- 売上高: 60.08億円
- 営業利益: -26百万円
- 当期純利益: 69百万円
- 1株当たり当期純利益: -1.69円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 60.08億円 | 58.58億円 | +2.6% |
| 売上原価 | 16.49億円 | - | - |
| 売上総利益 | 42.09億円 | - | - |
| 販管費 | 41.11億円 | - | - |
| 営業利益 | -26百万円 | 98百万円 | -126.5% |
| 営業外収益 | 24百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 21百万円 | - | - |
| 経常利益 | -24百万円 | 1.02億円 | -123.5% |
| 法人税等 | 22百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 69百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -67百万円 | 69百万円 | -197.1% |
| 包括利益 | -25百万円 | 52百万円 | -148.1% |
| 減価償却費 | 1.24億円 | - | - |
| 支払利息 | 17百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -1.69円 | 1.92円 | -188.0% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 1.89円 | 1.89円 | +0.0% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 40.57億円 | - | - |
| 現金預金 | 33.03億円 | - | - |
| 売掛金 | 3.41億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 1.76億円 | - | - |
| 固定資産 | 34.84億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 11百万円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -8.92億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -1.1% |
| 粗利益率 | 70.1% |
| 流動比率 | 151.1% |
| 当座比率 | 144.5% |
| 負債資本倍率 | 1.52倍 |
| インタレストカバレッジ | -1.54倍 |
| EBITDAマージン | 1.6% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +2.6% |
| 包括利益前年同期比 | +69.0% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 40.46百万株 |
| 自己株式数 | 428千株 |
| 期中平均株式数 | 39.68百万株 |
| 1株当たり純資産 | 76.31円 |
| EBITDA | 98百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 122.15億円 |
| 営業利益予想 | 8百万円 |
| 経常利益予想 | 4百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | -2.67億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | -6.75円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
テンアライド(82070)の2026年度第2四半期(累計)連結決算は、売上高6,008百万円(前年同期比+2.6%)と増収ながら、営業損失26百万円、経常損失24百万円、当期純損失67百万円と赤字を継続しました。粗利益率は70.1%と高水準で、フード原価の適正化は進んでいる一方、労務費・地代家賃・エネルギー等の販管費が重く、EBITDAは98百万円(マージン1.6%)に留まり、減価償却費124百万円を吸収できず営業赤字となりました。デュポン分析では、純利益率-1.12%、総資産回転率0.818回、財務レバレッジ2.40倍から、ROEは-2.19%と資本効率がマイナスです。流動比率151.1%、当座比率144.5%と短期流動性は一定の余裕がある一方、負債資本倍率1.52倍とレバレッジはやや高めで、インタレストカバレッジは-1.5倍と利払い負担が収益性の足かせです。営業キャッシュフローは10.8百万円と小幅ながらプラスで、損益よりもキャッシュ面はやや良好ですが、営業CF/純利益比率は-0.16と利益の質は十分とは言えません。財務キャッシュフローは-891.5百万円と大きな流出で、借入金の返済やリース関連支出の可能性が示唆されます(詳細内訳は未把握)。売上成長率+2.6%は外食需要の回復に沿うものの、営業利益率が-0.43%と損益分岐点に近く、わずかな売上・単価改善やコスト効率の改善で黒字転換し得る一方、逆に同程度の逆風でも再度赤字が拡大し得る高い営業レバレッジを内包しています。総資産7,341百万円に対し運転資本は1,372百万円と厚めで、在庫176百万円の水準は外食業として適正圏ですが、運転資本の回転効率改善余地は残ります。配当は無配(年間0円)を継続しており、現状の利益水準・キャッシュ創出力からみて妥当と判断されます。業界環境としては、人件費・エネルギー費の上昇、食材価格の高止まりが続くなか、客数回復と単価引上げのバランスが鍵です。データには一部未記載項目があり(例:現金同等物、投資CF、発行済株式数等)、一部指標は補助的な解釈に留めています。全体として、改善の兆し(増収・EBITDA黒字)はあるものの、利払い負担に耐えうる営業利益水準への引き上げと、営業CFの安定化が喫緊の課題です。
ROE分解(デュポン):純利益率-1.12% × 総資産回転率0.818回 × 財務レバレッジ2.40倍 = ROE-2.19%。純利益率のマイナスが主因で、売上に対する利益創出力の脆弱さが資本効率を毀損。粗利益率は70.1%と高い一方、販管費負担が重く、営業利益率は-0.43%(営業損失26百万円 / 売上6,008百万円)。EBITDAは98百万円と黒字で、減価償却費124百万円を賄い切れていない。支払利息16.9百万円に対しEBITは-26百万円で、インタレストカバレッジは-1.5倍と利払い耐性は不足。営業レバレッジ:粗利率が高く、変動費比率が低いビジネス構造のため、売上1%増(約60百万円)が同率の粗利率で寄与すると、粗利+約42百万円の改善余地があり、現状の営業損失(26百万円)を上回るインクリメンタル利益を生み得る。逆に1%の売上減でも損失拡大につながるため、同社の損益は小幅なトップライン変動に対して感応度が高い。費用面では労務費・家賃・エネルギー等の固定費要素が大きく、店舗稼働率・客席回転率の改善が利益率に直結する構造。
売上持続可能性:売上高+2.6%は、客数回復や価格政策の効果が示唆されるが、足元の景気動向や外食需要の季節性に左右されやすい。既存店売上や客数・客単価の詳細開示は未記載のため、成長の内訳は不明。利益の質:EBITDAマージン1.6%は低位で、価格転嫁やミックス改善、営業時間・稼働率最適化による粗利維持と販管費効率化が必要。見通し:損益分岐点近辺にあるため、-0.5〜+0.5%程度の営業利益率の変動余地が大きい。フード原価はコントロールできている一方、電力料金や人件費の上昇圧力が続けば、増収でも利益が伸びにくい。店舗ポートフォリオの再編(低採算店のスクラップ、テコ入れ投資の選別)とデジタル施策(モバイルオーダー、省人化)の浸透が中期的な利益成長の鍵。
流動性:流動資産4,057百万円、流動負債2,685百万円で流動比率151.1%、当座比率144.5%。短期資金繰りは一定の余裕。運転資本は1,372百万円で厚め。支払能力・資本構成:総資産7,341百万円、純資産3,055百万円、負債合計4,650百万円。負債資本倍率1.52倍とややレバレッジ高め。インタレストカバレッジ-1.5倍と利払い余力は脆弱で、金利上昇・借換条件悪化に対する耐性は限定的。総資産回転率0.818回は外食同業に比しやや低めで、資産効率の改善(不採算資産の圧縮、店舗投資の選別)が課題。
利益の質:営業CF10.8百万円に対し当期純損失67百万円で、営業CF/純利益-0.16。損益上の赤字に対し、運転資本の解放や非現金費用(減価償却124百万円)により営業CFが辛うじてプラス。営業CF/EBITDAは約11%と低水準で、キャッシュ創出力の持続性は限定的。フリーキャッシュフロー:投資CFは未記載(0表記)につき、厳密なFCF算定は困難。営業CFが小幅プラスである一方、財務CFは-891.5百万円と大幅流出で、借入返済やリース関連支出が示唆される。運転資本:在庫176百万円は売上に対し2.9%程度で適正、在庫回転の改善余地は限定。一方で売掛・買掛の詳細は未記載のため、運転資本の質評価は部分的。
配当は年間0円。赤字継続と低EBITDAマージン、営業CFの脆弱さから配当余力は限定的。配当性向は0%(実質的に赤字のため算定無意味)。FCFカバレッジは算定困難だが、営業CFが小幅で、投資・財務キャッシュ需要を賄うには不足。短中期は内部留保の確保・財務安定化を優先する局面とみられ、配当方針は無配維持が合理的。
ビジネスリスク:
- 原材料価格およびエネルギーコスト上昇による粗利圧迫
- 人手不足・人件費上昇による販管費増加
- 消費者需要の変動(天候・景気・感染症動向)に伴う客数変動
- 店舗立地の老朽化・賃料上昇と契約更新リスク
- ブランド競争力の低下や価格競争激化による単価下落
財務リスク:
- インタレストカバレッジ-1.5倍に示される利払い負担の重さ
- 負債資本倍率1.52倍とやや高いレバレッジ
- 財務CF大幅流出(-891.5百万円)に伴う流動性圧迫リスク
- 金利上昇・借換条件悪化による資金調達環境の不確実性
主な懸念事項:
- 営業利益率が-0.43%と損益分岐点前後で脆弱
- 営業CF/EBITDA約11%とキャッシュ転換率が低い
- ROE-2.19%と資本効率の低迷
- 短期的な売上ボラティリティに対する高い損益感応度
重要ポイント:
- 増収(+2.6%)ながら営業損失26百万円で損益分岐点近辺
- 粗利益率70.1%と原価管理は堅調だが販管費吸収不足
- EBITDA98百万円・EBITDAマージン1.6%と収益基盤は脆弱
- インタレストカバレッジ-1.5倍で利払い耐性に課題
- 流動比率151%と短期流動性は確保、レバレッジはやや高め(1.52倍)
注視すべき指標:
- 既存店売上高、客数・客単価の四半期推移
- 人件費率・電力費率・家賃比率など主要販管費の構成比
- EBITDAマージンと営業利益率(四半期で±0.5%の改善・悪化)
- 営業CFと運転資本(特に買掛・前受・未払の動向)
- 利払い費と有利子負債残高、借換条件
- 店舗ポートフォリオ(退店・改装・新規出店)と投下資本回収
セクター内ポジション:
国内居酒屋・カジュアル外食同業と比べ、売上回復ペースは概ね業界並みだが、EBITDAマージンが低位で固定費の重さが際立つ。資産回転率はやや低く、資本効率・キャッシュ創出力で劣後。短期流動性は同業平均並みだが、利払い耐性は平均を下回る。
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