| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥269.1億 | ¥306.1億 | -12.1% |
| 営業利益 | ¥12.1億 | ¥13.0億 | -6.9% |
| 経常利益 | ¥11.0億 | ¥12.7億 | -13.6% |
| 純利益 | ¥7.5億 | ¥8.2億 | -7.9% |
| ROE | 4.9% | 5.4% | - |
2026年度第3四半期累計決算は、売上高269.1億円(前年同期比-37.0億円、-12.1%)、営業利益12.1億円(同-0.9億円、-6.9%)、経常利益11.0億円(同-1.7億円、-13.6%)、純利益7.5億円(同-0.7億円、-8.5%)となった。売上の減少幅に対し営業利益の下落率は限定的で、営業利益率は4.5%と前年同期4.2%から0.3pt改善した。経常利益の減少幅が営業利益を上回る理由は、営業外費用1.75億円(支払利息1.45億円を含む)が営業外収益0.63億円を大きく上回り、金融コストが利益を圧迫したことによる。純利益は税引前利益10.9億円に対し実効税率30.9%の税負担を経て7.5億円となり、基本EPSは16.66円(前年同期18.05円から-7.7%)に減少した。
【収益性】ROE 4.9%(前年同期5.5%から低下)、営業利益率4.5%(前年同期4.2%から+0.3pt改善)、純利益率2.8%(前年同期2.7%とほぼ横ばい)、総資産利益率1.9%(前年同期2.0%から微減)。売上高総利益率は13.5%で前年同期13.6%と同水準を維持し、粗利構造は安定している。【キャッシュ品質】現金同等物18.1億円、短期負債158.2億円に対する現金カバレッジは0.11倍と低位で流動性余裕は限定的。短期借入金131.0億円が負債の大半を占め、支払利息1.45億円に対するインタレストカバレッジは約8.4倍(営業利益÷支払利息)で支払能力は確保されている。【投資効率】総資産回転率0.68回(前年同期0.73回から低下)、投資有価証券は6.6億円(前年同期4.8億円から+37.6%増加)で運用資産の拡大が見られる。【財務健全性】自己資本比率38.8%(前年同期35.9%から+2.9pt改善)、流動比率153.0%、当座比率145.5%で流動性指標は基準を満たす一方、短期負債比率83.0%と短期集中型の負債構成。負債資本倍率1.57倍、有利子負債157.9億円で財務レバレッジは2.57倍。
営業CF・投資CF・財務CFの個別開示がないため、貸借対照表の主要項目変動から資金動向を分析する。現金預金は前年同期比-3.9億円減少し18.1億円となり、短期借入金131.0億円に対する現金カバー率は0.14倍と低水準で、短期返済圧力に対する現金バッファーは小さい。完成工事未収入金は266.3億円と大きく、工事進捗と回収タイミングが資金繰りに大きく影響する構造である。買掛金・電子記録債務合計は30.9億円で運転資本の調達源として機能しているが、売掛回収の遅延は流動性を圧迫するリスクとなる。投資有価証券は前年同期比+1.8億円増の6.6億円となり、余剰資金の運用または戦略投資を進めている。自己株式は前年同期-3.2億円から当期-1.9億円へと減少幅が縮小し、自己株式の処分または償却により資本の流動化が進んだ。短期借入金中心の負債構成は、営業CFが純利益を下回る局面では借入依存度が高まりやすく、金利環境や借換リスクへの感応度が高い。
営業利益12.1億円に対し経常利益11.0億円で、営業外純損益は-1.1億円の費用超過となった。内訳は営業外収益0.63億円に対し営業外費用1.75億円で、支払利息1.45億円が主な要因である。営業外収益は売上高の0.2%と小規模で、受取利息・配当や雑収入が中心と推測される。営業外費用が営業利益の14.5%を占め、金融コストの負担が経常段階での利益率を押し下げている。経常利益11.0億円から純利益7.5億円への落ち込みは税負担3.4億円(実効税率30.9%)によるもので、特別損益の開示はなく経常段階の利益がほぼそのまま税前利益になっている。営業CFの開示がないため現金ベースでの収益裏付けの確認はできないが、売上総利益率13.5%の安定性と営業利益率の微増は、販管費24.3億円の管理が継続的に機能していることを示す。営業外費用の中心が金利負担である点を踏まえると、短期借入依存の改善が経常利益率向上の鍵となる。
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ)建設業界4社比較(2025年Q3時点)において、当社の財務指標は以下の相対位置にある。収益性: 営業利益率4.5%は業種中央値4.1%をわずかに上回り中位、純利益率2.8%は業種中央値2.8%とほぼ一致し標準的水準。ROE 4.9%は業種中央値3.7%を上回り上位グループに位置するが、過去3年平均と比較すると低下傾向にある。健全性: 自己資本比率38.8%は業種中央値60.5%を大きく下回り下位に位置し、業種IQR(56.2~67.8%)と比べても低水準で財務レバレッジ活用度が高い。流動比率153.0%は業種中央値207.0%を下回り、業種内では流動性余裕が小さい部類に属する。効率性: 総資産利益率1.9%は業種中央値2.2%をやや下回り平均的、売上高成長率-12.1%は業種中央値-3.5%を下回り、売上減少幅が大きい。ネットデット/EBITDA倍率は業種中央値2.31に対し、有利子負債157.9億円・現金18.1億円・営業利益12.1億円を基にすると高位にあると推測され、負債負担が相対的に重い。業種全体の特徴として、流動比率2倍超や自己資本比率60%前後の安定的財務構成が標準である中、当社は短期借入依存と低自己資本比率により業種内では高リスク型の財務プロファイルを示している。(業種: 建設業(4社)、比較対象: 2025年Q3、出所: 当社集計)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。