- 売上高: 3,766.56億円
- 営業利益: 130.26億円
- 当期純利益: 88.76億円
- 1株当たり当期純利益: 66.15円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 3,766.56億円 | 3,714.20億円 | +1.4% |
| 売上原価 | 2,688.48億円 | - | - |
| 売上総利益 | 1,025.72億円 | - | - |
| 販管費 | 907.19億円 | - | - |
| 営業利益 | 130.26億円 | 118.53億円 | +9.9% |
| 営業外収益 | 24.66億円 | - | - |
| 営業外費用 | 5.89億円 | - | - |
| 経常利益 | 145.71億円 | 137.30億円 | +6.1% |
| 法人税等 | 42.44億円 | - | - |
| 当期純利益 | 88.76億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 105.01億円 | 88.76億円 | +18.3% |
| 包括利益 | 105.77億円 | 88.36億円 | +19.7% |
| 減価償却費 | 72.04億円 | - | - |
| 支払利息 | 2.38億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 66.15円 | 51.89円 | +27.5% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 66.06円 | 51.82円 | +27.5% |
| 1株当たり配当金 | 22.00円 | 22.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 2,246.86億円 | - | - |
| 現金預金 | 158.33億円 | - | - |
| 売掛金 | 331.37億円 | - | - |
| 固定資産 | 1,979.95億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 1,278.31億円 | - | - |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 330.65億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -277.51億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 1,605.85円 |
| 純利益率 | 2.8% |
| 粗利益率 | 27.2% |
| 流動比率 | 151.2% |
| 当座比率 | 151.2% |
| 負債資本倍率 | 0.68倍 |
| インタレストカバレッジ | 54.73倍 |
| EBITDAマージン | 5.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +1.4% |
| 営業利益前年同期比 | +9.9% |
| 経常利益前年同期比 | +6.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +18.3% |
| 包括利益前年同期比 | +19.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 175.00百万株 |
| 自己株式数 | 19.21百万株 |
| 期中平均株式数 | 158.76百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,606.95円 |
| EBITDA | 202.30億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 22.00円 |
| 期末配当 | 22.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 7,550.00億円 |
| 営業利益予想 | 230.00億円 |
| 経常利益予想 | 265.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 100.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 62.99円 |
| 1株当たり配当金予想 | 24.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ケーズホールディングス(8282)の2026年度第2四半期(累計)は、売上高376,656百万円で前年同期比+1.4%、営業利益13,026百万円で+9.9%、当期純利益10,501百万円で+18.3%と、トップラインの伸びを上回る利益成長を確保しました。粗利益率は27.2%と良好で、営業利益率は3.46%(=13,026/376,656)まで上昇、前年同期の推計3.19%から約+0.27pp改善しています。純利益率は2.79%で、前年推計2.39%から約+0.40pp改善し、販管費効率化や営業外収支の安定が示唆されます。デュポン分解では、純利益率2.79%×総資産回転率0.92回×財務レバレッジ1.64倍=ROE約4.19%となり、低レバレッジ下でも利益率・回転率の組合せで一定の資本効率を確保しています。営業CFは33,065百万円と純利益10,501百万円の約3.15倍で、利益のキャッシュ転換は非常に良好です(季節性や運転資本変動の影響には留意)。流動比率151.2%、当座比率151.2%、負債資本倍率0.68倍、総資産409,525百万円・純資産250,349百万円から逆算される自己資本比率は約61%と、財務安全性は高いと評価できます。インタレストカバレッジは54.7倍と極めて厚く、支払利息238百万円に対する利益バッファも十分です。営業レバレッジはプラスに働いており、売上+1.4%に対し営業利益+9.9%の伸長が確認できます。EBITDAは20,230百万円(マージン5.4%)で、過度な非現金費用依存でない利益水準が見て取れます。財務CFは▲27,751百万円と資本配分(借入返済や自己株・配当など)による資金還元・負債調整の動きが示唆されます。税金等は4,244百万円で、経常利益14,571百万円対比の実効税率は概算で約29%とみられ、税負担は標準的です。売上の伸びは控えめながら、粗利率と費用効率の改善で利益成長を実現しており、家電小売の競争環境下での収益性維持が示されています。バランスシートの健全性・自己資本の厚みは、景気後退や価格競争のストレス耐性を高める要因です。一方、棚卸資産や投資CFなど一部項目は不記載のため、在庫回転やFCFの定量評価には限界があります。業績の質は現時点で高いものの、今後は販促環境、天候、季節商材の売れ行き、為替による調達コストなど外部要因の変動に注意が必要です。総じて、穏やかな売上成長のもと、粗利率改善と費用抑制で利益を底上げし、強固な財務体質と高いキャッシュ創出力を維持する決算と評価します。
ROEはデュポン分解で、純利益率2.79%×総資産回転率0.92回×財務レバレッジ1.64倍=約4.19%(報告値一致)。営業利益率は3.46%で、前年推計3.19%から約+0.27pp改善。純利益率は2.79%で、前年推計2.39%から約+0.40pp改善。粗利益率27.2%は販促強弱やミックス改善の効果が示唆され、EBITDAマージン5.4%・減価償却費7,204百万円のバランスから、固定費負担はコントロール下にあるとみられる。営業レバレッジは、売上+1.4%に対し営業利益+9.9%と明確にポジティブ。インタレストカバレッジ54.7倍と営業からの利払い負担は軽微で、営業外の下押しは限定的。税負担は法人税等4,244百万円から概算実効税率約29%(=4,244/14,571)で標準的。総資産回転率0.92回は家電小売として妥当な水準だが、在庫不記載のため在庫回転の精緻評価は不可。総じて、利益率の質は販促効率・仕入条件の改善が寄与し、一次的要因よりも運営効率の向上が主因と推察。
売上高は+1.4%と穏やかな増収。営業利益+9.9%、純利益+18.3%と利益の伸びが上回り、費用効率化・粗利率改善が寄与。前年数値逆算では、営業利益は約11,855百万円、売上約371,405百万円、前年営業利益率約3.19%→今期3.46%と改善。純利益も約8,876百万円→10,501百万円に増加し、純利益率2.39%→2.79%へ改善。持続可能性の観点では、販促強弱・仕入条件・カテゴリー構成の継続的最適化が鍵。季節商材(エアコン、暖房、白物等)の天候依存や価格競争はトップラインの変動要因。営業CFが純利益の3.15倍と強く、利益の質は高いが、在庫と投資キャッシュの情報がないため、中期の成長投資の継続水準は不明。足元のマクロ(賃上げ、実質所得、住宅着工、電気料金動向)も需要に影響。見通しとしては、既存店の荒利改善と販管費抑制で利益は底堅い一方、需要環境次第で売上は上下しやすい。
総資産409,525百万円、負債171,423百万円、純資産250,349百万円から、自己資本比率は概算で約61.1%と厚い資本。流動資産224,686百万円、流動負債148,565百万円で流動比率151.2%、当座比率も151.2%(棚卸不記載のため同値)と短期流動性は良好。負債資本倍率0.68倍で、レバレッジは抑制的。支払利息238百万円に対しインタレストカバレッジ54.7倍で利払い耐性は極めて高い。運転資本は76,121百万円のプラス。財務CF▲27,751百万円は、借入返済や株主還元など資本配分の実行を示唆。長期の支払能力は自己資本の厚みと低金利負債で堅固。リース負債や偶発債務等の情報は未把握のため、実質レバレッジの完全把握には追加開示が必要。
営業CFは33,065百万円で純利益10,501百万円の3.15倍、利益のキャッシュ化が非常に良好。EBITDA20,230百万円との比較では、運転資本(売掛・買掛・在庫)の純解放がプラス寄与した可能性が高い(季節性に注意)。投資CFは不記載(0表示)で、当期の設備投資・店舗出退店キャッシュの把握は不能。したがってFCF(営業CF−投資CF)の信頼できる算定は不可(提供指標のFCFは0表示)。財務CFは▲27,751百万円で、借入返済・自己株・配当等による資金還元や資本再構成の実施が示唆される。運転資本は76,121百万円のプラスだが、棚卸資産不記載により在庫圧縮の寄与度は評価不能。総じて、営業CFと利益の連動性は高く、キャッシュ創出力は堅調と判断。
年間配当は0.00円、配当性向0.0%の表示だが、配当方針や実績に関する情報は当データでは把握できない。営業CFは強く(33,065百万円)、理論上の配当原資は十分確保可能だが、投資CF不記載のためFCFによるカバレッジは評価不可。財務CF▲27,751百万円は株主還元や負債調整の実行を示唆し、資本配分の柔軟性は高い。自己資本比率は概算約61%と厚く、将来的な安定配当・増配余地は財務体力面からは大きいと見られる。もっとも、家電小売は景気・天候・価格競争の影響を受けやすく、可変費・販促費の振れでキャッシュが変動し得るため、配当の持続可能性評価には投資計画(新規出店、改装、IT投資)とFCFの把握が前提となる。
ビジネスリスク:
- 家電価格の下落圧力・競争激化(EC・量販競合)による粗利率低下リスク
- 季節商材(空調・暖房等)の天候依存による売上・在庫変動
- 為替変動による仕入コスト上昇と価格転嫁の遅れ
- サプライチェーン遅延・供給不足による販売機会損失
- 人件費・物流費の上昇による販管費率悪化
- 新規出店・大型改装の投資回収リスク(投資CF情報不足)
- ポイント/会員施策の競争による販促コスト増
財務リスク:
- 在庫関連の運転資本増大(在庫情報不記載のためモニタリング困難)
- リース・オフバランス項目の潜在的レバレッジ(詳細不明)
- 金利上昇局面での利払い増(現状負担は軽微)
- 景気後退時の売上減少に伴う固定費吸収の悪化
主な懸念事項:
- 棚卸資産・投資CFの不記載によりFCFと在庫回転の定量検証ができない点
- 売上成長が+1.4%と鈍化傾向の中での利益率改善の持続性
- 季節性・天候要因の強い四半期ブレに対する見通し管理
重要ポイント:
- 売上+1.4%に対し営業利益+9.9%、純利益+18.3%と収益性主導の成長を確認
- 粗利率27.2%、営業利益率3.46%で前年からのマージン改善を達成
- ROE4.19%は低レバレッジ下での利益率・回転率により確保
- 営業CF33,065百万円で純利益の3.15倍、キャッシュ創出力は高い
- 流動比率151%、負債資本倍率0.68倍、自己資本比率概算61%と財務健全性が高い
注視すべき指標:
- 既存店売上高成長率と客単価・来客数動向
- 粗利益率(仕入条件・商品ミックス・販促費の影響)
- 販管費率(人件費・物流費・光熱費の伸び)
- 在庫回転日数・棚卸資産水準(現状不記載のため次期開示注視)
- 営業CF/純利益比率の持続性と運転資本の増減
- 設備投資・出退店計画(投資CF)とFCF
- 為替と商品価格動向(価格転嫁の進捗)
セクター内ポジション:
国内家電量販の中では、低レバレッジ・高自己資本・強い営業CFを背景にディフェンシブな財務体質。足元はマージン改善で利益成長を上回る動きが確認でき、競争環境下でも収益性維持力が高いポジショニングにあると考えられる。
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