- 売上高: 357.87億円
- 営業利益: 74.41億円
- 当期純利益: 49.90億円
- 1株当たり当期純利益: 32.49円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 357.87億円 | 329.06億円 | +8.8% |
| 売上原価 | 125.29億円 | - | - |
| 売上総利益 | 203.76億円 | - | - |
| 販管費 | 128.99億円 | - | - |
| 営業利益 | 74.41億円 | 74.76億円 | -0.5% |
| 営業外収益 | 51百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 7百万円 | - | - |
| 経常利益 | 75.17億円 | 75.20億円 | -0.0% |
| 法人税等 | 25.24億円 | - | - |
| 当期純利益 | 49.90億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 50.16億円 | 49.90億円 | +0.5% |
| 包括利益 | 50.14億円 | 49.54億円 | +1.2% |
| 減価償却費 | 6.25億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 32.49円 | 32.07円 | +1.3% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 376.49億円 | - | - |
| 現金預金 | 260.81億円 | - | - |
| 売掛金 | 74.00億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 28.82億円 | - | - |
| 固定資産 | 143.31億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 52.52億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -43.58億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 260.97円 |
| 純利益率 | 14.0% |
| 粗利益率 | 56.9% |
| 流動比率 | 386.7% |
| 当座比率 | 357.1% |
| 負債資本倍率 | 0.30倍 |
| EBITDAマージン | 22.5% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +8.8% |
| 営業利益前年同期比 | -0.5% |
| 経常利益前年同期比 | +-0.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +0.5% |
| 包括利益前年同期比 | +1.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 155.66百万株 |
| 自己株式数 | 1.23百万株 |
| 期中平均株式数 | 154.39百万株 |
| 1株当たり純資産 | 260.99円 |
| EBITDA | 80.66億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 32.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| KCC | 1.50億円 | 18.30億円 |
| KotobukiseikaGroup | 24.78億円 | 17.89億円 |
| SalesSubsidiary | 59百万円 | 4.74億円 |
| SucreyGroup | 5.53億円 | 26.41億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 796.70億円 |
| 営業利益予想 | 196.50億円 |
| 経常利益予想 | 197.20億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 134.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 86.81円 |
| 1株当たり配当金予想 | 35.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
寿スピリッツ(22220)の2026年度第2四半期連結決算は、売上高357.9億円(前年比+8.8%)とトップラインの伸長を確保する一方、営業利益74.4億円(同-0.5%)と利益面は伸び悩みました。粗利益は203.8億円で粗利率は56.9%と引き続き高水準を維持し、ブランド力・直販力の強さが確認できますが、販管費の増加(推計販管費129.4億円、販管費率36.1%)が営業利益率を押し下げた模様です。営業利益率は約20.8%(=74.4/357.9)で高収益ながら、売上の2桁近い伸びに対し利益横ばいとなっており、コストインフレや人件費増、プロモーション強化等のコスト要因が示唆されます。経常利益は75.2億円、当期純利益は50.2億円(同+0.5%)で、純利益率は14.0%と高水準を維持。EBITDAは80.7億円、EBITDAマージン22.5%と、減価償却負担の軽さ(減価償却費6.25億円)を背景にキャッシュ創出力は堅調です。デュポン分解では純利益率14.02%、総資産回転率0.702倍、財務レバレッジ1.26倍からROEは12.45%と、低レバレッジで二桁の資本効率を確保しています。営業CFは52.5億円で、営業CF/純利益は1.05倍と利益のキャッシュ化は概ね良好です。流動資産376.5億円に対して流動負債97.4億円と短期安全性は極めて高く、流動比率386.7%、当座比率357.1%と潤沢な手元流動性が示されます。総資産509.9億円、純資産403.1億円から推計自己資本比率は約79%と極めて健全な財務体質で、負債資本倍率0.30倍も低水準です。財務CFは▲43.6億円と資本政策または債務返済による資金流出が生じていますが、年間配当は0円(開示値)で、株主還元は別手段(自己株式取得等)や内部留保重視の可能性が示唆されます。棚卸資産は28.8億円で、期末在庫ベースの単純回転(売上原価125.3億円/棚卸資産28.8億円)は約4.35倍と、土産需要の回復や製造・物流の効率化が進んでいる可能性があります。売上は伸長、営業利益は微減というミックスは、インバウンド・観光需要の回復を取り込みつつも、原材料・人件費・出店や販売促進費の先行投資が先に立っている局面と解釈できます。実効税率は開示指標では0.0%扱いですが、参考として経常利益75.2億円と法人税等25.2億円から単純計算すると概ね34%前後と見受けられます(厳密な税前利益は未開示のため近似)。全体として、収益性・安全性・キャッシュ創出力はいずれも良好で、営業レバレッジは今期上期は発揮されていないものの、コストの吸収が進めば営業利益成長への復帰余地があります。データには未開示項目が複数含まれるため、投資CF・現金同等物・発行株式数等の欠落は適宜補完前提の分析です。短期的には費用増を吸収できるかが焦点で、中期的には高粗利・低レバレッジの強みをテコに安定成長が期待できるファンダメンタルと評価します。なお、投資判断は提示しません。
ROE分解:
- 純利益率: 14.02%
- 総資産回転率: 0.702倍
- 財務レバレッジ: 1.26倍
- ROE: 12.45%(計算・報告一致)
利益率の質: 粗利率56.9%と高水準。ブランド力・直営/限定土産モデルの価格支配力が示唆される, 営業利益率約20.8%(=74.41/357.87)。販管費率36.1%とコスト上昇の影響が残る, EBITDAマージン22.5%で減価償却負担は小さく、資産ライトな収益構造, 純利益率14.0%と高位、税負担を勘案しても底堅い
営業レバレッジ: 売上+8.8%に対し営業利益-0.5%で、当期上期の営業レバレッジはネガティブ(弾性値約-0.06), コストインフレ(原材料・人件費)や販促費の先行計上が影響した可能性, 高い粗利率は維持されており、販管費の伸び鈍化でレバレッジ改善余地
売上持続可能性: 売上高357.9億円(+8.8%)と堅調。観光/インバウンド需要や新商品・出店効果が背景の可能性, 棚卸資産28.8億円・単純回転約4.35倍は需要に見合う在庫運用の示唆(平均在庫不明につき参考値)
利益の質: 営業利益横ばいながらEBITDAは80.7億円と厚みあり、減価償却負担は限定的, 営業CF/純利益=1.05倍で利益のキャッシュ化は概ね適正
見通し: 販管費の伸びが一巡・効率化進展で、売上成長が利益に再接続する展開がカギ, 原材料(砂糖・乳製品等)と人件費のインフレ動向、旅行需要の季節性・外部ショックに左右されやすい
流動性: 流動資産376.5億円、流動負債97.4億円で流動比率386.7%、当座比率357.1%と極めて良好, 運転資本279.1億円と潤沢な短期安全余力
支払能力: 総資産509.9億円、純資産403.1億円から推計自己資本比率約79%(開示値は未記載), 負債資本倍率0.30倍と低レバレッジ。支払利息の開示は0(未記載)で、利息負担は限定的と推察
資本構成: 純資産40,305百万円、負債合計11,894百万円で保守的なバランスシート, 財務CF▲43.6億円は配当以外の株主還元(自己株取得)または債務返済の可能性(内訳未開示)
利益の質: 営業CF52.5億円、当期純利益50.2億円で営業CF/純利益=1.05倍と品質は良好, 減価償却費6.25億円と非現金費用は小さく、実力キャッシュ創出の比重が高い
FCF分析: 投資CFは未開示(0表記)。フリーキャッシュフローは未算定(開示値0)で評価は限定的, 財務CF▲43.6億円は外部流出(株主還元/返済)示唆。営業CFで概ね賄えている可能性
運転資本: 棚卸資産28.8億円。売上原価125.3億円対比の在庫回転は約4.35倍(期末在庫ベースの参考値), 売掛・買掛等の内訳未開示のためキャッシュコンバージョンサイクルの精緻評価は不可
配当性向評価: 年間配当0円、配当性向0.0%(開示値)。内部留保重視または他手段での株主還元(自己株式)を示唆
FCFカバレッジ: FCF未開示(0表記)のため評価不可。営業CF52.5億円は安定的で、理論上は配当原資余力がある水準
配当方針見通し: 低レバレッジ・強固な流動性を背景に、方針次第で還元余地はあるが、当期は成長投資/コスト吸収を優先している可能性
ビジネスリスク:
- 観光・インバウンド需要の変動(景気・為替・地政学・入国規制)
- 原材料価格の上昇(砂糖、乳製品、包装資材)と人件費インフレ
- 新商品・出店投資の回収リスク、季節性・天候要因による需要変動
- ブランド・限定土産依存度の高さによる地域/チャネル集中リスク
- 物流制約・サプライチェーン寸断リスク
財務リスク:
- 投資CF内訳未開示に伴う設備・M&Aキャッシュアウトの不透明性
- 財務CFのマイナス(▲43.6億円)の内訳不明(自己株/借入返済等)
- 利息負担・有利子負債の詳細未開示により金利感応度の把握が限定的
主な懸念事項:
- 売上成長に対して営業利益が伸び悩むコスト吸収力
- 投資・財務キャッシュフローの内訳未開示による資本配分の可視性不足
- 在庫・売掛等の運転資本詳細が不明でキャッシュ循環の精緻評価が困難
重要ポイント:
- 高粗利・低レバレッジ・強流動性の堅固な財務基盤
- 売上+8.8%に対し営業利益-0.5%で、当期はコスト上昇が利益成長を抑制
- 営業CF/純利益=1.05倍と利益のキャッシュ化は良好
- ROE12.45%はレバレッジ依存度が低く、質の高い資本効率
- コスト平準化が進めば営業レバレッジ改善余地あり
注視すべき指標:
- 販管費率(人件費・販促費・物流費)の四半期推移
- 原材料コスト指数(砂糖・乳製品)と売価転嫁の進捗
- 在庫回転・欠品率・廃棄率など運転資本効率
- 来店客数・客単価・インバウンド比率など需要KPI
- 財務CF内訳(自己株取得額・配当・借入返済)の開示
セクター内ポジション:
国内菓子・土産関連同業と比較して粗利率・ROEは高位、負債依存は低く、ディフェンシブな財務と高いブランド収益性を併せ持つ。一方、足元はコスト上昇で営業レバレッジが効きにくい局面。
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