- 売上高: 342.89億円
- 営業利益: 67.47億円
- 当期純利益: 53.32億円
- 1株当たり当期純利益: 53.53円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 342.89億円 | 268.80億円 | +27.6% |
| 売上原価 | 19.13億円 | - | - |
| 売上総利益 | 323.77億円 | - | - |
| 販管費 | 256.29億円 | - | - |
| 営業利益 | 67.47億円 | 42.47億円 | +58.9% |
| 営業外収益 | 38百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 1.15億円 | - | - |
| 経常利益 | 66.70億円 | 39.24億円 | +70.0% |
| 税引前利益 | 66.54億円 | - | - |
| 法人税等 | 13.44億円 | - | - |
| 当期純利益 | 53.32億円 | 27.97億円 | +90.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 53.10億円 | - | - |
| 包括利益 | 52.96億円 | - | - |
| 減価償却費 | 2.59億円 | - | - |
| 支払利息 | 1.14億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 53.53円 | 29.31円 | +82.6% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 49.59円 | 25.63円 | +93.5% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 305.29億円 | - | - |
| 現金預金 | 142.25億円 | - | - |
| 売掛金 | 38.60億円 | - | - |
| 固定資産 | 30.80億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 7.97億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 26.74億円 | - | - |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -12.80億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 5.81億円 | - | - |
| フリーキャッシュフロー | 13.94億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 営業利益率 | 19.7% |
| 総資産経常利益率 | 19.8% |
| 1株当たり純資産 | 144.74円 |
| 純利益率 | 15.5% |
| 粗利益率 | 94.4% |
| 流動比率 | 165.9% |
| 当座比率 | 165.9% |
| 負債資本倍率 | 1.31倍 |
| インタレストカバレッジ | 59.29倍 |
| EBITDAマージン | 20.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +27.6% |
| 営業利益前年同期比 | +59.4% |
| 経常利益前年同期比 | +70.5% |
| 当期純利益前年同期比 | +90.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -18.0% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 100.31百万株 |
| 期中平均株式数 | 99.19百万株 |
| 1株当たり純資産 | 144.94円 |
| EBITDA | 70.06億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
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株式会社タイミー(215A0)の2025年度Q4(連結、JGAAP)は、売上高342.89億円(+27.6%)と力強いトップライン成長を維持しつつ、営業利益67.47億円(+59.4%)と高い営業レバレッジを示しました。粗利率は94.4%と極めて高く、プラットフォーム型ビジネスのスケール優位が鮮明です。販管費は256.29億円で売上比74.7%まで低下(前年より改善推定)し、固定費吸収により営業利益率は19.7%に上昇しました。経常利益は66.70億円(+70.5%)と営業増益を上回る伸びですが、当期純利益は53.10億円で前年比-18.0%と減益となっており、税率・特別項目・少数株主損益等の影響が示唆されます(本データ上は税引前66.54億円に対し法人税13.44億円で実効税率20.2%)。デュポン分解では純利益率15.5%、総資産回転率1.020、財務レバレッジ2.31倍からROEは36.5%と資本効率は非常に高水準です。総資産336.09億円に対し純資産145.40億円、負債190.69億円で負債資本倍率は1.31倍と許容範囲、流動比率165.9%・当座比率165.9%と流動性も良好です。有利子負債は短期111.10億円・長期6.69億円の合計117.79億円に対し、現金預金142.25億円でネットキャッシュ約24.46億円と実質無借金に近い構造です。営業CFは26.74億円と純利益比0.50倍にとどまり、成長投下に伴う運転資本の吸収が示唆されますが、投資CF-12.80億円を控えめに抑えてFCFは13.94億円を確保しました。減価償却費は2.59億円と軽く、EBITDAは70.06億円(マージン20.4%)でキャッシュ創出力は堅調です。インタレストカバレッジは59.29倍と金利耐性は極めて高く、短期資金のロールオーバーリスクは相対的に抑制されています。売掛金は38.60億円で、概算DSOは約41日とみられ、KPI面での与信・回収は概ね良好と評価できます。EPSは53.53円で期中平均株式数を踏まえた算定値と整合し、1株当たり純資産は約145円です。配当方針・実績は未開示で、配当性向・FCFカバレッジも算出不能のため、余剰キャッシュ還元の可否判断には追加開示が必要です。報告指標の一部(例:営業利益率0.2%等)はXBRL定義差・期間集計差による乖離の可能性があり、本分析では明示値と基本計算に基づく独自算定値を主として用いています。総じて、収益性・資本効率は優秀だが、営業CFの伸びが利益成長に追随しておらず、今後は運転資本効率のモニタリングが重要です。データの未記載項目(配当、研究開発費、費用内訳等)があるため、費用構造の持続性や株主還元方針の評価には制約がある点に留意が必要です。
ROE分解(デュポン):純利益率15.5% × 総資産回転率1.020 × 財務レバレッジ2.31倍 = ROE 36.5%。純利益率の高さは高粗利率(94.4%)と販管費の相対的抑制に起因。営業利益率は19.7%(= 67.47/342.89)で前年から大きく改善(前年比+59.4%の営業増益が示す)。営業外収支は-0.77億円(収益0.38−費用1.15)と軽微で、本業主導の利益構造。EBITDAマージンは20.4%とD&A負担が軽く、キャッシュ創出力は高い。営業レバレッジ:売上+27.6%に対し営業利益+59.4%と高い限界利益率・固定費吸収が確認できる。実効税率は20.2%で標準水準、税負担はROEの押し下げ要因としては限定的。一方、当期純利益は-18.0%と減益で、税前の大幅増益(+推定)との乖離は、前年の特別利益や税効果、非継続要因の反動可能性を示唆(詳細開示なし)。
売上は+27.6%と高成長を継続し、プラットフォームモデルのスケール伸長が伺える。営業利益+59.4%は単価(テイクレート)や利用頻度、固定費逓減の寄与が大きい可能性。経常利益+70.5%と金融収支の影響は限定的。純利益-18.0%は一過性の要因(前年の特別益・税率差等)による可能性が高く、基礎的成長は利益段階で健在と評価。粗利率94.4%は継続的な付加価値創出力を示すが、販促・人件費等の成長投資の水準次第で利益のボラティリティは残る。見通しは、運転資本の伸び(売掛金等)管理と新規顧客獲得効率が鍵。設備投資は売上比1.4%(4.77億円)と軽く、成長ドライバーは主に人材・開発・販促等のOPEX領域と推察。短期的には高成長の継続可能性が高いが、CFOの伸長が売上・利益の伸びに追随できるかが質的持続可能性の判断軸となる。
流動性:流動資産305.29億円、流動負債184.00億円で流動比率165.9%、当座比率165.9%と良好。運転資本は121.29億円のプラス。支払能力:有利子負債117.79億円(短期111.10、長期6.69)に対し現金142.25億円でネットキャッシュ約+24.46億円。インタレストカバレッジ59.29倍と金利耐性は非常に高い。資本構成:負債資本倍率1.31倍、財務レバレッジ2.31倍と適正範囲。のれん・無形3.45億円と軽量で無形資産減損リスクは限定的。短期借入の依存度は高いが、潤沢な現金と高いカバレッジでリファイナンスリスクは相対的に低い。
利益の質:営業利益67.47億円・純利益53.10億円に対し営業CF26.74億円でCFO/NIは0.50倍と弱め。高成長に伴う運転資本の吸収(売掛金増、その他流動資産増)が主因の可能性。D&Aは2.59億円と軽微で、EBITDA70.06億円に比べCFOが伸び悩む点は注視。FCFは13.94億円(=営業CF26.74−投資CF12.80)と黒字を確保。投資CFのうち設備投資は4.77億円(売上比1.4%)と低く、成長投資は主に費用化。運転資本:売掛金38.60億円、概算DSO約41日(=38.60/342.89×365)で一般的水準だが、前年比較データがなくトレンド判定は不可。今後はCFO/EBITDAのギャップ改善が重要。
配当実績・方針は未記載のため配当性向、FCFカバレッジは算出不可。現状のネットキャッシュ+24.46億円、FCF+13.94億円、EPS53.53円を踏まえると、潜在的な株主還元余力はあるものの、成長投資(販促・システム・人材)優先の可能性が高い。将来の持続可能性評価には、配当方針(目標配当性向またはDOE)、期末配当の有無、自己株式取得計画の開示が必要。
ビジネスリスク:
- 成長投資(販促・人件費)の継続による利益率ボラティリティ
- プラットフォームの需要変動(景気・雇用環境の影響)
- 競争激化によるテイクレート・獲得コスト上昇
- 規制・労働関連法制の変更リスク
- データ・システム障害等のオペレーショナルリスク
財務リスク:
- 営業CFが利益に追随しないことによるキャッシュ創出力低下
- 短期借入依存度(111.10億円)に伴うリファイナンス管理負荷
- 金利上昇局面での調達コスト上昇(ただし現状カバレッジは高い)
- 運転資本増大に伴う資金繰り負荷(売掛金・前払費用の積み上がり)
主な懸念事項:
- CFO/純利益0.50倍と低く、成長に伴う運転資本需要の管理が課題
- 純利益が前年比-18.0%と伸び悩み(非継続要因の反動可能性)、平常利益水準の見極めが必要
- 配当方針未開示により株主還元の見通し不透明
重要ポイント:
- 売上+27.6%、営業利益+59.4%で高成長×高レバレッジを実現
- 粗利率94.4%、EBITDAマージン20.4%と収益性はプラットフォーム上位水準
- ROE36.5%と資本効率が際立つ一方、CFO/NI0.50倍とキャッシュ創出の質は改善余地
- ネットキャッシュ約+24.46億円で財務耐性は良好、短期借入のロール管理は必要
- 配当実績・方針未開示のため還元姿勢は判断保留
注視すべき指標:
- 営業CF/純利益および営業CF/EBITDAの改善トレンド
- 売掛金回転(日数)と与信・回収の推移
- 販管費率(特に販促・人件費)の推移とLTV/CAC効率
- 短期借入残高・平均金利・満期構成
- EBITDAマージンとテイクレートの動向
- 期末配当・自己株取得等の還元方針開示
セクター内ポジション:
国内HRテック/人材プラットフォーム各社と比較して、粗利率・ROEはトップティア、営業CF転換は相対的に弱め。財務安全性はネットキャッシュで相対優位。
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