- 売上高: 1,204.21億円
- 営業利益: 6.95億円
- 当期純利益: 1.59億円
- 1株当たり当期純利益: 40.19円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 1,204.21億円 | 1,235.35億円 | -2.5% |
| 売上原価 | 1,065.73億円 | - | - |
| 売上総利益 | 169.62億円 | - | - |
| 販管費 | 167.19億円 | - | - |
| 営業利益 | 6.95億円 | 2.42億円 | +187.2% |
| 営業外収益 | 3.70億円 | - | - |
| 営業外費用 | 2.59億円 | - | - |
| 経常利益 | 10.46億円 | 3.53億円 | +196.3% |
| 法人税等 | 1.28億円 | - | - |
| 当期純利益 | 1.59億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 4.37億円 | 1.60億円 | +173.1% |
| 包括利益 | 9.25億円 | 2.97億円 | +211.4% |
| 支払利息 | 54百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 40.19円 | 14.73円 | +172.8% |
| 1株当たり配当金 | 90.00円 | 90.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 628.62億円 | - | - |
| 現金預金 | 119.19億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 68.84億円 | - | - |
| 固定資産 | 430.72億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 278.85億円 | - | - |
|
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 0.4% |
| 粗利益率 | 14.1% |
| 流動比率 | 145.4% |
| 当座比率 | 129.4% |
| 負債資本倍率 | 0.92倍 |
| インタレストカバレッジ | 12.87倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -2.5% |
| 営業利益前年同期比 | +1.9% |
| 経常利益前年同期比 | +2.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +1.7% |
| 包括利益前年同期比 | +2.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 11.95百万株 |
| 自己株式数 | 1.07百万株 |
| 期中平均株式数 | 10.88百万株 |
| 1株当たり純資産 | 5,076.25円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 3,673.00億円 |
| 営業利益予想 | 44.00億円 |
| 経常利益予想 | 49.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 30.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 275.76円 |
| 1株当たり配当金予想 | 90.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
シナネンホールディングス(連結、JGAAP)の2026年度第2四半期は、売上高120,421百万円(前年同期比-2.5%)とトップラインは減収ながら、営業利益695百万円(+186.8%)・経常利益1,046百万円・当期純利益437百万円(+172.8%)と利益面は大幅改善した。粗利率は14.1%と、エネルギー卸・小売主体の事業構造としては標準的水準で安定している。営業利益率は0.6%弱(約0.58%)と低水準だが、前期比での大幅改善が確認でき、コストコントロールや商品ミックス改善の効果が示唆される。経常利益が営業利益を上回っており、営業外収益の寄与(純増351百万円相当)が利益拡大を後押しした一方、反復性には注意が必要。支払利息は54百万円に留まり、インタレストカバレッジは12.9倍と、利払い負担は十分に吸収可能な水準である。デュポン分析では、純利益率0.36%・総資産回転率1.372倍・財務レバレッジ1.59倍からROEは0.79%と、低収益ながら資産効率の寄与で自己資本利益率を確保している。売上減少下での利益改善は、原価環境や販管費効率化、在庫運用などのオペレーショナル改善が寄与した可能性が高い。流動比率145%・当座比率129%・運転資本19,614百万円は、短期支払能力の健全性を示す。総資産87,763百万円・純資産55,230百万円から計算されるレバレッジ(1.59倍)は適度で、過度な財務リスクは見当たらない。もっとも、貸借対照表の負債合計(50,704百万円)と他の数値の整合性に不一致がみられ、レバレッジや自己資本比率の正確性評価には注意が必要である。キャッシュフロー(営業・投資・財務)と減価償却費は不記載であり、利益のキャッシュ創出力やFCFの持続性評価は現時点では限定的となる。配当は年0円・配当性向0%とされているが、期中未確定や未開示の可能性もあり、通期方針の確認が必要である。季節性(冬季需要の増加)を勘案すると、後半期の需要環境は追い風となり得るが、エネルギー価格の変動や気温・気象要因のブレはリスクである。総じて、本中間期は売上減少下でも採算改善と営業外収益の寄与で利益が伸長したが、キャッシュフローと減価償却、自己資本比率などの重要項目が不記載であり、質的評価には開示補完が不可欠である。データ制約を踏まえ、現時点では収益性改善の兆候を確認しつつも、キャッシュ創出力・投資負担・配当方針の検証が今後の焦点となる。
デュポン分解:ROE 0.79%=純利益率0.36%×総資産回転率1.372×財務レバレッジ1.59。収益性は純利益率の低さがボトルネックで、資産効率の高さと適度なレバレッジがROEを補完している。粗利率14.1%に対し営業利益率は約0.58%(695/120,421)、販管費比率が高く、営業レバレッジは低い(固定費比率が相対的に高い可能性)。経常利益が営業利益を351百万円上回り、金融収支や持分法・受取配当等の営業外要因が利益を牽引。支払利息54百万円に対し、営業利益ベースの利払余裕は12.9倍と健全。実効税率は提示値0%だが、法人税等128百万円が計上されており、実効税率は数値の不整合から厳密評価不可(当期純利益437百万円、税前利益・特別損益・非支配影響の情報不足)。前年同期比で営業利益+186.8%の改善は、コスト構造の改善と粗利維持が示唆される一方、持続性は下期の季節性と価格環境に依存。EBITDA・減価償却の不記載により、真の営業キャッシュ創出力や固定資産負担の評価は限定的。
売上は-2.5%と減速。価格要因(エネルギー価格の低下や単価改定)や数量要因(需要軟化・気温)による押し下げが考えられる。粗利率14.1%は維持されており、売上ダウンサイドに対して利益率が底堅い点はポジティブ。営業利益は大幅増益で、費用効率化や非価格要因(サービス収益、ミックス改善)の寄与が推測される。経常段階の上振れ(+351百万円)は反復性不明で、通期見通しでは保守的にみるべき。季節性(冬季需要)を踏まえ、下期にかけて数量回復の余地があるが、気温と燃料価格次第で変動幅が大きい。中期的には省エネ・分散型エネルギーや施設管理等の非燃料ビジネス拡大が売上の安定化に寄与する可能性。データ制約(セグメント情報・数量単価の不足、CF・CAPEX不記載)により、売上持続可能性の定量的検証は限定的。
流動性:流動資産62,862百万円・流動負債43,248百万円で流動比率145%、当座比率129%と良好。運転資本19,614百万円で短期の安全余裕あり。在庫6,884百万円は売上規模に対して適正範囲とみられるが、季節性在庫の積み増し時期は注視。支払能力・資本構成:財務レバレッジ1.59倍は穏当で、利払い54百万円は十分にカバー(インタレストカバレッジ12.9倍)。総資産87,763百万円・純資産55,230百万円の整合からは負債約32,500百万円相当が示唆される一方、開示上の負債合計50,704百万円との不一致があるため、正確なギアリング評価は保留(自己資本比率の0.0%表示は不記載を示唆)。資本政策の余地はあるが、当面は保守的な財務運営とみられる。
営業CF・投資CF・財務CFの数値は不記載(0表示)。このため、営業CF/純利益、FCF、キャッシュ転換率の分析は実施不可。減価償却費も不記載で、EBITDAや維持更新CAPEXとの比較ができない。運転資本は19,614百万円で、売上減少局面における在庫・債権回収の効率性がキャッシュ創出力に与える影響が大きいと推定。営業外収益の寄与が大きい局面では、現金創出の質(反復性・タイミング)が低下しやすく、CF開示の補完が望まれる。下期に向けた季節在庫の積み増しやガス仕入価格の変動は営業CFの振れを大きくする可能性がある。
配当は年0円・配当性向0%とされるが、期中未確定・未開示の可能性が高く、通期での方針確認が必要。純利益437百万円に対して、FCFは不記載のため配当カバレッジの定量評価は不可。財務レバレッジは穏当、利払い負担も軽微であることから、平常時の配当余力は一定程度見込めるが、営業CFとCAPEX実績の開示が前提。今後は通期計画・CF見通し・設備投資計画・自己株式方針の開示が配当の持続性判断の鍵となる。
ビジネスリスク:
- LPG・石油系エネルギー価格の変動による売上・粗利率の振れ
- 気温・気象要因による需要の季節変動とボラティリティ
- 小売自由化・競争激化による単価下落圧力
- 脱炭素・規制動向による需要構造変化と投資負担
- 在庫評価損の発生リスク(価格下落局面)
- サプライチェーン・輸入物流コストの変動
- B2B取引先の信用リスク・回収遅延
財務リスク:
- 貸借対照表数値の不整合によるレバレッジ評価の不確実性
- 営業外収益依存度上昇による利益の反復性低下
- 金利上昇局面での利払いコスト上昇(長期的)
- 季節在庫積み増しに伴う運転資金需要の変動
- 為替変動(輸入LPG・石油製品の調達価格への影響)
主な懸念事項:
- CFおよび減価償却の不記載により、利益のキャッシュ化とFCFの健全性が検証不能
- 貸借対照表の負債合計とレバレッジ指標の不一致
- 経常段階の増益に占める営業外要因の寄与が大きく、持続性に不透明感
重要ポイント:
- 売上は減収も、粗利率維持と費用効率化で営業利益が大幅改善
- 経常利益は営業外収益の寄与で上振れ、反復性の見極めが必要
- 流動性は良好、短期の財務耐性は高い
- ROEは0.79%と低水準で、利益率改善が最重要課題
- キャッシュフローとCAPEXの開示不足が定量評価の制約
注視すべき指標:
- 粗利率と販管費比率(営業利益率の持続性)
- 営業外収益の内訳と反復性(受取配当・持分法・評価益等)
- 営業CF、FCF、在庫回転・売上債権回転
- CAPEXと減価償却の関係(維持更新投資の水準)
- レバレッジ指標(純有利子負債/EBITDA等)の正式開示
- 通期配当方針・自己株式活用の有無
セクター内ポジション:
国内エネルギー卸・小売・生活サービスを併営するディフェンシブ色の強い中堅プレーヤー。利益率は同業中でも低位だが、資産回転の高さと保守的な財務運営で安定性を確保。今期は売上減少局面でも利益改善を達成しており、コスト効率面の改善が相対的ポジティブ。中期競争力は非燃料領域(施設管理等)の伸長と低炭素対応の進捗に依存。
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