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21542026 第2四半期プライムIFRS

オープンアップグループ(2154) 2026年度第2四半期決算

2026年度第2四半期の売上高は835.7億円(前年同期比-17.3%)、営業利益は90.6億円(同+1.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥835.7億¥1010.4億−17.3%
営業利益¥90.6億¥89.7億+1.0%
税引前利益¥91.8億¥89.4億+2.6%
純利益¥64.9億¥59.1億+9.9%
ROE8.4%7.5%-

Executive Summary

2026年度第1四半期累計決算は、売上高835.7億円(前年同期比-174.7億円 -17.3%)、営業利益90.6億円(同+0.9億円 +1.0%)、経常利益91.8億円、純利益64.9億円(同+5.8億円 +9.9%)。減収環境下でも営業利益は微増し、営業利益率は10.8%(前年8.9%から+1.9pt改善)と収益性が向上した。純利益は2桁増益となり、利益率7.8%を確保している。

業績変動要因

【売上高】売上高は835.7億円と前年同期比17.3%減となった。1,010億円規模から835億円規模へ約175億円の減少は主要顧客需要の変動や市場環境の影響が推測される。セグメント別開示は限定的だが、売上減少にもかかわらず粗利率改善が見られることから、低採算案件の縮小または高付加価値案件へのシフトが進行した可能性がある。【損益】営業利益は90.6億円と前年89.7億円から微増し、営業利益率は8.9%から10.8%へ1.9pt改善した。販管費は142.4億円(前年159.3億円)と16.9億円削減されており、売上減少率17.3%を上回るコスト削減が実現している。経常利益91.8億円に対し純利益64.9億円で税負担率は約29%と標準的水準。営業外収益・費用の影響は限定的で、経常利益と営業利益の差異は1.2億円にとどまる。純利益は前年比9.9%増と営業増益を上回る伸びを示し、利益の質は良好である。結論として減収増益を達成しており、コスト構造改善による収益性向上が確認できる。

主要財務指標

【収益性】ROE 8.3%(3因子分解: 純利益率7.8% × 総資産回転率0.67回 × 財務レバレッジ1.62倍)、営業利益率10.8%(前年8.9%から+1.9pt改善)。純利益率7.8%は良好レンジ(5-10%)内に位置する。【キャッシュ品質】現金同等物211.1億円、営業CF対純利益比率1.51倍で利益の現金化は良好。アクルーアル比率-2.6%と低く会計利益と現金ベースの整合性は高い。売掛金200.9億円でDSO 88日と回収に遅延傾向が見られる。【投資効率】総資産回転率0.67回(年換算)は前年から低下しており、売上減少とのれん・無形資産増加(資産基盤の拡大)が資本効率を圧迫している。【財務健全性】自己資本比率61.8%、負債資本倍率0.62倍と資本構成は保守的。ただしのれん593.7億円が純資産776.4億円の76.5%を占め、のれん依存度の高さが資本の質への懸念材料となる。流動資産469.6億円(総資産の37.4%)に対し固定資産785.3億円(同62.6%)と固定資産比重が高い。

キャッシュフロー分析

営業CFは97.7億円で純利益64.9億円の1.51倍となり、利益の現金裏付けは十分である。営業CF小計は120.7億円に達し、運転資本では売上債権の増減-22.8億円、仕入債務の増減-9.8億円、その他運転資本-3.6億円と合計35億円超のキャッシュアウトが発生しており、売掛金の増加と買掛金の減少が運転資本効率を悪化させている。投資CFは-27.0億円で、子会社取得23.3億円と有形固定資産の取得2.3億円が主因。M&A関連投資が継続していることが確認できる。財務CFは-63.5億円で、配当金30円の支払いと自社株買い39.8億円を実施し、合計約79億円の株主還元を行った。フリーキャッシュフロー(営業CF-投資CF)は70.8億円で現金創出力は維持されているが、総還元79億円に対しFCFカバレッジは1.03倍とマージンは小さい。現金同等物は211.1億円(前年196.2億円から+14.9億円増)と積み上がっており、短期流動性は確保されている。

収益の質

経常利益91.8億円に対し営業利益90.6億円で、営業外純増は1.2億円と限定的である。売上高835.7億円に対する営業外収益の比率は小さく、本業主導の収益構造が確認できる。純利益64.9億円に対し営業CFが97.7億円と純利益を1.51倍上回っており、現金ベースでの利益の質は良好である。アクルーアル比率-2.6%と低水準で、会計上の利益計上と現金収支の乖離は小さい。売掛金のDSO 88日はやや長く回収遅延の兆候があるものの、営業CF創出力は維持されており、全体として収益の質は健全と評価できる。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高1,710億円、営業利益165億円、純利益118億円。第1四半期累計実績に対する進捗率は売上48.9%、営業利益54.9%、純利益55.0%。標準的な進捗率50%と比較すると、営業利益・純利益はやや先行している一方、売上高はやや遅れ気味である。前年同期比で売上は17.3%減少したが通期では前年比+1.6%増の計画であり、下期での売上回復が前提となる。営業利益は通期で前年比+1.6%増、純利益は-6.0%減の予想で、第1四半期の好調な利益進捗が通期では一時的要因の可能性も含む。予想修正は確認できないが、下期の売上回復ペースが通期達成の鍵となる。

株主還元

年間配当は1株当たり50円(中間30円実施済、期末予想45円、ただし期初計画との整合性要確認)。前年の配当実績データは限定的だが、通期予想ベースでの配当性向は純利益118億円に対し配当総額を基に計算すると、発行済株式数を考慮した配当性向は100%を超える水準となる可能性がある。第1四半期累計では純利益64.9億円に対し中間配当30円の支払いと自社株買い39.8億円を実施しており、配当と自社株買いの合計約79億円はフリーキャッシュフロー70.8億円を上回る。総還元性向(配当+自社株買い)はFCF対比で約112%となり、現金同等物の取り崩しまたは既存現金の活用による株主還元が行われている。配当性向が高水準であることから、持続性については利益成長と営業CF創出力の維持が前提となる。

リスク要因

  1. のれん減損リスク: のれん593.7億円が純資産776.4億円の76.5%を占め、M&A後の事業統合やシナジー実現が遅れた場合に減損損失が発生し資本が毀損するリスクがある。
  2. 売上回復の不確実性: 第1四半期で17.3%の売上減に対し通期では前年比+1.6%増を計画しており、下期に大幅な回復が必要。市場環境や顧客需要の変動により計画未達のリスクが存在する。
  3. 高配当・株主還元の持続性リスク: 配当性向100%超かつ総還元がFCFを上回る水準で、利益成長が鈍化または営業CFが減少した場合、配当維持や自社株買い継続が困難となる可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ)自社の営業利益率10.8%は過去実績(2026年度)であり、同業他社との直接比較データは限定的である。一般的にサービス業や情報通信業の営業利益率は5-15%のレンジが多く、当社の10.8%は中位からやや上位に位置すると推測される。ROE 8.3%は業種平均(参考: 情報通信業8-12%程度)の下限近辺であり、自己資本比率61.8%は業種内で保守的な資本政策を示す。総資産回転率0.67回は固定資産・のれん比重が高いビジネスモデルを反映し、業種内で資産効率はやや低めと考えられる。ベンチマーク比較は開示データの制約上限定的だが、収益性は業種内で標準以上、資本効率は改善余地がある水準と評価できる。(業種: 情報通信関連、比較対象: 過去決算期、出所: 当社集計)

決算上の注目ポイント

決算上の注目ポイントとして、第一に減収環境下での営業増益とマージン改善(+1.9pt)が挙げられる。コスト削減の実効性が確認でき、収益性重視の経営姿勢が見て取れる。第二に、営業CF対純利益比率1.51倍と利益の現金化は良好だが、売掛金のDSO 88日と運転資本の悪化傾向は今後の資金効率に影響を与える可能性がある。第三に、のれん593.7億円(純資産比76.5%)の高水準と無形固定資産の急増(前年比+239.9%)はM&A戦略の積極性を示す一方、減損リスクと資本の質への監視が必要である。第四に、配当と自社株買いによる積極的な株主還元(総還元がFCFを上回る)は株主重視の姿勢を示すが、持続可能性は今後の利益成長と営業CF創出力に依存する。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。


AI財務分析

総括

2026年度Q2累計は、売上高が前年同期比17.3%減の835.72億円となる一方、営業利益は同1.0%増の90.57億円、親会社所有者帰属利益は同10.2%増の64.83億円と、減収下でも利益を伸ばした。売上総利益は231.46億円で前年同期の247.57億円から6.5%減少したが、売上原価が20.8%減の604.26億円となり、粗利益率は前年同期の24.5%から27.7%へ320bp改善した。営業利益率は8.9%から10.8%へ196bp上昇し、業界ベンチマーク上では「良好」のレンジに位置する。純利益率も5.8%から7.8%へ194bp改善し、営業段階の収益性改善に加え、金融収支が概ね均衡していることが最終利益の伸長を支えた。販管費は142.38億円と前年同期比11.0%減少した一方、販管費率は売上縮小の影響で15.8%から17.0%へ127bp上昇した。したがって、利益率改善の主因は販管費レバレッジではなく、売上原価率の改善である。営業CFは97.69億円で純利益64.83億円の1.51倍となり、利益は現金で十分に裏付けられている。アクルーアル比率もマイナス2.6%であり、発生主義利益の過大計上を示す兆候は限定的である。フリーキャッシュフローは70.76億円を確保し、設備投資額は2.25億円と小さい。もっとも、配当支払39.15億円と自己株式取得39.83億円の合計78.98億円は、当期累計FCFを8.22億円上回る。Q2配当35円の配当性向は49.6%で持続可能性の目安である60%を下回る一方、自社株買いを含む累計総還元性向は約121.7%となる。資本還元は手元流動性と既存資本を活用して実施されている構図であり、継続時にはFCF創出力が重要となる。通期会社予想に対する進捗率は売上高48.9%、営業利益54.9%、親会社所有者帰属利益54.9%である。売上高進捗は標準的な上期進捗率50%を1.1ポイント下回るが、利益進捗は4.9ポイント上回り、通期予想の収益性達成には一定の余力がある。最大のバランスシート上の論点は593.66億円ののれんであり、純資産の76.5%、総資産の47.3%を占める。IFRSではのれんを定期償却せず減損テストで評価するため、買収先の収益力や統合効果が低下した場合には減損損失が利益・資本に与える影響が大きい。総じて、上期は原価率改善と高いキャッシュ転換が強みである一方、売上減少の継続性、総還元のFCF超過、ならびに高水準ののれんの価値維持が今後の評価軸となる。

収益性分析

デュポン3因子では、年換算ROE 16.7%は純利益率7.8%×総資産回転率1.332回×財務レバレッジ1.62倍に分解される。ROEは15%超の優良基準を満たしており、過度なレバレッジではなく、利益率と資産回転の組合せで創出されている。最も顕著な前年差は営業利益率の196bp改善と粗利益率の320bp改善である。売上高が17.3%減少するなかで売上原価が20.8%減少したことから、原価構造の改善が営業増益の中心であった。販管費も11.0%減少しているが、減収幅を下回るため販管費率は127bp悪化しており、固定費吸収の観点では逆風が残る。CFA5因子では、税負担係数は0.706で正常水準、金利負担係数は1.014であり、金融収益0.83億円が金融費用0.82億円をわずかに上回る。EBITマージンは10.8%で、営業利益率の改善と整合的である。前年同期の総資産と当期総資産の平均を用いた概算の年換算ROAは約10.5%であり、資産効率も良好な水準にある。ただし、総資産の47.3%をのれんが占めるため、会計上の資産基盤を用いるROA・ROEは、将来ののれん減損の影響を受けやすい。収益性改善が持続的であるためには、原価率の改善を維持しつつ、売上高の再成長または販管費率の抑制を実現できるかが重要である。

成長性評価

売上高は前年同期比17.3%減であり、利益率改善だけでは売上規模縮小を完全には相殺できない局面にある。粗利益は同6.5%減にとどまり、営業利益は同1.0%増となったことから、上期の利益成長は原価率改善による寄与が大きい。その他の収益は1.51億円、その他の費用は0.01億円と小さく、営業利益から税引前利益への橋渡しは主として経常的な事業利益に依拠している。金融収益・費用も各0.83億円・0.82億円でほぼ相殺され、営業外損益への依存度は低い。通期予想に対し売上高進捗率は48.9%で標準的な50%近辺だが、営業利益および親会社所有者帰属利益の進捗率は各54.9%と標準を4.9ポイント上回る。上期の利益率を維持できれば通期利益予想には余地がある一方、通期売上高予想1,710.00億円の達成には下期売上が874.28億円必要となる。これは上期売上を4.6%上回る水準であり、売上回復の確度が利益予想達成の前提となる。なお、当期は子会社取得による支出23.32億円、連結範囲への新規連結子会社3社を計上しており、買収事業の統合と収益寄与も成長の質を左右する。

財務健全性

総資産1,254.84億円に対して純資産は776.36億円、自己資本比率は61.8%であり、資本構成は総じて安定的である。負債資本倍率は0.62倍で、警戒水準であるD/E比率2.0倍を大きく下回る。流動資産469.59億円、流動負債374.88億円から算出される流動比率は125.3%であり、短期支払能力は100%を上回る。現金及び現金同等物211.08億円、売掛金200.86億円、流動その他金融資産17.50億円の合計は429.44億円で、流動負債を上回る。短期の社債・借入金50.00億円に対しても流動資産は十分に厚く、明確な満期ミスマッチは見られない。固定負債は103.60億円にとどまり、社債・借入金は流動50.00億円、非流動49.80億円と満期が概ね分散している。使用権資産27.68億円とリース料支払28.58億円はリース負担の存在を示すが、IFRS上で認識された使用権資産・金融負債を含めて評価する必要がある。利益剰余金は前年同期のマイナス6.13億円から19.61億円へ25.74億円増加し、上期利益の積み上がりが資本を支えた。無形固定資産は10.85億円から36.88億円へ26.03億円、239.9%増加しており、買収・事業基盤整備に伴う無形資産の増加を示す。自己株式は80.73億円の控除から119.79億円の控除へ39.06億円増加し、39.94億円の自己株式取得を反映するため、資本還元が自己資本を押し下げる効果を持つ。買掛金は25.11億円から15.54億円へ9.57億円、38.1%減少し、仕入債務の減少は運転資本上の資金流出要因となった。最重要の品質アラートであるのれん/純資産76.5%は、警告基準50%を26.5ポイント上回る。これは過去の買収により資本の価値が被取得事業の将来キャッシュフローに大きく依存していることを意味する。IFRSではのれんの定額償却がないため平時の営業利益は圧迫されない一方、減損発生時には利益と純資産への一括的な影響が大きい。のれんは前年同期比12.10億円、2.1%増にとどまるが、残高規模そのものが投資判断上の主要な監視対象である。

B/S変動のポイント

利益剰余金: 前年同期比+25.74億円(-6.13億円から19.61億円、+419.9%)- 上期利益の積み上がりが資本を支えた。無形固定資産: 前年同期比+26.03億円(+239.9%)- 買収・事業基盤整備に伴う無形資産増加を示し、将来の収益寄与を監視する必要がある。自己株式: 前年同期比-39.06億円(控除額の48.4%増)- 当期の自己株式取得39.94億円を反映し、資本還元が親会社所有者帰属持分を減少させた。買掛金: 前年同期比-9.57億円(-38.1%)- 仕入債務減少は営業CF上9.82億円の資金流出要因となった。のれん: 593.66億円(総資産比47.3%、純資産比76.5%)- 前年同期比の増加率は2.1%にとどまるが、資本に占める比率が高く、減損リスクの継続監視が必要。

キャッシュフロー品質

営業CFは97.69億円で、親会社所有者帰属利益64.83億円に対する比率は1.51倍と高く、1.0倍超を高品質とする目安を満たす。営業CF小計120.73億円から法人税等支払22.77億円、利息支払0.79億円、リース料支払28.58億円を控除しても、営業CFは堅調に確保された。アクルーアル比率はマイナス2.6%であり、利益に対して現金回収が伴う状態を示す。運転資本では売上債権の減少が5.47億円のキャッシュ流入となった一方、仕入債務の減少9.82億円とその他運転資本の減少3.58億円は流出となり、合計では約7.93億円のキャッシュ流出である。したがって、営業CFの強さは仕入債務の積み増しによるものではなく、運転資本の一部流出を吸収した利益・非資金費用等の創出力に支えられている。投資CFは26.93億円の流出で、そのうち子会社取得が23.32億円、無形固定資産取得が2.60億円である。設備投資額は2.25億円にとどまり、営業CFから設備投資を控除したFCFは70.76億円である。FCFは配当支払39.15億円を上回るが、自己株式取得39.83億円まで含めた資本還元78.98億円には8.22億円不足する。財務CFは63.51億円の流出であり、配当と自己株式取得が主因である。現金及び現金同等物は期中7.54億円増加し211.08億円となっており、短期的な流動性は維持されている。

配当持続性

Q2配当は1株当たり35.00円であり、配当金のみを用いる累計配当性向は49.6%である。この水準は配当性向60%未満を持続可能性の目安とする基準内にある。FCF70.76億円は配当支払39.15億円の約1.81倍であり、当期の配当現金支出は内部創出キャッシュでカバーされている。会社提示のFCFカバレッジは2.20倍であり、配当原資に対する余力を示している。自社株買い39.83億円を加えた株主還元総額は78.98億円であり、純利益64.83億円に対する総還元性向は約121.7%となる。このため、配当単体は利益・FCFの範囲内である一方、自己株買いを含む総還元は当期累計FCFを上回る。通期予想配当は1株当たり85.00円、通期予想EPSは135.76円であり、EPSベースの予想配当性向は約62.6%となる。上期実績の配当性向よりは上昇するが、通期利益予想が達成される場合には過度な水準ではない。配当の持続性は、下期の売上回復、原価率改善の維持、および自社株買いを含む資本還元の規模に左右される。

リスク評価

ビジネスリスクとして、売上縮小の継続:高(発生可能性: 中、影響度: 高):売上高は前年同期比17.3%減であり、通期売上予想達成には下期に上期を4.6%上回る売上が必要である。原価率改善のみでは中長期の利益成長に限界がある。、人材サービス・技術者派遣業界の需給変動:高(発生可能性: 中、影響度: 高):顧客企業の採用・開発投資、技術者需給、稼働率および単価の変動は売上高と粗利益率に直接影響する。足元の減収は需要・稼働・事業ポートフォリオの変化に対する感応度を高める。、買収後の統合・事業価値維持:高(発生可能性: 中、影響度: 高):当期も子会社取得23.32億円および新規連結3社があり、採用・定着、顧客基盤、コストシナジーの実現が期待値を下回る場合、収益性と減損評価に影響する。、販管費率の上昇:中(発生可能性: 中、影響度: 中):販管費額は減少したが、売上減少を下回ったため販管費率は前年同期比127bp上昇した。減収が続く場合、固定費吸収の悪化が営業利益率改善を制約する。が挙げられます。

財務リスクとしては、のれん減損:最重要(発生可能性: 中、影響度: 高):のれん593.66億円は純資産の76.5%、総資産の47.3%を占め、品質アラートの警告基準を超える。IFRSの非償却処理により通常利益への負担はないが、収益予想や割引率の悪化時には減損損失が大きくなり得る。、総還元のFCF超過:中(発生可能性: 中、影響度: 中):配当と自己株買いの合計78.98億円はFCF70.76億円を上回る。手元現金211.08億円と低い負債資本倍率が緩衝材となるが、同様の還元が継続する場合はキャッシュ余力を圧迫し得る。、短期金融負債の借換え:低(発生可能性: 低、影響度: 中):流動社債・借入金50.00億円を抱えるが、流動比率125.3%、現金211.08億円であり、現時点の満期対応力は十分である。が挙げられます。

主な懸念事項としては、のれん/純資産76.5%という高いM&A資産依存度、減収下での成長回復と販管費率抑制の両立、FCFを超える配当・自社株買いを含む総還元の継続性、買収先を含む人材の採用・定着および稼働率の維持が挙げられます。

投資示唆

重要ポイントとして、営業利益率は10.8%で前年同期比196bp改善し、原価率改善が減収を吸収した。、年換算ROEは16.7%で優良水準にあり、純利益率・資産回転率・適度なレバレッジの均衡で支えられる。、営業CF/純利益は1.51倍、アクルーアル比率はマイナス2.6%で、利益の現金裏付けは強い。、通期利益予想への進捗は54.9%と上振れているが、売上予想の達成には下期の回復が必要である。、のれん593.66億円、のれん/純資産76.5%がバリュエーションおよび財務リスクの中心である。が挙げられます。

注視すべき指標は、四半期売上高の前年同期比と通期売上予想1,710.00億円への進捗、粗利益率および営業利益率、販管費率、営業CF/純利益比率、売上債権・仕入債務を含む運転資本の推移、配当と自社株買いを合算した総還元額のFCFカバー状況、のれんの残高、減損テストの前提、および買収先の利益寄与です。

セクター内ポジションについては、営業利益率10.8%、年換算ROE16.7%、営業CF/純利益1.51倍は収益性・キャッシュ創出力の面で良好である。一方、のれん/純資産76.5%は一般的な健全目安30%を大きく超え、同業比較ではM&A資産への依存度が高い資本構成として評価する必要がある。