- 売上高: 12.11億円
- 営業利益: -82百万円
- 当期純利益: -78百万円
- 1株当たり当期純利益: -9.47円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 12.11億円 | 11.45億円 | +5.8% |
| 売上原価 | 5.60億円 | - | - |
| 売上総利益 | 5.85億円 | - | - |
| 販管費 | 5.19億円 | - | - |
| 営業利益 | -82百万円 | 65百万円 | -226.2% |
| 営業外収益 | 13万円 | - | - |
| 営業外費用 | 5百万円 | - | - |
| 経常利益 | -84百万円 | 61百万円 | -237.7% |
| 法人税等 | 15万円 | - | - |
| 当期純利益 | -78百万円 | 60百万円 | -230.0% |
| 支払利息 | 5百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -9.47円 | 7.43円 | -227.5% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 7.39円 | 7.39円 | +0.0% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 15.67億円 | - | - |
| 現金預金 | 10.93億円 | - | - |
| 売掛金 | 3.65億円 | - | - |
| 固定資産 | 11.86億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 10.18億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -6.4% |
| 粗利益率 | 48.3% |
| 流動比率 | 96.9% |
| 当座比率 | 96.9% |
| 負債資本倍率 | 4.66倍 |
| インタレストカバレッジ | -17.23倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +5.8% |
| 営業利益前年同期比 | +7.4% |
| 経常利益前年同期比 | +15.2% |
| 当期純利益前年同期比 | +15.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 8.28百万株 |
| 期中平均株式数 | 8.28百万株 |
| 1株当たり純資産 | 56.98円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 57.16億円 |
| 営業利益予想 | 81百万円 |
| 経常利益予想 | 46百万円 |
| 当期純利益予想 | 42百万円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 5.10円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
エアークローゼット(95570)の2026年度Q1は、売上高1,211百万円で前年同期比+5.8%とトップラインの伸長を維持しました。一方で営業損失は▲82百万円、経常損失▲84百万円、当期純損失▲78百万円と赤字が続いています。粗利益は585百万円、粗利益率48.3%と依然として高水準で、価格改定やミックス改善、コスト最適化の成果が示唆されますが、販管費の固定費負担により営業黒字化には至っていません。デュポン分析では純利益率▲6.44%、総資産回転率0.406回、財務レバレッジ6.32倍からROEは▲16.53%と算出され、資本効率はマイナス圏です。資本構成は負債合計2,199百万円、純資産472百万円で負債資本倍率4.66倍とレバレッジが高く、自己資本のクッションは限定的です。流動性は流動比率96.9%、当座比率96.9%と100%を下回り、運転資本▲50.9百万円と短期の資金繰りにタイトさが見られます。支払利息は4.76百万円で、インタレストカバレッジは▲17.2倍と赤字下での利払い負担が重く映ります。棚卸資産は0円ですが、同社の事業特性(衣服のレンタル/リース)を踏まえると、貸与資産が固定資産区分に計上されている可能性が高く、在庫ゼロは必ずしも無在庫を意味しません。キャッシュフローは営業・投資・財務すべて0円と記載されていますが、これは不記載(XBRL未開示または別科目)を意味する可能性があり、実態把握には追加開示が必要です。減価償却費も0円のため、EBITDA・キャッシュ創出力の精緻な評価は現時点で困難です。EPSは▲9.47円で、利益の反転には売上規模の拡大か、販管費の構造的な削減(物流・顧客獲得・システム費の効率化)が不可欠です。固定費の高さが営業レバレッジを押し上げているとみられ、売上増に対する損益感応度は高い一方、需要減速時の下方リスクも大きい構造です。総資産2,985百万円に対し総資産回転率0.406回は効率面の課題を示し、資産の稼働効率向上(休眠/低回転資産の圧縮、ユニットエコノミクス改善)がテーマです。配当は無配で、赤字とFCF情報不明を踏まえれば当面は内部留保と事業投資の優先が合理的です。全体として、売上の安定成長と高い粗利率はポジティブですが、短期の赤字・高レバレッジ・流動性タイトがボトルネックであり、キャッシュフローの裏付けと費用構造改革の進捗が最大の注目点です。なお、キャッシュフロー・減価償却・現金残高・発行済株式数などに0表記が散見されますが、これは不記載の可能性が高く、これらに基づく比率は参考値に留まる点に留意が必要です。
ROE分解(デュポン):純利益率▲6.44% × 総資産回転率0.406回 × 財務レバレッジ6.32倍 ≒ ROE▲16.53%。粗利益率48.3%は同社のサブスクリプション/レンタルモデルのバリューを反映し良好。一方、営業利益▲82百万円から、販管費(広告宣伝、物流・回収、システム、一般管理)の固定費負担が重いことが示唆されます。支払利息4.76百万円は規模としては小さいものの、営業赤字下では純損益を悪化させる要因。実効税率は0.0%と表示(赤字のため税負担極小)。減価償却が0円表記のためEBITDA/EBITの差分評価は不可。営業レバレッジは高く、売上成長が継続すれば赤字幅の縮小余地は大きい一方、成長の一時的鈍化でも損失が拡大しやすい。総資産回転率0.406回は資産効率の改善余地を示す(レンタル資産/前払費用/保証金等の回転率向上が課題)。
売上は+5.8%と堅調。粗利率48.3%の維持から、値引き圧力は限定的と推定。利益の質は販管費の固定費負担に左右され、Qベースでは変動が大きい可能性。衣服レンタルは解約率/継続率、ARPU、会員獲得単価(CAC)の変動に敏感で、ユニットエコノミクスの継続改善が成長持続の鍵。今後の見通しは、(1) 解約率の安定、(2) ロジスティクス効率化(回転日数短縮、再仕立て/クリーニング費低減)、(3) データ活用によるスタイリング精度向上がマージン改善ドライバー。営業黒字転換には、売上高で四半期ベース+数億円規模の上積み、または販管費率の数ポイント改善が必要とみられる。広告投資の最適化(LTV/CAC>3の維持)が成長と損益の両立に重要。
流動比率96.9%、当座比率96.9%で短期資金繰りはややタイト。運転資本▲50.9百万円は前受金/未払金主導の可能性があり、回収・支払条件の微調整で改善余地。負債合計2,199百万円、純資産472百万円で負債資本倍率4.66倍とレバレッジは高水準。自己資本比率の0.0%表記は不記載の可能性があり、実際は純資産/総資産=約15.8%程度と推定される(472/2,985)。利払い4.76百万円は現時点で耐性はあるが、営業赤字継続なら資金調達コストは相対的に重くなる。総資産2,985百万円のうち棚卸資産0円表記だが、事業特性上は貸与用資産が固定資産に分類されている可能性が高い。現金等0円表記により手元流動性の実像は不明で、金融安全性評価には追加開示が必要。
営業CF・投資CF・財務CFはすべて0円表記で、不記載の可能性が高く、キャッシュ創出力の定量評価はできません。営業CF/純利益は0.00と算出されていますが、参考値に留めるべきです。フリーキャッシュフローも0円表記のため実態不明。運転資本は▲50.9百万円で短期的な資金需要が発生している可能性。減価償却費0円表記により、利益とキャッシュの乖離(非現金費用の有無)の評価は不可。評価の焦点は、(1) 売掛金回収期間、(2) 前受金・未収収益の水準、(3) レンタル資産投資(更新・新規)の年率、(4) CAC投資の回収期間(回収のCF化)に置く必要があります。
Q1は無配(年間配当0.00円)。赤字(EPS▲9.47円)およびFCF不明の状況下で、配当性向0.0%は資本保全の観点から妥当。FCFカバレッジ0.00倍表記は不記載の影響があり、実態評価は不可。短中期は事業成長と黒字化、財務健全化を優先するステージとみられ、配当再開は持続的営業黒字・FCF創出が確認されてからの可能性が高い。配当方針は成長投資優先・内部留保重視の継続が合理的。
ビジネスリスク:
- 会員獲得コスト上昇や広告効率悪化によるLTV/CAC低下
- 解約率上昇・稼働回転日数の長期化によるユニットエコノミクス悪化
- 物流・クリーニング・修繕コストの上振れ
- 衣料調達コストや為替の変動による粗利率圧迫
- 競争激化(他社レンタル/サブスク、フリマ・D2Cとの代替)
- 個人情報保護・データ利活用に係る規制/コンプライアンスリスク
- 季節性・トレンド変動による需要ブレ
財務リスク:
- 流動比率96.9%・運転資本▲50.9百万円による短期資金繰りのタイト化
- 負債資本倍率4.66倍・財務レバレッジ6.32倍による自己資本の脆弱性
- 営業赤字継続下での利払い負担(インタレストカバレッジ▲17.2倍)
- CF開示不備により実際の手元流動性・債務償還能力の把握困難
- 金利上昇局面での調達コスト増加
主な懸念事項:
- 営業黒字転換のタイミングと施策の実効性(販管費率の改善)
- キャッシュフローの裏付け(営業CF・投資CFの実数値)
- 顧客維持指標(解約率、継続率、ARPU、回転日数)のトレンド
- 資本政策(増資/劣後性資本/借換え)の必要性と希薄化リスク
重要ポイント:
- 売上は+5.8%で成長継続、粗利益率48.3%は良好
- 営業損失▲82百万円で赤字継続、固定費高による営業レバレッジが課題
- 流動比率96.9%・運転資本▲50.9百万円で短期資金繰りはタイト
- 負債資本倍率4.66倍、ROE▲16.53%と資本効率はマイナス
- CF・減価償却の数値が不記載の可能性、キャッシュ創出力の確認が最重要
注視すべき指標:
- 解約率・継続率・ARPU(LTV/CAC>3の維持)
- 販管費率(特にマーケ/物流/システム)と固定費の逓減度合い
- 営業CF・フリーCFの黒字化時期と水準
- 回転日数(物流/クリーニング)と総資産回転率の改善
- 利払い負担・金利動向と借入構成(固定/変動、長短バランス)
セクター内ポジション:
同業レンタル/サブスク各社と比較して粗利益率は見劣りしないが、営業赤字とレバレッジの高さ、流動性タイトが相対的な弱み。短期は収益化・資金繰りの可視性が評価差の主因になりやすい。
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