- 売上高: 607.24億円
- 営業利益: 65.31億円
- 当期純利益: 45.37億円
- 1株当たり当期純利益: 105.81円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 607.24億円 | 591.93億円 | +2.6% |
| 売上原価 | 365.04億円 | - | - |
| 売上総利益 | 226.88億円 | - | - |
| 販管費 | 160.81億円 | - | - |
| 営業利益 | 65.31億円 | 66.07億円 | -1.2% |
| 営業外収益 | 1.76億円 | - | - |
| 営業外費用 | 49百万円 | - | - |
| 経常利益 | 66.75億円 | 67.34億円 | -0.9% |
| 法人税等 | 22.16億円 | - | - |
| 当期純利益 | 45.37億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 43.00億円 | 45.37億円 | -5.2% |
| 包括利益 | 45.29億円 | 44.70億円 | +1.3% |
| 支払利息 | 12百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 105.81円 | 111.60円 | -5.2% |
| 1株当たり配当金 | 15.00円 | 15.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 446.63億円 | - | - |
| 現金預金 | 300.14億円 | - | - |
| 固定資産 | 825.71億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 725.50億円 | - | - |
| 無形資産 | 7.40億円 | - | - |
| のれん |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 7.1% |
| 粗利益率 | 37.4% |
| 流動比率 | 164.1% |
| 当座比率 | 164.1% |
| 負債資本倍率 | 0.32倍 |
| インタレストカバレッジ | 544.25倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +2.6% |
| 営業利益前年同期比 | -1.1% |
| 経常利益前年同期比 | -0.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -5.2% |
| 包括利益前年同期比 | +1.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 42.32百万株 |
| 自己株式数 | 1.76百万株 |
| 期中平均株式数 | 40.64百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,389.68円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 15.00円 |
| 期末配当 | 82.00円 |
| セグメント | 売上高 |
|---|
| CleanService | 52百万円 |
| ElectricConstruct | 20.90億円 |
| MovingService | 1.01億円 |
| Reuse | 21百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 1,254.82億円 |
| 営業利益予想 | 130.86億円 |
| 経常利益予想 | 133.68億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 89.15億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 219.36円 |
| 1株当たり配当金予想 | 68.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
サカイ引越センターの2026年度第2四半期(累計)連結決算は、売上高60,724百万円(前年同期比+2.6%)と増収ながら、営業利益6,531百万円(同-1.1%)、当期純利益4,300百万円(同-5.2%)と減益となり、軽度のマージン圧力が確認されました。粗利益率は37.4%と高水準を維持する一方、販管費率は26.6%(販管費16,157百万円)と上昇感があり、営業利益率は10.8%にやや低下しています。経常利益率は11.0%で、支払利息は12百万円と極めて軽微であり、財務費用は利益水準に対する影響が限定的です。純利益率は7.08%で、実効税率は法人税等(2,216百万円)と経常利益(6,675百万円)から約33.2%と推計されます(計算済み指標の実効税率0.0%は未開示データ起因の機械計算による参照値とみられます)。デュポン分析では、純利益率7.08%、総資産回転率0.514回、財務レバレッジ1.22倍からROEは4.44%と算出され、資本効率は保守的な財務構成を反映した中位水準となっています。総資産は118,231百万円、純資産は96,942百万円で、負債資本倍率0.32倍とレバレッジは低く、財務健全性は良好です。流動比率は164.1%と流動性は十分ですが、現金や棚卸に関するXBRL未開示があるため、短期安全性の精緻評価には限界があります。営業CF・投資CF・財務CFが「0円」となっているのは未開示(または異なる勘定科目)によるもので、キャッシュフロー品質の定量評価(OCF/純利益、FCFカバレッジ等)はこのデータのみでは判断できません。EPSは105.81円で、これと純利益から推計される期中平均株式数は約4,063万株程度と推測されます(株式数の公式開示は未記載)。営業面では、売上増に対し営業利益が微減であることから、賃金・燃料・外注費等のコスト上昇や価格競争に伴う単価是正の遅れが示唆されます。物流・引越し業特有の季節性に加え、ドライバー人材確保・人件費上昇がマージンの頭押し要因です。とはいえ、二桁の営業利益率と高い経常利益率は、ブランド力・オペレーション効率・価格設定力の底堅さを示します。ROAは概算で3.6%(純利益率×総資産回転率)と安定的で、過度なレバレッジに依存しない収益創出が確認されます。配当は未開示(年間配当0円は未記載の代理値)で、配当性向やFCFカバレッジは評価不能ですが、低レバレッジ体質は将来的な株主還元余力を示唆します。総じて、穏やかな増収と軽微なマージン後退の組み合わせで、需要は堅調ながらコスト上昇の吸収が課題です。今後は価格改定の浸透、人員効率化、繁忙期ミックス改善による収益性回復が焦点となります。
ROEはデュポン分解で、純利益率7.08% × 総資産回転率0.514回 × 財務レバレッジ1.22倍 = 4.44%と整合的。ROAは約3.6%(7.08%×0.514)で、低レバレッジ体質のためROEはROAに近い水準。営業利益率は10.8%(6,531百万円/60,724百万円)で、前年同期比微減(営業利益-1.1%に対し売上+2.6%)から、コスト増の吸収に遅れが見られる。経常利益率は11.0%で、金利負担(支払利息12百万円)は無視可能な水準。販管費は16,157百万円、販管費率26.6%で上昇気味と推察。粗利率37.4%は高水準で、価格改定・付加価値サービスの寄与がうかがえる一方、人件費・外注費・燃料費の上昇が営業段階での吸収を圧迫。営業レバレッジは期中に負に働き、売上+2.6%に対し営業利益-1.1%とコスト固定化の影響が示唆。利払い負担が軽微なため、利益率の質は主にオペレーショナルなコスト管理に依存。税負担は約33.2%と標準的。EBITDAは減価償却未開示のため評価不能(EBITDAマージン0%は未開示起因の機械計算値)。
売上は+2.6%と増勢を維持し、需要環境は底堅い。引越需要の基礎的ドライバー(世帯移動、法人転勤、転居シーズナリティ)は健在とみられる。営業利益が-1.1%と微減で、価格改定の浸透やミックス改善が追い付かず、コスト上昇(人件費・燃料・資材)の影響が勝った。純利益は-5.2%と減益幅が拡大、営業段階の伸び悩みに加え税負担が標準水準にあるため。中期的にはブランド力・規模の経済を背景としたシェア防衛が可能とみられ、効率化(積載・配車最適化、デジタル活用)と単価是正の進展が回復ドライバー。繁忙期比率が高い下期のミックス改善が見込めれば、通期マージン回復余地。M&Aや新サービス(保管・付帯サービス)による付加価値拡大も上振れ要因。反面、人材確保難と人件費上昇が継続する場合、営業レバレッジが効きにくい局面が続くリスク。
流動資産44,663百万円、流動負債27,222百万円で流動比率164.1%と短期流動性は良好。当座比率も164.1%と算出されているが、棚卸資産・現金等の未開示があるため参考値。総資産118,231百万円、負債合計31,234百万円、純資産96,942百万円で、負債資本倍率0.32倍と低レバレッジ。支払利息12百万円、営業利益6,531百万円からインタレストカバレッジは約544倍と極めて高く、支払能力は極めて健全。自己資本比率は未表示(0.0%は未開示代理値)だが、資産/純資産から推計すると約82%(96,942/118,231)と高水準。資本構成は自己資本中心で、金利上昇局面の耐性が高い。
営業CF・投資CF・財務CFは未開示(0円は未記載の代理値)であり、営業CF/純利益やFCFの定量評価は不可。したがって、期間損益とキャッシュ創出力の整合性評価(アクルアルの大きさ、在庫・売上債権・仕入債務の変動寄与)は本データでは実施できない。運転資本は17,441百万円(流動資産−流動負債)とプラスで、売上規模に対し適正レンジに見えるが、構成科目の内訳が未開示のため回転期間の分析は保留。減価償却費未開示のため、EBITDAやメンテナンス投資水準を前提としたサステナブルFCFの推計も困難。質的には低レバレッジ・高インタレストカバレッジから、平常時のキャッシュ創出は堅実とみられるが、確証は追加開示待ち。
年間配当・配当性向・FCFカバレッジは未開示(0円/0%/0倍は未記載の代理値)で定量評価は不可能。純利益4,300百万円、低レバレッジ(負債資本倍率0.32倍)から、潜在的な株主還元余力は存在すると推察される。キャッシュフロー未開示のため、実際のフリーキャッシュフローによる配当カバーの確認はできない。配当方針に関するガイダンス(連結配当性向目標や安定配当方針)の有無が重要。現状の資本効率(ROE4.44%)と高自己資本比率を踏まえると、成長投資と株主還元の最適配分がテーマ。
ビジネスリスク:
- 人件費(ドライバー・作業員)上昇と人手不足の長期化によるコスト増・稼働制約
- 燃料価格・資材価格の変動による粗利圧迫
- 価格競争・キャンペーン強化による単価下押し
- 需要の季節性・天候要因による稼働率変動
- 法規制(労働時間規制・2024年問題等)対応コストの増加
- 事故・クレーム対応コストおよびブランド毀損リスク
- 法人需要(転勤等)の構造変化によるボリューム影響
財務リスク:
- キャッシュフロー開示不足によるFCFの不確実性
- 設備・車両更新投資の集中発生時における一時的資金需要の増加
- 金利上昇局面の間接的影響(直接負担は軽微だが、リース料や資材コスト経由のコスト増)
- 災害時の資産毀損・営業中断に伴う損失リスク(保険カバーの前提不確実性)
主な懸念事項:
- 売上+2.6%に対し営業利益-1.1%と、足元でのマージン希薄化
- 減価償却費・CFの未開示により、利益の現金化や設備投資負担の定量検証ができない
- 実効税率・配当方針等の重要KPIが機械計算上0%/0円と表示されるデータ品質の制約
重要ポイント:
- トップラインは堅調だが、コスト上昇で短期的に営業レバレッジが効きにくい
- 粗利率は高水準(37.4%)を維持し、価格設定力・付加価値の強さは継続
- 財務体質は強固(負債資本倍率0.32倍、インタレストカバレッジ約544倍)でダウンサイド耐性が高い
- ROEは4.44%で、資産効率(総資産回転率0.514回)の改善が資本効率向上の主鍵
- CF・減価償却の開示待ちが定量評価の最大ボトルネック
注視すべき指標:
- 営業利益率と販管費率(人件費・外注費・燃料費の推移)
- 平均単価と件数(法人・個人ミックス、繁忙期寄与)
- 総資産回転率(稼働率・配車効率・在庫/債権回転)
- 価格改定の浸透度とクレーム率(サービス品質と価格の両立)
- 設備投資・車両更新額、減価償却費の開示
- 営業CF・FCFおよび配当方針の開示
セクター内ポジション:
国内引越専業大手としてブランド力・オペ効率に優れ、二桁の営業利益率と低レバレッジを維持。コスト上昇下でも利益率は同業中上位とみられる一方、資本効率(ROE)は保守的資本構成と資産回転率の伸び悩みにより抑制。短期はコスト管理・価格改定の実行力、通期は繁忙期ミックスで相対優位が左右される。
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