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22172027 第1四半期プライムJGAAP

モロゾフ株式会社 2027年度 第1四半期 決算

モロゾフ株式会社の2027年度第1四半期決算レポート

食品/食料品


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥91.5億¥90.0億+1.7%
営業利益¥2.7億¥4.2億−35.3%
経常利益¥2.8億¥4.3億−35.0%
純利益¥1.8億¥2.6億−30.7%
ROE0.9%1.3%-

Executive Summary

2027年度Q1は増収減益となり、収益の質に課題を残す決算である。売上高は91.5億円(前年比+1.7%)と増収を確保したが、営業利益は2.7億円(同-35.3%)、経常利益は2.8億円(同-35.0%)、純利益は1.8億円(同-30.7%)といずれも大幅減益となった。主力の洋菓子製造販売事業の利益率低下と、喫茶・レストラン事業の赤字転落が減益の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は91.5億円で前年同期比+1.7%の増収。主力の洋菓子製造販売事業は86.5億円(同+1.6%、売上構成比94.5%)、喫茶・レストラン事業は5.0億円(同+2.7%)と両事業とも増収した。

【損益】営業利益は2.7億円(同-35.3%)で、営業利益率は3.0%と前年同期の4.7%から1.7pt低下した。洋菓子製造販売事業のセグメント利益は6.2億円(同-18.3%)、利益率は7.2%へ前年同期の8.9%から1.7pt低下し、連結減益の主因となっている。喫茶・レストラン事業は0.1億円の営業損失に転じ、前年同期の0.1億円の利益から悪化した。粗利率は48.6%と高水準を維持する一方、販管費率は45.6%に達し、高い粗利の大半を吸収している。営業外損益・特別損益の規模は小さく、経常利益・純利益の水準は営業利益の減少をほぼそのまま反映している。結論として、増収減益である。

セグメント別分析

洋菓子製造販売事業は売上86.5億円(同+1.6%)、セグメント利益6.2億円(同-18.3%)で、利益率は7.2%(前年8.9%)へ低下した。売上構成比94.5%を占める中核事業であり、利益率低下が連結収益性を左右している。喫茶・レストラン事業は売上5.0億円(同+2.7%)ながら、セグメント損益は0.1億円の損失(前年0.1億円の利益)に転落した。全社費用(調整額)は3.4億円で前年同期比微減だが、両事業の利益悪化を吸収するには至っていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率3.0%は前年同期4.7%から1.7pt低下し、純利益率も2.0%にとどまる。粗利率48.6%は高水準だが、販管費率45.6%が収益性を圧迫している。ROEは0.9%と低水準で、純利益率2.0%×総資産回転率0.32回×財務レバレッジ1.43倍で構成される。【キャッシュ品質】営業キャッシュフロー等のCF計算書データは開示されていないため、BS動向から資金状況を評価する。【投資効率】固定資産122.0億円を中心とする投下資本に対し、営業利益水準は低く、資本効率面での改善余地がうかがえる。【財務健全性】自己資本比率69.7%、流動資産121.3億円に対し流動負債73.4億円と、財務基盤は保守的で安定している。現金及び預金68.7億円は短期借入金16.9億円を大きく上回り、短期の資金繰り余力は厚い。

キャッシュフロー分析

CF計算書データは開示されていないため、BSの推移から資金動向を分析する。現金及び預金は68.7億円で、前年同期の21.1億円から大幅に増加しており、資金の厚みが増している。一方、棚卸資産は9.9億円と前年同期の24.2億円から大きく減少し、売掛金・受取手形も21.5億円と前年同期の77.9億円から減少している。有利子負債(短期借入金16.9億円、長期借入金3.3億円)は前年同期の合計25.3億円から縮小しており、財務面での資金余力を維持しつつ、運転資本の圧縮が進んだ形跡がうかがえる。

収益の質

経常的な事業損益と一時的要因を区別すると、特別利益(投資有価証券売却益0.01億円)・特別損失(ともに僅少)はいずれも売上高比0.1%未満であり、今期減益は特別損益によるものではなく、本業の収益力低下によるものと判断できる。営業外損益は営業外収益0.2億円に対し営業外費用0.1億円と純額でわずかにプラスであり、経常利益は営業利益をやや上回る水準にとどまる。包括利益は2.0億円で、純利益1.8億円との乖離は為替換算調整額0.1億円や退職給付に係る調整額0.1億円によるもので、金額的には限定的である。全体として、当期の利益変動は一時的要因ではなく、主力事業の採算悪化という構造的な要因を反映したものと言える。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高368.2億円(同+1.5%)、営業利益13.1億円(同+3.6%)、経常利益13.5億円(同+5.0%)であり、業績予想・配当予想ともに修正はない。Q1実績の進捗率は売上高24.9%、営業利益20.8%、経常利益20.7%、純利益23.8%となった。営業利益の進捗率は四半期均等配分の目安である25%を4.2pt下回っており、通期増益計画の達成にはQ2以降の主力事業の採算改善が重要となる。

株主還元

通期配当予想は1株当たり16.00円で、通期EPS予想38.37円に基づく予想配当性向は41.7%である。Q1のEPSは9.12円で、通期EPS予想に対する進捗率は23.8%にとどまる。自己株式は49.5万株を保有するが、当期の取得実績は開示されておらず、配当のみに基づく還元状況の記述にとどめる。配当の持続性は、Q2以降の主力事業の収益性回復と通期純利益予想7.7億円の達成度合いに依存する。

リスク要因

  1. 主力事業の採算悪化: 洋菓子製造販売事業のセグメント利益率は前年同期比1.7pt低下の7.2%となった。売上構成比94.5%を占める中核事業であり、原材料・包装資材・物流・人件費の上昇を価格転嫁できない場合、連結利益への影響が大きい。

  2. 喫茶・レストラン事業の損益転落: 同事業は0.1億円のセグメント損失に転じた。増収(同+2.7%)にもかかわらず赤字化しており、店舗固定費・人件費・食材費の変動に対する感応度の高さがうかがえる。

  3. 通期計画達成に向けた進捗の遅れ: 営業利益の通期進捗率は20.8%で、標準的な水準の25%を4.2pt下回る。会社計画は増益(同+3.6%)を据え置いているが、Q2以降の収益性回復が前提となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率3.0%5.3% (1.7%–6.6%)−2.3pt
純利益率2.0%3.7% (0.7%–4.9%)−1.7pt

収益性は業種中央値を下回り、特に営業利益率は業種内で下位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)1.7%5.2% (2.9%–10.1%)−3.5pt

売上成長率も業種中央値を下回っており、成長・収益性の両面で相対的に見劣りする水準にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高は前年同期比+1.7%と通期計画に沿う一方、営業利益は同-35.3%となり、成長の質は今後の利益率改善の進展に依存する。粗利率48.6%は業種水準を上回り、ブランド・商品構成の付加価値の高さを示す。

  2. 営業利益率3.0%、ROE0.9%は業種中央値・自社の投下資本規模に照らして低水準であり、販管費率45.6%が高い粗利益率を吸収している構図が確認できる。

  3. 自己資本比率69.7%、現金及び預金68.7億円と、財務基盤の安定性は収益性に比べて相対的に良好であり、通期計画達成に向けた収益性回復の余地が今後の注目点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)830円
base(基準)839円
bull(強気)844円
算出前提
1株純資産(BPS)991円
調整後予想EPS40.4円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向41.7%
予想EPSの信頼度調整×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.85倍 / 20.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 816円〜863円、ω±0.1で 834円〜842円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。