- 売上高: 97.31億円
- 営業利益: 23.11億円
- 当期純利益: 15.28億円
- 1株当たり当期純利益: 96.11円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 97.31億円 | 66.73億円 | +45.8% |
| 売上原価 | 43.40億円 | - | - |
| 売上総利益 | 23.33億円 | - | - |
| 販管費 | 7.01億円 | - | - |
| 営業利益 | 23.11億円 | 16.31億円 | +41.7% |
| 営業外収益 | 14百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 45百万円 | - | - |
| 経常利益 | 23.18億円 | 16.00億円 | +44.9% |
| 税引前利益 | 16.01億円 | - | - |
| 法人税等 | 5.19億円 | - | - |
| 当期純利益 | 15.28億円 | 10.82億円 | +41.2% |
| 減価償却費 | 1.90億円 | - | - |
| 支払利息 | 14百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 96.11円 | 71.24円 | +34.9% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 93.26円 | 68.88円 | +35.4% |
| 1株当たり配当金 | 25.00円 | 0.00円 | - |
| 年間配当総額 | 3.16億円 | 3.16億円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 37.72億円 | - | - |
| 現金預金 | 25.01億円 | - | - |
| 売掛金 | 7.05億円 | - | - |
| 固定資産 | 20.95億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 12.20億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 13.54億円 | 17.58億円 | -4.04億円 |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -16.71億円 | -5.52億円 | -11.19億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 10.89億円 | -50百万円 | +11.39億円 |
| フリーキャッシュフロー | -3.17億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 営業利益率 | 23.8% |
| 総資産経常利益率 | 29.1% |
| 配当性向 | 28.1% |
| 純資産配当率(DOE) | 15.4% |
| 1株当たり純資産 | 355.94円 |
| 純利益率 | 15.7% |
| 粗利益率 | 24.0% |
| 流動比率 | 213.8% |
| 当座比率 | 213.8% |
| 負債資本倍率 | 0.49倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +45.8% |
| 営業利益前年同期比 | +41.7% |
| 経常利益前年同期比 | +44.8% |
| 当期純利益前年同期比 | +41.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 16.52百万株 |
| 期中平均株式数 | 15.91百万株 |
| 1株当たり純資産 | 355.93円 |
| EBITDA | 25.01億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 20.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 136.20億円 |
| 営業利益予想 | 31.40億円 |
| 経常利益予想 | 31.60億円 |
| 当期純利益予想 | 21.50億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 130.14円 |
| 1株当たり配当金予想 | 26.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
フィットイージー株式会社(単体、JGAAP)の2025年度Q4実績は、売上高97.31億円(前年比+45.8%)、営業利益23.11億円(+41.7%)、当期純利益15.28億円(+41.3%)と、高成長と高収益性を両立した決算でした。営業利益率は23.7%(=23.11/97.31)と高水準で、EBITDAは25.01億円、EBITDAマージンは25.7%を確保しています。デュポン分解に基づくROEは26.0%(純利益率15.7%×総資産回転率0.967×財務レバレッジ1.71倍)と資本効率が際立ちます。税前利益16.01億円に対し法人税等5.19億円で実効税率は32.4%と標準的です。営業CFは13.54億円で純利益に対するキャッシュ創出(営業CF/純利益)は0.89倍と良好ながら、投資CFが-16.71億円と積極的で、フリーキャッシュフローは-3.17億円と赤字でした。財務CFは10.89億円とプラスで、成長投資を外部資金で補完した構図です。貸借対照表は総資産100.63億円、純資産58.80億円、負債28.91億円で、負債資本倍率0.49倍と保守的な財務レバレッジです。流動比率・当座比率はいずれも213.8%と厚めの流動性クッションがあり、現金預金25.01億円が安全網となっています。金利負担は軽微(支払利息0.14億円)で、インタレストカバレッジは約170倍と極めて高く、金利上昇耐性は高いと判断します。EPS(基本)は96.11円、希薄化後は93.26円、1株当たり純資産は約356円と資本の厚みも十分です。営業成長率(+45.8%)に対して営業利益成長率(+41.7%)がやや下振れしており、わずかなコスト上振れまたは投資先行を示唆します。なお、売上総利益(23.33億円)や売上原価(43.40億円)の提示値は、営業利益やEBITDAとの整合に乏しく(23.11億円の営業利益と減価償却費1.90億円の整合は良好)、粗利・原価の勘定区分にデータ不整合が見られます。本分析では営業利益・EBITDA・税金・CF・BSの一貫性が高い指標を優先して評価しています。総じて、資本効率・収益性・流動性は強く、成長投資によるFCFの一時的マイナスは許容範囲とみられますが、投資回収と営業CFの持続性を引き続き検証する必要があります。配当性向(計算値)21.6%は保守的で、現時点の手元資金水準を踏まえると短期的な配当の継続可能性は高い一方、FCFがマイナスであるため中期的には投資規律と資本政策のバランスが鍵となります。総資産回転率が0.967倍と高く、自己資本比率は未開示ながら実質的に約58%(=純資産58.80/総資産100.63)と推計され、財務健全性は良好です。今後は、売上の高成長がどの程度持続するか、運転資本の効率化と投資CFの正常化、及び営業利益率の維持が注目点です。
ROE分解: 純利益率15.7% × 総資産回転率0.967 × 財務レバレッジ1.71倍 = ROE 26.0%
利益率の質: - 営業利益率: 23.7%(=23.11/97.31)。EBITDAマージン: 25.7%(=25.01/97.31)。高い付加価値とコスト管理が示唆されるが、粗利・原価の個別勘定には整合性の課題あり。
- 税前利益率: 16.5%(=16.01/97.31)。実効税率32.4%を考慮した後の純利益率15.7%は持続的水準としては高位。
- 金利負担は軽微(支払利息0.14億円)で、営業利益からの利払い余力は十分(カバレッジ約170倍)。
営業レバレッジ: 売上成長+45.8%に対し営業利益成長+41.7%と、わずかに負の営業レバレッジ。販管費・成長投資の先行やコストインフレの影響が示唆される一方、絶対水準のマージンは高位を維持。
売上持続可能性: 前年比+45.8%は新規出店や会員基盤拡大に依存した高成長と推測。総資産回転率0.967倍はアセット効率の高さを示し、短期的な伸長は続きやすいが高成長の基礎がストック型収益か単発かの見極めが必要。
利益の質: EBITDA25.01億円と減価償却1.90億円のバランスは良好。営業CF/純利益0.89倍とキャッシュ創出は概ね利益に追随し、利益の現金化は良好。粗利・原価の内訳にデータ不整合があり、粗利率の精緻評価は保留。
見通し: 投資CF-16.71億円と積極投資局面。短期は投資先行でFCFが圧迫される一方、運営効率と高マージンにより投資回収余地はある。今後は新規投資の収益化速度と既存拠点の稼働率・継続率が利益成長の鍵。
流動性: 流動資産37.72億円、流動負債17.64億円で流動比率213.8%、当座比率213.8%。現金25.01億円が厚く、短期支払い能力は非常に高い。運転資本は20.07億円とプラス。
支払能力: 総負債28.91億円に対し、営業利益23.11億円・EBITDA25.01億円・現金25.01億円で返済余力は大きい。インタレストカバレッジ約170倍。長期借入金1.57億円と長期負債圧力は限定的。
資本構成: 純資産58.80億円、負債資本倍率0.49倍。推計自己資本比率約58%(=58.80/100.63)。レバレッジは低く、追加投資余力を残す健全なバランスシート。
利益の質: 営業CF/純利益=0.89倍(=13.54/15.28)。利益の現金化は概ね良好だが、100%超には届かず、運転資本増や成長投資準備の影響を示唆。
FCF分析: フリーキャッシュフロー=-3.17億円(=営業CF13.54 + 投資CF-16.71)。積極投資(設備投資-4.41億円を含む)によりFCFはマイナス。投資CFの中身は有形・無形の成長投資が中心と推察。
運転資本: 売掛金7.05億円は売上高の約7.2%で、売掛回収期間は約26日(=7.05/97.31×365)と短い。買掛金4.39億円は推計原価(約67.19億円: 後述の整合ベース)に対して約24日分。棚卸資産未記載のため在庫回転の評価は不可。
配当性向評価: 配当性向(計算値)21.6%は保守的で、利益水準からみた配当余力は高い。XBRL報告値(0.3%)は他指標との整合に乏しく参考外。
FCFカバレッジ: FCFカバレッジは-0.96倍と示され、当期はFCFマイナスのためキャッシュフローでの配当賄いは不足。もっとも、現金残高25.01億円と負債圧力の低さにより短期的な配当継続は可能性が高い。
配当方針見通し: 成長投資の継続が示唆される局面では、低~中位の配当性向維持が合理的。FCFの正常化と投資回収が進めば、配当の安定性は高まる。
ビジネスリスク:
- 高成長の持続性(新規出店ペースと既存店売上のバランス)
- 会員獲得・維持コスト上昇によるマージン圧迫
- 投資回収の遅延(投資CF先行に伴うFCF悪化)
- サービス品質・安全管理に関するレピュテーションリスク
- 競争激化に伴う値下げ圧力・差別化コスト増
財務リスク:
- FCFマイナスの継続による外部資金依存度上昇
- 金利上昇局面での借入コスト増(現状影響軽微だが累積負債増加時に顕在化)
- 運転資本の膨張(売掛・前払の増加)によるキャッシュコンバージョンサイクル悪化
- 会計上の粗利・原価科目の整合性不備によるモニタリング難易度上昇
主な懸念事項:
- 売上総利益・売上原価と営業利益・EBITDAの整合性に齟齬がある点(粗利率の評価精度に影響)
- FCFが-3.17億円とマイナスで、投資のスケジュールと回収見通しの検証が必要
- 営業利益成長率が売上成長率をわずかに下回っており、コストコントロールの動向注視
重要ポイント:
- ROE26.0%・営業利益率23.7%・EBITDAマージン25.7%と収益性は非常に高い
- 流動比率213.8%、負債資本倍率0.49倍、現金25.01億円で財務安全性は高い
- 営業CF/純利益0.89倍とキャッシュ創出は概ね健全だが、投資CF-16.71億円でFCFはマイナス
- 配当性向21.6%と保守的で短期の配当継続余地はあるが、FCFの改善が中期の持続性に不可欠
- 粗利・原価勘定の不整合があり、今後の開示精緻化が分析精度向上の前提
注視すべき指標:
- 同店売上高成長率と会員解約率(継続率)
- 新規拠点開設数と投下資本利益率(ROIC)
- 営業CF/純利益の推移と運転資本回転(売掛・買掛・在庫日数)
- 設備投資額・投資CFの水準とリターン実現までのリードタイム
- 営業利益率・EBITDAマージンの維持状況
- 有利子負債の推移と金利負担(インタレストカバレッジ)
セクター内ポジション:
東証上場のサービス・小売系(フィットネス/サブスクリプション性の高いサービス)小型株と比較して、ROE・マージン・流動性は上位水準。FCFは投資先行で見劣りするが、低レバレッジと厚い現金によりリスクは相対的に抑制。今後は成長投資の回収スピードが相対評価を左右。
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