| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1352.9億 | ¥1250.1億 | +8.2% |
| 営業利益 | ¥98.7億 | ¥37.1億 | +166.0% |
| 経常利益 | ¥112.8億 | ¥49.5億 | +128.0% |
| 純利益 | ¥82.6億 | ¥32.4億 | +154.9% |
| ROE | 3.8% | 1.5% | - |
2026年度Q3決算は、売上高1,352.9億円(前年比+102.8億円 +8.2%)、営業利益98.7億円(同+61.6億円 +166.0%)、経常利益112.8億円(同+63.3億円 +128.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益82.6億円(同+50.2億円 +154.9%)と、増収・大幅増益を達成した。完成工事粗利率は前年11.9%から15.9%へ402bp改善し、販管費率を8.6%に抑制することで営業利益率7.3%(前年2.97%から約410bp改善)を実現した。受取配当金11.8億円と受取利息1.5億円が営業外収益を厚くし、投資有価証券売却益7.5億円が特別利益に計上されたが、本業回復が利益増の主因である。
【収益性】ROE 3.6%(前年2.0%から改善)、営業利益率7.3%(前年2.97%から+410bp)、純利益率6.1%(前年2.6%から改善)、ROIC 3.1%で資本効率は依然低位。ROEは純利益率5.9%×総資産回転率0.45倍×レバレッジ1.37倍に分解され、純利益率の改善が寄与する一方、総資産回転率の低位が継続。【キャッシュ品質】現金預金135.9億円(前年比+9.7億円)、短期負債636.2億円(同+141.0億円)に対するカバレッジは0.21倍で、短期借入金182.0億円単独では現金カバレッジ0.75倍。受取配当金11.8億円と受取利息1.5億円が平準的収益に寄与。【投資効率】総資産回転率0.45倍で低位、投資有価証券541.1億円(総資産比18.0%)が資産圧縮の制約要因。【財務健全性】自己資本比率68.1%(前年70.7%から低下)、流動比率272%、Debt/Capital 7.7%、有利子負債182億円(全額短期)、インタレストカバレッジ352倍で財務耐性は極めて高い。退職給付に係る純負債100.9億円。
現金預金は前年比+9.7億円増の135.9億円へ積み上がり、営業増益が資金積み上げに寄与した。完成工事の粗利率が15.9%へ改善し、本業の資金創出力は回復基調にある。運転資本効率では、完成工事未収入金が減少して資金回収は進展する一方、買掛金・工事未払金の減少がキャッシュアウト要因となった。前受金は増加しており、工事進捗と請求のタイミングは良好に機能している。短期借入金が+141.0億円増の182.0億円となり、現金預金に対する短期借入金比率は1.34倍で、リファイナンス前提の資金運用が継続している。投資有価証券は+127.9億円増の541.1億円へ積み上がり、売却益7.5億円の計上が一時的キャッシュ創出に寄与した可能性がある。短期負債に対する現金カバレッジは0.21倍と低位だが、流動比率272%と短期支払能力は極めて高く、流動性リスクは限定的である。
経常利益112.8億円に対し営業利益98.7億円で、非営業純増は約14.1億円。内訳は受取配当金11.8億円と受取利息1.5億円が主体で、営業外収益15.3億円が平準的な収益基盤として機能している。営業外収益は売上高の1.1%を占め、金融収益の構成は受取配当金・利息収入が中心である。特別利益には投資有価証券売却益7.5億円が計上され、一過性要素として税引前利益を押し上げた。完成工事粗利率は前年11.9%から15.9%へ402bp改善し、工事採算の回復が収益の質を高めている。販管費は116.6億円で売上比8.6%と抑制的で、営業レバレッジが発現した。工事損失引当金は36.5億円と適正水準を維持し、案件採算のモニタリングは機能している。投資有価証券売却益を除けば、本業由来の利益増が中心で非反復要素への依存は限定的であり、収益の質は改善傾向にある。
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ) 収益性: 営業利益率7.3%は業種中央値4.1%(IQR 1.9%〜5.8%、N=4社)を+3.2pt上回り、業種内で高位。純利益率6.1%は業種中央値2.8%(同1.3%〜4.0%)を+3.3pt上回る。ROE 3.6%は業種中央値3.7%(同1.7%〜6.6%)とほぼ同水準で、総資産利益率(ROA)は2.7%で業種中央値2.2%(同1.0%〜3.6%)を上回る。 健全性: 自己資本比率68.1%は業種中央値60.5%(同56.2%〜67.8%)を上回り、財務基盤は強固。流動比率272%は業種中央値207%(同190%〜318%)を上回り、短期支払能力は極めて高い。ネットデット/EBITDA倍率は短期借入金偏重による調整が必要だが、Debt/Capital 7.7%と低レバレッジである。 効率性: 売上高成長率+8.2%は業種中央値-3.5%(同-13.7%〜+6.2%)を大きく上回り、業種内で最も高い成長率を示す。資本効率(ROE・ROIC)は業種内で中位レベルに留まる。 (出所: 当社集計、比較対象: 2025年Q3建設業セクター4社、データ期間: 過去3年)
工事採算の構造的改善が実現し、粗利率402bp改善と販管費コントロールにより営業利益率は業種中央値を+3.2pt上回る水準へ回復した。受取配当金11.8億円と投資有価証券売却益7.5億円が収益を押し上げるが、本業由来の利益増が中心であり持続性は高い。一方、ROE 3.6%、ROIC 3.1%と資本効率は依然低位で、総資産回転率0.45倍と投資有価証券541億円(総資産比18%)が効率改善の制約要因となっている。短期借入金182億円(有利子負債の100%)への偏重はリファイナンスリスクを内包するが、流動比率272%とインタレストカバレッジ352倍で財務耐性は極めて高く、信用リスクは限定的である。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。