- 売上高: 319.02億円
- 営業利益: 54.02億円
- 当期純利益: 52.15億円
- 1株当たり当期純利益: 101.86円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 319.02億円 | 292.38億円 | +9.1% |
| 売上原価 | 193.38億円 | 183.65億円 | +5.3% |
| 売上総利益 | 125.63億円 | 108.73億円 | +15.5% |
| 販管費 | 71.60億円 | 70.19億円 | +2.0% |
| 営業利益 | 54.02億円 | 38.53億円 | +40.2% |
| 営業外収益 | 4.02億円 | 5.08億円 | -20.9% |
| 営業外費用 | 1.82億円 | 1.98億円 | -8.1% |
| 経常利益 | 56.22億円 | 41.63億円 | +35.0% |
| 税引前利益 | 75.99億円 | 43.77億円 | +73.6% |
| 法人税等 | 23.83億円 | 14.40億円 | +65.5% |
| 当期純利益 | 52.15億円 | 29.36億円 | +77.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 52.04億円 | 28.80億円 | +80.7% |
| 包括利益 | 59.06億円 | 36.95億円 | +59.8% |
| 減価償却費 | 6.68億円 | 6.72億円 | -0.6% |
| 支払利息 | 80百万円 | 61百万円 | +31.1% |
| 1株当たり当期純利益 | 101.86円 | 48.92円 | +108.2% |
| 1株当たり配当金 | 50.00円 | 50.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 712.25億円 | 711.75億円 | +50百万円 |
| 現金預金 | 52.14億円 | 89.73億円 | -37.59億円 |
| 売掛金 | 120.18億円 | 110.54億円 | +9.64億円 |
| 棚卸資産 | 76.15億円 | 65.22億円 | +10.93億円 |
| 固定資産 | 479.82億円 | 464.51億円 | +15.31億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 18.80億円 | 12.43億円 | +6.37億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -52.06億円 | -59.19億円 | +7.13億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 16.3% |
| 粗利益率 | 39.4% |
| 流動比率 | 119.7% |
| 当座比率 | 106.9% |
| 負債資本倍率 | 1.24倍 |
| インタレストカバレッジ | 67.53倍 |
| EBITDAマージン | 19.0% |
| 実効税率 | 31.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +9.1% |
| 営業利益前年同期比 | +40.2% |
| 経常利益前年同期比 | +35.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +80.7% |
| 包括利益前年同期比 | +59.9% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 65.32百万株 |
| 自己株式数 | 26.29百万株 |
| 期中平均株式数 | 51.09百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,366.26円 |
| EBITDA | 60.70億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 50.00円 |
| 期末配当 | 80.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 666.00億円 |
| 営業利益予想 | 90.00億円 |
| 経常利益予想 | 91.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 64.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 125.26円 |
| 1株当たり配当金予想 | 41.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2の三井松島ホールディングスは、売上・利益ともに増加し、収益性が大幅に改善したが、営業キャッシュフローの弱さとROICの低さが質的な懸念として残る四半期だった。売上高は319.02億円(前年比+9.1%)、営業利益は54.02億円(同+40.2%)、経常利益は56.22億円(同+35.1%)、当期純利益は52.04億円(同+80.7%)と、上流から最終損益まで増益が並んだ。営業利益率は16.9%と推計され、前年の約13.2%から約+375bpの拡大、純利益率も16.3%で前年約9.9%から約+645bp拡大した。粗利益率は39.4%と高位を維持し、販管費率の適正化が営業レバレッジを高めた。営業外収支は純収入4.02億円(受取配当2.46億円、利息0.38億円等)で、営業外収入比率は7.7%にとどまり、今期の増益はコアの稼ぐ力に依拠した構図だ。ROEは9.8%(純利益率16.3%×総資産回転率0.268×財務レバレッジ2.24倍)と資本効率はまずまずだが、ROICは4.0%と目標レンジ(7–8%)に届かず資本効率面は課題が大きい。期中の自己株買い(財務CF -170.76億円を主要因)が株主還元を後押しする一方、Debt/EBITDA約7.3倍とレバレッジはやや高めで、短期借入金417.88億円への依存度が高く満期ミスマッチに留意が必要。流動比率119.7%、当座比率106.9%と最低限の流動性は確保しているが、商社型ビジネスの運転資本需要を踏まえるとゆとりは厚くない。営業CFは18.80億円にとどまり、営業CF/純利益は0.36倍と品質警告ライン(<0.8)を大きく下回るため、運転資本の積み上がり等によるキャッシュ創出力の弱さが表面化している。のれん162.79億円、無形固定資産171.13億円と無形資産が厚く、将来の減損リスクやROIC圧迫要因となり得る。資源・非資源ポートフォリオの持分法投資利益は未開示だが、営業外依存が今期は小さい点は評価できる一方、来期以降の資源価格・為替によるボラティリティには引き続き注意が必要。実効税率は31.4%で標準水準。配当関連の詳細は未開示だが、計算上の配当性向163.2%は一時要因や自己株式の影響を含む可能性があり、キャッシュフローベースでの持続性確認が不可欠。総じて、利益は強いがキャッシュとROICという質の側面に宿題があり、短期借入中心の資本構成と無形資産の厚みが財務の頑健性をやや損なっている。今後は運転資本の最適化と投下資本効率の改善、持分法利益の可視性向上が評価のカタリストとなるだろう。
ステップ1: 当期ROEは9.8%で、純利益率16.3% × 総資産回転率0.268 × 財務レバレッジ2.24倍に分解される。 ステップ2: 前年比で最も改善が大きいのは純利益率で、営業利益率の拡大(約+375bp)と営業外収支の純増が波及し、純利益率は約+645bp改善した。 ステップ3: 利益率改善のビジネス上の理由は、粗利率39.4%維持に加え、販管費の伸びを売上成長(+9.1%)以下に抑えた結果の営業レバレッジ効果、および配当・利息収入の寄与による営業外面の追い風である。 ステップ4: これらの改善の持続性は、コアマージンの改善は一定の持続可能性がある一方、営業外収入や税率のブレは景気・金利・資源価格に左右されやすく一時性が混在すると評価する。 ステップ5: 懸念されるトレンドとして、ROICが4.0%と低位にとどまり、のれん・無形資産の厚みが資本効率を圧迫している点、またDebt/EBITDA約7.3倍と有利子負債の負担感に比して売上成長率が中程度である点が挙げられる(販管費成長率の詳細は未開示だが、今期は売上成長を下回ったと推測される)。
売上は319.02億円で前年比+9.1%と堅調。営業利益は+40.2%と大幅増で、主因は粗利率維持と販管費の伸び抑制によるマージン改善。営業外収入は4.02億円と限定的だが、受取配当・利息が安定収益として寄与。純利益は+80.7%と営業レバレッジが最大化し、税負担も標準レンジ。持分法投資利益の開示がなく、商社としての資源/非資源ポートフォリオの成長ドライバーの可視性が不足。無形資産計333.92億円(のれん162.79、無形171.13)が将来成長の源泉と引き換えに減損リスクを内包。短期的にはオペレーション改善で利益成長を維持可能だが、中期的にはROIC改善(価格交渉力の強化、低収益案件の整理、在庫回転改善)が成長の持続を左右。為替・資源市況の逆風はトップラインと投資利益の成長率を鈍化させ得る。総じて、数量・単価・費用効率の三点で増益要因が揃ったが、キャッシュ転化と資本効率の改善が次の成長ステージの鍵。
流動比率119.7%、当座比率106.9%で短期流動性は最低限の安全域だが、ベンチマーク(>150%)には届かない。流動負債595.26億円に対し、現金52.14億円、売掛金120.18億円、棚卸76.15億円の合計は248.47億円と、短期借入金417.88億円の圧力が大きい。固定負債63.50億円、長期借入金24.21億円と、満期構成は短期に偏重しており、リファイナンス・満期ミスマッチリスクは中程度。負債資本倍率1.24倍、自己資本533.30億円で資本の厚みは一定。インタレストカバレッジ67.53倍と金利耐性は強いが、金利上昇時の影響は短期借入偏重ゆえに顕在化しやすい。オフバランス債務の開示はなく、リース等の潜在債務は不明。無形資産・のれん計約334億円の比率が高く、将来的な減損が自己資本を毀損するリスクは留意点。
営業CFは18.80億円にとどまり、営業CF/純利益0.36倍は品質警告(<0.8)。売上増加局面での運転資本の積み上がり(売掛金・棚卸の増)や一過性の要因が想定され、利益のキャッシュ転化が弱い。投資CFは未開示でFCF算出不可だが、財務CFは-52.06億円(うち自己株買い-170.76億円が主要因)と大きく資本還元に資金を充当。設備投資額・配当金支払額が不明なため、FCF対配当・自社株買いの持続性評価は限定的。短期的には手元流動性とリファイナンスで対応可能だが、継続的な大型還元には営業CFの改善(運転資本回転の改善、在庫最適化、回収強化)が前提となる。運転資本操作の兆候として、利益に比してキャッシュ創出が乏しい点は注視が必要。
配当詳細は未開示だが、計算上の配当性向163.2%は一時的要因(特別配当、自己株式の影響等)を含む可能性が高く、基礎的な持続性は低いシグナル。営業CFが純利益を大きく下回るため、FCFベースの配当・自己株買いのカバレッジは不足がちと推定。自社株買い170.76億円は資本効率向上に資するが、継続にはキャッシュ創出力の裏付けが必要。今後は平準的な配当性向(<60%目安)への回帰と、FCF見合いの総還元政策が望ましい。具体的な配当方針の開示強化(基礎EPS・一過性要因の切り分け)が持続可能性評価の鍵。
ビジネスリスク:
- 資源価格変動(原油・石炭・金属等)が収益・投資収益に与える影響
- 為替変動による売上・原価・営業外収益のボラティリティ
- 無形資産・のれんの減損リスクによるROICと自己資本の毀損
- 持分法適用会社の業績変動(未開示のため可視性低い)
- サプライチェーン・物流コスト変動による粗利率圧迫
財務リスク:
- 短期借入金417.88億円への依存による満期ミスマッチ・リファイナンスリスク
- Debt/EBITDA約7.3倍とレバレッジの高さ
- 営業CF/純利益0.36倍とキャッシュフロー品質の弱さ
- 金利上昇局面での調達コスト上昇感応度
- 無形資産比率の高さに伴う財務柔軟性低下
主な懸念事項:
- ROIC 4.0%と低位で、資本効率改善が急務
- 運転資本の膨張でキャッシュ創出が追いつかない構図
- 還元(自社株買い)継続の原資確保の不透明感
- 持分法投資利益の内訳・資源/非資源比率の未開示による評価不確実性
重要ポイント:
- 利益成長は力強く、営業利益率は約+375bp改善、純利益率も約+645bp拡大
- ROE 9.8%は許容だが、ROIC 4.0%は警戒域で資本効率の課題が顕著
- 営業CF/純利益0.36倍と利益の質に弱さ、運転資本の圧迫が示唆
- 短期借入偏重でリファイナンス感応度が高い一方、金利負担自体は現時点で軽微(ICR 67.5倍)
- 自己株買いは資本効率改善に資するが、継続にはCF裏付けが必要
注視すべき指標:
- 営業CF/純利益と運転資本回転(日数ベースの在庫・売掛回転)
- ROIC(事業別)と投下資本の再配分進捗
- Debt/EBITDAと短期/長期負債の満期プロファイル
- 資源価格・為替感応度(感応度表の開示)
- 持分法投資利益の総額と資源/非資源内訳、配当受取の継続性
セクター内ポジション:
同業商社と比較すると、営業外依存度は低めでコア収益は健全だが、ROICがベンチマーク(7–8%)を大きく下回り、レバレッジと短期負債依存が高い点で保守性は劣後。キャッシュ創出と資本効率の改善が進めば評価余地。
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