マネックスグループ株式会社の2026年度第2四半期決算レポート
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四半期決算短信の開示範囲について
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 403.97億円 | 358.13億円 | +12.8% |
| 売上原価 | 13百万円 | - | - |
| 販管費 | 279.62億円 | - | - |
| 持分法投資損益 | 12.85億円 | - | - |
| 税引前利益 | 76.58億円 | 50.12億円 | +52.8% |
| 法人税等 | 8.80億円 | - | - |
| 当期純利益 | 44.26億円 | 41.27億円 | +7.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 45.49億円 | 40.51億円 | +12.3% |
| 包括利益 | 46.86億円 | 49.36億円 | -5.1% |
| 1株当たり当期純利益 | 18.09円 | 15.74円 | +14.9% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 15.72円 | 15.72円 | +0.0% |
| 1株当たり配当金 | 15.10円 | 15.10円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 有形固定資産 | 51.55億円 | - | - |
| 総資産 | 7,589.18億円 | 7,096.41億円 | +492.77億円 |
| 負債合計 | 5,833.87億円 | - | - |
| 純資産 | 1,193.84億円 | 1,262.54億円 | -68.70億円 |
| 資本剰余金 | 512.85億円 | - | - |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 現金及び現金同等物 | 534.67億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 純利益率 | 11.3% |
| 負債資本倍率 | 4.89倍 |
| 実効税率 | 11.5% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|---|
| 営業収益前年同期比 | +12.8% |
| 税引前利益前年同期比 | +52.8% |
| 当期純利益前年同期比 | +7.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +12.3% |
| 包括利益前年同期比 | -5.1% |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 253.65百万株 |
| 自己株式数 | 2.28百万株 |
| 期中平均株式数 | 251.47百万株 |
| 1株当たり純資産 | 474.94円 |
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 第2四半期配当 | 15.10円 |
| 期末配当 | 25.20円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|---|
| 1株当たり配当金予想 | 15.30円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
マネックスグループ株式会社の2026年度Q2(IFRS・連結)実績は、売上高403.97億円、税引前利益76.58億円、当期純利益45.49億円(前年比+12.3%)と、ボラタイルな市場環境でも増益を確保した。純利益率は11.3%で、デュポン分析に基づくROEは3.8%と資本効率はなお控えめである。総資産7,589.18億円に対して純資産1,193.84億円、自己資本比率15.5%と、証券・暗号資産関連事業を含む金融持株会社としては特段の過度なリスクではないが、財務レバレッジ6.36倍(総資産/純資産)と負債資本倍率4.89倍は水準的に高く、低ROEと相まって資本生産性の課題が残る。売上原価0.13億円とSG&A279.62億円からは、ビジネスモデル上の粗利率の高さと費用構造の重さが示唆され、SG&A対売上高比率は69.2%に達する。税引前利益率は18.96%(=76.58/403.97)で、実効税率11.5%の低さが純利益の下支えとなった。持分法投資利益12.85億円は税引前利益の約16.8%を占め、利益の一部は投資損益・関連会社寄与である点に留意が必要だ。現金同等物は534.67億円(総資産比約7.0%)で、運転資本やキャッシュフローの詳細は未開示だが、最低限の流動性クッションは確認できる。EPS(基本)は18.09円、希薄化後は15.72円で、希薄化差は資本性調達・ストックオプション等の潜在株式影響を示唆する。配当性向(計算値)は224.7%と高く、平常時としては持続性に疑義があり、特別配当や政策的DOE志向の可能性を含むが、FCFデータが無いため最終評価は保留となる。資本剰余金512.85億円、利益剰余金462.66億円と、内部留保は一定程度積み上がっている。総資産回転率0.053は、金融業特性(顧客資産・証拠金等を含むバランスシート)を反映して低水準で、レバレッジ依存度が相対的に高い。ROE3.8%は一般的な資本コストを下回る公算が大きく、中期的には収益性の引き上げ(費用効率化・プロダクトミックス改善・市場環境の追い風の取り込み)が重要課題となる。営業利益・営業CF・FCFのデータが未開示であるため、キャッシュフロー品質と配当カバレッジの確度は限定的である。暗号資産やトレーディングボリュームに業績が大きく左右され得る点はリスクである一方、持分法投資を含む投資収益の貢献は利益ボラティリティと分散効果の両面を持つ。総じて、増益トレンドと一定の流動性は確認できるが、低ROE・高配当性向・費用構造の重さが中期的な資本効率改善の鍵となる。
ROE分解(デュポン): 純利益率11.3% × 総資産回転率0.053 × 財務レバレッジ6.36倍 = ROE3.8%。純利益率は税引前利益率18.96%と実効税率11.5%の低さに支えられている一方、総資産回転率が0.053と低いため、レバレッジ依存でROEを捻出している構造。利益率の質: 売上原価0.13億円とSG&A279.62億円から営業コストの大宗は固定・準固定的な人件費・IT/システム・広告宣伝費等と推察され、ビジネスの固定費比率は高め。持分法投資利益12.85億円(PBTの16.8%)の寄与は、コア手数料・金融収益以外の投資損益の振れが利益率に影響する可能性を示す。営業レバレッジ: SG&A/売上=69.2%と高く、売上の増減がそのまま利益ブリッジに効きやすい構造。市場出来高やスプレッド環境の改善時は利益拡大の弾性が高い反面、逆回転時の利益感応度も高い。
売上の持続可能性: 売上高403.97億円は市場ボラティリティと取引量に連動する比重が大きいとみられ、継続性はマーケット環境次第。収益ドライバーはブローカー手数料、金利収益、トレーディング関連収益、暗号資産関連収益、並びに投資損益(持分法含む)。利益の質: 実効税率11.5%の低さや持分法益12.85億円の寄与が純利益を押し上げており、コア業務の持続的な改善度合いを評価するにはセグメント別開示が必要。見通し: 固定費比率の高さ(SG&A比率69.2%)により、トップラインの回復局面では収益の伸びは加速し得る。一方、出来高・スプレッド縮小、暗号資産価格の低迷、規制強化は逆風。短期的には市場環境の方向性、金利水準の変動、暗号資産ボラティリティが主要ファクター。
流動性: 現金及び同等物534.67億円(総資産比約7.0%)。流動比率・当座比率は未算出だが、金融業特性上、顧客関連負債の比重が高い前提で日次流動性管理が重要。支払能力: 自己資本比率15.5%、負債資本倍率4.89倍。レバレッジは業態平均レンジ内だが、ROE3.8%の低さは資本生産性の観点で課題。資本構成: 純資産1,193.84億円の内訳として資本剰余金512.85億円、利益剰余金462.66億円。潜在希薄化の存在はEPS(基本18.09円 vs 希薄化15.72円)の差から示唆。利払い能力や有利子負債の詳細は未開示で、インタレストカバレッジは評価不可。
利益の質: 税効果と投資損益の寄与が見られ、キャッシュ創出力の裏付け(営業CF)は不明。FCF分析: 営業CF・投資CF・設備投資額いずれも未開示でFCFは算出不可。運転資本: 流動資産・負債の内訳が未開示のため、運転資本の増減・キャッシュ拘束度合いは評価できない。定量的に確認できるのは現金同等物534.67億円のみで、ストレス時のバッファとしては一定だが信頼区間は限定的。
配当性向(計算値)224.7%は、当期純利益45.49億円に対し配当が利益を大幅に上回る水準で、平常時としては持続可能性が低い。FCFカバレッジは営業CF・FCF未開示により算出不能。方針面ではDOE等の政策的指標による配当実行の可能性はあるが、具体的方針は本データからは読み取れない。内部留保(利益剰余金462.66億円)は配当原資のクッションとなるが、継続的に>100%の配当性向を維持するには安定的なキャッシュ創出か資本政策(自己株や増資含む)の裏付けが必要。
ビジネスリスク:
財務リスク:
主な懸念事項:
重要ポイント:
注視すべき指標:
セクター内ポジション: 国内ネット証券ピアに比べ、暗号資産関連のオプショナリティは高い一方、現時点のROEは低位で費用負担が重い。市場環境の順風時には弾性が高いが、平時の資本効率・配当持続性で見劣りする可能性がある。
本分析はAIにより自動生成されたものです。以下の点にご留意ください。
| 利益剰余金 |
| 462.66億円 |
| - |
| - |
| 自己株式 | -7.23億円 | - | - |
| 株主資本 | 1,176.59億円 | 1,239.84億円 | -63.25億円 |
| 自己資本比率 | 15.5% | 17.5% | -2.0% |