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160A2026 第3四半期スタンダードJGAAP

アズパートナーズ(160A) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は190.8億円(前年同期比+34.8%)、営業利益は16.1億円(同+22.6%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥190.8億¥141.6億+34.8%
営業利益¥16.1億¥13.1億+22.6%
経常利益¥16.9億¥13.4億+25.7%
純利益¥11.4億¥9.1億+25.9%
ROE(年換算)29.7%29.0%-

Executive Summary

売上高の高成長を維持しながら増収増益を確保したが、原価上昇により利益率は低下した決算である。売上高は190.8億円(前年比+34.8%)、営業利益は16.1億円(同+22.6%)、経常利益は16.9億円(同+25.7%)、純利益は11.4億円(同+25.9%)となった。増収率が営業増益率を上回っており、粗利率は22.7%から19.0%へ低下した一方、販管費比率の低下がこれを一部相殺した。

業績変動要因

【売上高】売上高は190.8億円で前年同期比+34.8%と高成長を維持した。セグメント別では介護・シニア事業が114.8億円(構成比59.9%)、不動産事業が76.9億円(構成比40.1%)で、不動産事業が全体の成長を牽引した。

【損益】営業利益は16.1億円(同+22.6%)にとどまり、増収率を下回る増益率となった。売上原価が同+41.3%増と売上高の伸びを上回ったため、粗利率は22.7%から19.0%へ約370bp低下した。一方、販管費は同+5.8%増に抑制され、売上高比率は13.4%から10.6%へ低下し、営業利益率の低下を8.4%(前年9.3%)と限定的な範囲に収めた。営業外損益は0.8億円の黒字で経常利益を押し上げ、経常利益は16.9億円(同+25.7%)となった。純利益は法人税等5.5億円の負担を経て11.4億円(同+25.9%)となり、特別損益による大きな乖離はみられない。結論として増収増益である。

セグメント別分析

介護・シニア事業は売上高114.8億円、営業利益11.8億円で利益率10.3%。不動産事業は売上高76.9億円、営業利益19.0億円で利益率24.6%と、不動産事業の収益性が全社利益を大きく支えている。売上規模では介護・シニア事業が上回るが、利益の絶対額では不動産事業が上回り、両事業の収益構造は対照的である。不動産事業の利益率が高い一方、案件構成や販売進捗の変動により期間利益が変動しやすい点は留意される。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は8.4%で前年同期の9.3%から低下し、純利益率も6.4%から6.0%へ低下した。粗利率は22.7%から19.0%へ約370bp低下しており、原価上昇が利益率悪化の主因である。【キャッシュ品質】営業利益16.1億円に対し経常利益16.9億円、営業外収益1.6億円は売上高の0.8%にとどまり、利益の中心は営業活動にある。支払利息0.8億円に対し営業利益によるカバーは約21倍で、金利負担能力は高い。【投資効率】年換算ROEは29.7%と高水準だが、純利益率6.0%×総資産回転率約1.10倍×財務レバレッジ4.53倍で構成され、レバレッジ寄与が大きい。【財務健全性】自己資本比率は22.1%で前年の19.4%から改善したが、D/E比率は3.53倍、Debt/Capital比率は63.2%と高水準にある。流動比率は105.9%で、短期的な支払対応力は確保されているものの余裕は限定的である。

キャッシュフロー分析

現金及び預金は前年同期比38.1%減の42.4億円となり、有形固定資産は同100.8%増の74.4億円、無形固定資産は同636.2%増の6.1億円、投資その他の資産は同251.5%増の44.5億円へ拡大した。資産構成は現金から長期保有・開発関連資産へ大きくシフトしている。一方、販売用不動産は42.2億円から17.0億円へ、仕掛販売用不動産は25.2億円から19.3億円へ減少し、棚卸資産の販売・開発進捗が資金回収に寄与したとみられる。契約負債は51.6億円と流動負債の主要項目であり、顧客からの前受け資金が事業資金の一部を補完している。今後は、固定資産・投資その他の資産への資金投下が収益化し、現金残高と有利子負債のバランス改善につながるかが焦点となる。

収益の質

営業利益16.1億円に対し経常利益は16.9億円で、営業外損益は0.8億円のプラス寄与にとどまる。営業外収益1.6億円は売上高の0.8%であり、利益構造を大きく左右する規模ではなく、収益の中心は本業の営業活動にある。支払利息0.8億円に対しインタレストカバレッジは約21倍と高く、現時点で金利負担が収益力を毀損する状況にはない。純利益11.4億円は経常利益16.9億円を32.6%下回るが、これは法人税等5.5億円(実効税率32.6%)が主因であり、特別損益による大きな乖離は確認されない。もっとも、粗利率の約370bpの低下は、原価構成の変化を伴う質的な変化であり、増収が利益成長に十分転換していない点は収益の質の観点で留意される。

業績予想・ガイダンス

第3四半期累計の売上高進捗率は80.0%で、標準進捗率75%を5.0pt上回る。営業利益進捗率は110.1%、経常利益進捗率は112.1%、純利益進捗率は107.0%と、いずれも累計時点で通期予想を超過している。通期予想は売上高238.6億円(前年比+33.2%)、営業利益14.6億円(同+11.9%)であり、既に累計実績が通期予想を上回っている状況から、第4四半期には原価上昇や投資関連費用など慎重な前提が織り込まれている可能性がある。

株主還元

第2四半期配当は0円で、通期配当予想は1株65円である。通期予想EPS297.62円に対する配当性向(配当のみ)は21.8%で、60%未満の低い水準にとどまる。期中平均株式数約358万株から算出される年間配当総額は概算約2.3億円で、通期予想純利益10.7億円に対して余力がある。ただし、当四半期の配当予想修正はなく、期末配当を中心とする設計である点、また資産投資の拡大とD/E比率3.53倍という資本構成を踏まえると、配当の持続性は利益水準に加え投資資金・借入金の管理状況にも左右される。

リスク要因

  1. 粗利率低下: 粗利率は前年同期比約370bp低下し19.0%となった。原価の伸び(+41.3%)が売上高の伸び(+34.8%)を上回っており、案件構成やコスト上昇が継続すれば増収が利益成長へ十分転換しないリスクがある。

  2. 財務レバレッジの高さ: D/E比率は3.53倍、Debt/Capital比率は63.2%と、いずれも一般的な警戒水準を上回る。有利子負債88.1億円に対し自己資本は51.2億円であり、投資拡大に伴う資金効率の向上が期待される一方、業績変動時には財務リスクが増幅されやすい構造にある。

  3. 手元流動性の減少: 現金及び預金は前年同期比38.1%減の42.4億円となった一方、短期借入金は同80.3%増の20.4億円に増加した。現金/短期借入金は2.08倍とカバーは確保されているが、流動性の減少傾向は継続的な監視を要する。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率8.4%8.3% (3.6%–18.6%)+0.1pt
純利益率6.0%6.1% (2.3%–12.8%)−0.2pt

収益性は業種中央値とほぼ同水準にあり、営業利益率はわずかに上回るが純利益率はわずかに下回る。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)34.8%10.4% (-0.9%–19.9%)+24.3pt

売上高成長率は業種中央値を大幅に上回り、業種内でも高成長のポジションにある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高は前年同期比+34.8%、純利益は同+25.9%と高い成長を維持しているが、粗利率は約370bp低下し19.0%となった。販管費比率の低下が営業利益率の悪化を一定程度相殺している点は、コスト管理の観点で注目される。

  2. 年換算ROE29.7%は高水準だが、財務レバレッジ4.53倍の寄与が大きい。有形固定資産・無形固定資産・投資その他の資産への投資拡大が進んでおり、これらの資産の収益化状況が今後の資本効率を左右する。

  3. 第3四半期累計の営業利益・経常利益・純利益はいずれも通期予想を上回る進捗(100%超)となっており、通期予想に対する第4四半期の費用・原価構成が着地を左右する注目点である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,851円
base(基準)1,979円
bull(強気)2,018円
算出前提
1株純資産(BPS)1,430円
調整後予想EPS327.4円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向21.8%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER1.38倍 / 6.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,922円〜2,038円、ω±0.1で 1,965円〜2,000円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(107%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。