ギャップが大きく、短期借入のロールオーバー依存度が高い点はリスクです。オフバランス債務は開示がなく不明です。
営業CFは1.34億円と黒字で、純損失-0.18億円に対し営業CF/純利益が-7.46倍と大幅乖離(<0.8の閾値)しており、会計上の赤字に対しキャッシュ創出は維持されていますが、損益の基礎体力は弱い状況です。減価償却1.47億円がCFを下支えし、運転資本の改善(売掛金・在庫のネット改善)が寄与した可能性があります。投資CFは未記載のためFCFは確定できませんが、設備投資0.25億円を控除した暫定FCF(代理値)は約1.09億円と推計されます。運転資本操作の兆候: 売掛金が流動資産の大宗を占めるため、回収強化がCF安定化に直結します。一方、短期借入の増減による資金繰り調整の有無は財務CF-0.96億円からは読み取りにくく、配当・借入返済の影響が混在している可能性があります。
配当情報は未記載で、配当性向や総額は不明です。純利益が赤字(-0.18億円)のため、当期の配当性向(計算値)は-141.2%と参考性に乏しく、実務上は内部留保・営業CF・手元流動性と借入制約で決まる局面です。暫定FCF(OCF-設備投資)約1.09億円はプラスですが、投資CFの詳細不明と短期借入依存(流動比率73.5%)から、安定配当の持続可能性は流動性管理と金利負担の軽減に左右されます。今後は営業黒字転換と金利費用の圧縮、運転資本の回転改善が配当余力の前提条件となります。
ビジネスリスク:
- 原材料価格(小麦・油脂・砂糖等)の高止まり・変動による粗利圧迫
- エネルギー・物流費上昇の持続によるコスト増
- 販管費の固定化に伴う売上減時の営業レバレッジ負の影響
- 製品ミックスの低採算化や値上げ浸透遅れ
- ブランド・品質トラブル発生時の需要急減(食品安全リスク)
財務リスク:
- 流動比率73.5%・当座比率70.0%の低水準による短期資金繰りリスク
- 短期借入金11.03億円への依存とロールオーバー・金利上昇リスク
- インタレストカバレッジ-1.68倍の金利負担耐性不足
- ROIC -0.4%と資本コスト未達が続く場合の価値毀損リスク
主な懸念事項:
- 営業赤字(OPマージン約-0.4%)の継続と採算改善の遅れ
- 売掛金比重の高さによる回収タイミング依存とCF変動
- 投資CF未開示に伴うFCFの不確実性
- 原材料・エネルギー価格・為替の外部ショック耐性の弱さ
重要ポイント:
- 売上-1.8%と微減、粗利率25.7%に対し販管費率26.0%で営業赤字継続
- 営業CFは1.34億円と黒字で暫定FCF約1.09億円も、投資CF未開示で確度限定
- 流動比率73.5%・短期借入11.03億円で資金繰りはタイト、金利負担が重い
- ROE-0.9%、ROIC-0.4%と資本効率は低水準、構造的改善が必要
- 価格改定・ミックス改善・生産性向上がマージン回復の主要ドライバー
注視すべき指標:
- 粗利率と販管費率のギャップ(bp)推移
- 営業利益率・EBITDAマージンの四半期推移
- 売掛金回転日数・在庫回転日数と営業CF
- 短期借入金残高・平均金利・インタレストカバレッジ
- 販売数量・価格寄与・ミックス効果のブリッジ
セクター内ポジション:
同業国内中小食品メーカーと比べ、短期流動性と金利耐性が弱く、資本効率も低位。一方で営業CFは黒字を維持しており、運転資本とコスト構造の是正が進めば回復余地はある。
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