- 売上高: 431.76億円
- 営業利益: 37.36億円
- 当期純利益: 11.63億円
- 1株当たり当期純利益: 117.13円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 431.76億円 | 382.73億円 | +12.8% |
| 販管費 | 30.64億円 | - | - |
| 営業利益 | 37.36億円 | 14.89億円 | +150.9% |
| 営業外収益 | 3.01億円 | - | - |
| 営業外費用 | 3.59億円 | - | - |
| 経常利益 | 36.40億円 | 14.30億円 | +154.5% |
| 法人税等 | 7.47億円 | - | - |
| 当期純利益 | 11.63億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 25.55億円 | 9.75億円 | +162.1% |
| 包括利益 | 38.97億円 | 21.36億円 | +82.4% |
| 支払利息 | 3.29億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 117.13円 | 47.50円 | +146.6% |
| 1株当たり配当金 | 40.00円 | 40.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 248.78億円 | - | - |
| 現金預金 | 49.83億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 50.32億円 | - | - |
| 固定資産 | 1,421.21億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 1,004.09億円 | - | - |
|
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 2,789.78円 |
| 純利益率 | 5.9% |
| 流動比率 | 66.7% |
| 当座比率 | 53.2% |
| 負債資本倍率 | 1.79倍 |
| インタレストカバレッジ | 11.36倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +12.8% |
| 営業利益前年同期比 | +1.5% |
| 経常利益前年同期比 | +1.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +1.6% |
| 包括利益前年同期比 | +82.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 22.69百万株 |
| 自己株式数 | 980千株 |
| 期中平均株式数 | 21.82百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,789.75円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 40.00円 |
| 期末配当 | 65.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| GroceryRelated | 40百万円 | 27.63億円 |
| InformationRelated | 1.81億円 | 35百万円 |
| LogisticsRelated | 3.81億円 | 10.70億円 |
| RealEstateRelated | 17百万円 | 10.29億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 937.70億円 |
| 営業利益予想 | 57.10億円 |
| 経常利益予想 | 51.30億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 49.40億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 226.01円 |
| 1株当たり配当金予想 | 37.50円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社ヤマタネ(連結、JGAAP)の2026年度第2四半期累計は、売上高431.76億円(前年同期比+12.8%)、営業利益37.36億円(同+150.9%)、当期純利益25.55億円(同+161.9%)と大幅な増益を確保した。営業利益率は約8.7%(=37.36/431.76)と推定され、前年からの改善が大きい。経常利益は36.40億円で、支払利息3.29億円に対するインタレスト・カバレッジは約11.4倍と十分な水準を確保している。純利益率は5.92%で、デュポン分解では総資産回転率0.251倍、財務レバレッジ2.84倍によりROEは4.22%となる。半期累計での総資産回転率0.251倍は年換算で概ね0.50倍程度に相当し、資産効率は安定だが高回転ではない。一方で、貸借対照表は総資産1,722.35億円、負債1,086.60億円、純資産605.60億円で、負債資本倍率1.79倍とレバレッジは中庸〜やや高め。流動資産248.78億円に対し流動負債372.95億円で流動比率66.7%、当座比率53.2%と流動性はタイトで、運転資本は△124.17億円とマイナスである。税金等747百万円の計上から逆算すると、経常利益36.40億円に対し特別損益ネットで約△3.4億円程度が示唆され、税引前利益は約33.0億円、実効税率は約22〜23%と推定される。営業キャッシュフロー、投資・財務キャッシュフロー、現金残高は本資料では不記載(0表示)であり、キャッシュフロー品質の定量評価はできない。粗利・減価償却費・EBITDAも不記載であり、原価構造の精緻な分析には限界がある。とはいえ、営業利益の伸長と金利負担に対する十分なカバレッジは、収益性の質的改善を示唆する。総じて、上期時点での利益進捗は良好で、価格改定・ミックス改善・コスト抑制等を背景に営業レバレッジが機能している可能性が高い。一方、流動性のタイトさと有利子負債コスト上昇リスク(支払利息3.29億円)は引き続き注視が必要である。配当情報は不記載(0表示)のため配当性向やFCFカバレッジの算定はできない。データは上期累計値であり、通期の季節性・一過性要因の影響や特別損益の通期平準化には留意を要する。以上より、収益面の改善が鮮明な一方、流動性と資本効率のバランス、キャッシュフローの裏付け確認が今後の焦点となる。
ROE分解: ROE=純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ=5.92%×0.251×2.84=約4.22%。半期累計ベースのため、売上/資産の季節性により通期ROEは変動し得る。
利益率の質: 営業利益率は約8.7%(37.36/431.76)。支払利息3.29億円に対し営業利益は37.36億円で、非営業費用に吸収されない十分なマージンがある。税負担は約7.47億円で実効税率は約22〜23%(税引前利益約33.0億円推定)と標準的。粗利・EBITDAの不記載により、原価率低下や固定費吸収の寄与度は定量化困難だが、営業段階での改善が利益拡大の主因。
営業レバレッジ: 売上+12.8%に対し営業利益+150.9%と大幅。固定費の高い事業特性を踏まえると、数量・単価の改善やコストコントロールにより限界利益が固定費を上回って伸びた可能性が高い。上期特有の季節性・一過性(特別損益約△3.4億円示唆)を除けば、コア収益は力強い。
売上持続可能性: 売上高は431.76億円(+12.8%)。在庫は50.32億円で、期末在庫の水準からみると過度な積み上がりは示唆されない。総資産回転率0.251倍(上期)から年換算で約0.50倍とすれば、通期売上のモメンタム維持が前提となる。
利益の質: 営業利益の伸長と金利負担カバーの十分性(ICR 11.4倍)は質の改善を示す。特別損益ネットで約△3.4億円の影響が示唆されるが、純利益は25.55億円と高水準。減価償却や粗利の内訳不明のため、持続的余剰キャッシュ創出の確度は検証余地あり。
見通し: 価格改定・ミックス改善・費用効率化が継続すれば、通期でも営業利益率は前年を上回る可能性。もっとも、上期偏重の収益構造や金利上昇、物流コスト・エネルギーコストの変動は逆風となり得る。
流動性: 流動比率66.7%、当座比率53.2%、運転資本△124.17億円とタイト。短期負債372.95億円に対し流動資産248.78億円で、運転資金の外部依存度が高い。
支払能力: 負債資本倍率1.79倍、デュポン上のレバレッジ2.84倍(=総資産/純資産)。営業利益37.36億円と支払利息3.29億円からインタレスト・カバレッジ11.4倍で、現時点の利払い余力は十分。ただし金利感応度には留意。
資本構成: 総資産1,722.35億円、負債1,086.60億円、純資産605.60億円。自己資本比率は不記載(0表示)だが、推計では約35.1%(=605.60/1,722.35)。固定長期適合や長短バランスは未開示のため精緻評価不可。
利益の質: 営業CF、投資CF、財務CFは不記載(0表示)のため、利益とキャッシュの一致度(営業CF/純利益)、減価償却・引当金の非現金項目寄与は検証不可。
FCF分析: フリーキャッシュフローは算定不能(不記載)。設備投資の水準、投資有価証券の売買、リース負債の動きなど不明。
運転資本: 在庫50.32億円、流動負債372.95億円の下、運転資本は△124.17億円。売上増加局面での運転資金需要は高まりやすく、短期資金の回転・資金繰り管理が重要。
配当性向評価: 年間配当と配当性向は不記載(0表示)のため評価不能。EPSは117.13円であり、実際の配当決定は通期業績と財務方針次第。
FCFカバレッジ: 営業CF・投資CFが不記載のためFCFカバレッジは評価不可。
配当方針見通し: 利益成長と十分な利払い余力が示唆される一方、流動性がタイトで運転資金需要が大きい。安定配当を志向する場合でも、キャッシュ創出力の確認とレバレッジ管理が前提となる。
ビジネスリスク:
- 物流・エネルギーコストの上昇によるマージン圧迫
- 価格転嫁の遅れ・需要変動による売上のボラティリティ
- 特別損益の発生(上期約△3.4億円示唆)による純利益変動
- 在庫評価損・調達環境悪化による粗利率低下のリスク
- 規制・安全基準強化に伴うコスト増加
財務リスク:
- 流動比率66.7%、当座比率53.2%と流動性タイト
- 負債資本倍率1.79倍、金利上昇局面での利払い負担増
- 運転資本マイナスによる短期資金繰り依存
- キャッシュフロー開示不足による資金繰りの不確実性
主な懸念事項:
- キャッシュフロー(営業・投資・財務)の不記載で利益のキャッシュ裏付けが確認できない
- 粗利・減価償却・EBITDAが不記載でコスト構造の持続性評価が難しい
- 短期負債偏重が続く場合の再調達・金利リスク
重要ポイント:
- 売上+12.8%、営業利益+150.9%、純利益+161.9%と上期の収益改善は顕著
- 営業利益率は約8.7%、インタレスト・カバレッジ約11.4倍で収益の質は改善
- ROEは4.22%(DuPont: 5.92%×0.251×2.84)と中位、資産効率の更なる改善余地
- 流動比率66.7%、運転資本△124.17億円と流動性がタイト
- キャッシュフロー未開示により利益の持続性評価に不確実性
注視すべき指標:
- 営業CF/純利益比率(>1倍の持続)
- 在庫回転日数・売上債権回転(運転資本の圧縮度合い)
- 営業利益率と単価/ミックス改善の継続性
- 金利動向と支払利息の推移、インタレスト・カバレッジ
- 特別損益の発生有無と通期ガイダンス進捗
セクター内ポジション:
同業内では、収益の伸びは上位層だが、流動性指標は同業平均を下回る可能性。資産効率とキャッシュ創出の実績確認が相対的評価の鍵となる。
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