- 売上高: 962.68億円
- 営業利益: 45.00億円
- 当期純利益: 25.77億円
- 1株当たり当期純利益: 183.67円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 962.68億円 | 856.10億円 | +12.4% |
| 売上原価 | 652.70億円 | - | - |
| 売上総利益 | 203.40億円 | - | - |
| 販管費 | 167.52億円 | - | - |
| 営業利益 | 45.00億円 | 35.88億円 | +25.4% |
| 営業外収益 | 90百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 8百万円 | - | - |
| 経常利益 | 46.06億円 | 36.71億円 | +25.5% |
| 法人税等 | 12.66億円 | - | - |
| 当期純利益 | 25.77億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 30.95億円 | 25.76億円 | +20.1% |
| 包括利益 | 30.21億円 | 25.20億円 | +19.9% |
| 支払利息 | 31万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 183.67円 | 133.92円 | +37.1% |
| 1株当たり配当金 | 22.00円 | 22.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 416.81億円 | - | - |
| 現金預金 | 202.07億円 | - | - |
| 売掛金 | 136.83億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 72.59億円 | - | - |
| 固定資産 | 89.83億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 2,115.88円 |
| 純利益率 | 3.2% |
| 粗利益率 | 21.1% |
| 流動比率 | 264.2% |
| 当座比率 | 218.2% |
| 負債資本倍率 | 0.64倍 |
| インタレストカバレッジ | 14331.21倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +12.4% |
| 営業利益前年同期比 | +25.4% |
| 経常利益前年同期比 | +25.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +20.1% |
| 包括利益前年同期比 | +19.9% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 12.24百万株 |
| 自己株式数 | 957千株 |
| 期中平均株式数 | 16.86百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,295.27円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 22.00円 |
| 期末配当 | 28.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 1,192.00億円 |
| 営業利益予想 | 55.00億円 |
| 経常利益予想 | 55.90億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 37.60億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 239.60円 |
| 1株当たり配当金予想 | 56.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ベルパーク(9441)の2025年度Q3累計は、売上高96,268百万円(前年比+12.4%)、営業利益4,500百万円(同+25.4%)、当期純利益3,095百万円(同+20.1%)と、トップライン・利益ともに2桁成長で着地。粗利率は21.1%と安定、営業利益率は4.68%へ改善し(前年はおおむね約4%台前半と推定)、販売効率の向上が示唆される。デュポン分解は、純利益率3.21%、総資産回転率2.217回、財務レバレッジ1.68倍で、ROEは11.95%と2桁水準を確保。総資産43,416百万円、純資産25,899百万円から算出される自己資本比率は約59.7%と健全で、負債資本倍率0.64倍、インタレストカバレッジ14,331倍と支払能力も極めて高い。販管費は15,840百万円(売上比16.5%)で、粗利対比77.9%に抑制され、営業レバレッジの効きが確認できる。税金等1,266百万円より実効税率は約27.5%(経常利益4,606百万円ベース)と平常域。棚卸資産は7,259百万円(売上比7.5%)で、在庫負担は比較的軽い。運転資本は25,904百万円(売上比26.9%)と厚く、流動比率264%、当座比率218%と流動性は潤沢。EPSは183.67円で、当期純利益からの試算では平均株式数は約1,685万株規模と推定される(公表株式数の個別内訳は未入手)。キャッシュフロー情報、減価償却費、EBITDA等が未開示のためキャッシュ生成力や設備投資負担の定量評価には制約があるが、金利負担は極小(支払利息0.3百万円)で財務余力は大きい。年間配当の開示は0円・配当性向0%とされるが、期中・通期方針の未反映の可能性があり、FCFデータも未入手のため持続性評価には留意が必要。以上より、同社は堅調な売上成長と費用効率化によりROEを高水準に維持しつつ、健全な資本構成のもとで安定的な事業運営を継続していると評価できる。一方で、通信キャリアの手数料制度や端末販売規制、オンライン化進展による来店需要の変動など、ビジネスモデル特有の制度・構造リスクには引き続き注意が必要。短期的には期末需要やキャリア販促の強弱がQ4の利益変動に影響しやすい点も留意事項である。データの制限(CF明細・減価償却・株式数内訳の未把握)を前提に、現時点の有効データで評価した結論である。
ROE分解:
- 純利益率: 3.21%
- 総資産回転率: 2.217回
- 財務レバレッジ: 1.68倍
- 計算ROE: 11.95%
- 補足: ROAは約7.1%(3.21%×2.217)。営業利益率4.68%(4,500百万円/96,268百万円)、経常利益率4.79%で改善基調。
利益率の質: 粗利率21.1%は同社モデルとして標準的。販管費率は16.5%と抑制され、粗利の約78%まで低下。実効税率は約27.5%(税金等1,266百万円/経常4,606百万円)で平常域。支払利息は0.3百万円と軽微で、金融費用の収益への毀損は限定的。
営業レバレッジ: 売上+12.4%に対し営業利益+25.4%と、費用の固定化を背景に営業レバレッジが発現。販管費の伸びが粗利の伸びを下回った可能性が高い。店舗オペ効率・人件費生産性の改善が示唆される。
売上持続可能性: 売上96,268百万円(+12.4%)はキャリア販促・機種変更需要・法人向けソリューション寄与の組み合わせとみられる。棚卸資産/売上7.5%は在庫過多のシグナルはなく、販売回転は良好。制度面(端末割引規制、手数料体系変更)の影響が少ない限り、既存店の底堅さと法人需要で中期的な一桁台後半の成長余地を見込める。
利益の質: 営業利益率4.68%と改善。手数料単価の堅調さ、オプション・付帯サービス販売、費用効率化が寄与。金融費用低位で、利益品質は高い。一方、減価償却費・CFが未入手のため、キャッシュ創出力の裏付け評価には限界。
見通し: Q4はキャリア販促や年度末需要で増益バイアスがかかる一方、制度変更・販促強弱により月次変動が大きい。費用規律の継続と、法人・中古端末・アクセサリ等のミックス改善が利益率の下支え要因。
流動性: 流動資産41,681百万円、流動負債15,776百万円で流動比率264%、当座比率218%。運転資本25,904百万円(売上比26.9%)と厚く、短期支払余力は非常に高い。
支払能力: 負債合計16,497百万円、純資産25,899百万円でD/E=0.64倍。インタレストカバレッジ14,331倍と金利負担は実質無視可能水準。自己資本比率は約59.7%(算出値)。
資本構成: 総資産43,416百万円に対し純資産25,899百万円で保守的なレバレッジ。有利子負債内訳は未把握だが、支払利息の小ささから実質ネットキャッシュに近い体質である可能性。
利益の質: 当期純利益3,095百万円は金融費用や特別要因の影響が軽微で反復性が高いと評価。実効税率も約27.5%と平常域。
FCF分析: 営業CF・投資CF等が未開示のため、FCFは定量評価不可。減価償却費も未把握でEBITDA・メンテナンス投資の水準推定に制約。
運転資本: 棚卸資産7,259百万円(売上比7.5%)、運転資本25,904百万円(同26.9%)。在庫負担は適正域に見え、売上拡大に伴う追加運転資金需要は管理可能と判断。
配当性向評価: 年間配当0円・配当性向0%の記載だが、期中の方針未反映の可能性があり、確定的判断は不可。EPS183.67円に対し、一般的な水準の配当余地は理論上存在。
FCFカバレッジ: FCFデータ未入手のため評価不可。営業CF/純利益比率も未評価(数値未開示のため)。
配当方針見通し: 高い自己資本比率・低金利負担を踏まえ、安定配当または総還元重視の余地はあるが、キャリア政策・市場環境による業績変動を踏まえた慎重運営が基本線。
ビジネスリスク:
- 通信キャリアの手数料・インセンティブ制度変更リスク
- 端末割引規制や販売ルール見直しなど政策・制度リスク
- オンライン販売・eSIM普及による来店需要減少
- 労務・人材確保コスト上昇による販管費率上振れ
- 中古端末・SIMフリー拡大によるミックス悪化リスク
- 店舗賃料・出店・退店の固定費負担と稼働率低下リスク
- 在庫評価・陳腐化リスク(新機種サイクル依存)
財務リスク:
- 運転資本の膨張に伴う資金繰り負担(需要変動局面)
- 制度変更による粗利率低下時の営業キャッシュ創出力低下
- 有利子負債の詳細不明に伴う資本コスト評価の不確実性
- 税制・会計方針変更による純利益のボラティリティ
主な懸念事項:
- CF計数・減価償却費の未開示でFCFの持続性検証に制約
- キャリア販促の強弱に連動した月次ボラティリティ
- 人件費・賃料の上昇圧力と人手不足
重要ポイント:
- 売上+12.4%、営業+25.4%で営業レバレッジが明確に発現
- ROE11.95%、ROA約7.1%、自己資本比率約59.7%と収益性・健全性のバランス良好
- 販管費率16.5%、インタレストカバレッジ1.4万倍で費用・財務負担は軽微
- 在庫/売上7.5%と回転良好、運転資本も厚く流動性に不安なし
- CF・減価償却の未把握によりキャッシュ創出力の定量評価は今後の開示待ち
注視すべき指標:
- 粗利率と販管費率(営業利益率の維持・改善トレンド)
- 同店売上・来店数・MNP動向(キャリア販促の強弱)
- 在庫回転日数・端末ミックス(値引き規制影響)
- 営業CF・FCF、減価償却費・設備投資(キャッシュ創出の裏付け)
- キャリア手数料制度・規制変更のアップデート
セクター内ポジション:
高い資産回転と低レバレッジを両立するディフェンシブな財務体質。制度・販促依存度は同業並みだが、費用効率の改善が目立ち、収益性は同セクター内で中上位に位置づけられる。
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