- 売上高: 76.51億円
- 営業利益: 15.28億円
- 当期純利益: 10.02億円
- 1株当たり当期純利益: 482.22円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 76.51億円 | 72.98億円 | +4.8% |
| 販管費 | 26百万円 | - | - |
| 営業利益 | 15.28億円 | 14.41億円 | +6.0% |
| 営業外収益 | 32百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 25百万円 | - | - |
| 経常利益 | 15.33億円 | 14.49億円 | +5.8% |
| 法人税等 | 4.81億円 | - | - |
| 当期純利益 | 10.02億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 9.58億円 | 8.87億円 | +8.0% |
| 包括利益 | 11.16億円 | 9.95億円 | +12.2% |
| 支払利息 | 24百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 482.22円 | 446.71円 | +7.9% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 55.66億円 | - | - |
| 現金預金 | 21.64億円 | - | - |
| 売掛金 | 14.17億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 9百万円 | - | - |
| 固定資産 | 196.86億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 12.5% |
| 流動比率 | 95.9% |
| 当座比率 | 95.8% |
| 負債資本倍率 | 0.79倍 |
| インタレストカバレッジ | 63.67倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +4.8% |
| 営業利益前年同期比 | +6.0% |
| 経常利益前年同期比 | +5.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +7.9% |
| 包括利益前年同期比 | +12.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 2.00百万株 |
| 自己株式数 | 13千株 |
| 期中平均株式数 | 1.99百万株 |
| 1株当たり純資産 | 7,411.31円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 20.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| LeisureAndService | 13百万円 | 2.66億円 |
| RealEstate | 43百万円 | 9.90億円 |
| Transportation | 12百万円 | 2.71億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 147.60億円 |
| 営業利益予想 | 20.60億円 |
| 経常利益予想 | 21.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 15.40億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 774.95円 |
| 1株当たり配当金予想 | 20.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
京福電気鉄道(連結)の2026年度第2四半期は、売上高76.5億円(前年同期比+4.8%)、営業利益15.28億円(+6.0%)、当期純利益9.58億円(+7.9%)と、トップライン・利益ともに堅調な伸長を示しました。営業利益率は約20.0%(=15.28/76.51)と高水準で、純利益率も12.5%と良好です。デュポン分解では、純利益率12.52%、総資産回転率0.307回、財務レバレッジ1.69倍からROEは6.50%と算出され、資本効率は中位ながら安定的と評価できます。経常利益15.33億円に対し支払利息0.24億円でインタレストカバレッジは63.7倍と余裕があり、金利負担は利益水準に照らし十分に吸収可能です。貸借対照表は総資産249.48億円、負債115.97億円、純資産147.28億円で、自己資本比率は公表値0.0%は不記載によるものとみられる一方、期末残高ベースの推計では約59.1%(=147.28/249.48)と健全です。流動性は流動比率95.9%、当座比率95.8%と100%をわずかに下回り、短期資金繰りはややタイトです。運転資本は▲2.37億円で、鉄道業特有の前受収益や非在庫型ビジネス構造の影響が示唆されます。棚卸資産は0.09億円と極小で、在庫リスクは限定的です。税負担は法人税等4.81億円で、経常利益との比較から概算実効税率は約31%台と推測され、税コストは平準的です。営業レバレッジは売上成長率(+4.8%)を上回る営業利益成長(+6.0%)が示す通り、費用吸収が進みマージンが改善しています。資本構成は負債資本倍率0.79倍と穏健で、債務余力を残しています。観光回復や地域交通需要の底堅さが背景にあるとみられ、足元の収益モメンタムは良好です。一方で、キャッシュフロー計算書の主要項目(営業CF、投資CF、財務CF)が不記載であるため、利益のキャッシュ化や投資負担の実態把握には制約があります。配当は年間0円、配当性向0.0%で、内部留保優先の方針が継続しています。総じて、利益水準・資本健全性は良好、流動性は注意、キャッシュフロー情報は不足という評価です。データの制約(複数勘定科目の不記載)を踏まえ、今後はCF情報、CAPEX計画、乗客数・単価のトレンド確認が重要です。
ROEのデュポン分解は、純利益率12.52% × 総資産回転率0.307回 × 財務レバレッジ1.69倍 = 6.50%で、収益性(マージン)寄与が大きく、回転率は低〜中水準、レバレッジは抑制的です。営業利益率は約20.0%と高く、前年からの改善(営業利益+6.0% > 売上+4.8%)が確認できます。経常段階でも金利負担は軽微(支払利息0.24億円、カバレッジ63.7倍)で、金融費用によるマージン毀損は限定的です。税負担は法人税等4.81億円で、経常利益ベースの概算実効税率は約31%前後とみられ、正常化レンジにあります。固定費比率は開示不足ながら、売上成長を上回る利益成長から正の営業レバレッジが働いています。減価償却費は不記載ですが、鉄道業の資産集約性を踏まえると実態は相応に存在するはずで、EBITDA指標の0表示は不記載の影響です。総じて、マージン主導のROE構造で、今後は資産回転率の改善(設備稼働率・輸送密度・付帯事業の回転)余地がテーマとなります。
売上高は前年同期比+4.8%、営業利益+6.0%、純利益+7.9%と、収益の質を保ったバランスの良い成長です。営業利益の伸長が売上を上回ったことから、費用効率化と単価・ミックス改善が示唆されます。純利益の伸びがさらに高いのは、営業外負担の軽さと税前段階の堅調さによるものとみられます。鉄道本業は在庫を持たないモデルで、需要側の回復(観光・地域輸送)とコスト管理が持続すれば、中期的な売上・利益の持続性は相応に高いと判断します。もっとも、半期データであり季節性(行楽シーズン)や一過性要因(補助金、料金改定、特別損益)の影響を排除できません。キャッシュフローが不記載であるため、投資(保守更新・安全対策・車両更新)の実行度合いと将来減価償却の増加見通しを確認する必要があります。短期的には運賃収入、観光関連(索道・不動産・物販等の付帯事業)のトレンドが成長ドライバーです。中期的には料金改定の規制環境、エネルギーコスト、水準を左右する賃金インフレがリスク要因となります。総じて、現時点の利益成長は質が比較的高く、持続性は外部需要とコスト環境次第という評価です。
流動性は流動比率95.9%、当座比率95.8%と100%を僅少に下回り、短期負債の圧力に留意が必要です。運転資本は▲2.37億円で、前受金や未払費用の比重が高い構造と推測されます。支払能力は、負債資本倍率0.79倍と穏健で、期末残高ベースの自己資本比率は約59.1%(=147.28/249.48)と健全域です。支払利息0.24億円に対する利益クッションは厚く、利上げ感応度は限定的です。総資産249.48億円に対して純資産147.28億円で財務基盤は厚く、長期安定性は高いとみられます。現金同等物は不記載のため、手元流動性の実額は把握できませんが、短期指標が100%を下回る点は保守的にモニターが必要です。
営業CF/純利益比率は0.00と表示されていますが、これは営業CF不記載によるもので、実態評価は不可能です。フリーキャッシュフローも不記載のため、利益のキャッシュ化やCAPEX負担の水準は判断できません。鉄道事業は定常的な保守更新投資が必要で、減価償却費も本来は相応に計上されるはずですが、当期は不記載です。運転資本がマイナス(▲2.37億円)である点は、前受金等により営業CFが実勢では利益を上回る可能性もある一方、期ズレの反動もあり得ます。現状では、営業CF対純利益、FCF創出力、CAPEX対売上比率等のコア指標を判断できないため、次回開示でのCF計算書・投資計画の確認が必須です。
年間配当0円、配当性向0.0%で、内部留保優先・財務基盤強化を志向する方針が継続しています。足元のROEは6.5%、自己資本(推計)比率は約59%と健全で、将来的な還元余力は理論上存在しますが、鉄道特有の保守更新投資と安全投資の継続が前提となります。FCFカバレッジ0.00倍の表示は不記載によるもので、実際の配当原資評価はできません。現時点では、配当継続可能性の評価は留保し、まずは営業CFとCAPEXの実績・計画を確認する必要があります。配当方針に関する見通しは、安定配当よりも事業継続・安全投資を優先する保守的スタンスが当面続くとみられます。
ビジネスリスク:
- 観光需要・インバウンドの変動による運賃収入の影響
- エネルギー・電力料金の上昇によるコスト圧力
- 賃金インフレや人員確保難による人件費増
- 自然災害・事故等の運休リスクと安全対策コスト
- 運賃改定の規制環境による収益性制約
- 老朽設備の更新需要増大に伴うメンテナンス負担
- 地域人口動態の長期低下による基礎需要縮小
- 競合交通手段(バス・自家用車・シェアモビリティ)との競争
財務リスク:
- 流動比率が100%を下回ることによる短期流動性リスク
- 将来の大型CAPEX発生時の資金調達負担
- 金利上昇局面での借入コスト上振れ(現状耐性は高い)
- キャッシュフロー計算書不記載による資金繰り把握の不確実性
主な懸念事項:
- CF情報(営業・投資・財務)の不記載で利益の現金化が確認できない
- 流動比率95.9%と短期負債圧力への余裕が限定的
- 今後の保守更新投資規模次第でフリーCFが毀損する可能性
重要ポイント:
- 売上+4.8%、営業利益+6.0%、純利益+7.9%でマージン改善が進行
- ROE6.5%はマージン主導、レバレッジは抑制的で健全
- インタレストカバレッジ63.7倍と金利耐性は高い
- 流動比率95.9%で短期流動性はややタイト
- 自己資本(推計)比率約59%と資本基盤は強固
- CF・減価償却等の不記載によりキャッシュ創出力の評価は留保
注視すべき指標:
- 営業CF/純利益、フリーCF、CAPEX(更新・安全投資)
- 旅客数・運賃単価・付帯事業収益のトレンド
- エネルギーコスト、人件費率、運行効率(運行キロ当たりコスト)
- 総資産回転率、運賃収入の季節性調整後成長率
- 流動比率・当座比率の改善、手元流動性水準
- 債務償還年数・借入金期間構成(長短バランス)
セクター内ポジション:
地方・準大都市圏の中小鉄道としては、営業利益率約20%・ROE6.5%と収益性は相対的に良好で、レバレッジは控えめ、資本基盤は堅固。一方で、流動性はやや劣後し、規模の小ささとCF情報不足が評価上のディスカウント要因。
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