- 売上高: 25.04億円
- 営業利益: 2.57億円
- 当期純利益: 2.02億円
- 1株当たり当期純利益: 39.53円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 25.04億円 | 25.07億円 | -0.1% |
| 売上原価 | 14.92億円 | 14.49億円 | +3.0% |
| 売上総利益 | 10.13億円 | 10.59億円 | -4.4% |
| 販管費 | 7.55億円 | 6.79億円 | +11.1% |
| 営業利益 | 2.57億円 | 3.79億円 | -32.2% |
| 営業外収益 | 55百万円 | 66百万円 | -16.2% |
| 営業外費用 | 41百万円 | 29百万円 | +42.1% |
| 経常利益 | 2.72億円 | 4.16億円 | -34.6% |
| 税引前利益 | 2.74億円 | 3.67億円 | -25.4% |
| 法人税等 | 72百万円 | 90百万円 | -20.0% |
| 当期純利益 | 2.02億円 | 2.77億円 | -27.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2.02億円 | 2.77億円 | -27.1% |
| 包括利益 | 1.54億円 | 3.40億円 | -54.7% |
| 減価償却費 | 1.94億円 | 1.76億円 | +10.2% |
| 支払利息 | 19百万円 | 14百万円 | +34.2% |
| 1株当たり当期純利益 | 39.53円 | 55.70円 | -29.0% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 46.38億円 | 50.67億円 | -4.29億円 |
| 現金預金 | 25.88億円 | 31.49億円 | -5.61億円 |
| 売掛金 | 7.89億円 | 8.09億円 | -20百万円 |
| 棚卸資産 | 2.87億円 | 3.13億円 | -26百万円 |
| 固定資産 | 42.05億円 | 40.00億円 | +2.05億円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 2.02億円 | 5.18億円 | -3.16億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -2.20億円 | 14.86億円 | -17.06億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 8.1% |
| 粗利益率 | 40.4% |
| 流動比率 | 198.6% |
| 当座比率 | 186.3% |
| 負債資本倍率 | 0.52倍 |
| インタレストカバレッジ | 13.37倍 |
| EBITDAマージン | 18.0% |
| 実効税率 | 26.2% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -0.1% |
| 営業利益前年同期比 | -32.2% |
| 経常利益前年同期比 | -34.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -27.1% |
| 包括利益前年同期比 | -54.8% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 5.11百万株 |
| 期中平均株式数 | 5.11百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,137.22円 |
| EBITDA | 4.51億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 24.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 56.79億円 |
| 営業利益予想 | 10.65億円 |
| 経常利益予想 | 11.35億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 8.22億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 160.85円 |
| 1株当たり配当金予想 | 25.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のコージンバイオは、売上横ばいの中で利益が大きく減少し、採算悪化が鮮明となった四半期でした。売上高は25.04億円で前年同期比-0.1%と停滞し、営業利益は2.57億円で-32.2%、経常利益は2.72億円で-34.7%、当期純利益は2.02億円で-27.1%と減益が目立ちます。営業利益率は10.3%(=2.57/25.04)で、前年期比では推定で約480bp縮小(前年は約15.1%と推計)しています。粗利益率は40.4%と良好な水準ですが、販管費率が30.2%(=7.55/25.04)と重く、営業レバレッジが効かない構造が利益圧迫の主因です。営業外収支は0.55億円の収益と0.41億円の費用で差引+0.14億円が経常段階を下支えし、営業外収入比率は27.3%と非業務収益依存の度合いがやや高めです。EPSは39.53円、期中平均株式数は511.16万株で整合します。バランスシートは総資産88.43億円、純資産58.13億円、負債30.30億円で、負債資本倍率は0.52倍と保守的です。流動比率198.6%、当座比率186.3%と短期流動性は強固で、短期借入金15.0億円に対し現金25.88億円と潤沢な現金クッションがあります。営業CFは2.02億円で純利益2.02億円と一致し、CF品質指標(営業CF/純利益)は1.00倍と最低限の合格点です。一方、設備投資は5.09億円と大きく、簡便FCF(営業CF−設備投資)は約-3.07億円とマイナスで、投資負荷が資金面の重石になっています。インタレストカバレッジは13.37倍と金利耐性は十分です。ROEは3.5%と低位に留まり、ROICも3.8%と5%を下回る警戒域で資本効率の改善余地が大きいです。実効税率は26.2%と概ね標準的です。非資源型の事業とみられる同社では持分法の影響は開示がなく限定的と推察され、業績変動の主因はコア事業の収益性です。総じて、コアの利益率悪化と投資キャッシュアウトの継続が利益成長とFCF創出を抑制しており、短期的には採算是正(価格・ミックス・コスト)と投資効率の見直しが重要課題です。将来に向けては、粗利の底上げと販管費の伸び抑制により営業利益率を前年水準に戻せるか、ならびに投下資本利益率(ROIC)を目標レンジ(7–8%)に近づけられるかが最大の注目点です。
ROE分解の要約: ROE 3.5% = 純利益率8.1% × 総資産回転率0.283 × 財務レバレッジ1.52。主要変動要因は純利益率の悪化で、売上横ばいの中、営業利益が-32.2%となり、営業利益率が前年推定約15.1%から10.3%へ約480bp縮小したことがROE低下の主因です。背景としては、(1) 販管費の高止まり(販管費率30.2%)、(2) 粗利の伸び悩み(粗利率40.4%は維持も売上停滞で絶対額伸びず)、(3) 減価償却費1.94億円の負担、(4) 非業務収益比率の上昇(27.3%)でコア収益性の相対的低下、が考えられます。総資産回転率0.283は半期ベースのため低く見えやすいものの、売上停滞が効率改善を阻害しています。財務レバレッジ1.52倍は保守的でROE押し上げ効果は限定的です。純利益率の低下は、短期的には販管費の硬直性と価格転嫁の遅延に起因する可能性が高く、一時的要因(原材料価格や一過性費用)と構造要因(固定費比率の高さ)の混在と評価します。懸念トレンドとして、売上成長率(-0.1%)に対し販管費絶対額が相対的に重く、営業レバレッジが逆回転している点を挙げます。
売上は25.04億円で前年同期比-0.1%と実質横ばい、数量/価格のいずれも大きな伸長は確認できません。粗利率40.4%は一定の競争力を示す一方、販管費率30.2%で営業利益率10.3%に低下し、利益成長は停滞から減速局面へ移行。営業外収支は+0.14億円と底上げ要因ですが、非コア依存の拡大は持続性の観点で限定的です。今後の見通しは、(1) 価格改定や製品ミックス改善による粗利の回復、(2) コスト最適化(販管費・原価)による営業マージンの再拡大、(3) 設備投資の収益化によるROIC向上、が実現できるかに依存します。短期(6–12か月)はコスト是正と在庫・受払の効率化、中期(1–2年)は新製品寄与と投資案件の立ち上がりが鍵です。
流動比率198.6%、当座比率186.3%で短期流動性は強固です。負債資本倍率0.52倍、総負債30.30億円に対し純資産58.13億円と資本構成は健全域で、D/E>2.0の警告水準には該当しません。現金25.88億円に対し短期借入金15.0億円は十分にカバーされ、売掛金7.89億円も加味すれば短期債務の満期ミスマッチリスクは限定的です。長期借入金3.0億円により償還負担も軽微です。インタレストカバレッジ13.37倍で金利上昇耐性も高いです。オフバランス債務(リース、保証等)は未開示で把握できず、ここはモニタリングが必要です。
営業CF/純利益は1.00倍で最低限の水準を満たし、利益の現金化は概ね良好です。一方、設備投資5.09億円が営業CF2.02億円を大きく上回り、簡便FCF(営業CF−設備投資)は約-3.07億円と赤字で、投資局面に伴うキャッシュアウトが続いています。財務CFは-2.20億円で、配当あるいは借入返済の支出が示唆されます(内訳未開示)。運転資本に関する詳細(在庫・売掛・買掛の増減)は不足しており、期中の運転資本操作の有無は評価困難です。今後は投資の収益化タイミングと在庫回転の改善がFCFの黒字化に不可欠です。
配当は未開示ながら、計算上の配当性向は60.7%とベンチマーク(<60%)上限近辺でやや高めです。営業CF2.02億円に対し簡便FCFは約-3.07億円であり、配当+投資の同時継続は内部資金のみでは難しく、現金残高や借入に依存する可能性があります。潤沢な現金25.88億円により短期的な配当継続余力はありますが、FCFの黒字化が遅れる場合は持続性に注意が必要です。方針面の開示が限られるため、年間配当予想と資本配分の優先順位(成長投資 vs. 還元)の追加情報が望まれます。
ビジネスリスク:
- 営業利益率の悪化(約480bp縮小)による収益性低下リスク
- 売上停滞(-0.1%)で固定費吸収が進まず、営業レバレッジが逆回転するリスク
- 非業務収益比率の高さ(27.3%)に伴うコア収益依存低下リスク
- 新規設備投資の立ち上がり遅延によるROIC低迷継続リスク
財務リスク:
- 簡便FCF赤字(約-3.07億円)に伴う投資・配当の資金手当てリスク
- 短期借入金15.0億円のリファイナンスリスク(現金潤沢により現状は限定的)
- 金利上昇時の借入コスト増加リスク(現状のカバレッジは高い)
主な懸念事項:
- ROIC 3.8%(<5%)の資本効率警戒域が継続
- 販管費率30.2%の高止まりと固定費構造の硬直性
- 投資回収のタイムライン不透明によりFCF黒字化が遅延する可能性
重要ポイント:
- 売上横ばいの中で営業利益-32.2%、営業利益率は約480bp縮小し10.3%へ低下
- ROE 3.5%、ROIC 3.8%と資本効率は目標レンジを下回る
- 営業CF/純利益=1.00倍で最低限の品質を維持も、設備投資で簡便FCFは約-3.07億円
- 流動性は強固(流動比率198.6%、現金25.88億円)で短期の支払能力は高い
- 非業務収益の寄与(27.3%)が相対的に高く、コア収益の回復が課題
注視すべき指標:
- 営業利益率と販管費率(四半期推移、価格改定とコスト削減の進捗)
- ROIC(投下資本回転・NOPATマージン双方の改善度合い)
- 営業CFと設備投資のバランス(FCFの黒字化タイミング)
- 在庫・売掛の回転日数(運転資本効率)
- 非業務収益の比率(継続性と依存度)
セクター内ポジション:
国内バイオ/ライフサイエンス小型株の中では、財務安全性は上位だが、成長性・資本効率(ROIC/ROE)は同業中位~下位。短期的なディフェンシブ性は現金厚めで確保する一方、コア収益の伸び悩みと投資回収の不透明さが相対的ハンディ。
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