| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥280.2億 | ¥254.0億 | +10.3% |
| 営業利益 | ¥9.0億 | ¥4.4億 | +102.2% |
| 経常利益 | ¥11.0億 | ¥5.9億 | +87.0% |
| 純利益 | ¥7.6億 | ¥4.0億 | +90.3% |
| ROE | 4.0% | 2.1% | - |
2026年度Q3決算は、売上高280.2億円(前年同期比+26.2億円 +10.3%)、営業利益9.0億円(同+4.6億円 +102.2%)、経常利益11.0億円(同+5.1億円 +87.0%)、純利益7.6億円(同+3.6億円 +90.3%)となった。売上高の2桁成長に加え、営業利益は前年比2倍超、純利益も約2倍と増収大幅増益を達成した。
売上高は前年同期比+26.2億円増の280.2億円へ拡大し、10.3%の成長を記録した。売上総利益は25.5億円で売上総利益率9.1%となり、売上拡大により粗利絶対額が増加したが、粗利率は低水準で推移している。販管費は16.5億円で売上高販管費率5.9%へ改善し、コスト管理が効いた結果、営業利益は9.0億円(前年比+102.2%)と大幅増益を実現した。営業利益率は3.2%で、前年同期の1.7%から1.5pt改善した。営業外収益では受取配当金1.3億円および受取利息0.1億円が主体で、営業外収支は+2.0億円のプラス寄与となり、経常利益は11.0億円へ積み上がった。特別損益の記載はなく、税引前利益11.0億円から実効税率30.9%を控除した結果、純利益7.6億円となった。経常利益と純利益の乖離は適正範囲で、一時的要因は確認されない。増収増益基調は売上拡大と販管費抑制の双方が寄与した結果である。
【収益性】ROE 4.0%(前年3.8%から改善)、営業利益率3.2%(前年1.7%から+1.5pt改善)、純利益率2.7%(前年1.6%から+1.1pt改善)、EPS 74.87円(前年38.25円から+95.7%)。【キャッシュ品質】現金及び預金62.8億円、営業CF/純利益比率1.23倍で利益の現金裏付けは良好。フリーCF 5.4億円を創出。【投資効率】総資産回転率0.96回、設備投資0.7億円に対し減価償却2.7億円で設備投資/減価償却比率0.24倍と投資は抑制的。【財務健全性】自己資本比率65.7%(前年66.5%から微減)、流動比率191.2%、負債資本倍率0.52倍で財務構造は保守的。1株あたり純資産1,889円。
営業CFは9.4億円で純利益7.6億円の1.23倍となり、利益が現金で回収されていることを確認できる。投資CFは-4.0億円で、設備投資0.7億円に加え有価証券投資関連の資金流出が含まれる。財務CFは-10.3億円で、配当支払いと自社株買い5.7億円を実施した。フリーCFは5.4億円で現金創出力は確保されており、配当および自社株買いを賄える水準である。現金預金は62.8億円へ積み上がり、減価償却費2.7億円を考慮すると営業CFは利益+減価償却を若干下回る水準で、運転資本効率はおおむね横ばいとみられる。短期負債90.1億円に対する現金カバレッジは0.7倍で、流動資産172.3億円全体では流動性は十分に確保されている。
経常利益11.0億円に対し営業利益9.0億円で、営業外純増は約2.0億円である。営業外収益の主体は受取配当金1.3億円、受取利息0.1億円で、金融収益が経常利益の約18%を占める。営業外収益が売上高の約0.8%と限定的であり、営業基盤で収益が構成されている。営業CFが純利益を上回っており、利益の現金裏付けは良好でアクルーアルは健全である。受取配当・利息は投資有価証券残高48.3億円(前年比+7.2億円増)に基づく経常的収益であり、収益の質は良好と評価できる。
通期予想は売上高381.0億円、営業利益14.2億円、経常利益16.3億円、純利益11.3億円である。Q3累計実績の通期予想に対する進捗率は、売上高73.5%、営業利益63.4%、経常利益67.6%、純利益67.3%となる。標準進捗率(Q3=75%)に対し売上はやや低めだが、利益項目は63~68%と若干後ろ倒しである。Q4に利益が積み上がる計画であり、季節要因または年度末受注集中による影響と推察される。予想修正は開示されておらず、期初予想を据え置いている。受注残高や契約負債に関する開示はなく、将来受注の可視性は不明である。EPS予想107.34円に対しQ3累計実績74.87円は年換算でほぼ整合しており、Q4の追加利益積み上げで通期着地が見込まれる。
年間配当予想は45.0円で、前期実績は開示データに記載がないが通期ベースで配当を実施する方針である。Q3累計純利益7.6億円および期中平均株式数1,018万株からEPS 74.87円となり、年間配当45.0円に対する配当性向は通期ベースで約42%(通期純利益予想11.3億円で計算)となる。自社株買いは5.7億円を実施しており、配当と合わせた総還元は配当約4.6億円(予想ベース)+自社株買い5.7億円で約10.3億円、通期純利益予想対比で総還元性向は約91%と積極的な株主還元姿勢を示す。フリーCF 5.4億円では配当をカバーできるが、自社株買いを加えると一部は保有資産の活用となる。現金預金62.8億円の潤沢な手元流動性を背景に、高水準の総還元が実施されている。
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ) 収益性: 営業利益率3.2%は業種中央値4.1%を0.9pt下回り、純利益率2.7%は業種中央値2.8%とほぼ同水準である。ROE 4.0%は業種中央値3.7%を0.3pt上回り、やや上位に位置する。成長性: 売上高成長率+10.3%は業種中央値-3.5%を大幅に上回り、建設業界内で成長基調を維持している点は評価できる。健全性: 自己資本比率65.7%は業種中央値60.5%を5.2pt上回り、財務安定性は業種内で良好な水準である。流動比率191.2%(1.91倍)は業種中央値2.07倍を若干下回るが、十分な流動性を確保している。効率性: 総資産利益率は純利益7.6億円÷総資産291.1億円=2.6%で、業種中央値2.2%を0.4pt上回る。総合評価として、収益性は業種並みで成長性・財務健全性は業種上位である一方、営業利益率の低さが改善余地として残る。(業種: 建設業、比較対象: 2025年Q3、N=4社、出所: 当社集計)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。