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212A2026 第1四半期プライムJGAAP

フィットイージー(212A) 2026年度第1四半期決算

2026年度第1四半期の売上高は31.1億円(前年同期比+50.6%)、営業利益は7.2億円(同+31.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥31.1億¥20.7億+50.6%
営業利益¥7.2億¥5.5億+31.7%
経常利益¥7.2億¥5.5億+32.6%
純利益¥4.9億¥3.6億+35.5%
ROE(年換算)33.1%24.8%-

Executive Summary

売上高成長率50.6%が営業利益率の低下を伴いながらも二桁増益を確保した、増収増益決算である。売上高は31.14億円(前年同期比+50.6%)、営業利益は7.20億円(同+31.7%)、経常利益は7.25億円(同+32.6%)、純利益は4.93億円(同+35.5%)となった。営業利益率23.1%は依然高水準だが、前年同期の26.4%から約3.3pt低下しており、売上原価率の上昇と販管費増加が利益成長を売上成長に対して鈍化させている。

業績変動要因

【売上高】売上高は31.14億円で前年同期比+50.6%増となり、通期会社予想の前年比+40.0%を上回るペースで拡大した。事業規模の急拡大が進む一方、売掛金16.92億円は総資産の17.5%を占め、成長に伴う債権回収動向が注視点となる。棚卸資産は1.30億円と前年同期比41.4%減少し、在庫効率は改善している。

【損益】営業利益は7.20億円(同+31.7%)、経常利益7.25億円(同+32.6%)、純利益4.93億円(同+35.5%)といずれも二桁成長を確保したが、増益率は売上成長率を下回った。粗利率は35.0%で前年同期の36.6%から約1.6pt低下し、販管費は3.70億円と前年同期比+76.7%増加、販管費率は11.9%(前年同期10.1%)に上昇した。営業外損益はネットで0.06億円の利益にとどまり、経常利益は主に営業利益によって支えられている。税引前利益7.26億円に対し法人税等2.32億円を計上し、実効税率は約32.0%である。結論として増収増益だが、費用増加により増収率に対して増益率が鈍化する構図が確認される。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は23.1%、純利益率は15.8%であり、いずれも高水準を維持しているが、前年同期の26.4%・17.6%からそれぞれ約3.3pt、1.8pt低下している。粗利率も35.0%と前年同期の36.6%から低下し、売上原価率の上昇が確認される。【キャッシュ品質】営業利益7.20億円に対し経常利益7.25億円、税引前利益7.26億円と差異は小さく、一時的損益や営業外収益への依存は限定的である。【投資効率】年換算ROEは33.1%、自己資本比率は61.5%と資本効率・財務健全性の両面で良好な水準にある。EPS(基本)は29.89円で前年同期の22.99円から+30.0%増加した。【財務健全性】流動資産51.55億円に対し流動負債22.40億円で流動比率は230.1%相当となり、現金及び預金は25.51億円で総資産の26.3%を占める。長期借入金は0.66億円、社債は1.18億円にとどまり、有利子負債への依存は限定的である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の営業CF・投資CF・財務CFの各金額は開示データに含まれていないため、バランスシートの推移から資金動向を分析する。営業利益7.20億円に対し経常利益7.25億円、税引前利益7.26億円と差異が小さく、損益の質は営業活動によって支えられている。売掛金は16.92億円で四半期売上高31.14億円の54.3%に相当し、前年同期比では2.04億円減少しており、売上急拡大の局面でも債権が積み上がっていない点は資金効率の観点で前向きである。棚卸資産も1.30億円と前年同期比0.92億円減少し、運転資本の圧迫は現時点では観察されない。契約負債3.80億円は受領済み対価に基づくものであり、短期的な資金繰りを下支えする要素となる。現金及び預金は25.51億円で、流動負債22.40億円を上回る水準を確保している。

収益の質

営業利益7.20億円、経常利益7.25億円、税引前利益7.26億円と各段階の差異は小さく、営業外収益・費用への依存度は限定的である。営業外収益は0.08億円、営業外費用は0.02億円にとどまり、受取利息0.03億円・支払利息0.01億円が主な構成要素であることから、金融収支が利益を大きく左右する構造ではない。一方で、粗利率が前年同期の36.6%から35.0%へ低下し、販管費が売上成長率50.6%を上回る76.7%増となったことは、当期の利益成長が費用構造の変化を伴っていることを示す。売掛金・棚卸資産はいずれも前年同期比で減少しており、アクルーアルの観点からは利益の現金化を阻害する要因は限定的である。総じて、経常的な事業収益によって利益が構成されており、一時的要因への依存は小さいと判断される。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高136.20億円(前年比+40.0%)、営業利益31.40億円(同+35.8%)、経常利益31.60億円(同+36.3%)、純利益21.50億円(同+40.6%)である。第1四半期の進捗率は売上高・営業利益・経常利益・純利益のいずれも約22.9%であり、標準的な四半期進捗25%をやや下回るが、大幅な乖離とはいえない。第1四半期の売上成長率50.6%は通期予想の40.0%を上回るペースであるのに対し、営業利益成長率31.7%は通期予想の35.8%をやや下回っており、通期計画達成には年度後半における粗利率・販管費率の改善、または売上規模拡大による費用吸収が鍵となる。当四半期時点で業績予想の修正は行われていない。

株主還元

通期の1株当たり配当予想は46.00円、通期EPS予想は130.14円であり、これに基づく予想配当性向は約35.3%である。第2四半期末配当予想は普通配当20円に、東証プライム・名証プレミア市場変更を記念した6円を加えた26円としている。記念配当は一時的な株主還元であり、通常配当部分の20円と区別して評価する必要がある。予想配当性向35.3%は一般的な持続可能性の目安である60%を下回り、現金及び預金25.51億円、自己資本比率61.5%を踏まえると、配当継続の財務的な余地は確保されている。自社株買いに関する開示はなく、総還元性向は算定していない。

リスク要因

  1. 費用成長の売上成長超過リスク: 販管費が前年同期比+76.7%増と、売上成長率+50.6%を上回るペースで拡大している。この状態が継続すれば、営業利益率23.1%(前年同期26.4%)の一段の低下につながる可能性がある。

  2. 粗利率の低下: 粗利率は前年同期の36.6%から35.0%へ約1.6pt低下した。原価上昇や事業構成の変化による低下が続く場合、通期営業利益計画(前年比+35.8%)の達成難度が高まる。

  3. 売掛金の回収効率: 売掛金16.92億円は総資産の17.5%、四半期売上高の54.3%に相当する。売上急拡大に伴い回収条件が悪化した場合、会計上の利益とキャッシュ化のタイミングに乖離が生じる可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率23.1%12.1% (6.7%–26.0%)+11.0pt
純利益率15.8%9.9% (3.9%–17.0%)+5.9pt

収益性は業種中央値を大きく上回り、上位分位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)50.6%11.9% (3.6%–25.6%)+38.7pt

売上高成長率は業種内で突出しており、IQR上限を大きく上回る水準にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+50.6%、営業利益+31.7%、純利益+35.5%と高成長・高収益を両立しているが、営業利益率は前年同期比約3.3pt低下しており、増収率に対する増益率の鈍化が観察される。

  2. 年換算ROE33.1%、自己資本比率61.5%、流動比率230.1%相当であり、収益性と財務健全性を高水準で両立している。通期進捗率は22.9%で標準進捗25%をやや下回るが、乖離は限定的である。

  3. 配当性向は約35.3%(記念配当含む)であり、利益・現金水準に対して抑制的な還元方針となっている。粗利率低下と販管費増加が一過性か構造的かの見極めが、今後の利益率トレンドを判断する上での注目点である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)673円
base(基準)713円
bull(強気)763円
算出前提
1株純資産(BPS)361円
調整後予想EPS136.5円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向35.4%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.98倍 / 5.2倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 692円〜735円、ω±0.1で 703円〜729円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。