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220A2026 第1四半期スタンダードJGAAP

Faber Company(220A) 2026年度第1四半期決算 増収・営業益38%減

2026年度第1四半期の売上高は6.6億円(前年同期比+6.4%)、営業利益は7,300万円(同-38.2%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥6.6億¥6.2億+6.4%
営業利益¥0.7億¥1.2億−38.2%
経常利益¥0.7億¥1.2億−38.1%
純利益¥0.5億¥0.8億−39.3%
ROE(年換算)8.5%13.7%-

Executive Summary

増収ながら販管費増加により大幅な営業減益となった決算であり、収益構造の変化が最大の焦点である。売上高は6.60億円(前年比+6.4%)と拡大した一方、営業利益は0.73億円(同-38.2%)、純利益は0.49億円(同-39.3%)と大きく減少した。増収の一方で販管費が前年同期比+25.2%と売上成長を大幅に上回ったことが減益の主因であり、新設のディストリビューション事業の先行損失も影響している。

業績変動要因

【売上高】売上高は6.60億円で前年同期比+6.4%増収。主力のミエルカ事業が6.58億円(連結売上高の99.7%)を占め、セグメント利益1.13億円(利益率17.1%)を計上し収益の柱となった。新設のディストリビューション事業は売上高0.02億円にとどまる。

【損益】売上総利益は4.58億円、粗利率69.4%で前年同期の68.7%から改善した。しかし販管費が3.85億円(前年同期比+25.2%)と売上成長率を大きく上回り、営業利益は0.73億円(同-38.2%)に減少、営業利益率は11.1%(前年19.0%)へ低下した。経常利益も0.73億円(同-38.1%)とほぼ同水準の減少で、営業外損益の影響は軽微。純利益は0.49億円(同-39.3%)となった。減益の主因はディストリビューション事業の0.39億円のセグメント損失であり、増収減益に区分される。

セグメント別分析

当第1四半期よりミエルカ事業とディストリビューション事業の2区分に変更された。ミエルカ事業は売上高6.58億円、セグメント利益1.13億円(利益率17.1%)と連結利益の中核を担う。一方、ディストリビューション事業は売上高0.02億円に対しセグメント損失0.39億円を計上し、連結営業利益0.73億円に対して相殺的な影響を与えている。前年同期は単一セグメントで開示されており、事業別の前年比較はできないが、当期の連結営業減益は同事業の先行損失が主因とみられる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は11.1%(前年19.0%)、純利益率は7.4%(前年13.2%)と大きく低下した。年換算ROEは8.5%であり、純利益率低下が主因である。売上原価率は30.6%(前年31.4%)と改善しており、粗利段階では収益性が向上している。【キャッシュ品質】包括利益は0.36億円で純利益0.49億円を下回り、その他有価証券評価差額金-0.24億円が押し下げ要因となっている。【投資効率】総資産27.8億円に対し現金及び預金が20.4億円と73.3%を占め、資産の大半が現金性資産で構成される。【財務健全性】自己資本比率は83.9%(前年82.7%)と高水準を維持し、流動負債4.5億円に対し流動資産23.8億円と流動性は極めて高い。固定負債はわずか0.03億円にとどまり、借入依存度は低い。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を分析すると、現金及び預金は20.40億円で前年の21.24億円から0.85億円減少した。総資産に占める現金の割合は73.3%と高水準を維持しており、流動性の厚みは損なわれていない。利益剰余金は20.56億円で前年の20.89億円からわずかに減少しており、当期純利益0.49億円に対し配当支払等の資金流出があったことがうかがえる。投資有価証券は2.76億円で前年の3.01億円から減少しており、評価差額の悪化と一部の資産構成変化が影響したとみられる。全体として、資産構成は依然として現金・有価証券中心であり、財務面での資金余力は大きい。

収益の質

当期の減益は特別損益によるものではなく、本業の販管費増加とディストリビューション事業の先行損失という経常的な要因によるものであり、一時的要因は見当たらない。営業外収益・費用はいずれも僅少(各0.0億円台)で、経常利益と営業利益はほぼ一致しており、営業外損益による利益の水増しや押し下げは実質的にない。経常利益(0.73億円)と純利益(0.49億円)の乖離は法人税等0.24億円によるもので、実効税率は約32.3%と特段の異常値ではない。包括利益0.36億円は純利益0.49億円を下回っており、投資有価証券の評価差額悪化がアクルーアル面でのマイナス要因となっているが、規模は限定的である。全体として収益の質は本業の費用構造変化を素直に反映したものであり、会計的な操作性は低いと評価できる。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高28.17億円(前年比+10.0%)、営業利益3.00億円(同-20.2%)、経常利益3.06億円(同-19.3%)、純利益2.10億円である。Q1進捗率は売上高23.4%、営業利益24.4%、純利益23.3%となっており、いずれも標準的な進捗率25%をやや下回るものの、大きな乖離はない。通期予想自体が営業減益を織り込んでおり、会社計画はディストリビューション事業への投資負担を前提とした保守的な見通しとなっている。

株主還元

通期予想では1株当たり年間配当30.0円、予想EPS76.7円であり、配当性向は約39.1%と算出される。期中平均株式数274万株を基にした年間配当総額は約0.82億円で、通期純利益予想2.10億円の範囲内に収まる。現金及び預金20.40億円、自己資本比率83.9%という財務基盤は配当の安定性を支える水準にある。自己株式26万株を保有しているが、当期中の追加取得実績は開示されておらず、配当性向のみで評価する。

リスク要因

  1. ディストリビューション事業の損失継続リスク: 売上高0.02億円に対しセグメント損失0.39億円を計上しており、連結営業利益0.73億円に対して大きな相殺要因となっている。損失の長期化は主力ミエルカ事業の利益を継続的に圧迫する可能性がある。

  2. 販管費増加による利益率低下リスク: 販管費は前年同期比+25.2%増と売上成長率+6.4%を大幅に上回っており、営業利益率は790bp低下した。この傾向が継続すれば通期利益計画の達成余力が低下する。

  3. 事業集中リスク: ミエルカ事業が連結売上高の99.7%を占めており、SEO・コンテンツマーケティング領域における検索アルゴリズム変更や生成AI普及等による競争環境の変化が連結業績に与える影響が大きい。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率11.1%12.1% (6.7%–26.0%)−1.1pt
純利益率7.5%9.9% (3.9%–17.0%)−2.4pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、収益性は同業比較で中位以下に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)6.4%11.9% (3.6%–25.6%)−5.5pt

売上高成長率は業種中央値を下回り、IT・通信業種内では成長スピードが緩やかな部類に位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 当期は増収を維持しながらも営業利益が前年同期比38.2%減となり、収益性より先行投資が優先された決算内容である。粗利率は69.4%へ改善しており、収益悪化の主因は原価ではなく販管費増と新規セグメントの損失にある。

  2. ミエルカ事業は売上高6.58億円、セグメント利益率17.1%を確保する一方、ディストリビューション事業のセグメント損失0.39億円が連結利益を大きく圧迫しており、同事業の損益改善状況が今後の利益率回復を左右する構造となっている。

  3. 現金及び預金20.40億円、自己資本比率83.9%、流動比率533.6%と財務健全性は極めて高く、投資局面を支える余力は大きい。通期予想への進捗も売上23.4%・営業利益24.4%と概ね計画線上で推移している。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)806円
base(基準)821円
bull(強気)840円
算出前提
1株純資産(BPS)852円
調整後予想EPS80.4円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向39.1%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.96倍 / 10.2倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 799円〜844円、ω±0.1で 820円〜822円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。