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19822026 第3四半期プライムJGAAP

日比谷総合設備(1982) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益85%増

2026年度第3四半期の売上高は643.4億円(前年同期比+13.3%)、営業利益は65.4億円(同+85.3%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

建設・資材/建設業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥643.4億¥568.0億+13.3%
営業利益¥65.4億¥35.3億+85.3%
経常利益¥72.3億¥41.0億+76.3%
純利益¥51.8億¥31.4億+64.9%
ROE(年換算)9.0%5.8%-

Executive Summary

設備工事事業の採算改善を主因に増収かつ大幅増益となった決算であり、利益率の構造的改善が確認できる。売上高は643.4億円(前年比+13.3%)、営業利益は65.4億円(同+85.3%)、経常利益は72.3億円(同+76.3%)、純利益は51.8億円(同+64.9%)となった。営業利益率は10.2%で前年同期6.2%から約4pt改善しており、増収と粗利率上昇の両方が寄与している。

業績変動要因

【売上高】主力の設備工事事業が売上高591.7億円(前年比+16.9%)と全体を牽引し、うち工事進行基準による収益が539.8億円(同+20.9%)と大きく伸びた。一方、設備機器販売事業は67.0億円(同-22.1%)、設備機器製造事業は18.5億円(同-1.1%)と減収であり、工事以外の事業は伸び悩んでいる。売上構成比は設備工事92.0%、設備機器販売10.4%、設備機器製造2.9%(セグメント間取引控除前)で、工事事業への依存度が高い。

【損益】売上総利益率は21.2%で前年同期17.9%から改善し、販管費増加率+7.0%が売上成長率+13.3%を下回ったことで営業レバレッジも働いた。設備工事事業の利益率は10.8%(前年同期6.5%)と大幅改善し、全社利益の中心となっている一方、設備機器製造事業は1.1億円の営業損失(前年同期0.3億円の損失から悪化)となった。営業外収益7.0億円には受取配当金4.2億円を含み経常利益を押し上げ、特別利益には投資有価証券売却益3.4億円という一時的要因が含まれる。増収増益の決算であり、増益の主因は工事採算改善による粗利率上昇である。

セグメント別分析

設備工事事業は売上高591.7億円(構成比92.0%)、セグメント利益64.2億円、利益率10.8%と全社利益のほぼ全てを占める。設備機器販売事業は売上高67.0億円、利益2.2億円、利益率3.2%で前年から減収となった。設備機器製造事業は売上高18.5億円、営業損失1.1億円と前年同期の損失0.3億円から悪化しており、周辺事業の収益性が課題となっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率10.2%は前年同期6.2%から約4pt改善し、純利益率8.0%も前年同期5.5%から改善した。売上総利益率は21.2%で前年同期17.9%から上昇し、工事採算改善が主因である。【キャッシュ品質】特別利益に投資有価証券売却益3.4億円を含み税引前利益75.7億円の4.5%を占めるため、経常的収益力は営業利益・経常利益ベースでの確認が適切である。包括利益91.1億円は純利益51.8億円を上回り、有価証券評価差額金の増加が主因である。【投資効率】ROE(年換算)は9.0%で、自己資本比率73.6%という保守的な資本構成の下での水準である。EPS(基本)は236.86円で前年比+70.5%と大きく伸長した。【財務健全性】流動資産715.2億円に対し流動負債232.3億円と流動性は厚く、現金及び預金270.7億円、投資有価証券260.6億円と金融資産が総資産の過半近くを占める。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書は開示データに含まれないが、貸借対照表の推移から資金動向を読み取れる。現金及び預金は270.7億円と前年末比+72.9億円増加し、完成工事未収入金は304.1億円と同-111.5億円減少しており、売上拡大局面での債権回収の進展が資金増加に寄与したとみられる。一方、工事未払金等は99.7億円と同-58.7億円減少し、未成工事受入金は41.0億円と同+36.7億円増加しており、前受金の積み上がりも運転資金面でプラスに働いている。投資有価証券は260.6億円と同+56.8億円増加しており、余剰資金の一部が有価証券投資に向かっている状況がうかがえる。

収益の質

利益の中心は営業利益・経常利益であり、営業外収益7.0億円のうち受取配当金4.2億円が経常利益を補完する構造である。特別利益には投資有価証券売却益3.4億円が含まれ、税引前利益75.7億円の4.5%を占めるため、この分は非経常的な収益として区別する必要がある。包括利益91.1億円は純利益51.8億円を39.3億円上回っており、その他有価証券評価差額金39.1億円の増加が主因であるため、当期の純利益と包括利益との乖離は市場価格変動によるものであり、本業の収益力そのものを示すものではない点に留意が必要である。完成工事未収入金の大幅減少と未成工事受入金の増加は、売上計上と資金回収のタイミングが良好であることを示唆する。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高68.2%、営業利益69.6%、経常利益70.9%、純利益70.5%であり、いずれも単純進捗率75%をやや下回る水準にとどまる。通期予想は売上高943.0億円(前期比+5.0%)、営業利益94.0億円(同+26.1%)、経常利益102.0億円(同+25.3%)であり、当第3四半期累計の高い増益率(営業利益+85.3%)に比べると通期の伸び率は緩やかに設定されている。第4四半期における工事進捗・完成計上の時期が通期計画達成の鍵となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり50.00円であり、前年同期の44.00円から6.00円の増配となった。配当金のみを基準とした配当性向は約23.1%であり、60%程度を目安とする水準を大きく下回るため、配当の持続性に懸念は小さい。自己株式は61.7億円と前年同期比+18.6億円増加しており、配当に加えて自社株買いも実施されているとみられるため、配当性向と総還元性向は区別して捉える必要がある。利益剰余金583.7億円を背景に、配当余力は総じて厚い。

リスク要因

  1. 設備工事事業への利益集中: セグメント利益64.2億円は全セグメント利益合計65.3億円の約98%を占め、同事業の採算悪化が連結利益に直接波及する構造である。

  2. 周辺事業の収益力低下: 設備機器販売事業は前年比-22.1%の減収、設備機器製造事業は1.1億円の営業損失(前年同期0.3億円の損失から悪化)となっており、工事事業以外の収益源が弱含んでいる。

  3. 投資有価証券の価格変動: 投資有価証券は260.6億円で総資産の25.0%を占め、その他有価証券評価差額金は113.5億円に達しており、純資産・包括利益が市場価格変動の影響を受けやすい構造である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(construction)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率10.2%
純利益率8.0%

中央値データは未提供だが、営業利益率10.2%・純利益率8.0%は建設業として良好な水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)13.3%

売上高成長率+13.3%は建設業の一般的な伸びと比較しても堅調な水準といえる。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は前年同期比で約4pt改善し、設備工事事業の採算向上が全社収益改善の主因である。この改善が原価上昇局面でも維持されるかが今後の焦点となる。

  2. 通期予想への進捗率は営業利益ベースで69.6%と標準的な75%をやや下回っており、第4四半期の工事進捗・完成計上の状況が通期計画達成の判断材料となる。

  3. 特別利益に投資有価証券売却益3.4億円が含まれるほか、投資有価証券・現金預金など金融資産が総資産の過半近くを占めるため、経常的収益力を評価する際は営業利益・経常利益を軸にした確認が有用である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)3,002円
base(基準)3,051円
bull(強気)3,086円
算出前提
1株純資産(BPS)3,499円
調整後予想EPS178.7円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.0%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.87倍 / 17.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,966円〜3,139円、ω±0.1で 3,036円〜3,060円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。