- 売上高: 88.07億円
- 営業利益: 7.40億円
- 当期純利益: 5.46億円
- 1株当たり当期純利益: 74.69円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 88.07億円 | 64.34億円 | +36.9% |
| 売上原価 | 76.62億円 | 59.76億円 | +28.2% |
| 売上総利益 | 11.46億円 | 4.59億円 | +149.5% |
| 販管費 | 4.06億円 | 3.55億円 | +14.1% |
| 営業利益 | 7.40億円 | 1.03億円 | +618.4% |
| 営業外収益 | 58百万円 | 41百万円 | +42.5% |
| 営業外費用 | 5百万円 | 7百万円 | -33.1% |
| 経常利益 | 7.93億円 | 1.37億円 | +478.8% |
| 税引前利益 | 7.93億円 | 1.29億円 | +515.4% |
| 法人税等 | 2.48億円 | 48百万円 | +419.3% |
| 当期純利益 | 5.46億円 | 81百万円 | +571.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5.45億円 | 81百万円 | +572.8% |
| 包括利益 | 6.54億円 | 86百万円 | +660.5% |
| 減価償却費 | 49百万円 | 25百万円 | +95.1% |
| 1株当たり当期純利益 | 74.69円 | 11.12円 | +571.7% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 111.04億円 | 102.95億円 | +8.09億円 |
| 現金預金 | 54.01億円 | 13.11億円 | +40.90億円 |
| 固定資産 | 27.21億円 | 26.02億円 | +1.19億円 |
| 有形固定資産 | 14.99億円 | 15.36億円 | -37百万円 |
| 無形資産 | 1.25億円 | 1.09億円 | +16百万円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 43.55億円 | 6.95億円 | +36.60億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -2.21億円 | -2.17億円 | -4百万円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 6.2% |
| 粗利益率 | 13.0% |
| 流動比率 | 271.9% |
| 当座比率 | 271.9% |
| 負債資本倍率 | 0.46倍 |
| EBITDAマージン | 9.0% |
| 実効税率 | 31.2% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +36.9% |
| 営業利益前年同期比 | +613.7% |
| 経常利益前年同期比 | +476.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +571.7% |
| 包括利益前年同期比 | +661.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 7.50百万株 |
| 自己株式数 | 195千株 |
| 期中平均株式数 | 7.31百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,299.59円 |
| EBITDA | 7.89億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 30.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| ConstructionProjects | 86.76億円 | 7.36億円 |
| Transportation | 1.31億円 | 4百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 200.99億円 |
| 営業利益予想 | 10.99億円 |
| 経常利益予想 | 11.88億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 8.15億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 111.56円 |
| 1株当たり配当金予想 | 50.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のソネックは、売上+36.9%で大幅増収、営業利益+613.7%で急回復し、収益段階ごとに改善が確認できる力強い四半期でした。売上高は88.07億円、売上総利益は11.46億円で粗利率は13.0%と、原価率の改善が示唆されます。販管費は4.06億円に抑制され、販管費率は4.6%と軽量で、営業利益は7.40億円、営業利益率は8.4%まで上昇しています。営業外では受取配当金0.14億円、受取利息0.01億円などで営業外収益0.58億円、営業外費用0.05億円と、非業務寄与も限定的(営業外収入比率10.6%)にとどまっています。経常利益は7.93億円、経常利益率は約9.0%と営業段階からさらに改善、税負担(実効税率31.2%)を経て当期純利益は5.45億円、純利益率6.2%まで拡大しました。ROEは5.7%で、総資産回転率0.637倍、財務レバレッジ1.46倍と、過度なレバレッジに依存せずに利益率主導での改善が示されます。ROICは12.4%と目標水準(>8%)を明確に上回り、投下資本効率の面でも良好です。営業CFは43.55億円と純利益の約8.0倍に達し、利益の現金化は極めて良好で、運転資本の回収や前受金等の増加が示唆されます。貸借対照表では流動比率271.9%、負債資本倍率0.46倍と流動性・レバレッジともに健全で、短期負債40.84億円を十分にカバーする流動資産111.04億円と現金預金54.01億円を保有します。設備投資は0.05億円と軽量で、フリーキャッシュフローは未開示ながら、営業CF対比では投資負担は小さい構造です。配当性向は計算値で41.3%と無理のない水準で、財務CFは-2.21億円(配当・借入返済等)にとどまり、資本政策は保守的です。マージンの前年からのbp変化の正確な算出は開示不足で困難ですが、営業利益率・純利益率ともに前年から大幅に拡大した可能性が高いと評価します。営業外への依存が限定的な一方、売上の伸びと粗利の改善が利益成長の主因で、利益の質は営業CFの強さからも高いと判断します。短期的には案件採算・原価管理の改善が継続すれば高ROICを維持可能ですが、建設市況・労務費・資材価格の変動には引き続き注意が必要です。営業CFの急増には運転資本の一時的な解放効果が含まれる可能性があり、来期以降の平準化リスクを念頭に置くべきです。総じて、強い増収・大幅なマージン改善・高い現金創出力・低レバレッジが揃った四半期で、持続可能性の焦点は受注環境・案件ミックス・原価インフレ耐性の3点に集約されます。
デュポン分解: ROE(5.7%) = 純利益率(6.2%) × 総資産回転率(0.637倍) × 財務レバレッジ(1.46倍)。現状の構成では、ROE水準は主として純利益率の改善と、控えめな総資産回転により規定されており、レバレッジ寄与は限定的です。足元の最も大きなドライバーは利益率の改善(粗利率13.0%、販管費率4.6%、営業利益率8.4%)と評価します。ビジネス上の背景としては、案件ミックス改善(高採算案件の比率上昇)、原価管理の徹底、資材価格の落ち着きまたは見積段階での価格転嫁定着が想定されます。これらの改善は、受注ポートフォリオと原価環境に依存するため、一定の持続性はあるものの、資材・労務コスト上振れや工程遅延が生じれば一時的に毀損する可能性があります。販管費の伸びが売上の伸びを下回っており(販管費率4.6%)、正の営業レバレッジが働いていますが、人件費インフレや体制増強に伴う固定費上昇局面では逆風に転じるリスクがあります。総資産回転率0.637倍は建設業として標準的で、在建工事・受取手形等の運転資本の水準次第で変動しうるため、継続モニタリングが必要です。
売上は88.07億円で前年比+36.9%と高成長。大型案件の進捗や施工ボリューム増が主因とみられます。営業利益は7.40億円で+613.7%と利益伸長が売上を大幅に上回り、採算改善が寄与しています。営業外収入比率10.6%と非業務依存は限定的で、成長の質はコア業務主導です。EPSは74.69円まで上昇。ROICは12.4%と投下資本効率が高く、案件選別が機能しています。今後の持続性は、受注残の質・案件採算の維持・資材/労務コストの安定・工程管理の徹底に依存。営業CFの大幅黒字は運転資本の解放効果の可能性があり、来期の反動には留意が必要です。外部環境としては、建設需要は底堅い一方で人手不足とコスト上振れが構造的な制約となりやすく、価格転嫁力と工程・調達の巧拙が差異化要因となります。
流動比率271.9%、当座比率271.9%と手許流動性は極めて厚く、短期支払能力に問題は見当たりません。負債資本倍率0.46倍、総負債43.31億円に対して純資産94.94億円と資本バッファは十分です。D/E>2.0や流動比率<1.0に該当せず、明示的なレバレッジ警告は不要です。満期ミスマッチは、流動負債40.84億円に対し流動資産111.04億円・現金預金54.01億円で余裕があり、保守的です。長短借入の内訳や有利子負債残高は未記載のため、金利感応度の精緻評価はできません。オフバランス債務(リース、完成保証、訴訟等)は開示なしで、存在可能性はあるものの評価不能です。
営業CFは43.55億円で純利益5.45億円の7.99倍と非常に高く、利益の現金転換は極めて良好です。営業CF/純利益>1.0のため、利益の質は高いと判断します。もっとも、売上高が大幅増の局面で営業CFが急増していることから、前受金の積み上がりや売上債権回収、棚卸資産の減少等、運転資本の解放が寄与している可能性が高く、来期以降の平準化リスクは留意点です。投資CFは未記載ですが、設備投資額は0.05億円と軽微で、資産ライトな運営が示唆されます。財務CFは-2.21億円で、配当や借入返済によるキャッシュアウトが中心と推定されます。フリーキャッシュフローは未開示のため公式評価は不可ですが、簡便的に営業CFから設備投資のみ控除すると潤沢な正値が見込まれ、配当・負債返済余力は高いと考えられます(ただしM&A・投資有価証券の増減は不明)。
配当性向は計算値で41.3%と保守的で、利益水準に対して無理のないレンジです。営業CFが純利益を大幅に上回り、設備投資が軽微である点は配当のキャッシュ面の持続性を下支えします。一方で、投資CFや配当金総額の未開示により、FCFベースの完全なカバレッジ評価はできません。財務CFが-2.21億円と限定的であることから、過度な株主還元やレバレッジ増は見られず、方針は総じて保守的と評価します。今後の配当持続性は、受注環境と利益率維持、そして運転資本のボラティリティ管理に依存します。
ビジネスリスク:
- 資材価格・労務費の上昇による原価圧力(粗利率13.0%の圧縮リスク)
- 案件ミックスの変化による採算悪化(大型案件の原価ブレ、工程遅延)
- 受注環境の変動(公共・民間投資サイクル、需給バランス変化)
- サプライチェーン遅延や調達難による工期長期化
- 人手不足・技能労働者確保難による固定費上昇と生産性低下
財務リスク:
- 運転資本の反動(営業CFが運転資本解放に依存している可能性)
- 金利上昇局面での有利子負債コスト上昇(借入内訳未記載で感応度不明)
- 投資有価証券9.28億円の評価変動リスク(包括利益への影響)
- 特定大口案件への集中がもたらす収益ボラティリティ
主な懸念事項:
- 営業CFの高水準に運転資本一時要因が含まれている可能性
- マージン改善の持続性(価格転嫁・原価管理の継続性)
- 投資CF未開示に伴うFCF持続性の評価不確実性
- 非開示項目(有利子負債詳細、インタレストカバレッジ等)による金利耐性評価の限界
重要ポイント:
- 大幅増収(+36.9%)と粗利・営業利益率の改善によりROIC12.4%を達成
- 営業CF/純利益7.99倍と利益の現金化が極めて良好、流動性も厚い(現金54.01億円)
- レバレッジは低位(負債資本倍率0.46倍)で財務余力が大きい
- 営業外依存は限定的(営業外収入比率10.6%)で、コア収益の質が高い
- 継続課題は原価インフレ・人手不足と運転資本の反動リスク
注視すべき指標:
- 受注残の水準と採算(案件ミックスの質的情報)
- 粗利率・営業利益率の四半期推移と価格転嫁の進捗
- 運転資本回転(売上債権・前受金・在建工事勘定の増減)
- 投資CFの内訳(M&A、設備投資、投有増減)とFCF
- 金利感応度(有利子負債残高、固定/変動比率、インタレストカバレッジ)
セクター内ポジション:
建設業内では、低レバレッジで高い流動性、強い営業CF、改善したマージンと高ROICを備え、財務面の安定性と収益効率の両立が目立つ。一方で、成長・収益の持続性は案件ミックスと原価環境への感応度が高く、運転資本のボラティリティ管理が相対評価の鍵となる。
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