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14462026 第1四半期スタンダードJGAAP

キャンディル(1446) 2026年度第1四半期決算 増収・営業益20%増

2026年度第1四半期の売上高は35.4億円(前年同期比+4.8%)、営業利益は1.1億円(同+19.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

建設・資材/建設業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥35.4億¥33.8億+4.8%
営業利益¥1.1億¥0.9億+19.8%
経常利益¥1.1億¥0.9億+22.8%
純利益¥0.5億¥0.4億+39.0%
ROE(年換算)6.8%4.9%-

Executive Summary

当第1四半期は増収に加え、粗利率改善を伴う増益となり、業績の質は前年から改善した。売上高は35.4億円(前年比+4.8%)、営業利益は1.1億円(同+19.8%)、経常利益は1.1億円(同+22.8%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は0.5億円(同+39.0%)となった。増益率が増収率を上回っており、粗利益率が36.6%(前年比約+0.6pt)に改善したことが増益の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は35.4億円で前年同期比+4.8%増となった。建築サービス関連事業の単一セグメントであり、事業構成の分散は限定的である。通期会社計画(150.0億円、YoY+8.2%)に対する進捗率は23.6%で、標準進捗25%をやや下回っており、第2四半期以降の成長加速が課題となる。

【損益】営業利益は1.1億円(同+19.8%)、経常利益は1.1億円(同+22.8%)、純利益は0.5億円(同+39.0%)と、いずれも増収率を上回る伸びを示した。売上原価率の低下により粗利益率が前年同期の約36.0%から36.6%へ改善したことが主因である。一方、販管費は11.9億円で前年比+5.6%(推計)と増収率を上回って増加し、販管費率は33.5%へ小幅上昇した。実効税率は54.4%と高く、税引前利益1.1億円に対し法人税等0.6億円が計上され、純利益の拡大余地を制約している。結論として、粗利改善が販管費比率上昇を吸収した増収増益である。

セグメント別分析

建築サービス関連事業の単一セグメントであり、セグメント別の営業損益開示はない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は3.1%で前年同期の約2.7%から改善したが、5%を下回る水準であり原価・労務費変動への耐性はなお限定的である。純利益率は1.4%で前年同期の約1.1%から上昇した。【キャッシュ品質】実効税率は54.4%と高く、税引前利益1.1億円に対し法人税等0.6億円が計上され、税後収益性を圧迫している。【投資効率】年換算ROEは6.8%であり、純利益率1.4%・総資産回転率2.34倍・財務レバレッジ2.06倍に分解され、低い純利益率がROEの主な制約要因となっている。【財務健全性】自己資本比率は48.6%(前年47.1%)で改善したが、流動負債が総負債の79.4%を占め短期負債への依存が高い。現金及び預金16.0億円は短期借入金8.5億円の1.88倍でカバーされており、インタレストカバレッジは高水準にある一方、のれん16.8億円は純資産の57.2%を占め資産の質の観点で留意点となる。

キャッシュフロー分析

CF計算書の開示がないため、BSの変動から資金動向を分析する。現金及び預金は16.0億円で前年同期の16.3億円からやや減少した。流動資産は37.8億円、流動負債は28.9億円で運転資本は8.9億円、流動比率は130.8%と1倍を上回り短期流動性は維持されている。買掛金は前年同期比▲1.3億円、未払法人税等は▲1.4億円と減少し、これらが流動負債の圧縮要因となった一方、未払費用は+0.8億円増加し一部を相殺した。短期借入金8.5億円は前年同期と同水準で維持され、有形固定資産の増加(0.8億円→1.0億円)から一定の投資活動がうかがえる。

収益の質

今期の増益は粗利率改善という経常的な要因に主導されており、一時的な特別損益の計上は確認されない。営業外損益は僅少で、営業外収益0.04億円、営業外費用0.05億円と経常利益への影響は限定的であり、経常利益と純利益の差は主に法人税等(実効税率54.4%)による。包括利益は0.5億円で純利益0.5億円とほぼ一致し、有価証券評価差額金の変動も小幅であるため、純利益と包括利益の乖離は小さく収益の質を損なう要因は見られない。一方、賞与引当金の前年比▲1.4億円や未払法人税等の▲1.4億円といった一時的なBS項目の変動があり、四半期ごとの数値比較にはこうした季節性への留意が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期会社計画は売上高150.0億円(YoY+8.2%)、営業利益4.8億円(同+14.1%)、経常利益4.6億円(同+10.2%)、純利益2.0億円である。第1四半期の進捗率は売上高23.6%、営業利益22.9%、経常利益23.7%、純利益25.1%であり、純利益は標準進捗(25%)並みである一方、売上高・営業利益・経常利益は25%をやや下回る。増収率が通期計画の8.2%に対し当期は4.8%にとどまっており、下半期における成長加速が計画達成の前提となる。

株主還元

通期の1株当たり配当予想は10.0円である。通期純利益予想2.0億円と期中平均株式数926.4万株から算定される年間配当総額は約0.93億円で、配当性向(配当のみ)は約46.3%と試算される。この配当性向は60%を下回り、通期計画達成を前提とすれば利益面での負担は過大ではない。自社株買いに関する開示はなく、総還元性向としての集計は行っていない。

リスク要因

  1. のれん比率リスク: のれん16.8億円は純資産29.4億円の57.2%、総資産の27.8%を占める。買収先事業の収益力が計画を下回る場合、減損損失が純資産・利益に大きく影響し得る。

  2. 短期負債への依存: 流動負債が総負債の79.4%を占め、短期借入金8.5億円を含む。現金及び預金16.0億円は短期借入金の1.88倍をカバーするが、短期資金調達環境への感応度は残る。

  3. 低マージン構造と高い実効税率: 営業利益率3.1%と利益バッファーが薄く、資材費・労務費・外注費の変動が業績に与える影響が大きい。加えて実効税率54.4%と高く、税引前利益の増加が純利益へ転化する効率を低下させている。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(construction)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率3.1%
純利益率1.4%

自社の営業利益率・純利益率は業種中央値との比較データが不足しており、現時点では絶対水準としての評価にとどまる。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)4.8%

売上高成長率も同様に業種中央値データが不足しており、当期の自社実績の把握に留まる。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 当期は売上高+4.8%に対し営業利益+19.8%と、粗利率改善(約+0.6pt)を伴う増収増益で推移した。販管費が売上成長を上回るペースで増加している点は、今後の利益率トレンドを見る上での注目点である。

  2. 年換算ROE6.8%は純利益率1.4%が主因で相対的に低く、税負担(実効税率54.4%)の正常化が資本効率改善の条件となる。

  3. のれん比率57.2%と短期負債比率79.4%は、収益性の改善傾向とは対照的にバランスシート面での留意点であり、今後の決算における継続的な確認が必要である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)284円
base(基準)290円
bull(強気)295円
算出前提
1株純資産(BPS)317円
調整後予想EPS24.1円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向46.3%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.91倍 / 12.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 282円〜298円、ω±0.1で 289円〜291円。

注記:

  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 42%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 純資産に対するのれんの比率が高く、減損が発生した場合は前提が大きく変わります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。