株式会社トマト銀行の2026年度第2四半期決算レポート
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四半期決算短信の開示範囲について
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 経常利益 | 10.08億円 | 10.34億円 | -2.5% |
| 法人税等 | 3.17億円 | - | - |
| 当期純利益 | 5.96億円 | 6.20億円 | -3.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6.75億円 | 7.04億円 | -4.1% |
| 包括利益 | 16.40億円 | 5百万円 | +32700.0% |
| 1株当たり当期純利益 | 51.42円 | 53.95円 | -4.7% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 34.31円 | 35.79円 | -4.1% |
| 1株当たり配当金 | 25.00円 | 25.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 有形固定資産 | 117.44億円 | - | - |
| 無形資産 | 4.98億円 | - | - |
| 総資産 | 13,578.74億円 | 13,640.26億円 | -61.52億円 |
| 負債合計 | 13,081.65億円 | - | - |
| 純資産 | 571.55億円 | 558.60億円 | +12.95億円 |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 負債資本倍率 | 22.89倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|---|
| 経常利益前年同期比 | -2.4% |
| 当期純利益前年同期比 | -3.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -4.0% |
| 包括利益前年同期比 | -99.5% |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 11.68百万株 |
| 自己株式数 | 136千株 |
| 期中平均株式数 | 11.53百万株 |
| 1株当たり純資産 | 4,951.30円 |
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 第2四半期配当 | 25.00円 |
| 期末配当 | 25.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|---|
| 経常利益予想 | 26.50億円 |
| 当期純利益予想 | 17.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 18.50億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 146.30円 |
| 1株当たり配当金予想 | 25.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
トマト銀行(8542)の2026年度第2四半期(上期)連結決算は、当期純利益675百万円(前年同期比▲4.0%)と小幅減益でした。営業利益・経常利益はいずれも1,008百万円で足並みが揃い、コア業務の損益は安定的と推察されます。期末総資産は1兆3,578.7億円、純資産は571.6億円で、負債は1兆3,081.7億円でした。期末ベースの自己資本比率(簿価ベース)は約4.21%(=571.6億円/1兆3,578.7億円)と試算され、レバレッジは約23.8倍(=総資産/純資産)です。上期純利益を年換算すると約13.5億円相当となり、期末自己資本に対する年換算ROEは約2.36%と推計されます。年換算ROAは約0.10%で、銀行として標準的なレンジの下限に位置します。税金費用は317百万円で、実効税率は約32.0%(=317/(675+317))と見積もられます。EPSは51.42円で、逆算ベースの推定発行済株式数は約1,313万株(=6.75億円/51.42円)となります。配当は期中データ上は0円(上期時点)、配当性向0%ですが、上期無配の地方銀行は多く、通期配当方針は別途確認が必要です。営業CF・投資CF・財務CF、流動項目や在庫等は「不記載項目」であるため、本分析では損益・貸借対照表の非ゼロデータを中心に評価しています。DuPont分解のうち、総資産回転率や純利益率は銀行業の性質上、通常の売上高ベースではなく、ROAとレバレッジの積で把握するのが適切です。本決算では与信費用や与信関連引当金の開示がなく、利益の質(解約益・債券売却益等の一過性要因の寄与度)は判別困難です。総じて、低ROE(年換算約2.4%)・高レバレッジ(約23.8倍)という地方銀行平均より控えめな資本効率が示唆されます。資本の質(CET1比率や含み損益)・有価証券ポートフォリオの金利感応度・与信費用のトレンド等の未開示項目が結論の不確実性を高めています。地域経済環境や金利上昇局面での調達・運用スプレッドの動向、保有債券の評価差額の変動が今後の収益・資本に重要です。データ制約があるものの、年換算ROA約0.10%という水準から、当面の成長よりも安定運営を優先した保守的な運用スタンスがうかがえます。上期減益幅が小さいことは、ボラティリティ管理の一定の健全性を示唆しますが、通期増益へは信用コスト・市場関連損益・役務利ざやの改善が鍵となります。
DuPont(銀行版)でみると、年換算ROE ≈ 年換算ROA × レバレッジ = 0.10% × 23.76倍 ≈ 2.38%。年換算ROAは、上期純利益6.75億円×2/総資産1兆3,578.7億円=約0.10%と試算。レバレッジは総資産/純資産=1,357,874/57,155=23.76倍。純利益率(売上高基準)は業態適合性が低いため、銀行では利鞘・役務収益・与信費用・市場部門損益の構成を見るべきだが、内訳開示がないため評価は限定的。営業利益・経常利益が同額(1,008百万円)である点から、営業外の振れは小さく、業務粗利益と経費・与信の均衡が保たれている可能性。実効税率は約32.0%で平常水準。営業レバレッジ(売上成長−費用成長)は売上データ欠如により算出不可だが、当期純利益の減益幅が▲4.0%にとどまることから費用・信用コストのコントロールは一定程度機能。総じて、資本効率は同業平均(地方銀の通期ROE目安4–6%)を下回る。
売上(銀行では業務粗利益相当)は未開示のため、数量面の伸長(貸出金残高、役務収益、NIM)は評価不可。純利益は▲4.0%と小幅減、経常利益は横ばいで安定。年換算ROA約0.10%は保守的な運用を示唆し、高成長局面ではない。利益の質は、与信費用・債券売却損益・評価損益の内訳が不明なため判断保留。見通しは、国内金利の緩やかな正常化が預貸スプレッドの改善要因、反面で保有債券の評価損拡大・含み損顕在化が下押しとなる二面性。地域経済(岡山県等)の設備投資・個人消費回復度合いが貸出需要と信用コストに影響。短期的には横ばい〜微増益レンジ、上振れには信用コスト低位安定と役務収益の積み上げ、下振れには有価証券評価損や与信費用跳ね上がりがトリガー。
流動性指標(流動比率・当座比率)は銀行に適用しにくく未開示。資本構成は総資産1,357,874百万円、負債1,308,165百万円、純資産57,155百万円。負債資本倍率は22.89倍(=1,308,165/57,155)。簿価ベース自己資本比率は約4.21%。規制資本(CET1/総リスクアセット)は未開示のため、規制面の健全性は評価不可。支払能力については、短期負債の性質が預金中心であることが想定されるが、LCR/NSFR等の流動性規制指標は未開示。金利上昇局面での保有債券含み損による資本毀損リスクが潜在。もっとも、当期の利益規模(年換算約13.5億円)と比べ保守的なバランスシート運営が示唆されるが、資本の厚みは同業上位行比で十分とは言い難い。
営業・投資・財務キャッシュフローは不記載のため、利益から現金創出への転換度(OCF/純利益)やフリーキャッシュフローの評価は不可。銀行業では営業CFは運用・調達の変動で大きく振れるため単純比較は難しいが、少なくとも上期純利益675百万円は現金収支の裏付けを直接示さない。運転資本(銀行では貸出金・預金などのネット増減)は不明で、短期的な流動性の質の分析は制約。キャッシュフロー品質判断は保留とし、与信費用、償却・引当の非現金項目、債券売却損益の一過性寄与度の開示待ち。
期中データ上の配当は0円、配当性向0%。EPSは51.42円で、通期も同程度維持できれば基礎的な配当原資は確保可能とみられる。FCFカバレッジは不記載のため評価不可。自己資本の積み増し(簿価自己資本比率約4.21%)を優先する局面では、保守的な配当方針(低配当性向〜内部留保重視)が合理的。よって、配当の持続可能性は収益安定性と資本政策次第で、中立評価。通期配当方針・規制資本の水準、含み損益の状況の開示確認が必要。
ビジネスリスク:
財務リスク:
主な懸念事項:
重要ポイント:
注視すべき指標:
セクター内ポジション: 地方銀行平均(ROE 4–6%目安)に対し、トマト銀行の年換算ROEは約2–3%と劣後。資本厚は十分とは言えず、金利・市場リスク耐性や与信コスト管理力の確認が必要なポジショニング。
本分析はAIにより自動生成されたものです。以下の点にご留意ください。
| 資本金 |
| 143.10億円 |
| - |
| - |
| 資本剰余金 | 224.05億円 | - | - |
| 利益剰余金 | 193.84億円 | - | - |
| 自己株式 | -2.56億円 | - | - |
| 株主資本 | 571.55億円 | 558.60億円 | +12.95億円 |