- 売上高: 13.62億円
- 営業利益: 30百万円
- 当期純利益: -52百万円
- 1株当たり当期純利益: -0.21円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 13.62億円 | 6.12億円 | +122.5% |
| 売上原価 | 3.18億円 | - | - |
| 売上総利益 | 2.93億円 | - | - |
| 販管費 | 2.76億円 | - | - |
| 営業利益 | 30百万円 | 17百万円 | +76.5% |
| 営業外収益 | 1百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 62百万円 | - | - |
| 経常利益 | -28百万円 | -43百万円 | +34.9% |
| 法人税等 | 8百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -52百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -54百万円 | -52百万円 | -3.8% |
| 包括利益 | -54百万円 | -52百万円 | -3.8% |
| 減価償却費 | 94百万円 | - | - |
| 支払利息 | 36百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -0.21円 | -0.21円 | +0.0% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 21.17億円 | - | - |
| 現金預金 | 2.04億円 | - | - |
| 売掛金 | 34百万円 | - | - |
| 棚卸資産 | 2.67億円 | - | - |
| 固定資産 | 79.73億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 45百万円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -84百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 4.26円 |
| 純利益率 | -4.0% |
| 粗利益率 | 21.5% |
| 流動比率 | 159.8% |
| 当座比率 | 139.6% |
| 負債資本倍率 | 8.21倍 |
| インタレストカバレッジ | 0.83倍 |
| EBITDAマージン | 9.1% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +1.2% |
| 営業利益前年同期比 | +71.3% |
| 経常利益前年同期比 | +5.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 256.04百万株 |
| 自己株式数 | 9千株 |
| 期中平均株式数 | 255.88百万株 |
| 1株当たり純資産 | 4.26円 |
| EBITDA | 1.24億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 27.80億円 |
| 営業利益予想 | 2.10億円 |
| 経常利益予想 | 70百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 10百万円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 0.04円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
当社(キムラタン、81070)の2026年度第2四半期連結決算は、売上高1,362百万円(前年同期比+122.4%)と大幅な増収ながら、経常損失28百万円、純損失54百万円(前年比横ばい)と最終損失が継続しました。売上総利益は293百万円で粗利益率は21.5%と、量的回復とともに一定の改善余地を残す水準です。営業利益は30百万円(+71.3%)で営業利益率は約2.2%と黒字転換を確保した一方、支払利息36百万円の負担が重く、営業黒字を利払いが上回り、経常段階で赤字転落しています。EBITDAは124百万円、EBITDAマージンは9.1%で、減価償却費94百万円を勘案するとキャッシュ創出力は営業段階に限れば一定の改善が見られます。営業キャッシュフローは45百万円と黒字で、純損失54百万円に対して営業CF/純利益比率は-0.83(純損失のため符号反転)ですが、損益よりもキャッシュ・ベースでは持ち直しが示唆されます。総資産は9,911百万円、負債合計8,958百万円、純資産1,091百万円で、負債資本倍率は8.21倍と高レバレッジ構造です。流動資産2,117百万円、流動負債1,325百万円から流動比率159.8%、当座比率139.6%と短期流動性は見かけ上は良好です。棚卸資産は267百万円で、売上急伸の中で在庫水準は適正化が進んでいる可能性があります。デュポン分析では、純利益率-3.96%、総資産回転率0.137回、財務レバレッジ9.08倍からROEは-4.95%と資本効率は依然マイナスです。インタレストカバレッジは0.8倍と1倍を下回り、利払い負担が業績ボラティリティの最大要因です。投資CFは0百万円、財務CFは-84百万円で、借入返済や利払いのキャッシュアウトが示唆されます。配当は無配(0.00円)で、配当性向0%・FCFカバレッジ0.00倍と防衛的方針です。売上の回復速度に対して利益率の改善は遅く、金利負担が経常・最終損益を圧迫している構図です。今後は粗利率の更なる改善、販管費の適正化、在庫回転強化とともに、資本構成の見直し(負債削減・金利コスト低減)が喫緊の課題です。なお、一部科目(例:現金及び同等物、投資CF、株式数等)に0表示が含まれ、当該項目は不記載の可能性があるため、入手可能な非ゼロデータを中心に分析しています。
ROEのデュポン分解は、純利益率-3.96% × 総資産回転率0.137回 × 財務レバレッジ9.08倍 = ROE -4.95%で、赤字の主因は利益率低下と高金利負担にあります。粗利益率は21.5%と、アパレル小売/製造としては低位〜中位レンジで、販促強化・製品ミックス改善の余地があります。営業利益率は約2.2%(営業利益30百万円/売上1,362百万円)で黒字化している一方、支払利息36百万円が営業利益を上回り経常赤字(-28百万円)となっています。EBITDAマージン9.1%は、減価償却費94百万円を吸収しうるキャッシュ創出力を示すものの、金利負担・固定費に対しては依然脆弱です。営業レバレッジは高く、売上+122.4%で営業利益+71.3%にとどまる点から、粗利率改善や販管費の弾力性が限定的である可能性があります。利払い前利益(EBIT)約30百万円に対し利息36百万円でインタレストカバレッジ0.8倍と、利益構造の脆弱性が明確です。
売上は+122.4%と急回復しており、コロナ後の需要復元・チャネル拡大・在庫正常化等が背景とみられます。営業利益は+71.3%と増益ながら伸び率は売上に劣後し、粗利率21.5%と販管費率の高止まりが示唆されます。純利益は-54百万円で前年並みの赤字が継続、金利負担と非営業費用が成長の重石です。売上の持続可能性は、在庫267百万円の水準管理と価格政策(値引き依存度の低減)が鍵です。利益の質は、EBITDA124百万円・営業CF45百万円から一定のキャッシュ裏付けはあるものの、経常赤字・利払い未充足により安定性は限定的です。今後の見通しは、①粗利率の段階的改善(PB比率引上げ・仕入れ条件改善)、②販管費の変動費化と固定費圧縮、③金融費用の削減(借入条件見直し・デレバレッジ)達成度に依存します。
流動比率159.8%、当座比率139.6%で短期流動性は良好です。運転資本は792百万円とプラスで、売上急伸下でも資金繰りが崩れていません。総資産9,911百万円に対し負債8,958百万円、純資産1,091百万円で、負債資本倍率8.21倍と高レバレッジです。インタレストカバレッジ0.8倍と支払能力は脆弱で、金利上昇・金融環境の変化に敏感です。自己資本比率は開示0.0%(不記載の可能性があり指標としては参考程度)ながら、当該数値からは資本構成が防衛的とは言い難いです。財務CFは-84百万円で、返済等に伴う資金流出が続いています。
営業CFは45百万円の黒字で、純損失54百万円との乖離は減価償却費94百万円や運転資本の回収寄与が背景とみられます。営業CF/純利益比率は-0.83(純損失のため符号反転)で、キャッシュ面では損益よりも良好です。投資CFは0百万円(当期は大規模投資なしの可能性)で、フリーキャッシュフローは開示ベース0百万円とされています。減価償却費94百万円に対し実投資が抑制されているとすれば、資産維持投資の先送りリスク(将来の更新需要)に留意が必要です。運転資本は792百万円のプラスで、在庫267百万円の水準管理がキャッシュ創出力の鍵です。
当期は無配(年間配当0.00円)、配当性向0.0%です。フリーキャッシュフローの開示は0百万円、FCFカバレッジ0.00倍で、現在の利益・CF水準からみて増配余地は限定的です。経常赤字・インタレストカバレッジ0.8倍の状況下では、内部留保の積み増しとデレバレッジを優先する局面と考えられます。配当方針の見通しとしては、①経常黒字化、②利払いカバレッジ>2倍、③安定的な正FCFの確立が復配の条件となるでしょう。
ビジネスリスク:
- アパレル特有の需要変動・トレンド変化による在庫リスク
- 価格競争激化と値引き依存による粗利率圧迫
- 季節性の強さ(シーズン在庫・不良化リスク)
- サプライチェーン(海外調達・為替)の混乱リスク
- チャネルミックス(実店舗/EC/卸)の変化への対応遅れ
- ブランド力・商品力の毀損による売上感応度の高さ
財務リスク:
- 高レバレッジ(負債資本倍率8.21倍)と低カバレッジ(0.8倍)
- 経常赤字継続による借換・条件更改の難易度上昇
- 金利上昇・信用スプレッド拡大時の利払い負担増
- 投資抑制の長期化による資産老朽化・競争力低下
- 運転資本の膨張時における資金繰り逼迫
主な懸念事項:
- 売上急伸に対し粗利益率21.5%と改善余地が大きい
- 営業黒字(30百万円)にもかかわらず利払い超過で経常赤字(-28百万円)
- デュポン分析のROE-4.95%と資本効率のマイナス継続
- 短期流動性は良好だが構造的な金利負担の高さが持続
- 一部科目に0表示があり(例:現金等、投資CF、株式数)、当該項目は不記載の可能性があるため精緻なFCF・株主価値指標の解釈には留意
重要ポイント:
- トップラインは+122.4%と大幅回復、量の回復が確認できる
- 営業利益は黒字化(30百万円)も利払い負担36百万円で経常赤字に転落
- EBITDA124百万円・営業CF45百万円とキャッシュ創出は改善傾向
- 負債資本倍率8.21倍・インタレストカバレッジ0.8倍で財務余力は限定的
- 粗利率21.5%・営業利益率約2.2%と収益性の底上げが不可欠
注視すべき指標:
- 粗利益率(四半期推移、値引き率・仕入条件の改善度)
- 販管費率と営業利益率(固定費圧縮の進捗)
- 在庫回転日数・在庫評価損の発生動向
- 営業CFと運転資本効率(売上増加時のキャッシュ吸収)
- インタレストカバレッジと有利子負債残高(借換条件)
- 総資産回転率(不採算資産の圧縮効果)
セクター内ポジション:
国内中小型アパレル同業と比べ、売上の回復力は目立つ一方、粗利率・営業利益率は低位、財務レバレッジは高水準で金利感応度が高い。事業再成長の初期段階にあり、収益性の底上げとデレバレッジの同時進行が差別化要因となる。
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