- 売上高: 715.55億円
- 営業利益: 46.43億円
- 当期純利益: 24.68億円
- 1株当たり当期純利益: 101.96円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 715.55億円 | 653.19億円 | +9.5% |
| 売上原価 | 467.28億円 | - | - |
| 売上総利益 | 185.90億円 | - | - |
| 販管費 | 148.60億円 | - | - |
| 営業利益 | 46.43億円 | 37.30億円 | +24.5% |
| 営業外収益 | 6.44億円 | - | - |
| 営業外費用 | 2.10億円 | - | - |
| 経常利益 | 57.33億円 | 41.63億円 | +37.7% |
| 法人税等 | 18.83億円 | - | - |
| 当期純利益 | 24.68億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 37.03億円 | 22.78億円 | +62.6% |
| 包括利益 | 32.73億円 | 42.57億円 | -23.1% |
| 減価償却費 | 5.75億円 | - | - |
| 支払利息 | 24百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 101.96円 | 61.19円 | +66.6% |
| 1株当たり配当金 | 27.00円 | 27.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 649.16億円 | - | - |
| 現金預金 | 333.95億円 | - | - |
| 固定資産 | 358.87億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 78.99億円 | - | - |
| 無形資産 | 93.06億円 | - | - |
| のれん |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 18.40億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -27.10億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 5.2% |
| 粗利益率 | 26.0% |
| 流動比率 | 324.0% |
| 当座比率 | 324.0% |
| 負債資本倍率 | 0.43倍 |
| インタレストカバレッジ | 193.46倍 |
| EBITDAマージン | 7.3% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +9.5% |
| 営業利益前年同期比 | +24.5% |
| 経常利益前年同期比 | +37.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +62.5% |
| 包括利益前年同期比 | -23.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 41.18百万株 |
| 自己株式数 | 4.86百万株 |
| 期中平均株式数 | 36.32百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,980.68円 |
| EBITDA | 52.18億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 27.00円 |
| 期末配当 | 27.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| BuildingManagementAndOperation | 451.75億円 | 44.31億円 |
| EnvironmentalFacilityManagement | 74.28億円 | 13.54億円 |
| RealEstateFundManagement | 15.23億円 | 2.54億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 1,480.00億円 |
| 営業利益予想 | 87.00億円 |
| 経常利益予想 | 93.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 61.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 167.95円 |
| 1株当たり配当金予想 | 27.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
日本管財ホールディングス(9347)の2026年度第2四半期は、売上高71,555百万円(前年比+9.5%)、営業利益4,643百万円(同+24.5%)、当期純利益3,703百万円(同+62.5%)と、増収に加えて費用効率の改善が進み、利益成長が売上成長を大きく上回った。粗利益率は26.0%と安定的で、営業利益率は6.5%(=4,643/71,555)に改善、EBITDAマージンは7.3%(EBITDA 5,218百万円)と、サービス業としては堅実な収益性を示す。デュポン分解では、純利益率5.18%×総資産回転率0.718回×財務レバレッジ1.39倍=ROE 5.15%となり、低レバレッジ下での実力ベースのROEを確保している。営業レバレッジは、売上+9.5%に対して営業利益+24.5%と顕在化しており、費用構造の改善(原価・販管費の伸び抑制)または価格・ミックス改善の進展が示唆される。一方、営業キャッシュフローは1,840百万円で、純利益3,703百万円に対するキャッシュコンバージョンは0.50倍と弱く、成長局面での運転資本増(売上債権の積み上がり等)がキャッシュ創出を圧迫した可能性が高い。流動資産64,916百万円、流動負債20,036百万円により流動比率は324%と厚い流動性クッションを維持し、インタレストカバレッジは193.5倍(EBIT/支払利息)と、負債依存度の低さと金利耐性の高さが確認できる。総資産99,711百万円に対し純資産71,940百万円、負債資本倍率0.43倍と保守的な資本構成で、財務健全性は高い。税金費用は1,883百万円と実額は把握できるが、税効果や特別要因の影響は不明で、報告の実効税率指標が0.0%と表示されている点は未記載扱い(参考外)とする。棚卸資産は事業特性上ゼロ計上で違和感はないが、キャッシュ残高・投資CF・配当の一部データが未記載のため、FCFや配当余力の厳密な定量評価には限界がある。EPSは101.96円と堅調で、半期時点としては通期利益計画の上振れ余地も示唆されるが、受注残や価格転嫁の進捗など先行指標が未開示のため、見通しは保守的に評価する。労務費インフレや最低賃金上昇の継続、公共施設運営等の単価改定タイムラグはマージンの潜在的な下押し要因。逆に、ビルメンテナンス・PFI/PPP/指定管理の安定的需要と期中の契約単価見直しが追い風となれば、営業レバレッジ継続で利益率の段階的改善が期待できる。総じて、低レバレッジで安定的な収益を確保しつつ、成長投資・人件費圧力と運転資本の管理がキャッシュ創出とROEの鍵となる期中決算である。データの一部(投資CF、現金残高、配当、発行株式数等)が未記載のため、キャッシュフロー品質・資本政策の精緻な評価には留保を付す。なお、投資判断は示さないが、短期的には運転資本の解放と受注単価動向、通期ガイダンス更新の行方が主要なフォーカスとなる。
ROEは5.15%で、純利益率5.18%×総資産回転率0.718×財務レバレッジ1.39の積に一致。マージン面では、粗利益率26.0%、営業利益率6.5%、EBITDAマージン7.3%、純利益率5.18%。営業利益の伸び(+24.5%)が売上高の伸び(+9.5%)を上回り、営業レバレッジは約2.6倍(=24.5/9.5)と推計される。金利費用は24百万円と軽微で、インタレストカバレッジ193.5倍と財務負担の希薄化が純利益率を下支え。減価償却費575百万円は売上比0.8%で資産の償却負担は軽く、無形資産/人的リソース中心のサービスモデルの特性に合致。純利益の伸長(+62.5%)は営業段階の改善に加え、営業外収支(経常利益5,733百万円が営業利益を上回る)と税負担の平準化による寄与が示唆される。資産効率は総資産回転率0.718回と中庸で、運転資本の厚さが回転をやや抑制。レバレッジは低位(1.39倍)で、追加的な財務レバレッジに依存せずにROEを達成している点は質的に良好だが、ROE水準自体は中位で資本効率の改善余地は残る。
売上高は+9.5%と堅調で、施設管理・清掃・設備保守などストック性の高い収益が牽引した可能性が高い。営業利益+24.5%は、単価改定、スケールメリット、原価・販管費のコントロールが進んだことを示唆。純利益+62.5%は、営業外収益や税費用の平準化の寄与が重なったとみられる。利益の質としては、営業利益の増勢が主因であり、一過性要因への過度依存度は低い印象。持続可能性は、契約更新・再委託コストの見直し・労務配賦効率の改善が継続できるかに依存。短期見通しでは、最低賃金上昇・人手不足に伴う人件費上振れリスクと単価転嫁のタイムラグが課題。中期では、PPP/PFI・指定管理の拡大、官公庁・民需双方での外部委託需要の増加は追い風。受注残高や新規大型案件の獲得状況、解約率・リテイン率が売上持続性の先行指標となる。
流動資産64,916百万円・流動負債20,036百万円で流動比率324%と高水準、当座比率も同等で短期資金繰り余力は厚い。総資産99,711百万円、負債合計30,765百万円、純資産71,940百万円で負債資本倍率0.43倍、財務レバレッジ1.39倍と保守的な資本構成。支払利息24百万円に対しEBIT4,643百万円でインタレストカバレッジ193.5倍と金利耐性は極めて高い。長期債務の内訳やコミットメントライン、資金調達手段の詳細は未記載だが、現状の負債規模からみて再ファイナンス・金利上昇の影響は限定的と判断。自己資本比率の数値表示は未記載扱いのため、純資産/総資産から実効自己資本比率を推計すると約72.1%(=71,940/99,711)とみられ、ソルベンシーは強固。
営業CF1,840百万円は純利益3,703百万円の50%に留まり、キャッシュコンバージョンは短期的に弱い。売上高の伸長局面での売上債権増や前払費用、仕入債務の減少等、運転資本の悪化が主因である可能性が高い。減価償却費575百万円は営業CFの裏付け(非資金費用)として一定の貢献。投資CF・現金残高・設備投資の明細が未記載のため、厳密なフリーキャッシュフロー(FCF)の算定は不可(提示のFCF=0は未記載扱い)。一般論として、同社の資産軽量モデルではメンテナンスCAPEXは減価償却水準近傍に収まることが多く、運転資本の戻しがあればキャッシュ創出は回復余地。期末に向けて、売上債権回転日数の短縮、前受収益の活用、仕入債務サイクルの最適化によるOCFの改善が焦点となる。
年間配当、配当性向、FCFカバレッジは未記載のため、定量的な持続可能性評価は留保する。EPSは101.96円と堅調で、仮に安定配当方針(例えば配当性向30%前後)を想定すれば理論上の支払余力はあるが、実際の方針・自己株式取得の有無・成長投資需要が不明。営業CFが純利益を下回っている現状では、短期的には運転資本のキャッシュ化が配当余力の鍵。今後の配当見通しは、通期利益計画、投資計画、手元流動性、ネットキャッシュの水準(未記載)次第で変動しうる。
ビジネスリスク:
- 人件費上昇・人手不足に伴うマージン圧力
- 契約単価改定のタイムラグによる採算悪化
- 大型案件の更改失注・価格競争の激化
- 公共案件比率上昇に伴う調達・入札リスク
- 災害・感染症再拡大による業務中断・コスト増
財務リスク:
- 運転資本の膨張による営業CF圧迫
- 売上債権の回収遅延・信用コスト顕在化
- 賃上げや外注費上昇に対する前受・仮受の減少リスク
- 金利上昇局面での借入コスト上振れ(現状感応度は低い)
主な懸念事項:
- OCF/純利益が0.50倍と低位にある点
- ROEが5.15%と資本効率面で改善余地がある点
- 投資CF・現金残高・配当等の未記載によりFCFと資本政策の評価が不確実
重要ポイント:
- 増収率+9.5%に対し営業利益+24.5%と営業レバレッジが顕在化
- 粗利率26.0%、営業利益率6.5%、EBITDAマージン7.3%で収益性は堅実
- ROE5.15%は低レバレッジ下での実力値で、資本効率改善余地あり
- 流動比率324%、負債資本倍率0.43倍と財務健全性は強固
- 営業CF/純利益0.50倍でキャッシュコンバージョンが課題
注視すべき指標:
- 営業CF/純利益および売上債権回転日数
- 単価改定率(労務費上昇の転嫁進捗)
- 受注残・契約更新率・大型案件の更改状況
- 通期ガイダンス(売上、営業利益、配当方針)の更新
- 人件費・外注費の売上比(コストインフレ感応度)
セクター内ポジション:
ビルメンテナンス・施設管理同業内で、低レバレッジ・高流動性を背景にディフェンシブな財務体質を有し、収益性は中位、ROEは中位下限。成長性はストック性ビジネスに支えられ安定寄りだが、運転資本効率の改善が同業比での評価差につながる局面。
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