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18262026 第3四半期スタンダードJGAAP

佐田建設(1826) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益37%増

2026年度第3四半期の売上高は247.2億円(前年同期比+3.0%)、営業利益は9.3億円(同+36.5%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

建設・資材/建設業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥247.2億¥240.0億+3.0%
営業利益¥9.3億¥6.8億+36.5%
経常利益¥9.4億¥6.9億+36.2%
純利益¥6.1億¥4.6億+33.3%
ROE(年換算)7.4%3.9%-

Executive Summary

当期は増収増益であり、営業利益・純利益の伸びが売上高の伸びを大きく上回った点が最重要ポイントとなる。売上高は247.2億円(前年比+3.0%)、営業利益は9.3億円(同+36.5%)、経常利益は9.4億円(同+36.2%)、純利益は6.1億円(同+33.3%)となった。増益の主因は販管費の伸びを上回る粗利益の拡大であり、特に建築関連セグメントの利益率改善とエンジニアリング関連の増収が寄与した。

業績変動要因

【売上高】売上高は247.2億円で前年比+3.0%の増収。セグメント別では、エンジニアリング関連が76.6億円(同+19.6%)と大きく伸長し、ConstructionRelatedは167.3億円(同-2.9%)とやや減収、SideLineは3.3億円(同-10.6%)と縮小した。官庁向け売上が全体で伸長しており、受注基盤の安定性を示唆する。

【損益】営業利益は9.3億円(同+36.5%)、経常利益9.4億円(同+36.2%)、純利益6.1億円(同+33.3%)といずれも増益。営業利益率は3.8%(前年2.8%相当)へ改善し、粗利率9.6%の低水準を販管費の抑制的な伸び(+11.7%、売上高+3.0%に対して伸びは大きいが吸収)でカバーした形である。特別損益は投資有価証券評価損0.1億円を一時的要因として認識するが、規模は小さく損益への影響は限定的。経常利益と純利益の乖離は法人税等3.2億円によるもので、実効税率は概ね34%程度である。結論として増収増益。

セグメント別分析

セグメント利益は売上総利益ベースで表示されており、ConstructionRelated(土木関連)は売上167.3億円(同-2.9%)に対し利益15.8億円(同+28.7%)、利益率9.5%と収益性が改善した。EngineeringRelated(建築関連)は売上76.6億円(同+19.6%)、利益8.1億円(同+12.0%)、利益率10.6%で高成長ながら利益率はやや低下傾向。SideLine(兼業事業)は売上3.3億円(同-10.6%)、利益-0.1億円(同-128.2%)と損失に転じており、全体への影響は小さいものの採算面で注視が必要。官庁向け売上は土木・建築ともに増加し、受注基盤の安定化に寄与している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率3.8%、純利益率2.5%、粗利率9.6%であり、いずれも前年から改善しているが、粗利率の絶対水準は薄い。【キャッシュ品質】現金及び預金は66.0億円で、前年末(財務データ上前年同期141.0億円相当)から大幅に減少しており、営業キャッシュフローの開示がないため利益の現金化度合いは確認できない。【投資効率】ROE(年換算)7.4%、EPS43.97円(同+46.8%)と資本効率は改善している。総資産回転率は概ね1.16倍程度で、資産効率に大きな変化はない。【財務健全性】自己資本比率51.8%(前年56.5%)はやや低下したが、依然50%超と健全な水準を維持している。一方、流動負債内の短期借入金が増加しており、負債構成の短期化が進んでいる点は財務健全性の観点で留意点となる。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないため、BS推移から資金動向を分析する。現金及び預金は66.0億円で、前年同期の水準から大きく減少しており、資金の使途としては配当支払、投資有価証券の取得(4.2億円→7.2億円へ増加)、長期借入金の返済(3.3億円→1.5億円)などが考えられる。一方で短期借入金は3.0億円から24.1億円へ急増しており、資金調達構造が短期化する形で現金減少を一部補っている。未成工事受入金(前受金)は13.8億円で前年末36.9億円から大幅に減少しており、工事進捗に応じた前受金の取り込みが進んだことも現金の動きに影響している可能性がある。全体として、営業活動由来の資金創出力を直接確認できないため、資金繰りの実態把握には今後の営業CF開示が有用である。

収益の質

当期の増益は営業段階での粗利改善が主因であり、営業外損益・特別損益の規模はいずれも小さく、経常的な事業活動に基づく利益であると評価できる。営業外収益は0.2億円、営業外費用は0.2億円とほぼ相殺関係にあり、特別損失も投資有価証券評価損0.1億円に留まるため、一時的要因が損益に与える影響は限定的である。包括利益は6.3億円で、純利益6.1億円との乖離は有価証券評価差額金0.2億円によるもので小幅である。工事損失引当金は0.5億円へ大幅減少(前年1.7億円)しており、工事採算の悪化懸念が後退した点は収益の質を支える要素といえる。一方、営業CFの開示がなく、利益がどの程度キャッシュに転化しているかは確認できない点は留意事項である。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想は売上高387.4億円(同+20.1%)、営業利益10.8億円(同+13.0%)、経常利益10.8億円(同+11.7%)であり、予想・配当予想ともに当四半期での修正はない。第3四半期累計の売上高247.2億円は通期予想の63.8%に相当し、営業利益9.3億円は通期予想の86.4%に達している。営業利益の進捗が売上進捗を大きく上回っており、下期にかけての利益率改善が続けば計画達成の可能性は高いとみられる一方、下期の売上進捗(残り36.2%)を確保できるかが達成の鍵となる。

株主還元

配当予想は年間60.00円であり、当四半期での修正はない。期中平均株式数13,942千株と純利益6.1億円から算出すると、年間配当総額は概ね純利益を上回る水準となり、配当性向は100%を超える計算となる。自己株買いに関する開示はなく、総還元性向としての評価はできないため、配当性向のみで判断する必要がある。利益剰余金は79.3億円で前年から減少しており、配当負担が内部留保に影響を与えている可能性があるため、配当の原資と持続性についてはモニタリングが必要な状況である。

リスク要因

  1. 短期流動性リスク: 短期借入金が前年から大幅に増加し、現金及び預金は66.0億円へ減少している。短期負債への依存度が高まっており、資金繰り面でのモニタリングが必要である。

  2. 収益基盤の脆弱性: 粗利率は9.6%と薄く、SideLineセグメントは売上総利益がマイナスに転じている。資材・人件費の変動が採算に与える影響を受けやすい構造である。

  3. 配当持続性リスク: 配当予想60.00円に対し、純利益水準から算出される配当性向は高水準にある。利益剰余金の減少とあわせ、配当原資の裏付けについて確認が必要な状況である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(construction)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率3.8%
純利益率2.5%

自社の営業利益率・純利益率はいずれも改善傾向にあるが、業種中央値との比較データは現時点で参照値が示されていない。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)3.0%

売上高成長率は緩やかな伸びであり、業種内での相対位置は中央値データの蓄積を待って評価する必要がある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益・純利益はいずれも30%台の増益となり、粗利改善と工事損失引当金の減少(1.7億円→0.5億円)が採算改善を示している。官庁向け売上の増加は受注基盤の安定性という観点で注目される。

  2. 現金及び預金の大幅減少と短期借入金の急増が同時に生じており、資金構造の短期化が進んでいる点は決算データ上の特徴的な変化である。

  3. 通期予想に対する営業利益の進捗は86.4%と高く、売上進捗63.8%との差が大きい。下期の売上確保状況が通期計画達成の観点で注目ポイントとなる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)814円
base(基準)832円
bull(強気)844円
算出前提
1株純資産(BPS)913円
調整後予想EPS66.2円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向100.0%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.91倍 / 12.6倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 811円〜854円、ω±0.1で 829円〜833円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。